「マイブーム」という珠玉なる言葉を生み出したのは、ディラン・フリークとしても知られている漫画家のみうらじゅんさんだと伝え聞いている。 うん、マイブーム……なんて言い得て妙な創作英語なんだろう。 ぼくら音楽好きはみんな「それ」を体験してるから「だよね」つって首肯するしかないんだ。 そして、それって実生活におけるモチベーションとかバイオリズムに関係している気もする。 ちなみに、職場でさまざまな事を感じながら帰宅したわたしが、心を落ち着けるために選ぶレコードはパンク・ロックの場合が非常に多いのさ。 俺は俺のブームで生きている。
「音」ってのは相手、つまり聴いてるわたしたちに向かって容赦なく弾丸をブッぱなしてきます。 レコードであれ、CDであれ、動画配信サイトであれ。 ここ数か月のマイブームはクラシック・ミュージック。 パンク・クラシックとかモッド・クラシックというような使い方もありますが、現時点でのわたしの場合、ベートーベンやバッハ等、学校の音楽室の後方上部に陳列されている肖像画の方々が創作した音楽なのだった。 なぜなら、聴いていて気持ちがいいから、今のわたしにとって。
モーツァルト。 音楽室におけるこの男の肖像画はちょっくら異彩を放っていた、いわゆるイケメンってことで。 これまで「天は二物を与えず」ってことわざに対し、「そうじゃないだろ」と思ってきたが部屋でモーツァルトを聴いてると身体が宙に浮く感じがするから、やっぱり天は二物以上のものを彼に与えているようで。 んなわけで、5月某日、中村家のGW映画鑑賞会に採択されたのは『アマデウス』というモーツァルトの映画でした。
「ドボルザークのとある交響曲の一部分がベートーベンのとある交響曲の一部分にそっくり。やっぱりクラシックの偉人もぼくらとおんなじなんだ」 以前、そんなニュアンスの投稿をした覚えがある。 そして映画鑑賞中に、わたしはアマデウス・モーツァルト氏が新曲を作る際の姿勢を知ることになった。 「これまでとおんなじことはせず、最新型を目指す」 「権力側からの要請に対しては一歩距離を置いて、自身の表現を優先する」 なんだよ、やっぱり俺とおんなじじゃないか。
自分の鼻が外国人のようにちょっとだけ高くなった気がしながら、意気揚々と卓上の空き缶を眺めると、どうやらおいらは飲み過ぎているってことに、ようやく気がついた次第。 このように酒はいつだって「いい仕事」をしてくれるものさ。 うーむ、できれば俺もあやかりたい。
B.G.M.「フィジカル・グラフィティ/レッド・ツェッペリン」 1975年発表、ツェッペリン6枚目のアルバム。 ツェッペリンの楽曲には様式美があるから、そんなとこにクラシックを感じるんだよねー。 もうサイコー。
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No.1597 - 2021/05/07(Fri) 23:53:05
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