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記事No.1759に関するスレッドです

人間力にまつわる話 / 淳吉郎
2月某日。浜松G-SIDEでの仲野茂バンド、ワンマンライブにDJにて参加。
ぼくはアマチュア・バンドを演っているんだけど、どんなイベントでも共演バンドのリハーサルを可能な限り観ることにしている。
なぜならリハーサルでそのバンドの姿勢や音楽へのスタンスを感じることができるし、いろんな意味で参考になることも多いから。
だから、この日もリハーサルからしっかりと参加させてもらいました。
80年代からニッポンのロック・シーンを牽引している方々のリハーサル、いい体験だった。

ライブは18時15分にスタート。
本編14曲とアンコール1曲で終演。
梶浦さんのビート・ミュージックの神髄を得たまったく無駄のないドラミング。
岡本さんの曲によってピックと指弾きを使い分けてのグルーヴィン・ベース。
下山さんのエフェクターを駆使しつつも緩急を取り混ぜたギターワーク。
この3人が織りなす硬質なビートに竹内さんのサックスが蔦(ツタ)のようにやさしく絡(から)んでゆく。
そして仲野さんが発するその声と歌詞の世界は酸っぱさと甘さと辛さと苦さとしょっぱさを含有した味覚。
圧巻のライブだった。

そして、リハーサル、本番、打ち上げのすべてに参加して感じたのが仲野茂という男のこと。
あの日、13歳のぼくをロックの世界に引っ張り込んだこの男。
写真では怖そうな雰囲気を出しているけど、実際は偉そうな態度をまったく取らない、そしてくだらないことばっかり言っている。
参考までにリハーサルでは「(頭脳警察の)パンタがふたりでパンツ」って言ってたよ。
いろんな部分でカッコよかったし、こんな方を「人間力があるひと」って呼ぶんだな、と感じた次第。

今回のDJの選曲について、ひとつだけこだわったことがあります。
アナーキーはピストルズの曲名から、ルースターズはハウリング・ウルフの曲名から、アンジーはストーンズの曲名から、モッズは英国のロック・ジャンルから、それぞれ命名されていることはみなさんご存知のとおり。
だから、開演前は各バンドの該当曲ではない別の曲を流そうと考えた、モッズにおいてはネオ・モッズの代表であるジャムの曲を。
それを含め全体的にめちゃくちゃ楽しくレコードを流せました。

企画の矢野夫妻、おつかれさまでした。DJへのお誘いをありがとう。

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ザ・スリックス、次のライブはありませんがザ・フー族のライブがございます。

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MerryYou企画【Band Night vol.371】
3月23日(日) 浜松 MerryYou
開場/開演 16:00/17:00 料金 2000円(1d.別)

UsagiGroup
CABU
The Who族

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AVANTI presents
4月12日(土) 豊橋AVANTI
開場/開演 18:00/19:00 前売1500円 当日2000円(1d.別)

ダーティーモス
Classics
The Who族

写真は泉谷しげる、1977年発表のアルバム「光石の巨人」。
今回のDJでは洋楽ばっかり流したんだけど、1曲だけ邦楽を選んだ。
このアルバムのB面6曲目収録の『土曜の夜君と帰る』をアンコールが終わってからの最初の曲として。
これがサイコーにばっちりハマったと自負してます。

No.1759 - 2025/02/16(Sun) 12:40:13