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記事No.903に関するスレッドです

一週間。 / 淳吉郎
☆“モチベーション”とやら言うモノが下降し続けてる社員をよそに仕事そのものは無表情に積もってくる。かといってそれを無視するわけにもいかず。だってサラリーマン。月曜日から木曜日の4日間で残業15時間近く。疲れ果てた労働はやっとこさ金曜日、定時にて終わる。誰に向けるわけでもなく「FUCK!」つって中指を立て続けた1週間。誰に向けるわけでもなく?そんな事ないな。

☆定時帰りだから金曜日の夜はちょっと長く感じられ。机上にビールの空き缶は増えてゆき。すると我が携帯電話がテレフォン・コール。あ、俺の携帯の着信音は普通の設定です。自分の性格的に変なメロディーや曲が流れるのがダメなんだ。電話に出た。知らぬ若者だった「楽器屋でメンバー募集のチラシ見たんですけどまだ募集してますか?こっちはベースとドラムなんですが」。なにーーーっ!1週間のファッキン・ワークの疲れが吹っ飛ぶコールだぜ!どうやら『黒人音楽』と『パンク』いう言葉を同列で記してあった我がチラシに興味を持ったらしい。年齢を訊くとふたりとも19歳という。こっちも年齢を聞かれたので正直に44歳と答えた。「うわ!オヤジだ」っつー相手が引く感じ、それが受話器の向こう側から伝わってくる。すかさず俺「あっ!パソコン持ってる?持ってたらユーチューブとか見るら?んだったらTHE SLICKSで検索してみて。先月のライブの映像あるから」。電話を切る。5分後に電話がまた鳴った。彼からだ「スタジオ一緒に入っていただけますか」。
ユーチューブにアップした効果を実感した金曜日だったんだ。

☆土曜日、さっそく夜8時から彼ら19歳コンビとスタジオ入り。会って彼らの第一声「ブルーハーツっぽいですよね、曲が」「うん、好きだもんで自然と似ちゃうんだ」「ぼくらもブルーハーツ好きです」「ほんと!」。こういう出会いって巡ってくるもんだなぁ〜なんてしみじみしちゃう44歳。だがしかし、音を出し始めると結論が出た。リスナーとして共通の音楽接点があってもプレイヤーとして、あるいは演りたいバンドの方向性は必ずしも一致しないんだ。彼らのバンド指向はファンキー路線だった。俺はロックンロールだから。一緒にバンドは難しいなって。
バンド結成には至らなかったけど中々に楽しい一夜だった。それと彼らふたりはクロマニヨンズでもハイロウズでもなくブルーハーツがいいんだそうだ。理由は「やっぱ詞がいいんですよ」との事。現時点での19歳がそう言うんだぜ。ブルーハーツの凄さを実感した一夜でもあったんだ。音楽に真剣な若いふたりにいいメンバーが見つかりますように。

☆「さぁ、曲を作るぜ!」。つっても、やっぱ、いつもの曲調で作っちゃうように人にはクセってもんがあるのさ。だからわたしがヘアーをカットする時には馴染みの美容室に行ってしまう。「いつものように切って」って店員に対し短い説明でいいしね。だけどここにきてわたしに異変が起こった「別の店でカットしてみたい」って。理由は自分でもよくわかんない。医療の世界での“セカンド・オピニオン”ってやつに似てるかも。
日曜日は近所の理髪店へ。初めてのお店はドキドキさ。マッシュルーム・カットってちゃんと伝わるかな?みたいな。今回は低価格が売りのチェーン店だし。わお。入店すると店員の多さにビックリ「このスペースでこの人数は多すぎだら。なんなら俺の職場に連れてってやろうか。俺の手伝いしろや」みたいな。こうして我がヘアーカット業務はわずか15分で終了したのであった。低価格だが唖然の作業行程。カット〜洗髪〜ブロー等の各業務で担当が次々と交代してくんだ。無駄はないのだが作業ロボットに髪をいじられてるみたいで俺には苦手。マッシュルーム具合もイマイチだったし。
次はどうしようか?元の店に戻ろうか?

☆さあて明日からまた仕事。『モチベーション仕掛けの作業ロボット』になるしかないのか。ないのだ。

写真は最近の我が家のヘビー・ローテーション・レコード。コックニー・リジェクツ。ギターの音がドでけぇー!内容も最高!

No.903 - 2011/05/15(Sun) 20:04:17