通称なのだろうか、飛び出す絵本という書物がある。 読みながらページをめくっていくと、突如ぶぉーんと絵柄が立ち上がってくるあれです。 幼少のころ、ともだちの家で初めてそれに出くわしたときは衝撃だった。 書物というX軸Y軸2次元・物体が、いきなりプラスZ軸の3次元になるのだから。 わたしに限らず、世界中のちびっこたちはみんな、それを体験した瞬間「なんだこりゃぁ」つって腰を抜かす。、 んで、あれを発明した人はその光景を見ながら草葉の陰でニヤリと笑う。
ティーン・エイジャーの頃にレコードで感動していたバンドのライブ、もしくはライブ映像を数年後にようやく体験した時もおんなじだった。 「うわぁ〜本物だ〜。ジャケットと顔が一緒だ〜」つってぼくは3次元空間に放り込まれた。気がした。 なぜなら、足が地に着いていないから。 つまり、浮き足だっているってわけ。 動画サイト等を利用し、容易にライブを体験した気分になれる現代は便利だと思う。 だがしかし、簡単に手に入れてしまわないほうがいいってことが、この世の中にはたくさんある。 風船と違って、「想像」ってのはどんなにプクプクふくらませても破裂することがないのです。
1980年代初頭からアイドル、タレント、俳優、そしてミュージシャンが本を出版するようになった。 もちろんゴースト・ライターという存在はみなさまご承知のとおり。 レコードやブラウン管の向こう側の存在だった「その人」が執筆する、それはとっても異次元な出来事だった。 先ほど申し上げた「2次元が3次元に……」の逆で、立体映像が平らな書面になってしまうのだから。 わたしの個人的な見解として「憧れの存在の秘密を知りたくない」ってのがあります。 だから、そのような出版物であんましバラさないでほしいんだ。 「謎は謎のまま」そんなことが幾つかでもあれば、それこそ人生はワンダーランド。
2月10日、マーシーこと真島昌利さんが『ロックンロール・レコーダー』という本を出版しました。 歌詞におけるマーシーの作風を知る人は、彼がどれほどの文学青年なのかを想像することが、おそらくできる。 曲調におけるマーシーの作風を知る人は、彼がどれほどの音楽青年なのかを想像することが、おそらくできる。あ、ロック青年ではありません、音楽青年です。 その彼がついに本を出版。さ。 その報を受けた時のわたしは飲酒をしていたことも相(あい)まって、感動のあまり愛猫ミックと秘技:ネコじゃネコじゃ踊りを乱舞してしまった次第。 もちろん、本は浜松で一番カッコいい本屋さん、浜松市浜北区に存するフェイバリット・ブックスLに注文した。
2月某日、フェイバリット・ブックスLから帰宅したわたしは購入したばっかりの本を部屋で開く。 「ぶぉーん」巨大な音が鳴り響いた。そんな気がしておもわず本を閉じてしまった。 数秒後、我にかえったぼくは落ち着き払った態度で、ふたたび本を開く。 「なんだこりゃぁ!」 瞬時にわたしの脳内銀幕スクリーンで幼少の記憶がリバイバル上映。 様々なレコードとの出会いとその興奮、それを独特な比喩表現で色づけしたマーシーのそれはまさしく「飛び出す絵本」のようだったんだ。
B.G.M.「沖縄の歌/V.A.」 新たなマイ・ブームが生まれました。
☆★☆★☆★☆★☆★ ザ・スリックス、次のライブです。
4/2(土) 浜松G-SIDE STIR YOUR SOUL VO.1 \1400(+1D) open 18:00 -BAND- The good time rollers 南シナ会 Zん FUN CLUB THE SLICKS
-DJ- 喝!凡 (松本 隆ONLY)
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No.1625 - 2022/02/23(Wed) 00:40:59
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