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記事No.1674に関するスレッドです

エボニー・アンド・アイボリーにまつわる話 / 淳吉郎
ロックやらジャズやらブルースやらクラシックやら、そんな音楽のなかから響いてくる鍵盤の音が好きです。
でも、音楽に目覚めた10代の頃は、どっちかっつーと苦手だった記憶がある、その音が。
おそらく「おタカくとまっている感じ」がしたんだろう。
だって、教室でピアノが弾けるクラスメートって、そんな感じだったから(笑)
いや失礼、ピアノ・キッズだった方々。

鍵盤の音をカッコいいと感じ始めたのは20歳を越えたころ。
きっかけはストーンズだったか、ビートルズだったか、ドアーズだったか、あるいはトム・ウェイツやキャロル・キングだったのか……ん〜覚えてない。
でも、そんなグッド・ミュージックが鍵盤楽器のすばらしさをなにげなく、さりげなく、しっかりと教えてくれたんだ。
♪もしも〜ピアノが〜弾け〜た〜なら〜♪うん、まーったく同感です、昔も今も。

11月某日、浜松ズート・ホーン・ロロにてニッポンを代表するロックンロール・ピアノ弾き、伊東ミキオさんのライブを観た。
ロロにはすばらしいグランド・ピアノが設置されているのだが、その黒鍵(エボニー)と白鍵(アイボリー)を叩きながら「うわぁ〜生ピアノ、サイコ〜」とミッキーさんは幾度も言っていました。
わたしもミッキーさんが奏でる生ピアノを聴きながら「うわぁ〜生ピアノ、サイコ〜」と心のなかで幾度も言った。

確実にひとつだけ言えるのは、どんな楽器であれ、音ってのは「その楽器が鳴る」のではなく、「その演奏者が鳴らすもの」ってことです。
一般的に「名器」「ビンテージ」って呼ばれる楽器ならば、どんなひとが弾いてもイイ音が出るわけではない、ってこと。
鮎川さんのあのレスポール・カスタムは、彼だからこそ「あの音」が響いていたんだ。どんな腕達者なやつが弾いたってあの音は出ません。
そしてその日、ミッキーさんのライブは、ミッキーさんの人柄を含むすべてがまるごと凝縮されたライブだったんだ。もうサイコーっ!
主催のショウちゃんミホちゃんご夫妻、おつかれさまでした。ありがとう。

☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスの次のライブです。

ワタナベマモル《命の次にロックンロール・ツアー 2023》
☆12/16(土) 浜松 TEHOM
☆開場/開演 18:00/18:30
☆料金 2500円(1d別)
☆出演
ワタナベマモル
タオル
マシス
THE SLICKS
☆DJ 只っ

B.G.M.「THE KINKS/CELLULOID HEROES」
写真はバンドの結成60周年を記念して今年の4月と11月にそれぞれ発売されたアンソロジー・アルバム『THE JOURNEY PART 1』『THE JOURNEY PART 2』の2枚。
ぼくにとってキンクスはビートルズ、ストーンズ、フーよりも英国を感じるバンド。
単なるベスト盤と違って、このアルバムはメンバーの選曲らしく「これ来たかー」満載のバッチリなアルバム。
「セルロイド・ヒーローズ」はPART 1の後半に収録。
この曲は個人的に大好きな曲。
もちろん哀愁あるピアノの音も響いています。

No.1674 - 2023/11/29(Wed) 22:59:44