☆11月某日、土曜日。わたしは午前5時半起床。就業無用なサタデーなのに、そんなに早起きしてどーすんの、だって?いや、その日は特別な土曜日だったんだ。静岡空港から午前8時40分発のフジ・ドリーム・エアラインズの飛行機に乗って福岡へ。福岡県立美術館で11月11日まで開催の『第15回山部“YAMAZEN”善次郎絵画展:羽の生えたJIG-SAW PUZZLE』に行くのさ。
☆定刻に飛行機は離陸しました。わたしの日々の生活は地面に足をつけながらすりすりと過ぎてゆく。毎日の美味しいごはんは地面からすくすくと育ち、やがて実をつけて、幸運にも我が家の食卓に運ばれてくる。平日にジダンダ踏みながら働いてるその場所はあいもかわらずその地面にある。サイコーなロックンロールが流れてるライブハウス、ぼくの部屋、そしてバンドの練習スタジオはいっつも地面にある。 そうです!飛行機に乗って空中に舞い上がるというのは異次元な空間。もう、いろ〜んなことからおさらば。そんな感じかな。そんでもって、飛行機はぼくがず〜っと音楽活動し続けてる中での個人的な聖地でもある場所:博多に向かってるのさ!
☆あこがれの聖地:博多が近づいてきました。俺は座席から立ち上がりその土地に向かって一礼をしようと思った「博多どの、おひさしゅうございまする。せっしゃこのたび、その地面を踏みたくて参りました次第でございまする」って。その瞬間、客席乗務員、いわゆるスチュワーデス、のお姉ちゃんが濃いアイラインと真っ赤なルージュを引いたクチビル、という絵に描いたようなスチュワーデス的かわいいお顔でこう言った「まもなく福岡空港に着陸いたします。どなたさまもシートベルトを着用してください」。 一礼できなかった俺はシートベルトをしめた座席に座りながら、両の手のひらを握りしめ小さくちいさくガッツポーズ「ひさしぶりの博多だぜ!」。
☆午後1時半過ぎに福岡県立美術館へ。山善さんと再会の抱擁「ジュンキチロー来たと?」「はいっ!」。彼から最近の絵の描き方についてのお話をうかがった。そして、展覧会の絵をじっくりじ〜っくり観ていった。その中で、とある絵が出てきた「あ〜なるほど〜山善さんがさっき言ってたことがすべてこの絵に出てる!」。 例えるならば、どんなにデコレーションされたケーキよりも必要最小限でいい味を出してるケーキの方が素晴らしい、ってことなんです。でもこれは絵やケーキに限らず、どんなことにも当てはまると思うけど。もちろん、バンド・サウンドにおいてもね。この世の中はくだらんものが多すぎるってことさ。
☆11月某日、日曜日。午後1時過ぎにあこがれの場所から我が家に帰還したわたしはコンビニエンス・ストアーで購入したミックス・サンドイッチと無糖コーヒーを腹に押し込むと再び外出。浜松のライブハウス:窓枠へ。友人が参加してるバンド、SANDYとThe Three Ball Charlyがライブするんだ。 サンディもスリー・ボール・チャーリーもぼくと同世代のひとたちが往年のロック・ナンバー・カバーを演っているバンド。どちらもぼくが大好きな音楽を演ってるから聴いててノリノリになっちゃった。実はスリー・ボール・チャーリーのライブは今回が初めて。でもストーンズとデヴィッド・ボウイのカバー選曲が秀逸でビツクリした。 うん、いるとこにはいるんだ。そう思った次第。やっぱり地面は続いているのです。
B.G.M.「MARTIN CARTHY/SWEET WIVELSFIELD」 博多の老舗レコード・ショップで購入。すばらしい音楽。あたらしい扉が開いちゃった。
写真は博多の夜に福岡在住の友人と飲み喰いして最終的に打上げで寄ったバー:JUKE JOINTの内装。シーナの両サイドは山善さんの絵です。 店内に7インチ・シングルレコードのJUKEBOXがあってぼくはリクエストをしました。シナロケの1stシングル『涙のハイウェイ』とルースターズの1stシングル『恋をしようよ』。こんな出来事が博多では普通に実現できるんだ。
☆★☆★☆★☆★☆★ ザ・スリックスの次のライブです。
☆11月23日(金) 浜松キルヒヘア himitsusyounenθ企画《…go blank》 O/S 19:00/20:00 A/D 共に2000円(1d付) 出演: Nowhere-s LINE LIFE BOTANICAL(豊橋) 太田やじのすけ ピロヂ☆ハンズボン THE SLICKS
DJ ヘッドホンいらず Mr.チューインガム
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No.1426 - 2018/11/12(Mon) 00:38:28
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