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記事No.1541に関するスレッドです

ウォーキングにまつわる話 / 淳吉郎
「前進あるのみ」とか「上を向いて歩こう」という言葉がある。
これらの言葉が漂わせるイメージは「ポジティブ」であろう。
2月4日の投稿文のとおり、健康のため毎朝ウォーキングをしている。
出発点は我が家の玄関、目的地も我が家の玄関、そんな30分弱です。
スタートした瞬間から「前進あるのみ」で、てくてくと我が家の玄関に向かって歩く。
ある日、♪おお、早く帰りたい♪と仲井戸チャボ麗市さんが唄っている気持ちとおんなじな自分に気づいた。
もともと「健康のため」に始めたそれは、いつしかポジティブではなく「ルーティン」と化していたんだ。

4月から5月にかけて花々が咲き乱れ始めた。
春ランマンとはこのことだろう。
おお、なんて淫靡(いんび)な響きなのだ、ハルランマン。
花の名前は知らなくてもキレイなのはわかるんだ、初めて観たバンドのカッコいい曲がこっちに来るように。
ウォーキング道中の家々で見かけるガーデニングの花々を見るのが楽しみになってきました。
ルーティンがポジティブに変わった! ……というか戻った!

花もそうだが垣根にも興味があるのです。
我が賃貸住宅にも垣根があり、毎年の秋口には伸びた葉っぱの形状をそろえる。
庭木の剪定(せんてい)というやつだ。
歩きながら、とある家の垣根に驚愕した。
キッチリと剪定してあるんだ。
垣根が直角に刈ってある、それが道路と平行に続いている。
驚いたことに周り2,3軒の垣根もそうだった。

これはプロがやったのか、それとも庭木いじりが好きな近所の爺さんの仕業か。
でもよ、ここまでキッチリだと見栄えはいいが、ちょっと息苦しくないかい?
まるで、一曲の中の決められたギターソロ・コーナーで、寸分狂いのないフレーズをキッチリと弾かなければならない楽曲みたいじゃないか。
そもそも、それってロックか?
ロックかもしれないがロックでないかもしれない。
そんな事を考えながら歩いていたら、いつの間にか玄関に着いていた。

答えのないロック道のウォーキングをぼくは続けている真最中。

B.G.M.「THE 仲井戸麗市BOOK/仲井戸麗市」
全曲、今の言葉で言うところのキレッキレってやつですね。
B面1曲目に『早く帰りたい PART?U』収録。

No.1541 - 2020/05/05(Tue) 00:07:07