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記事No.845に関するスレッドです

日曜日。 / 淳吉郎
土曜日のライブ、そして打上げから帰宅したのは日曜日午前3時過ぎ。その後わたしは午前7時半に起床した。団地内のドブ掃除があったのさ。マッシュルーム・カットをセットするとスリムのブルージーンズ、若い頃のジョーン・ジェットが愛用でおなじみ赤いプロケット・シューズ。そして上着は1990年のザ・ローリング・ストーンズ日本公演ん時に購入したトレーナー。団地内の大勢が集まるぜ、ひとりぐらいはストーンズ好きがいるだろう。もしかして肩を叩かれて「ストーンズ好きなんですか」「えぇ好きですよ」「あなたマッシュルーム・ヘアーだし、スリムなジーンズだしバンド演っていそうですね」「ええ、演ってますよ。ただ現在はメンバー募集中なんですけど」「どんなパートを募集してるんですか」「ベースとドラムスなんです」「おぉ〜実はわたしもドラムを叩いていましてね、今、どこかのバンドに入りたいなって思ってるとこなんですよ」「へぇ〜こりゃぁ奇遇ですね。ちなみにフェイバリット・ドラマーは誰ですか」「キース・ムーンって知ってらっしゃいます?」「えーーーーーーーーっ!」なんてな事もありえるので。クモは餌をゲットするためにクモの巣を苦労して張り巡らしてるのさ。クモより手足の数が少ないわたしはとりあえず2本の手をトレーナーの袖に通したんだ。チャンスをつかめ。
団地内中央にある大島公園に午前8時集合。集まった男女は100人以上。しかしどの方々もストーンズのメンバーと同じかそれ以上の年齢だった。わたしは肩を叩かれる事もなくドブ掃除及び周辺の草取りを適当にやり終えるとその場からフェイドアウト「俺は昨夜、ライブだったんだ。4時間しか寝てねぇんだ、おめぇらは知れねぇかもしんないがな」作業途中だけど 誰にも気付かれないようにその場を立ち去った。最後までいれば500mlペットボトルの緑茶が支給されるのだけれども。それよりも今のわたしに重要なのは眠りをむさぼる事。30分後に玄関の呼び鈴が鳴る「中村さ〜ん、緑茶もらってないですよね〜」まったくフェイドアウトばればれじゃん。

昼食分のコンビニ弁当と缶ビール数本を片手に午後2時30分の新幹線こだま号に飛び乗った。目指すは東京。目指すは新宿。目指すはライブハウス:新宿JAM。長年の友人バンド、スキャナーズが活動停止する。そのラスト・ライブを観るためだ。
新宿つったら中古レコード屋。開演時間まで目一杯の時間調整をしてレコ屋を数軒。しかし収穫なし。1枚も買わず。日はとうに暮れ、あたりはすっかり暗闇で。新宿JAMへ向かう。実はわたしがJAMへ訪問するのは3回目。最初は8年前。The ピーズとスキャナーズがタイバン。そしてこの時がスキャナーズとの出会いとなった。2回目は6年前。東京のバンド、スキャナーズ、THE LOW NUMBERS、チャーリーバイセコーの3つが新宿JAMで企画を打ってくれ、いつの間にか仲良くなってた浜松のバンド、プレハブ、THE SLICKSを呼んでくれ出演。そして今回。3回ともスキャナーズ絡みというのは偶然か必然か。
午後7時15分過ぎにJAM到着。地下のホールへの階段を降りていくと聞こえてくる聞こえてくる、mamo-TanakaことマモちゃんがDJであおってた。「よぉ!」なんつって挨拶すると「おぉ〜!来てくれたんすか!」なんて。そう、わたしは今回、メール等で事前に観に行く事を言ってなかったのだ。シークレットでビックリさせてやろう、なんてね、思ったの。いやいや「俺様が浜松から来てやったぜ」的なニュアンスではないよ、どうしても観たかったしサプライズってなんか面白いじゃん。悲しい出来事のサプライズなんて少ない方がいいに決まってるし、嬉しいサプライズは幾つあったって満ち足りる事はないって事さ。
客がどんどん集まってきたよ。100人は越えていたと思う。午後7時45分過ぎにメンバー登場。なんか“緊張”とか“気合い”とか“自信”とか、そんな“感情の原色”ってやつを“ショータイム”って名のパレットで混ぜ合わせたような【いい表情】で3人は現れたよ、JAMのステージに。演奏がスタートした。演奏中でも笑顔が見られる。いいね。新曲(今回は『勝てば官軍/想い出のバラード』ってシングルのレコ発でもあったんだ)や昔からの曲やわたしたちファンにはお馴染みの曲や「あれ?この曲、俺は知らないぜ」って思っちゃうような曲(ライブでは演ってても音源化されていないって意味で)も演ってくれました。

ライブを通じて感じたのは「いいバンドだな、やっぱり」って事。
Ba.&Vo.でありレパートリーの多くを手掛けるETO MOTORはフロントマン。オフ・ステージでは気さくなのに、こと楽曲となると彼の詞って毒があるんだよね。オン・ステージでエトーは通る声でロックするんだ。
Gr.のACE。俺も、もとい、わたしもGr.。わたしもギター弾き。だからエース君と会うとギターに関する話はあんまししない。ここ数年で彼も曲を作ったり、歌を唄ったり。それは確実にスキャナーズの世界を拡げたんだ。そんな話をするんです。
Dr.のKENGO☆STAR。4年前ぐらい?彼がスキャナーズに参加したのは。彼のドラミングはスピード感と色気を与えた、スキャナーズに。そう思う。そしてもうひとつ。今回の最新シングル『勝てば官軍/想い出のバラード』。ぶっちゃけ、このシングルはスゲェっ!んで“想い出のバラード”って曲が特に素晴らしくて。作曲がACEで作詞がケンゴちゃんだったんだっ!

スキャナーズのみんな、お疲れ様でした。今までありがとう。
んでよぉ、わたしはず〜っとスキャナーズのファンなのよん。

B.G.M.「スキャナーズ/勝てば官軍:想い出のバラード」
最終シングルで傑作を発表するのは俺が憧れ続けてるバンド、THE JAMが最終シングルで“BEAT SURRENDER”を発表する感じで嬉しいんだ。

写真は打上げ後の記念写真。左からmamo-Tanaka、KENGO☆STAR、ETO MOTOR、淳吉郎、ACE。

No.845 - 2010/11/08(Mon) 21:08:46