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記事No.1701に関するスレッドです

琵琶にまつわる話 / 淳吉郎
5月某日。掛川市の事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)へライブ観戦。
「平安の雅とことのまま」というイベントにてバンド仲間である柳茶屋でGt.とVo.を担当する路ちゃんがなーんと琵琶(びわ)でライブを演るとのこと。
琵琶の演奏は聴いたことがないし、琵琶という楽器そのものも観たことがない。
そう、ないないづくしでございます。
シブがき隊のデビュー曲『NAI・NAI 16』ならぬ『NAI・NAI 57』か。きゃぁ。

午前10時30分から20分ほどの演奏とのこと。
演奏場であるお宮のスペースには座席はなく、畳におざぶとん。
そこにどちらかと言えばわたしより高年齢であるたくさんの方々がすでに座していた。
定刻で開演。
路ちゃんが琵琶を片手に和服で登場「うわっ! 似合ってるっ!」。
たった今、わたしは「!(ビックラマーク)」を「っ」音とともに2度ほど重複し、どんだけ驚愕したかを表記しました。
ですが、発声することはせず、当然のことながらそれは「心のなかの叫び」だったのです。
なぜならここはお宮ですから。

開演して彼女が唄いだした時にまたもや「うわっ!」。
「声質が和楽にピッタリだな」って思ったの。
もちろん、柳茶屋で唄っている時もカッコいいし、それとおんなじ声色だけど、そう感じたんだ。
つねづね音楽が持っている不思議な力に引き込まれるけど、こんなところにもそれを感じた次第。

そして琵琶。
ぼくはエレキ・ギターを弾いているから、どうしても「その目線」から琵琶演奏を観察してしまう。
彼女が奏でる音を聴きながら「琵琶は不思議な楽器」そう思った。
20分ほどのライブが終わり、お宮内では大きな拍手、もちろんわたしも。
終演後、彼女に奏法をちょっぴりお訊きし「な〜るほど」つって首肯。
琵琶は楽器の構造上において、西洋楽器であるギターとは違う部分を含め、多くの部分が奏者の「感覚」に委(ゆだ)ねられている気がしたのです。

終演後におもしろいことがひとつありました。
4月後半に行ったライブ3回に引き続き、今回も《SHEENA&THE ROKKETS》と背中に大きく印字されているシナロケ公式グッズであるワークシャツを着用していった。
路ちゃんといろんな会話を終えて、少し横でたたずんでいたところ、背後から声を掛けられた。
「シナロケですね、これ」
「あ、はい、そうです」
振り返ると今回のお宮のイベント法被を着用した60歳前後と思われる男性スタッフです。
「いやぁ、シーナさんに続いて鮎川さんも亡くなられて、ホントに残念ですよね」
「ですよね〜」
なんつって数分、彼とシナロケ談議に花を咲かせました。
終演後に初対面の誰かとロック談義……そうです、この瞬間、まちがいなく掛川市の事任八幡宮は俺にとってのライブハウスになったんだ。もうサイコーやね。

さあ、5月になりました。
豊橋市二川のライブハウス、AVANTIの月刊小冊子「ヤモリタイムス」5月号にてわたしの800字コラム『淳吉郎のロックンロール・ワンダーランド』が掲載されてまーす。
下記からよろしくどーぞ。

https://avanti-music.com/yamoritimes_26/

☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスの次のライブです。

2024/6/1 (土) 浜松TEHOM
Amphibious diver vol.1
O/S 17:30/18:00
2500円+1d 500円
【出演】
UP-TIGHT
EX REVERSION
シナモンファイブ
DORK SWAG
THE SLICKS

【DJ】
ZAKA / エフ山


写真は終演後の路ちゃんとのツーショット。
はい、みなさんがお気づきのとおり、初の琵琶ライブに感動し、その演者とのツーショットにて緊張が極まりないわたしは、やっぱりこんな堅っ苦しい表情になってしまうのです。
あしからず。

No.1701 - 2024/05/04(Sat) 22:39:10