初めて自分の顔を写真で見たときは、はずかしかった「これ、ぼく?」みたいな。 初めて自分の声をラジカセ録音のカセットから聞いたときは、はずかしかった「これ、ぼく?」みたいな。 写真はとても不思議な存在だ。 自分の顔ってのは日常生活において、イヤになるくらい鏡で見てるから、どんな形状なのかなんてわかってる。 だがしかし、写真で確認する自分の顔になると上述のとおり「これ、ぼく?」みたいな別物になってしまうのです。 「こんな自分」が「あんな自分」になってしまってるといえばわかりやすいか、化粧もしてないのにね。
写真はマジカルだが、絵というのも別の意味でマジカルだ。 とってもマジカル。 ミステリーなツアーに誘(いざな)ってくれるんだ、絵っつーのは。 それこそ写真のような超写実的な絵を見ると「なんじゃこりゃ」と思う。 それもすごいけど、ぼく個人的にはいわゆる【絵】っていう描き方の方が好きだ。 似てる似てないの尺度ではない、画家の体温や画材の匂いが漂ってくる、そんな絵が好きです。 そっくりに演奏するカバーバンドより、演奏がイマイチでも気合い入れて自作曲を演ってるバンドが好きなように。
2月17日の投稿文《アンサンブルにまつわる話》にて音楽仲間である飯田くんの油絵について記した。 先日、それとは別の飯田作品が展示されている作品展を観に行った。 飯田くんが現在通っている絵画教室が催す年一回の生徒作品展です。 幼稚園児から大人に至るまでの生徒の方々の作品が多数展示されていた。 教室の先生の方針はおそらく、描きたいものを描くっていう「自主性」を大切にしたうえで教えてゆく、なのではなかろうか。 こどもの絵を見て、特にそれを感じた。 飯田くんは3点の出品だった。 そのうちのひとつの作品タイトルが『The Slicks From London』という絵だった。 そうです! 飯田くんが俺のバンドの絵を描いてくれました。
初めて自分のバンドの絵を見たら、はずかしかった「これ、俺ら?」みたいな。 言い換えれば、飯田くんも俺たちザ・スリックスもまだまだマジカルでミステリーなツアーを続けていくんだろうな、そんな感じかな。 飯田くん、ありがとう。
B.G.M.「山口冨士夫/ひまつぶし」 定期的にこのアルバムにぼくは戻ってきます。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 作品展はこちらです。
絵画教室 アトリエ・オリーブの木 第12回生徒作品展 「みんなオリーブの仲間たち」 期間:3月3日(火)〜3月8日(日) 場所:クリエイト浜松3階ギャラリー35 時間:10時〜17時(最終日は16時まで) 料金:入場無料
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No.1527 - 2020/03/04(Wed) 23:58:24
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