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記事No.1585に関するスレッドです

天使が住んでいる話 / 淳吉郎
1月某日。
ぼくのバンド、THE SLICKSは浜松G-SIDEでライブを演った。
NOZUとTHE JASON BLUE-RAYの共同企画《N.J.P》。
今回はその第一回目。
集まってくれたたくさんのお客さん、そしてスリックスに声を掛けてくれたジェイソンとノズのみんな、どうもありがとうございました。

最初に演ったのがTHE JASON BLUE-RAY。
リーダーでもあるボーカルのショウ君と出会ったのはいつだったのか、定かではない。
そして定かなのはそれ以降、彼のバンド、ジェイソンのライブを幾度も観ている、ということだ。
ふたりで演ったり3人で演ったり、つまりそれはバンド・メンバーを固定するのに彼が四苦八苦していることでもあった。と思う。
だから今回、新メンバーふたりを加えた4人でのジェイソンとぼくが共演できたのは、それだけでハッピーな出来事そのものさ。
彼らはこの日も若さ全開のライブだった。
それと同時に、これからの成長も楽しみになったんだ。

2番目はザ・スリックス。
「ステージには魔物が住んでいる」という言い方が、音楽関係者のあいだでされます。
でも、スーパー現実主義者だったら、この言葉に対しこう言うであろう。
「ステージに魔物がいるだって? はあ? おまえなあ、今年は令和3年だぜ。欧州における中世の伝説、もしくは3流のホラー映画みたいなことをぬかしてる場合じゃありません。それは演奏中に発生した自分のミスをごまかすための都合のいい言い訳なんじゃねーのか! ボケっ!」
この発言に対し、ザ・スリックスのGt.&Vo.担当である淳吉郎さんはこう答えたそうです。
「いや教授、たしかにこの日、G-SIDEでのスリックスの演奏中、そこに魔物がいたんです、特にギターアンプのところで。マジで、マジで、マジで。ちなみに大切なことは3回繰り返せ。これはわたしのおじいちゃんの遺言です」
はい、すみません、ライブに対する自己管理能力の向上に努める次第であります。

3番目はNOZU。
ジェイソン同様、このバンドも幾度か観ている。
洋楽の雰囲気を感じさせないニッポン語のロックをこの日もブチかました。
実は西暦2019年12月に初めて対バンをしたんだけど、こん時の打上げでドラム担当の青年といろんな会話をしたんだ。
この日のリハーサル終了後、彼の方からわたしに声を掛けてくれた。
「お久しぶりです」
「うん、♪おひさしぶぅ〜りぃ〜ねぇ〜♪」
「前回、対バンした時の打ち上げでジュンキチローさんがぼくに教えてくれたことがあって。その言葉が胸に刺さったまんまなんです」
わたしは我が身がキュッと収縮する気持ちになった。
だって、彼は今、こう言ったんだ「胸に刺さったまま」って。
マジか、マジか、マジか。
もしかしたら、わたしは傷害罪に問われるかもしんない。
だがしかし、気づくとこの日の打上げでも、ドラム担当の青年といろんな会話をしていたのさ。

次回会ったとき、再び「胸に刺さったまんま」だなんて言われたらどーしよーかな。
言いかえるならば、やっぱりライブハウスには魔物が住んでいるってことか?
いや、違うら。
断じて言うに。
「ライブハウスには天使が住んでいる」んです。

B.G.M.「真島昌利/カレーライスにゃかなわない」
ソウル・テイストあふれる大名曲だと思う。
もしマーシーに会ったとして「こんな曲、どうしたら作れるんですか?」って訊いたら、おそらく彼はこう答えるであろう。
「スーパーマンを紹介するぜ」

☆★☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスのライブ予定です。


☆2月14日(日) at 浜松キルヒヘア

上空の中村《re:birth》
stripper「VOICE」リリース・ライブ
開場/開演;17:00/17:20
料金;2000円(1d別)
出演;
Stripper
ピロヂ半ズボン
THE JASON BLUE-RAY
THE SLICKS

写真:「チュウソツシスターズ/チュウソツシスターズ2018」
先日のライブのリハ終了後、浜松を代表するレコード屋のひとつ、SONE RECORDSで購入した。
これは大名盤ですっ!

No.1585 - 2021/01/31(Sun) 21:40:22