11月某日、市内の画材店を訪うた(おとのうた)。 油絵キャンバスF10号用の額縁を購入するために。 なぜなら10月24日の投稿文で申し上げた浜松市内の画廊:ブンダ―ガンマーにおける友人画家の展覧会において彼の絵画を購入したからだ。 どなたもお気に入りの写真やポスターなどを額に入れて自部屋に飾った経験はおありでしょう。 そして、場合によっては額選びに苦心されていることかと。 今回の絵画は額縁がない状態での購入だったんで、額縁選びにおいらのセンスが問われるってことで。 だから、不良少年が革ジャンのエリを立ててコトに臨むようにわたしも運動靴ではなくブーツで画材店に入店した次第。
当然のことながら絵画から放出される色彩やデザインを考慮に入れての額縁選びとなるのだが、これがまた想像以上に困難を極めた。 それはまるで「額縁選び」という名のヒマラヤ登頂みたいなものか。 数十分に渡る額縁ドラフト会議のなか、わたしはひとつの額縁を手に取りレジスターのもとに歩み寄った。 レジスターはおそらく店主の奥方であろう80歳前後の老婆。 彼女はどーゆーわけかクレオパトラの3分の?Tぐらいな高さの鼻っ柱にバンソウコウを横向けで貼り付けている。 クレオばあちゃんはぼくに向かって「(欲しい額縁は)決まりましたか?」とやさしく微笑んだ。 ぼくはナポレオンのような威厳ある顔つきで「決まりました」って返答した。 ナポおじちゃんは部屋に戻るとさっそく絵画を額縁に入れたのです。 これがめっちゃくちゃバッチリはまっていて、額縁に入ったその絵を眺めながらナポおじちゃんはヒマラヤ登頂に成功した登山家の顔つきで「俺に乾杯!」つって小さくちいさくガッツポーズ。
ストーンズが1981年に発表した「刺青の男」というアルバムの11曲目に『友を待つ』という楽曲がある。 ぼくはこのプロモ映像が大好き。 大都会のとあるアパートの入り口で来(きた)るべきひとを待っている役柄をミック、そしてタバコを吸いながらそこに向かって歩く野郎の役柄がキース。 11月某日、とある男が浜松駅近郊の焼き鳥屋で友人を待っていた、あの日のミックのように。 やがてあの日のキースみたいに彼の友人が現れた。 ふたりは再会の握手をかわすと階下の店に足を踏みいれた。
座席に座るとキース役の男は開口一番こう言った「ジュンちゃん、最近のスリックスはどーすか?」 ミック役の男もすかさず二の句を継いでこう言った「フクちゃん、フォノシックス、そしてウィズもどーよ?」 盟友そしてライバルであるフクちゃんとの10ヶ月ぶりの飲み―ティングがこうして開催されたんだ。 ココントーザイ、ローニャクナンニョ、スイキンチカモクドッテンカイメ―、ぼくたちふたりが幼少の頃から影響を受け続けているロックンロールについて、この日も会話は止まらなかった。 それはやっぱり、あの日のプロモ映像の後半とちょっぴり似ていた気がする。
B.G.M.「ザ・クロマニヨンズ/もぐらとボンゴ」 B面の「冬のくわがた」もそうなんだけど、このシングルは個人的に超待ってました感が特大でサイコー! あくまで個人比なんであしからず(笑)
☆★☆★☆★☆★☆★ ザ・スリックス、次のライブです。
12/18(土) 浜松G-SIDE N.J.P 〜6th gig〜 NOZU the Last Show \2,000(+1D) students\500 off open 17:00/start 17:30 -act- THE JASON BLUE-RAY NOZU The弾丸ノイズ B-29 THE SLICKS
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No.1615 - 2021/11/28(Sun) 22:10:11
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