11月後半より仕事量も落ちつき体力的にも精神的にも「一般的」であろうと思われる生活(いや精神的にはやっぱり苦痛を伴っているなぁ。人間感情はややこしいからな。ウマが合わなけりゃあ、なおさらって事さ)をやっとこさたしなむ事ができるようになったと思っていたが12月第3週より殺人的忙しさ勃発ボッパツ「平社員の俺がなんでこんなに忙しんだ?なんでひとりで残業なわけ?」ってな感じ。“責任を全うしなければ”なんて義務感、これっぽっちも意識してないけど性格は変えられないって事か。 24日はクリスマス・イブ。そんな日は誰だって早く帰りたいさ。愛する人がいても。あるいは、いなくっても。あるいはクリスチャンでなくっても。戦後生まれのニッポン人だったらそんな気持ちになってしまう12月24日なんだ。ボクはやっぱり残業してからの帰宅だったの。 21時過ぎから晩餐。スタックス&アトランティックの合同コンピ盤『ソウル・クリスマス』ってレコードを聴きながら。ソウル・ミュージックは最高だなあ。そして最高な夜は短いのさ。残業だったからか・・・?
25日は窓拭き等の大掃除をしたり浜松市街へ出かけてバンドのミーティング、10月にライブしたブラック・ビューティーってバンドの。スージーに乗って出かけたんだけど終了後にミーティング場所:スターバックスから出たら婦人警官がスージーの前に立っている。 「あ、ボクのバイクですが」「ここは駐輪禁止ですよ!指定場所に駐めてください!」って40歳前後のオバさん婦警はみんな幸せ気分なクリスマスっつーのに目ん玉を三角にして言うものだから「はいはい、すみませ〜ん」って43歳(来月44歳だに・・・もういいって!そのネタは!ですか?)のボクは目ん玉をしなびたモヤシみたいなヘの字にしてその場を切り抜けたんだ。んでもよう、市街地の広い場所にバイク駐めるだけで違反?まったくもってつまらん時代になったものだなあ。 16時過ぎに帰宅。しばらくすると呼び鈴が鳴った「はいは〜い」って、さっきの三角目玉おばはんに対応したような応対をして玄関に出ると男が屹立(きつりつ)しているではないか。どうやらニッポン人ではない模様「俺に外国人の友人はいないぜ」って思いながら彼の顔を見る・・・下唇が妙に出っ張った英国人っぽいぜ。彼は手に持った紙袋をボクに手渡しながら言ったんだ、覚えたばっかりのようなカタコトのニッポン語で。 「ヘイ!ジュンキッチー!ずんぐるベロ!俺がプロデュースしたカリフォルニア・赤ワインを買ってくれてサンキュー・ベロ・マッチ。マッチのマーチはニッサン・マーチ。サンタのおじさーんーやーってきーたー。センキュっ!」 「センキュっ!」だけは本場の英国人なニュアンスだったが「マッチのマーチ」なんてな昭和40年代生まれのニッポン人にしかわかんないようなCMネタをふまえながら語るこの英国人は誰だ?「ジングルベル」って言うのを「ずんぐるベロ」って言い間違えてるし「サンキュー・ベリ・マッチ」も「ベロ・マッチ」だし・・・って思いながら正面を向くと彼はもういない。そしてわたしは手渡された紙袋を開けた・・・四角い箱が入っている「まさか、これは・・・数ヶ月前にダメモトで予約したワイン・・・ザ・ローリング・ストーンズ:ミック・ジャガー監修の『ROLLING STONES SATISFACTION Vintage 2007』ではないか?やったー!ついに手に入れたぜ!」 んでもよぉ、いちいちベロって言葉を言い間違えたりして強調するあたり・・・実は彼は・・・ミック本人だったかもしれないぜ。時間が過ぎるほどそれが現実味を帯びてきた気がした。信じられない話だろ?んでもリアルな話なのさ、俺には。 そして開封アンド飲酒。美味!満足(英訳:SATISFACTION)この上なし!
その後、夜8時頃に酔い酔いで向かったのはルクレチア。だってUP-TIGHTのギグだぜ! 演奏開始は夜9時50分頃だった。終演10時30分過ぎ。全4曲演奏。圧巻の演奏だった。特に3曲目。唄いだしから歌詞の内容が胸を打つ♪行きたい場所なんてないけど行く場所を探してる♪そんな歌詞も唄われて(青ちゃん、ちょっと違ってたらゴメンね)。「これは俺が感じる中で今までに無いほど青ちゃんの現在のリアルな感覚(長年の友達だけど第三者のボクが受けた気持ちだからそれはリアリティと言うべきか)が満載な曲だな」って感じて。演奏後に彼は「来年、発売予定の音源から1曲演りました」って。ボクがロックンロール・・・というか音楽以外でもそうだけど表現活動に関するすべての事象から刺激を受けるのはこんな部分からなんだ。 ブラック・クリスマス!そんな言葉が似合いそうなUP-TIGHTのギグだった。ボクはニコニコしながら浜松駅に向かって走った「終電がもうすぐ到着するぜ!」ってね。リアリティはリアルよりもリアルな瞬間があるけども、1分遅れて終電に間に合わなかったボクはタクシーで部屋に戻った。リアルな話。そして、それは、ちょうどサンタクロースが来年に向かって走り去った時刻だったんだ。子供も大人も来年を待ちわび始めた時刻だったのさ。
写真は例のど美味いブツの外装。その他の写真もあります。見たい方は我がブログからどうぞ。
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No.864 - 2010/12/27(Mon) 00:52:43
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