そういえば、学生時代に「ながら勉強はいけません」なんつー先生からのお達し(おたっし)があったことを、ふと思い出した。 当時は今みたいなパソコン時代ではなかったから、ラジオを聞きながらとか、レコードを聴きながらとか、〇〇〇〇をしながら(キャぁー)、勉強をしてはいけませんということだった。 そんな記憶の残像をたどっていたら、こんな言葉が浮かんできた。 「先生、ながら勉強がいけないんだったら、そんなことを我々、小学生に伝える前に伝えるべきひとたちがいます。ギターを弾きながら唄ってるひとたちがいるんですよ。知ってる? たとえばチャック・ベリーやボブ・ディラン、ジョン・レノン、おーっと大事なひとを忘れていた、ロバート・ジョンソンさんとかさ。イェイ! マディも忘れちゃあいけないぜ」 浮かんだのは名案だと思ったがその当時、小学生のぼくが上記のファンタスティックなギター弾きの方々を知っているはずはなく、百歩ゆずって知っていたとしても、肝心のタイムマシーンを所有していないので、あの日の先生にこの名案もどきを伝えられないのでありました。くぅぅ。
そういえば、学生時代に「ギター弾き語り」なんつー言葉に、言い知れぬ希望を見出したことを、ふと思い出した。 フォーク・ソング全盛時代です。 ギターを弾きながら唄う。 「二兎を追う者は一兎をも得ず」2匹のうさぎを追っかけてると1匹のうさぎも捕まえられないよ、なんつー言葉を叩きこまれていた中学生時代、「ギター弾き語り」なんて言葉は永遠の光に感じられたんだ。 だって、別の言い方を許してもらえるならば「ギターを弾きながら卵焼きをつくる」「ギターを弾きながらひまわりの種をまく」「ギターを弾きながら〇〇〇をする(キャぁー)」なのだから。 やっぱりそれは永遠の光だったのさ。 だがしかし、ひとつの疑念が浮かんだ。 「ギター弾き語り」っておかしい言葉だ、どうして唄ってるのに「語り」なのか、だったら「ギター弾き唄い」なのではなかろうか、と。 でもよ、そもそも二匹のうさぎのみならず一匹のうさぎだって捕まえられねーよ、我が人類は、あっちはめっちゃ足速いから。くぅぅ。
ひとが作った言葉はどこまで真実で、どこまでネタなのか、というお話でした。
B.G.M.「The lostnumbers/I want to be in time」 広島県福山市で活動するロストナンバーズの新作音源を購入した。 ニッポン語のモッズ・テイストあふれる楽曲満載のアルバム。 このバンドとはビートシーカーのおかげで数年前に浜松で共演している。 その時は4人組だったけど、今回は3人組での音源とのこと。 Vo.のハラダさんが現在はBa.&Vo.にてベース弾き唄いをしている、ワオッ! 個人的に共感するところが多いこのバンド、またライブでご一緒したいです。 あ、俺たちスリックスはモッズ・バンドではなくロックンロール・バンドですが。
写真右が今回の新作。左が四人組時代のデモ音源。 右側の新作はもちろんのこと、左側はデモでもスゴい。
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No.1539 - 2020/04/27(Mon) 23:27:53
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