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記事No.960に関するスレッドです

ビスケット・タイム。 / 淳吉郎
知らない世界に足を踏み入れて。その世界に染まりたい時には、既にそこの場所で染まりきってる人に教えを乞うのが手っ取り早く。
20代前半の頃、鮎川 誠さん経由でブルース・ミュージックに興味を抱いたわたしが向かったのは「ハマラジ」というレコード屋。わたしの想像ではハマラジは浜松ラジオ商会の略だと思ってるのだが・・・。店長の大城さんにいろいろと教えてもらったのです。当時、彼はブルース・バンドも演っていて。KING BISCUIT TIME(キング・ビスケット・タイム)というバンド。カッコいいバンドだった。そしてハマラジは今年、閉店。大城さんはカフェを始めたという話を伝え聞いていた。アコースティック・ライブがあるという事で1日(木)にその店へ行ったのです。店名は「BISCUIT TIME」。イェイ。出演はだあこえ。&きまっち、青木智幸、東京から本間章浩。

☆だあこえ。さんは「学生時代に本間さんがギター担当のロックンロール・バンド:赤と黒とタイバンをした事がある」という趣旨のMCを混ぜながらのいつものステージ。熱演。

☆青ちゃんはUP-TIGHTの曲をアコギ弾き語り。アコギだけどエフェクター使用。途中で浜松のバンド仲間のカバー曲を演ったのには驚き&感動。バンドでも弾き語りでも青ちゃんの世界にブレは無いのです。熱演。

☆本間さん。入店時にわたしを見つけると「おぉ〜お久しぶり。来てくれてありがとう」わたし「浜松までようこそ」。今年の6月に初めて彼の弾き語りライブを浜松で観て以来、彼のファンなのです。ライブがスタート「一曲目はジョン・レノンの曲を演ります」直感でわたしは『マザー』に違いないと思ったんだ。そしたら♪マァザァ〜〜〜!♪って大絶叫で『マザー』が始まった。一気に店内のお客さん全員のハートが彼に奪われてしまったのさ。数曲のオリジナル曲の後にわたしの方を指差すと「シナロケ好きだったですよね」「うん」「それじゃぁシナロケのカバーを演ります」「いぇ〜い!」「ユー・メイ・ドリーム」「イェイ、イェイ、いぇ〜い!」。完全な本間バージョンと呼べる激しい『ユー・メイ・ドリーム』。圧巻。
アンコールも起こり、こうして彼の全身全霊のライブは大盛り上がりで終わったのでした。

終演後、ちょろっと知り合いの皆さんと会話し、カフェ「BISCUIT TIME」への再訪を大城さんに約束し、雨の中を帰宅。ARBの中期の曲『HEAVY DAYS』みたいな毎日で「真面目に仕事は消化するがやる気はゼロ」みたいだったわたし。出演者すべての方々の演奏で生きる活力を取り戻し、翌日金曜日をなんとか乗り切ったのでした。やる気は相変わらずゼロでしたけれども(大笑い)。お仕事に関する話をしてもよろしい?お仕事に対する“義務感覚”と“惰性感覚”、そして“地球の重力”。この三つが欠落したとしたら。おそらく、わたしはタンポポの種みたいにふわふわと空中に漂うばかりでしょう。そして、そうなったとしたら、けっして地面には落ちたくないのです。ふわふわ〜とスナフキンが吹くハーモニカの音のように。

写真は本間さんのバンド:KING BISCUIT TIMEの新作『KING BISCUIT TIME ?V』。全5曲、マスタリングまで20数時間で終了したほぼ一発録りの音源との事。ヘヴィなロックンロール。大城さんの昔のバンドとバンド名が同んなじというのも偶然か必然か、縁を感じますね〜。

No.960 - 2011/12/04(Sun) 19:02:20