[ 掲示板に戻る ]

記事No.1733に関するスレッドです

アンダーグラウンドにまつわる話 / 淳吉郎
10月某日。浜松市浜名区の本屋、フェイヴァリットブックスLにてライブ観戦。
浜松を代表するアンダーグラウンド・ミュージシャンである青木智幸と中西こでん(各敬称略)のツーマン・ライブへ。

そもそも「アンダーグラウンド」って言葉、およびその「言語が持つ響き」に「ただならぬ匂い」を感じます、昔っからわたしは。
そして、ティーンエイジャーの真ん中ごろでパンクロックに目覚めたわたしが所有する嗅覚は「その匂い」に快感を覚える次第でございます。

今回、出演するおふたりとは30年ぐらいの付き合いになるが、出会った当初に感じたのが上述したアンダーグラウンドの匂いそのものをニッポン語の歌詞で表現していたから。
言い換えるならば、「絶望と希望という二律背反(にりつはいはん)する世界観を同一化していた」から。

ライブはナカニシから始まった。
今回はエレアコを使用しての演奏。
新曲も披露、これがまたカッコよく。
歌詞を聴きながらどんなタイトルだろうと思ったら、彼曰く『ロンドン』らしく……あ、もしかしたら『倫敦』かもしれず(笑)
こんな想像ができるのは、彼が表現する世界観がなせる業だと思う。
もうサイコー。

続いてアオちゃん。
知る人ぞ知る、浜松が世界に誇るサイケデリック・バンド、UP-TIGHTのGt.&Vo.であります。
これまで幾度も彼のエレキ弾き語りならぬ「エレキ絶唱」を体験してきたが、この日がいつもとは違う感じがしたのは、お店のスタイルに伴うエレキ生音での表現だったかもしれず。
エレキだけどピック弾きではなく通称「フィンガー・ピッキング」と呼ばれる指弾きによる演奏。
でも相変わらずの彼から放出される漆黒ならぬ漆蒼な世界、朝が来るちょっと前のあの感じ、にわたしは驚愕した次第。
歌詞の世界には佐野元春さん同様な「ビートニクの世界観」を感じた。
もうサイコー。

そして、おふたりとともに当日のDJ只っ、および会場の本屋さん店主でありイベント主催のタカバヤシ(各敬称略)はみ〜んな同世代。
只っの選曲はこの日もすばらしく、やっぱりサイコー。
アオちゃん、ナカニシ、只っ、そしてタカバヤシ、お疲れさまでした。ありがとう。

☆★☆★☆★☆★
THE SLICKSのライブ告知です。

noise mafia G.B.K.B
2024 11/16(sat) gifu kingbiscuit
open17:30/start18:00
door2,500yen+1d 500yen

-act-
SICKS
The Fireglo (osaka)
NO SUBSTITUTE (aichi)
DxCxP
THE SLICKS

dj:NOTTA


B.G.M.「THE JAM/GOING UNDERGROUND」
1980年発表、THE JAMのシングル盤。
問答無用の名曲だと思う、歌詞も含めて。
地下鉄のことを「サブウェイ」って呼ぶ国々が多いけど、英国では「アンダーグラウンド」と呼んでいるそうで。
つまり、冒頭で記したティーンエイジャーの真ん中ごろでパンクロックに目覚めたわたしが所有する嗅覚はこの曲でもバッチリ響くというわけであり。

No.1733 - 2024/10/20(Sun) 20:34:09