[ 掲示板に戻る ]

記事No.1487に関するスレッドです

近未来感にまつわる話 / 淳吉郎
☆8月の最終木曜日は浜松キルヒヘアへライブ観戦。WHIZZ企画「iNsIdE oUt vol.3」。
出演順にハママツのWHIZZ、ハママツのthe 1970、オーストラリアのTHE LIVING EYES。このカタカナの並びと出身地の距離感、そしてアルファベットの大文字小文字と西暦的数字。この羅列を「近未来感」と言わずしてなんと言おうか。ライブは全バンド、サイコーなパンクロックだった。あ、そうか、つまりパンクロックが持っているのは反社会性やヤサグレ感や暴力感なんかじゃなく【近未来感】ってことなんだろう。13歳でパンクロックを聴いて、ロックに目覚めて、幸せなことに今もバンドでギターと唄をやっているぼく。13歳の俺の未来はきっと「あの時」決まったってことさ。企画のフクちゃん、おつかれさまでした。ありがとう。

☆9月の最初の日曜日は静岡サナッシュへライブ観戦。C.C.RIDER & the 1970合同企画「XXX PUNK ROCK SHOW」。
出演順にC.C.RIDER、the 1970、WOLF & THE GOODFELLAS。1970は3日前にライブを観たし、ウルフさんたちとは去年の8月に浜松で共演してる。だけどC.C.R.はこの日、初めての観戦。ライブをバンバン演ってる彼らなのに、ず〜っと都合があわなくてあわなくて。何度くやしさのあまりカレンダーや自分のスケジュウル帳を引き裂いたことだろう。いやいや、モノにあたってはいけませぬ。ああ、なんておろかなぼく。パンク=デストロイってことじゃないのに。でも12ヶ月分の紙切れで収まるものじゃないことは確か。だってパンクは近未来感。ライブが始まった。C.C.R.は期待通りのいいライブだった。1970もウルフ&グッドフェロウズももちろん。「うんうん」って首肯しながら腕を上方に振り上げ続けた夜だった。企画のカトーさんと一葉くん、おつかれさまでした。ありがとう。

☆偉大なバンドというのは、いつの時代でも未発表音源やライブ音源等がオフィシャルやブートレグで発売されるものである。ぼくの好きなサンハウスというバンドもそうです。いつだったかレコード・デビューよりはるか前のライブ音源が発売された際、ベースの奈良さんが秘蔵ライブ・テイク発売に対し「いやあ、いいめっけもんしたなという感じです」ってうれしそうに語っていたのが印象に残っている。8月中旬の某日、長年の音楽友人のひとりであるタッキー(BEATSEEKERのドラマー)からメールが届いた「部屋の片づけをしていたらスリックスのデビュー・ライブのMDが出てきました。よろしければおゆずりします」って。すぐ返信「お〜すごいね!中村家は現在もMD再生可能なハッピーハウスなのさ!ぜひともゆずってください!」って。数日後、MDが届いた。西暦2000年4月30日のライブ音源だった。先日、CD-Rにして聴いた。俺はひとりごちた「いやあ、いいめっけもんしたなという感じです」って。タッキー、ありがとう。

こんな近未来感と近過去感がナイマゼになった1週間でした。

B.G.M.「SONHOUSE/SON HOUSE SHOW 1973.3.12」
その後、レコード・デビュー時に収録されたニッポン語のオリジナル、レコード化されなかった初期のオリジナル曲、そしてバンド結成時からのレパートリーであった黒人音楽のカバー曲、それらをたった1日のライブで演奏した2枚組CD。椅子に座りながら聴いてるとマイ・ハートはいつのまにか正座してるのさ。本当に。

☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスの次のライブです。

☆THE 1970 A GO! GO!
■9月23日(月) 浜松キルヒヘア
■開場/開演 17:30/18:00 前売/当日 ¥2000 (1d別)
■出演;
THE 1970
地獄の季節
THE SHOTGUN GROOVE
THE SLICKS
■DJ:F山(PHONOSICS,WHIZZ)

写真:the 1970がライブ盤を発表した。しっかり、きっちり楽しめるライブ音源だと思う。はからずも彼らのライブでの実力が立証されたすばらしい音源。左下の正方形はMDです。もしかして、エムディーの存在を知らないヤングの方々もいるかもなんで。

No.1487 - 2019/09/03(Tue) 22:38:52