「お久しぶりです、ジュンさん。今度、自分のバンドがルクでライブするんでよかったら来てください」 なんつって10月初めにメール受信。「おー!久しぶり!浜松来るんだ?って月曜日じゃん。仕事気合い入れて片付けて駆けつけます!がんばれよ!」なんてな返信。
西暦2000年よりスタートしたTHE SLICKSの10年間の活動の中で2002年から2003年の2年間、ドラムを担当していたダイゴ君は「JAZZを演りたい」なんてなキザなセリフを俺に向かって言うと東京に上京物語。いやいや今現在の俺はJAZZを演る事をキザだなんて思ってないよ。JAZZはカッコいい。だから毎月ジャズのレコードだって1枚以上は買ってるもん! 当時23歳のダイゴは「ジュンさん、このレコード聴いてみてくださいよ。めっちゃカッコいいです」なんつって山下洋輔さんがトリオで演っていた70年代のレコードを貸してくれた。それを聴いて俺はブッ飛んだ「ジャズってこんなに破壊的で自由奔放なの」って。だけどそん時に俺は残念ながらジャズにのめり込まなかったんだ。最近はちょっとだけ嗜(たしな)んでるからあの時のレコードはきっと“フリージャズ”って分類されるんだろうなって思えるよ。ダイゴはそんな感じで若い頃からいいフィーリングを持っていた。リスナーとして。プレイヤーとして。THE SLICKSで俺が作る曲でも『なにを演ろうとしてるか』ってとこを真剣に考えてフレーズを探してくれたりね。
あれから6年以上が経過してダイゴはPolylisというバンドでルクレチアに来たんだ。昨日の出来事さ。 相変わらずの細身の身体で、ナニをやらかしたのか髪の毛を丸めた坊主頭でヤツは現れた。でも別にとりたてて「久しぶり〜」なんてハグするわけでもなく「よぉ!」みたいな感じ。バンド仲間なんてそんなもんなんです。 Polylisのライブが始まった。30分演って終わった。 なんて表現しよう・・・。よし、正直に書こう。いや、いつもこの掲示板は正直に書いてますよん。カッコ悪い演奏したら俺はダイゴにこう言ってやるつもりだったんだ「おまえナニしにトキオへ行ったんだ?えっ?そんなフザケタ演奏をしに浜松へ来たのか!ばかちん!いいか。俺の本心を言う。今から言う。言います。聞いて下さい。ダイゴさん、浜松へ戻ってきてザ・スリックスでまた太鼓を叩いて下さいませんか?お願いします。今のボクはひとりぼっち。ダイちゃんの太鼓が必要なの。うふん。」
そんな戯言(たわごと)が一切必要ない演奏だった!観てて俺は嬉しかったんだ!JAZZ的なアプローチもあり、それだけではない演奏。ポスト・ロックとか言うらしい(ルク店長アオちゃんに教えてもらった)ジャンルも取り入れてる。 終電の時間が来たんで「そんじゃぁまたね」つって俺はダイゴさんに別れを告げたのさ。真剣に音楽に取り組んでるヤツが大好きです。どっかにいないかな?そんなベース弾きとドラムス。
B.G.M.「STAND ALONE-404」
2010年11月6日(土) ROCK BAR LUCREZIA HOMERUN ROCK VOL.12 出演;FIRESTARTER、THE LITTLE BOXES、ELECTROPHONIC、 FLORIANS、THE ROARS DJ:MIO、MIKU 開場;18:00 開演;18:30 前売り\2000 当日\2500 1d別
写真はPolylisのCD音源“POLY ONE”。
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No.840 - 2010/10/26(Tue) 23:59:11
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