ここ10年間ぐらいの出来事なんだけど、個人的に「それってなに?」的な気持ちをいだくことがあります。 それは、発言するにあたって、いちいち「〇〇させていただきます」な風にへりくだる言い方を多くのひとがしているってこと。 日常会話でも、インターネットでの投稿でも、そして、ライブでのMCにおいても。 場合によっては会社の上層部の人物でさえも社員の前でしゃべる際に、そんな言い方をしてしまう始末さ。 「なんか、変だよね。それってあり?」って感じる次第。
謙譲語の過剰な使用。 念には念を入れて、か。 丁寧に丁寧を重ねれば無難であろう、か。 でも、へりくだる必要のない場所でへりくだってるだけじゃんか。 まるで無用なあとずさり、か。 ギアをR(リターン)に入れたクルマがバックで目的地に向かって疾走する感じにそれはちょっと似ている。 リア・ライトがヘッド・ライトってわけさ。 まったくもってすごいけど、真似はしたくないなあ。 だって変だもん。 だがしかし、それって失礼がないように保険を掛けている、だけな気もする。 うーん、やっぱり真似はしたくないなあ。
12月の暮れ、実家にひとりで住んでいるお母ちゃんと電話で話をした。 ある時、彼女がこう言った。 「ねぇジュン、あなたミヤモト……えっとなんだっけ、エレファントなんとかっていう……」 「あぁ、エレカシの宮本ね」 「そうそうそう、そのひと。彼をテレビで見たんだけど」 「うん、最近、音源出したからプロモーションだよね」 「わたし、ミヤモトを見ていて『どっかで見たことあるなー』って思ったの」 「なによ、ミヤモトって言い方、まるで友達みたいじゃん」 「そしたらさあ、気づいたのよ、ミヤモトのあの雰囲気がジュンに似ているって」 「いやあ、実はそうなんだよ。今までもバンド仲間の数人が『ジュンキチさんはミヤモトに似ている』って幾度か言われたことがあるんだ」 「でもあのひと、変だよね」 「おーい!」
B.G.M.「宮本浩次/ROMANCE」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★ ザ・スリックスのライブ予定です。
☆1月24日(日) at 浜松G-SIDE NOZU&THE JASON BLUE-RAY企画《N.J.P》 開場/開演;17:00/17:30 料金;1600円(1d込) 出演; NOZU THE JASON BLUE-RAY THE SLICKS
写真は昨年末に出た宮本の最新アルバム「ROMANCE」。日本の女性シンガーのカバー集です。 めっちゃくちゃカッコいいんだ、これが。 ユーチューブでも、このアルバム・プロモーションのために彼が出演したテレビやラジオの音源を見れます。その内容にぼくは感動して年明けに購入した。 そして感動したことがもうひとつ。宮本がテレビやラジオで言っている言葉の発し方です。 ほどよい丁寧さと謙譲さで話しているんだ。 これですよ、これ。もうサイコー!
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No.1583 - 2021/01/10(Sun) 00:49:29
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