幼少の頃だったか、友達んちに遊びにいくと、玄関先にきれいな富士山のパネルが飾ってあった。 彼は「おとうさんが作ったジグソーパズルだよ」すこし自慢げに言った。 目を近づけると、なるほど、似ているようでちょっと違う奇怪な形状の断片が寄せ集まっている。 おまけに青空の下にたたずむ冬景色の富士山は、似ているようでちょっと違う数種類の青と白だけで存在している。 「富士山さん、どうしてあなたは富士山さんなの?」パズルに向かって訊いてみた。 だがしかし、サンサン七拍子みたいで、問いかけているのか応援してるのか、わからなくなってしまった。
ここ3週間、平日の朝から夜まで、散らばりまくっているジグソーパズルの断片のような事象を教えてもらい、それをメモしたり質問したりして過ごしている。 わたしのパズルは、購入した時点で完成形がパッケージ写真で判明している本物のパズルと違って、形がまだ見えていないんだ。 ようやく先日、いくつかのピースが「あっ、これとこれがつながるのか」って、くっつき始めたばかりなのさ。
幸せなことにオリジナル曲でのバンド活動をしている。 自部屋で作った新しい曲を、スタジオでふたりのメンバーと一緒に作り上げてゆくのは、ジグソーパズルを作るのにちょっと似ている。 おぼろげな形は見えているけど、完成形が見えていないパズルなのさ、まるでそれは。 1000ピースのジグソーパズルとは違うパズルを、スリーピース・バンドの俺たちザ・スリックスは作っているんだ。 それってサイコーじゃん、そう思います。
20日(日)は浜北の某所にて、自分の運勢を占ってもらった。 占ってくれたのは音楽仲間の路ちゃん。 音楽活動をするかたわら、彼女が占いの道も歩んでいることは何年も前から知っている。 音楽活動が、ままならない昨今のなか「占いをします」という彼女の告知をSNSで知った。 わたしは「彼女の占い活動」は、「彼女の表現活動」と感じたんだ。 言いかえれば「彼女のライブを観に行く」というのとおんなじなのさ。
今回の占いに関する必要事項を事前にお伝えしたうえで訪問した。 彼女の占い結果の説明を受けながら、わたしは「うわぁ、すごい」と心のなかでうなった。 実は、前述した「あっ、これとこれがつながるのか」って時点で、わたしなりの今後の景色が見えてきていた。 彼女の占いは、その景色とほとんどおんなじ色合いだったのさ。 まだ見えないわたしのジグソーパズルがなるべく早く、くっきりとした形になったらいいです、あの日の冬景色の富士山のように。
B.G.M.「THE ROLLING STONES/BEGGARS BANQUET」 A面5曲目に『JIG-SAW PUZZLE』収録。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★ ザ・スリックスのライブ予定です。
☆10月24日(土)岐阜の某ライブハウス。 詳細後報にて
☆11月7日(土) at 浜松G-SIDE BEATSEEKER pre. 「MODERN PLOT vol.15」
BEATSEEKER THE SEE-SAW (京都) STUPID BABIES GO MAD (富士) The lostnumbers (福山) THE SLICKS
DJ: PUJARI, SUE
OPEN 18:00 / START 18:30 TICKET 2,000円 (+1D 500円)
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No.1565 - 2020/09/20(Sun) 21:44:25
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