「初体験」ってのは、これはもう、歴史的な、(ある意味)記念的な出来事で。新人賞を2回取れないのと同んなじように。 新幹線:のぞみ号に初めて乗った。博多へ行ったんだ。浜松から名古屋まではこだま号。名古屋からのぞみ号。んで乗車。発車する時の車両の振動が無い感じがした「おぉ?もう動いてんの?」みたいな。最新型は違うぜ。そういえばハイブリット・カーってのも静か過ぎて存在感無いよね。この前スーパーマーケットの駐車場でビックリしたっけ。いきなり動き出したんで。草食系がもてはやされる時代だし。関門トンネルを抜けると北九州市。工場の煙突から煙がモクモク出てるぜ「ルースターズはこんな街から鋼鉄のビートを生み出したんだ」って勝手に思い込んじゃったよ、煙を見ながら。そうして博多に到着。敬礼しながらのぞみ号を降りたんだ。ボクの気持ちわかるかな。 博多の街に来たのは3回目。ライブだったり旅行だったり。3回目の今回は絵を見るためだったんだ。博多在住のミュージシャン:山部善次郎。彼は絵も描く。通算9回目の彼の絵画個展が23日から28日まで福岡県立美術館で開催。地下鉄に乗り換えて、下車して、地図を頼りに東へ西へ、南へ北へ。なんとか美術館到着。いやぁ歩いた歩いた。ジャスト・ア・ウォーキン・ザ・ドッグ。 展示室に入るとすぐ山善さんに会う「おぉ!来たと?」横に彼の奥様がおられて「浜松のジュンキチローと奥さん。俺がふたりに早く結婚しろ!って言って結婚させた」早くも山善節が炸裂(笑い)。そして彼がボクの名前を呼ぶ時の感じは『淳吉郎』ではなくって『ジュンキチロー』なのです。 彼の絵にはワイルドさと繊細さが同居していた。ひとつの絵の中でも、作品それぞれでも。黒人が出てくる絵もあり、それはミュージシャンであったり一般の人であったりだけど「黒人(音楽)へのリスペクト」ってのがギンギンに伝わってきた。それと、油絵というと布を張ったキャンバスに描くのが一般的。しかし彼は板に描いてるのが多かったのにビックリした。 じっくりじっくり絵を鑑賞。そして山善さんと再会を約束するとボクらは美術館をあとにした。続いて向かったのはレコード屋。JUKEレコードというお店。70年代からの博多ロック・シーンのキーポイントとなるレコード屋。入店。レコードを探す。2枚買う事にした。レジには店長:松本康さんがおられた。「山善さんの個展へ先程行って来たんです」って言うと「あ、ホントに。僕も昨日行ったんですよ」。それからあれやこれや博多に関するいろんな会話を。康さんはJUKE JOINTという音楽バーも経営されていて「もしよかったら20時オープンですが寄ってみて下さい」「いや、もちろん行くつもりなんですよ、今夜は」なんて会話も。 一旦ホテルへ戻りその後JUKE JOINTへ。入店。DJブースの後ろには5000枚以上はあると思われるレコード。店内の壁にはミュージシャンのサインが所狭しと書きつらねられてる。なんかボクの好きなバンドマンがほとんどじゃん。人種が似てると行動範囲やパターンも似てくるのだね。ボクらが座ったテーブルの横を見ると女房側にはヒロトのサインが、ボク側にはマーシーのサインがあった。彼らふたりが飲食した同じテーブルでボクらふたりはニューオリンズ料理やお酒を召し上がったのです。もちろんDJブースではお店の専属DJの方がレコードを廻してる。その方からもいろんな話を聞いたりでの楽しい時間だった。 翌日は駅地下街でとんこつラーメン。ラーメンはもちろんだけど、その店の手作り餃子が美味いのにビックリ。そして再びのぞみ号にて浜松へ。 博多という街はボクにとって10代の頃も40代の現在も遠くて近い存在。そして近くて遠い存在。のぞみ号で行ったって飛行機で行ったってそれは変わらないのさ。たぶんこれからもね。
写真はJUKE JOINT店内に飾ってある山善さんの油絵『SOUTHSIDE SHUFFLE』。
路ちゃん⇒ファンクラブ入ってたの?ボクも入ってたに。同僚じゃん・・・って仕事場じゃないか。ライブ楽しみにしてます。
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No.855 - 2010/11/28(Sun) 17:36:32
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