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記事No.1493に関するスレッドです

週末日記 / 淳吉郎
☆西暦2012年にスコットランド〜北アイルランド〜イングランドを旅行した。短期間強行スケジュールで。北アイルランド滞在3日間のうち2日目はデリーという街。ジョン・レノンやU2が楽曲にも使用したブラッディ・サンデイ(血の日曜日)という事件が起こった場所です。その日の夕方、市街地からちょっと離れた民宿に迷いながらもなんとかたどり着いた。

☆ブザーを押す。応答なし。すると民宿から150メートル北側にあるパブからひとりの青年がこちらに向かってランニングしてきた。デカい体格。短髪頭。見るからにアイリッシュ。彼は民宿の前でランニングを終了すると、息を切らしながら店のドアを開けてこう言った「はあはあ・・・わりぃわりぃ、俺のチーム(彼が応援するチーム)が今、試合やってんだよ。え〜っとねぇ、ここに紅茶とコーヒーあっから。なんか食いたくなったらここにシリアル(コーンフレーク)あるで、テキトーに喰っていいに。んじゃまたあとで。わりーねぇ。俺のチームが今、試合やってんだよ」。そう言い残すと彼はビデオテープを逆回転させたように今度はパブに向かってランニングした。
家内と「俺のチームが今、試合やってんだよって2回言ったね」「きっとサッカーだら。仕事よりパブでゲーム観戦を優先してるなんてニッポンじゃあ考えられんね」って話をした。もちろんぼくらは怒っていなかった。だって、日常の生活とかけ離れた場所にいれば誰でも寛大になっちゃうもんなのさ。

☆9月某日。自分の業務上、たくさんの人と接するのだが、そんな中、油絵を描く人がいる。1年に一回の割合で開催している彼と仲間たちの展覧会におもむいた。浜松駅近郊にある貸しスペース。これまでも何度か拝見しているが、絵画だけではなく、切り絵や写真やグラスアートや盆栽まである展覧会。2年前の展覧会時には盆栽に心をバンバン打たれてしまった。いろんな意味でぼくにとっておもしろい展覧会なのです。
今年も展覧会場で彼と再会の喜びをわかちあい、並べられた展示物に見入った。今年はちょっと盆栽の数が多かったかな。どんなものでも“いいころあい”ちゅうもんがあると思う。やり過ぎるとうすくなってしまう、すべてが。ギターもそう、ベースもドラムも、唄い方も。いい時間をすごした。

☆展覧会への往路復路にてたくさんの外人に出会った。そうさ、前日は袋井市で日本対アイルランドの試合があったから。浜松のホテルはほとんど満室だったんじゃないかな。最初の外人に出会った時点で「ああ、この顔つきおよび雰囲気、アイルランド人だな」って思った。と同時に上述したデリーの民宿のお兄ちゃんを思い出した。そして、こう思った「あの時、あの兄ちゃんはサッカーじゃなくってラグビーの試合を見てたのかもしれんな。もしかして、彼もサポーターとして今回来日してたりしてね。7年前は俺が彼のホームタウンに行ったけど、今年は彼が俺のホームタウンってことさ。彼は俺を見つけたらきっとこういうだろう」
俺のチームが昨日、試合やってたんだよ。

B.G.M.「The Chieftains 2 /The Chieftains」
アイルランドの思い出を記してたら聴きたくなってしまった次第。チーフタンズ。ひたすら美しい音楽。

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ザ・スリックスの次のライブです。

「forever young man blues」
■10月26日(土) 浜松キルヒヘア
■開場/開演 19:00/19:30
■前売/当日 ¥1500 (1d別)
■出演;
THE SLEEPEES (静岡)
THE SUE
THE SLICKS

No.1493 - 2019/09/30(Mon) 22:43:42