ティーンエイジャーの頃から中古盤屋でレコードやCDを購入しているのだが、店内で探している真っ最中に、居たたまれない気持ちになることがあります。 それは自分の大好きな音源が売り出されている時、しかも安い値段で。 「なんで? なんで? なんで?」 ひとの想いはひとそれぞれ、もちろんわかっているが、だがしかし、やっぱりその格安マイ・フェイバリット・レコードを眺めながら繰り返してしまう。 「なんで? なんで? なんで?」
9月某日。 7月某日、銃弾に倒れた政治家の「国葬」という名の葬式が16億円以上の規模で9月末に執り行われる、とのニュースがあった。 政治家の国葬としては55年ぶりとなる今回の国葬に関しては、当初の発表時点からさまざまな意見がネット・マスコミ媒体で報じられ、現在も論じられています。 賛成であれ反対であれ、ひとの想いはひとそれぞれ。 もちろんわかっているが、だがしかし、やっぱりその格安マイ・フェイバリット・レコード……じゃなかった、彼の政治的業績やさまざまな言動を冷静に眺めながらわたしは繰り返してしまう。 「なんで? なんで? なんで?」
9月某日。 わたしの母親の姉にあたる伯母の告別式に参列した。 当然のことながら、そこは幼少の頃から慣れ親しんできた同世代イトコたちとの再会のシチュエイションでもあり。 式が終わり、火葬場にて荼毘(だび)に付す少しの時間、控室にて親族はお互いそれぞれの近況報告。 もちろん同世代な我々イトコたちも近況報告。 全員が50歳越えだけど不思議だね、みんなの顔を見てるわたしは40年以上前にタイム・スリップ。 小規模の家族葬だったけど、みんなが故人を偲び(しのび)、お送りすることができ、あらためて自分たちの血のつながりを確認できた一日でした。 お葬式ってのは、それが一番大切じゃないのかな。
B.G.M.「JIMMY ROGERS/WALKING BY MYSELF」 1970年発表、ジミー・ロジャースのアルバム「CHICAGO BOUND」のB面7曲目に収録。 20代の真ん中ごろ、自分が所属していたバンドにて、この曲をカバーしたことがある。 当時はギター専門だったけど、この曲を提案したわたしはギターを弾きながら唄も担当した。 そして、2007年5月に仲井戸麗市チャボさんが浜松のロックバー・ルクレチアでライブを演った。 ライブの後半でチャボはこの曲をニッポン語でカバーしたんだ。 ♪ウォーキン〜歩いていくよ〜♪ そんな唄いだしを聴いたわたしは、あふれ出そうな熱い涙をこらえながら心のなかでこう言った。 「なんで? なんで? なんで?」
この世の中には幸せな問いかけも存在するのです。
☆★☆★☆★☆★☆★ ザ・スリックス、次のライブです。
11/12(土) 浜松 Tehom iNsidEoUt7
出演: WHIZZ THE PIANICA THE 1970 THE SLICKS
DJ SHOGO KENGOi!
開場/開演 18:00/18:30 予約/当日 2000円/2500円 (+1d 500円)
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No.1633 - 2022/09/11(Sun) 22:18:26
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