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記事No.1435に関するスレッドです

ポエトリー・リーディングにまつわる話 / 淳吉郎
ポエトリー・リーディングというものがある。ステージ上などで詩を読む、という表現(パフォーマンス)。
実のところ、わたし個人的にはそんなに愛着のある手法ではありません。自分が演ろうと思わないだけではなく、たとえば好きなミュージシャンのライブへ行った時にセット・リストにそれ(リーディング)が含まれていて「それを聞く事ができた」としても「そんなにグッと来ない」ということです。

『アーティスティック的インテリ感』がふんわ〜りとただよってるからとか、ぼくらが日々あくせくと生活している俗世間からぴゅ〜んとかけ離れた『高尚な感じ』がするからとか。おそらくそんなもんだろう、ぼくが苦手とする理由をパチパチと自己分析すると。
好き嫌いはどうしようもない。そう思います。この世にはカレーライスが大好きなひとと苦手なひとがいるように。クイーンが大好きなひと(映画を見て好きになったひとも含む)と苦手なひとがいるように。

11月某日、季刊発売のとあるロック雑誌を購入した。
鮎川誠、鮎川陽子/純子 甲本ヒロト、町田康、(50音順敬称略)をはじめとするインタビュウがもっちりと満載。「なるほど〜!」「へぇ〜!」「わお〜!」などという平成30年現時点でのニッポン語の感嘆詞における最重要ワードの数々がわたくしのかわゆい上下の唇のあいだから紡(つむ)ぎ出された。母さんが夜なべをして編んでくれた手袋のように。

町田康さんは9年ぶりとなる音源を発表したとのこと。彼とインタビュアーの会話を拝読してる中で「だよね〜」「そだね〜」「ん〜〜〜そうなんだ〜」などという平成30年現時点でのニッポン語の感嘆詞における最重要ワードの数々がわたくしのかわゆい上下の唇のあいだからまたしても紡(つむ)ぎ出された。ほら見てごらん、母さんが夜なべをして編んでくれた手袋がこんなに増えてしまったじゃないか。この寒い冬もダイジョブダイジョブってことさ。

先日、クリスマスとお正月のちょうど真ん中あたりの頃、高校時代のバンド仲間が経営してる浜松市浜北区の書店:フェイバリット・ブックスLにて町田さんの音源を購入した。帰宅してすぐ聴いた。「ほ〜」と思った。続けて聴くことはせず、2回目は歌詞カードを読むのみにした。そんな気分だったから。「あ、これは町田康詩集だな」って思った。3回目は通常の音源再生にて聴いた。「すげぇ!これはポエトリー・リーディングだ。作者が自分で読んでるスタイルの。おまけにビートとメロディーもあるぜ!ニッポン語が響いてるっ!」
この音楽作品。傑作とは言わずに「こりゃ問題作!」って言いたい気分です。出会えてよかった!

この投稿文を平成30年に読んでくれているみなさま、1年間ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。よいお年を。
この投稿文を平成31年に読んでくれているみなさま、昨年はありがとうございました。本年もよろしくお願いします。よいお年玉をあげたりもらったりできますように。

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ザ・スリックスの次のライブです。

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料金 2000円(ドリンク別途500円)

BUDDY TANDEN(東京)
シレネ(豊橋)
irisphere
真っ赤な瞬間
THE SLICKS

DJ HimitsuSyounen
  Mum(mumbles)

No.1435 - 2018/12/31(Mon) 01:50:51