西暦2011年5月2日(月)。起床すると俺はCDをステレオにセットした。『忌野 清志郎/夢助』を。その名作が終わると今度はレコードをターン・テーブルへ。『OTIS REDDING/THE IMMORTAL』を。その名作が終わると今度はCDを。『忌野 清志郎/メンフィス』。その名作が終わると今度はレコードを。『OTIS REDDING/THE SOUL ALBUM』を。清志郎さんの永遠のアイドルはオーティス・レディングだった。そして、おふたりはともに俺が尊敬する方々。5月2日。この日は清志郎さんの命日。2周忌。彼の曲とオーティスの曲を交互に聴いていったんだ。彼があっちで「おまえ、なかなか粋な事やってるな。うれしいぜ、ベイベー!」って言ってくれてたらうれしいな。 午前11時30分過ぎに駅へ。東京に行くのさ。駅弁を喰いながらの列車の旅って好き。えっ?今回は飲酒しないの?って?しますとも。飲まないわけないら。そうして東京へ着いた。まずは西新宿のホテルへチェックイン。その後はレコード屋巡り。探し続けてたレコードを発見。最近は通信販売で探すよりもお店で買う事に重点を置いてるんだ。充実した時間を過ごす。夕方は下北沢へ。シーナ&ロケッツのワンマン・ライブがあるのさ。 ライブハウスへ行く前に晩飯つって広島風お好み焼き屋へ。俺が日頃調理してるのはいわゆる“関西風”だと思う。だからとても興味があった。けどもそのお店、たいへん不味かったんだ。味が薄かった。ダシが効いてないし。アタックが弱いヘナちょこギターみたいな感じ。そのお店に限らず俺は関西風が好きなんだなとも思った。「ビートルズとストーンズ、どっちが好きか?」って言われれば「両方!」って答えるけど「関西風と広島風、どっち?」って言われれば「関西!」って答えるって事さ。 会場の下北沢シェルターに着くとすでに会場は満員。定刻をちょっと過ぎてライブが始まった。いつも通り鮎川さん、ナベちゃん、浅田さん、川嶋さんの4人でまずはスタート。ワンマンだから持ち時間たっぷり。この4人セットもいつもより数曲多かった気がした。そして1984年発表の重要曲『スイート・インスピレーション』のイントロが始まった。シーナさん登場。WOWっ!まぶしい!まるで午後8時を過ぎているというのに明日の太陽が早送りして昇ってきたかと思ったぜ! ライブは新旧の曲を取り混ぜて進んでいった。「この曲も演るんだ。うれしいなあ〜」って俺はニコニコしながらノッていたんだ。ワンマンっていいなあ。中でも特にうれしかったのはデビュー曲『涙のハイウェイ』を演ってくれた事。初めてシナロケのライブに参加した日から26年経ってるんだ。何回もライブ観てきたぜ。だけれど、この曲をライブで観るの実は初めて!わかるかい?俺の気持ちが。コロンブスがアメリカ大陸を発見した時のような気分はこんな感じだったんだろう。おそらく。たぶん。確実に。ね。 最高のライブだった。そして俺が思う事はただひとつ!ニュー・アルバムを聴きたい! 現時点での最新作“JAPANIK”発売から早3年経過。そしてオリジナル・メンバーである浅田さんがベースとして復帰して3年。鮎川さんのギターと硬軟剛柔な鉄壁リズム隊。そこにマコちゃんギターを知り尽くしてるナベちゃんのギターがどう絡むか。そして2009年12月発刊のシーナさんの自著『YOU MAY DREAM』にも記されているように2009年3月に声帯の手術をされたシーナさんの唄。新作、俺は待ってるぜ(裕次郎風でよろぴこ)。 5月2日。この日は鮎川さんの誕生日。63歳のバースデイ。アンコールの時に奇しくも清志郎さんが自分の誕生日に亡くなられた事もふまえながら「彼は天国からぼくら(ロック好きなぼくらみんなの事ね)の事を見守ってくれてるはず」と言われていた。 GWだけど平日って事もあり会社帰りって感じの背広姿の人もいた。今年でデビュー33年のバンド、シーナ&ロケッツ。バンドが年齢を重ねればぼくらファンだって年齢を重ねているんだ。勤務終了後にライブハウスに駆けつけるヤツだっているのさ。もしかして当日の朝だって奥さんに「今日はシナロケのライブあるからちょっと帰るの遅くなるよ」なんて言ったりしてね。奥さんも「わたしもシーナさん観たかったな。今でも綺麗なんでしょうね」なんて。 年を喰うのはカッコいい事にちがいない。 B.G.M.「COCKNEY REJECTS/GREATEST HITS VOL.1」 CDじゃなくってレコードで欲しくて。だってパンク・ロックだもん。プレミア付いた高価レコードならいっぱいあったけどもっと安いやつをず〜っと探してて。やっと巡り合って。内容はもちろん問答無用に最高だったよ。
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No.902 - 2011/05/04(Wed) 19:51:30
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