[ 掲示板に戻る ]

記事No.1671に関するスレッドです

某日日記その弐 / 淳吉郎
11月某日。とある古本屋を訪(おと)のうた。
場所は浜松市中区元目町に存する八月の鯨という店。
初めての店だったが、知らない店へ訪問するのはいっつも楽しい。
入店すると8畳くらいのちいさな空間、そこで高齢の方々が珈琲を飲みながら談笑していた。
実はここがポイントであって、「コーヒー」ではなくって「珈琲」なのです、わたしのファースト・インプレッション……もとい第一印象が。もうサイコー!

オーナーの方と高齢来客者のユルユルとした会話を聞きながら中古本、および推定200枚のLPレコードと推定100枚のシングル・レコードの中古盤を見る。
数冊の本と数枚のレコードを購入した、8畳くらいのちいさな空間のお店なのに。
これは、特濃な品揃えだったと言えよう、乳牛から搾り取ったばかりのミルクのような。
そんなに大きくないけど、いい本やレコードがあるお店や、いい演奏が鳴っているライブハウスがわたしは好き。
ザ・ルースターズの大江さんもこう唄ってます。
♪そんなに美人じゃないけど とってもかわいく笑ってみせる♪

11月某日。音楽仲間ナカニシとマーちゃんのレコ発ライブへ。
場所は浜松市中区田町に存するTEHOMという店。
おふたりは今夏、「サバティエの纏り縫い」という6曲入りスプリット音源を発表、そしてこの夜がレコ発なのでした。
共演は音源のアートワークを担当した透湖さんとデザインを担当した大石裕美さんという、これまた浜松界隈では泣く子も黙るステージを繰り広げるおふたり。

この日のテホムは先日のGRIND HOUSEに負けず劣らずな薄暗い照明だった。
だがしかし、わたしは今回「ネコは暗闇でもしっかり見える」にあやかった通称『ネコ目戦術』を採用しませんでした。
わたしが取ったのはステージを観ずに目を閉じて聴くという戦術。
ライブが始まるとこの戦術が功を奏して、どっぷりと4人の演奏に精神をゆだねることができたんだ。
なぜなら4人とも日本語詞ならびに楽曲において、確固たる世界観を構築していたから。
高揚した気分の帰路、電車の中で一句。
『目をとじる 百花繚乱 ひとひとり』
ナカニシ、マーちゃんを始めとする出演者のみなさま、おつかれさまでした。ありがとう。

☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスの次のライブです。

ワタナベマモル《命の次にロックンロール・ツアー 2023》
☆12/16(土) 浜松 TEHOM
☆開場/開演 18:00/18:30
☆料金 2500円(1d別)
☆出演
ワタナベマモル
タオル
マシス
THE SLICKS
☆DJ 只っ

写真:「rockin’on BOOKS VOL.3 AC/DC」
今回購入した本のひとつ。
老舗ロック雑誌ロッキンオンが2010年に発刊したAC/DCのガイドブック。
古本なのに新品同様!
バンドのエピソードも知ることができるし、伊藤政則さんを始めとする執筆者の愛ある言葉の数々もすばらしい一冊です。
そして、やっぱり、本ってネットでは味わえない趣き(体温)があって好きです。

No.1671 - 2023/11/08(Wed) 22:46:08