高校一年生の2学期にギターを入手したわたしは三年生の文化祭にて念願のバンド経験。 んで、高校を卒業して社会人になってもバンドを続けた。 やがて、楽器屋主催のイベント等に出るようになって、浜松近郊にもいろんな世代のひとがバンドを演ってることを知る。
22か23歳のころ、当時のバンドにて浜松市の東側にある磐田市のとある店にてライブを演った。 現在の磐田っちゅうたらジュビロ磐田のホームタウンですから、たくさんの国民の方々がご存知なシティでございます。 だがしかし、当時の磐田はJリーグがスタートするずっと前。 その日、俺たちはひっそりとした佇まいの道すがらを抜け、その場所に到着した。 ライブ会場のみならず古着屋やヴィンテージ系なアクセサリーを販売する店舗が幾つも存在する「ヴィレッジ・ヴァンガード」って名前のスペースだった。 「なんか、カッコつけた名前だな」って思ったのを昨日のことのように覚えている。
8月某日。JR浜松駅の斜め向かいにあるホテル、クラウンパレスにて友人のジャズ演奏を観に行った。 そのバンドでドラムを務めるダイスケは長い付き合いの音楽仲間。 そもそもぼくがジャズを聴くようになったのは、15年ぐらい前にライブハウスでのDJイベントで彼がジャズのレコードを流したことがきっかけ。 「おい! ダイスケっ! これすっごくカッコいいね。誰?」 「オスカー・ピーターソンです」 「ジャズ? どうしてこのレコード買ったの?」 「いや、単にジャケットがカッコよかったからです」 だって。 音楽好きなわたしたちはそれぞれの「きっかけ」をいっつも、しっかりと、キャッチしている気がする。 そして、ダイスケのおかげでジャズを聴き始めたわたしはある日、上述した「ヴィレッジ・ヴァンガード」がニューヨークにあるジャズ・クラブの名前であることを知る。
13時過ぎスタートのその日、巨大ホテル1階ロビーのスペースで、いわゆるスタンダードと呼ばれるジャズの数々を繰り広げたダイスケたち。 この日のバンマスと思われるサックスの方のソロ廻しのまとめ方、そして各々のソロ演奏を含めすばらしい演奏だった。もうサイコー。 連休が始まった時期ということもあって、15時ごろのチェックイン時刻はひとびとが店内に集まり始めた。 そんな中、ひとりのおじさんがぼくの肩をたたいた。 「あのサックス吹いてる方のサックスって、なんですか?」 「おそらくテナーかアルトだと思うんですけど」 「へぇ〜。いや、ぼくも50年ぐらい前にサックスを吹いたことがあってね。なつかしいなぁ〜」 「わぁ、スゴイ。んで、おじちゃん、どっから来たの?」 「ぼくはねぇ、千葉」 「ありがとうございます。浜松を楽しんでいってください」 え? 俺って浜松観光親善大使かよ、と我ながら思った次第。
各30分、計3回の演奏が終わり帰宅。 16時ごろの浜松駅切符売り場には通称サックス・ブルーと呼ばれるジュビロ・カラーのユニホームを着用したサポーターがわんさかと並んでいた。 どうやらホームでの試合がこれからあるらしく。 そんな磐田とジャズとサックスにまつわる一日でした。
☆★☆★☆★☆★ ライブ告知です。
「やらまいかミュージックフェスティバルinはままつ」にThe Whoのトリビュート・バンド、The Who族にてギターで出演。 10月12日(土) 浜松forceにて18時前後からの予定。 入場無料。
B.G.M.「THE WHO/TOMMY」 1969年に発表された通称「ロック・オペラ」と称されるアルバム。 若いころは「退屈なアルバムだな」って思っていた、ぶっちゃけた話。 最近はこれを聴いていると「こりゃ、とんでもないアルバムだら」つって、羽を所有しないわたしでも、いつの間にか、どこかへ飛んでいってしまうんだ。 んで、先ほどようやく帰還したところ。
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No.1722 - 2024/08/13(Tue) 01:35:53
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