5月某日。静岡市民文化会館中ホールへライブ観戦。 ザ・クロマニヨンズのツアー『HEY! WONDER 2024』へ。 彼らに会うのは4年ぶりか、そうかそうなんだ、そんな感じ。 なんつーの、最近の彼らはつれないんですよ、わたしに対して。 長年のつきあいなのに。 「スマートフォンでの電子チケットじゃないとダメ」 とか、 電話チケット予約だって、ほかのひとに負けないくらいの気持ちでテレフォンしてるのに、 「ヤッター! つながったっ!」 って思っても、 「本日のチケットは規定枚数に達したため終了いたしました」 だなんて、感情が1グラムもこもっていない電気仕掛けな女性の声の返事だし。
せめて、ヒロトやマーシーが、 「あ、ジュンキチローくん、ごめんね。チケットがもう売り切れちゃってさあ。でも、キミはいっつもぼくらに対して 『最近、楽曲がワンパターン化してるら』 とか 『アルバムのジャケットも絵柄ばっかで、これもワンパターン化してるし、そろそろメンバーの写真でいいんじゃないの』 とか 『ライブはいっつもアルバムの曲順に演奏するだけなんで、先が読めちゃって刺激がないに』 っていう正直な気持ちをネットなんかでは言わず、奥さんにのみ伝えてくれてるのを、実はぼくらは知ってるのさ。 でもぼくらのまわりはイエスマンばっかりでさ、ジュンキチローくんみたいなひとってあんまりいないからね。そんなキミをぼくらは大切に思ってるんだ。また会える日を楽しみにしてるよ」 そんな返事だったらいいのになあ、せめて。
気持ちが通じたかどうかは知らないが、今回のチケットは家内の尽力により正規ルートにて取れたのです。 静岡駅からの道すがら、会場に近づくにつれ「おんなじ目的のひとだなあ」と思う方々が増えてきた。 なぜなら、ほとんどのひとがそのバンドのツアー・Tシャツを着用しているから。 う〜ん、気持ちはわかるが、別のアプローチでもいいんじゃない(笑)
会場に着き、入館し、指定席に着席。 せまーいライブハウスで立ちっぱなしで観るライブは大好きだけど、プロとして長年にわたり第一線で活動するバンドに対しては、コンサート・ホールの指定席でライブを観たいとつねづね思っている次第。 なぜなら、バンドが発する唄と音、メンバーそれぞれのステージ・パフォーマンス(たたずまい)、照明効果を取り入れたステージング等々、ライブにおけるすべての部分をしっかりと体験したいから。
ライブが始まった。 ライブが終わった。 サイコーだった。 成長もしていないし、退化もしていない音楽が「そこ」に響いていました。 あ、そうか、実はそんな俺だって成長もしていないし、退化もしていない、ってことか。 いいじゃん、いいじゃん。
B.G.M.「ワーキン/マイルス・デイヴィス・クインテット」
☆★☆★☆★☆★☆★ ザ・スリックスの次のライブです。
2024/6/1 (土) 浜松TEHOM Amphibious diver vol.1 O/S 17:30/18:00 2500円+1d 500円 【出演】 UP-TIGHT EX REVERSION シナモンファイブ DORK SWAG THE SLICKS
【DJ】 ZAKA / エフ山
写真はさかなクンの著書「一魚一会」でございます。 先日、本屋さんに行ったら見つからずに小澤征爾さんの本を購入したっつー投稿をしました。 実はその翌日「だったら注文しよう」つっておんなじ本屋さんに行ったんだ。 レジのおばさんに「さかなクンの一魚一会を注文したいんですけど」って言ったら「ちょっとお待ちください」と言うんで待っていたら「これですか」つっておばさんが持ってきたの。 「そ、そうです。こ、これです」 「児童書のコーナーにありました」 「は、はい、ぼ、ぼく子供なんです」 「あはは」 タレント本のコーナーにあるかと思いきや、まさか児童書扱いだったとは……。 読み終えたんだけど、その内容がすばらしくて途中で涙が止まらなくなりました。 笑わそうとしているでもなく、感動を呼ぼうとしているでもなく、泣かせようとしているでもなく、ただ単に自分の半生を語っただけの本です。 成人書扱いでしょ、この本はまちがいなく。
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No.1702 - 2024/05/06(Mon) 23:23:59
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