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記事No.1444に関するスレッドです

便利な時代にまつわる話 / 淳吉郎
ぼくのティーン・エイジャーやトエンティ・エイジャーな時代と比較すれば、たいへん便利な時代になったと思う。
「あのコのお父さんやお母さんが(受話器に)出ませんように」って祈りながら電話しなくても簡単にメールで会話できるし。
「お〜寒っ。予約したレコード、買いに行こっ。特典ポスターもらえるかな」って考えながらチャリンコで冷たい風を切りながら冬のレコード屋さんに行かなくても簡単に宅配便が帰宅時間に届けてくれるし。
1990年2月のストーンズ初来日公演の時は百貨店の2階に存するプレイガイドでの店頭販売のために前日の夕方から徹夜したけども、今は発売開始時刻の60秒まえからパソコンの前に座ってれば大丈夫だし。
たいへん便利な時代になった。悪いことではない。そう思います。

ぼくのティーン・エイジャーやトエンティ・エイジャーな時代、夢中になったニッポンの4人組ロックンロール・バンドがあります。
この4月、そのバンドのリードギターを除く3人が浜松でライブをすることになった。サポートと呼んでもよいであろう別のリードギターを連れて。26日が一般発売日だったけど、ようやく無事に本日(29日)、チケットをコンビニエンス・ストアーに設置してあるチケット販売マシンで買うことができた。【チケット残数あとわずか】なんてコメントもご丁寧に出てきたから、ぼくのちっちゃなハートはヒヤヒヤしました、まるで真夏に食べるおいしい冷やし中華みたいに。

無事にゲットできたよろこびと共に引換券を片手にレジスターのおばちゃんのところへ行くと
「ハイ、リョーキンワ○○○エンデス」
「チケットワコチラデヨロシーデショーカ」
なんて、まるでロボットみたいな無感情な声で応対しやがる。
「おい!おばちゃん!スライダーズの3人が浜松に来るんだぜ!」
って言おうと思ったけど『目には目を 歯には歯を』ということわざが我が国にはあります。
「ドモアリガット、ミセスロボット、ドモッ ドモッ」
ぼくのティーン・エイジャーやトエンティ・エイジャーな時代、夢中になった洋楽テレビ番組から流れてきたあの日の某ヒット・ソングを無意識に真似してるぼくがそこにいた。
まったくもって便利な時代になりました。こうも簡単にひとの心を30年も巻き戻してしまうなんて。ん〜。

27日(日)は浜松エスケリータ68までライブ観戦。
大好きな双葉双一さんと友人のだあこえ&たかぼうのふた組が出演。
最初にだあこえ&たかぼう。だあこえさんはぼくと同じ年齢。細かく言うと誕生日が1日違い。ぼくが1日だけお兄ちゃん。つまり、まったく同一のティーン・エイジャーやトエンティ・エイジャーな時代を過ごしてきたぼくたちなのです。
言い換えれば当時の『新聞やテレビやラジヲを騒がした事件』や『社会的な出来事』『為替相場の変動』を体験してきた。と同時に『サラリーマンの平均年収』や『初めて○○○をした年齢』等々の統計学的データーの根拠になった当事者なのさ、おれたちは。イェイ。なんで自慢してんねん。
そんな同時代とともに今も一緒に生きているだあこえさんの唄にシビれないはずはないのさ。いいライブだった。

続いて双葉双一さん。
人物を評するときの言い方のひとつに「カリスマ性がある」「オーラをまとってる」「存在感がある」などがあります。はたして彼が持ってる“あの感じ”は、なんてたとえればよいのだろう。ぼくの思いとしては「彼はどこかで働いてちゃいけない」そんな感じかな。「待ちに待った土曜日と日曜日がやってきたぜ!」なんて言葉はおくびにも出さないのさ。四字熟語で言うなら『生活感皆無』って感じ。あちゃちゃ、五字になっちゃった。
だがしかし、彼の音源には生活感があふれてる。他人の生活をハタから、いろんな角度の、しかも細目で、そしてどこかニヤッとしながら、見てる感じ。これが大好きなの。ライブもこの調子だから。ね。
この日も素晴らしいライブだった。

たいへん便利な時代になりました。
だって、俺はティーン・エイジャーやトエンティ・エイジャーな時代から20年以上経過したのに、いまだに音楽で感動してるのです。

【自治会役員業務終了の日まであと61日】

B.G.M.「THE STREET SLIDERS/風が強い日」

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ザ・スリックスの次のライブです。

〜AVANTI presents〜 
2019年2月17日(日)
open 18:00 / start 19:00
前売 1,500円 当日 1,800円 (共に1drink付)
出演 Scramble / brocks / アオナソルト / THE SLICKS

No.1444 - 2019/01/30(Wed) 01:11:56