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記事No.1682に関するスレッドです

某日日記 / 淳吉郎
1月某日。浜松のライブ・バー、テホムにてライブ観戦。音楽仲間、只っ企画の《FIRST! LAST! ALWAYS! VOL.17》へ。

最初はMIZUMI。
湖(みずうみ)というのは海と違って寄せては返す波がありません。風が強い日ならば湖面が揺れるぐらい、か。そしてこの日のMIZUMI。3人が繰り出すそのアンサンブルは譜面起こしが不可能と思われる演奏で、気づくと店内はグルグルと廻りだし、それはいつしか鳴門海峡のうずしおみたいになって、わたしたちは中心に向かってズルズルと引き込まれてしまった次第。わおっ。

2番目はGANGLIPHONE。
しばらくライブをしていなかったが、最近、活動を再開してようやくこの日、観ることができた。いい意味で今までと変わらないガングリがそこにいた。4人が奏でるのは不協和音ではない不思議な響き。おもちゃが鳴る音みたいに。あ、そうか、おもちゃ(玩具)の音(フォン)……だからガングリフォンか、と思った次第。そして、ギターと唄を担当するユキちゃんのギター弦が1曲目で切れたのだが、切れた弦のまま最後まで堂々とライブを演りきったことにビックリ。すげぇ。

3番目は仮設。
エレキとドラムのこのユニット、初めて観た。腕達者なおふたりから放たれる音はまるで「知恵の輪」のようであり、幾何学(きかがく)模様でもあり、エッシャーのだまし絵のようでもあり、そのスゴさにわたしは舌を巻いた。だがしかし、巻いたのはいいのだが、巻いた舌がもとに戻らなくなってしまい、せっかくのビールが飲みにくくなってしまった次第。オーマイガー。

最後はSISTER PAUL。
ライブを演る場合、多くの演奏者は持ち時間を使ってできる限りたくさんの曲を演ろうとしたり、そうでなければ曲間にどれだけMC(おしゃべり)を入れて持ち時間を満たそうか、と考える傾向がある。この日のシスター・ポールは間髪入れずに演奏し続けるのではなく、かといって、ダラダラとおしゃべりをするわけでもなく、曲間に効果音を入れながらライブをしていました。そう、テホムは「シスター・ポールの宇宙空間」になっていたんだ。先日、国産探査機が月面着陸をしたというニュースがあったけど、テホムにいたわたしたちはその「シスター・ポール宇宙空間」をゆ〜らゆらと遊泳していたんだい。未経験の方はぜひ一度お試しを。

只っ、おつかれさまでした。サイコーな企画をありがとう。

☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスの次のライブです。

2024/2/4(日)静岡騒弦
<Farewell said to You>
Open 16:00 Start 16:30 Ticket \2500(1Drink付)
<ACT>
Suzuai(千葉)
ルイス
キセノン
シンキロウ
THE SLICKS


そして、こちらはわたくし出演のDJイベントです。

2024/2/10(土)浜松TEHOM
<DJ Night>
Open / Start 19:00 Ticket \1500(1Drink別)
<DJ>
Ichiyo(the 1970)
MASA68
F山(WHIZZ)
淳吉郎(THE SLICKS)

B.G.M.「MARY WEISS/DANGEROUS GAME」
60年代に活躍したガールズ・グループ、ザ・シャングリラスのリード・シンガー、メアリー・ワイス2007年発表のファースト・ソロ・アルバム。
スターだった頃から40年以上経過して最初のソロ・アルバムってのもスゴいけど、それよりもスゴいのが収録された楽曲全部のすばらしさ。
90年代から00年代にかけてカッコいいレコードを販売していた浜松ロッキン・レコードにて発売当時に購入。タメ歳の店長マーくんがその日、ぼくに「ジュンちゃんが絶対好きなレコードだよ、これ」って言った。彼とは長年の間柄でぼくの音楽嗜好性を熟知してるから「それなら」と思って購入した次第。
こんな感じでレコードやCD音源って、その内容とは別次元で購入時の思い出や当時の生活が真空パックされているからおもしろいんですよね。

No.1682 - 2024/01/23(Tue) 23:01:57