三月二十八日(土)は浜松ズートホーン・ロロでライブ観戦した。 山部善次郎×佐々木モトアキ ダブルネーム弾き語りツアー「ちょっと長い関係の歌旅2020」である。
ダブルネームとツアータイトルに名打ってある。 ストーンズとビートルズ、大鵬と柏戸、南極と北極、サニーとカローラ、ブルーバードとコロ……おっと、この名前は出しちゃあいけねえ。 どんな形のライブになるのかと思っていたら、いきなりお二方が一緒に登場し演奏が始まった。
数曲後に山善さんは控え室に戻り、モトアキさん単独で、アコギ弾き語りやピアノ弾き語りにてライブをした。 背が高く、ハンサムで、おまけにいい声で、ピアノも弾いてライブをしている。 天は二物を与えずというが、そんなことわざが無意味なことを思い知らされたライブだった。 オリジナルといろんなカバー曲を演奏された。 カバー曲演奏時は、その曲にまつわる丁寧な時代背景等の説明もあっておもしろかった。
続いて山善さんが登場。 山善さんがアコギで弾き語りをするとき、ぶっちゃけた話、彼はポロンポロンとギターを弾くだけのことが多い。 アルペジオだとかツーフィンガー、スリーフィンガーという右指を駆使するギターテクニックを見せつけながらの弾き語りではありません。 ところが毎回、山善ワールドに引き込まれる。 なぜなら彼の声、曲の良さ、そして歌詞の世界、つまり唄がいいからだと思う。 今回は特にそれを感じた。 ホントにすばらしい。
再びモトアキさんが登場し、ふたりの演奏となった。 途中でステージ右側にある小さなギターアンプみたいな箱からシャボン玉がすごい勢いで噴射された。 「なんだ? これは?」そう思った。 泡々攻撃(あわあわこーげき)でアワワワなんていうギャグを言う暇もなく次から次へとシャボン玉が出てくる。 するとピタリと止まった「あれ?」と思ってたら、20秒後に再び泡々攻撃が再開された。 アワワワなんていう暇もないと思ったら、またピタリと止まった。 「あれ?」と思ってたら再々度の攻撃開始である。
こうやって文章で戦況を実況中継してますが、この間も山善さんとモトアキさんは普通にライブを演ってるんだ。 泡々攻撃は曲調とまーったく無関係に繰り広げられるのです「えっ? このタイミングで泡?」って。 この曲調とのアンバランスなタイミングがぼく的に大受けだったのだ。 ふと、後ろを見たらイベントの主催でもある友人のハセくんが一生懸命スイッチをいじっていたのだ! マシンはモトアキさんが持参したものだそうで、その演出力に感服しました。
楽しい土曜日だった。 山善さん、モトアキさん、そして主催のハセくん、おつかれさまでした。ありがとう。
B.G.M.「山善&鬼平BAND/TRUMP」 2018年暮れに発売された5曲入りミニアルバム。 ようやく手に入れることができた。 一曲目収録の『風を味方に進もう』という曲が個人的に超やばい。 「日本語ロックのあるべき姿」を感じてしまうのです。 ん〜〜〜こういう曲を作りたい……。
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No.1531 - 2020/03/30(Mon) 19:45:07
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