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夢と現実の話 / 淳吉郎
昨年8月末と10月中旬に生涯初、そして2回目となる体験、内視鏡検査(通称:胃カメラ)を病院で施術。初回の時のことは当時の投稿文でもあらわした。通う病院は麻酔で眠らしてから検査をするスタイル。まったく無痛なのだ。
初回時は胃かいようの存在が胃壁2ヶ所に発見され、ピロリ菌も♪ぴろ〜りぴろり♪とハイ・トーンで唄いながら胃フィールド内をクネクネと徘徊している。そんな診察結果だった。処方された薬は1週間の禁酒をともなう強力薬でピロは無事に除去できた。けども、知らぬ間にそれは復活することもあるらしく。10月の再検査の時、年明けでの再々検査を勧告された。先生が2月のカレンダーを開くと「あ、この日にします」ぼくは14日のわくを人差し指で押さえた。仕事を休んで自分自身のことに没頭できるのに2月14日はうってつけの日。突破するのにうってつけの日。

当日は朝、開院してすぐの午前8時半から検査はスタート。もう2回体験してるから慣れたものさ。ポトンポトンと落下する点滴液を見ながら診察台に昇り左向きに寝そべる。目の前には検査で使うOA機器。スクリーン・セーバーっつー機能なのか、たくさんの熱帯魚がさまざまな色合いで青っぽい水中の中をひゅるりひゅるりと泳いでる動画が放映されている。
「はぁ〜世界には実にいろんな魚がいるものだなあ。見ろよ、あの魚、形が崩れた目玉焼きが泳いでるみたいじゃんか。そーいえば先日、100均で《必ずできる!丸い目玉焼き作成》みたいな用具が置いてあったっけ。世界は広いし、海は深い、富士山は3776メートル、100均にはアイデア商品が山積み、だもんな」。
機器の四角い画面は、軍事パレードで行進する兵士たちのように無表情のまま映像を垂れ流し続けてる。

「はい、それじゃあ中村さん、お待たせしました、始めますね」
「あ、先生、よろしくお願いします」
「はい、マウスピース噛んでくださーい。麻酔を入れますね〜」
【眠れないときはヒツジの数を数えて眠る】と昔から聞かされてきた。ぼくはロックンローラー。他人とおんなじことをするなんて、まっぴらゴメンさ。「え〜っと、熱帯魚が1匹、2匹、3匹・・・おいっ!てめぇ!3匹目!おめぇだよ!おめぇ!赤いヤツっ!ちょろちょろ泳いでんじゃねぇ!このヤロー!こっちは数えてる・・・さい・・ちゅ・う・・・・・・zzz」

「は〜い、中村さん、起きましょうね」
「あ〜〜〜ありがとうございます。あ、ちょっとフラフラしますね、まだ」
「気をつけてくださいね。では、ちょっとこちらに座ってください。これが今回の写真です・・・ん?・・・」
「先生・・・ど、どうかされたんですか」
「ん〜〜〜」
「?」
「ここを見てください、中村さん。アルファベットのようなものが写ってます」
「は、ふんとだ」
「左がW…これはIに見えるけどLだな、きっと、…んでここが、S…A…TでRか、最後がF、だね」
「W・L・S・A・T・R・Fですか・・・」
「初めて見ました、こんな症状。要チェックです。1ヶ月後に再検査しましょう」
「またやるんすか!」
「しょうがないですね。でも、このアルファベット、なにかの暗号のようにも見えるし・・・」
「あ、あの、先生、もしかして、ぼくが世界で最初の患者になると、ぼくの名前が付きますかね・・・付きますよねっ!センセーっ!」
「いやいやぁ〜やっぱり発見したわたしの名前かな〜」
「あ、先生、ちょっと今、微笑んでましたよね、ねぇ」
「いややや、そんな事ありませんよ・・・」

ニャァ!いきなり耳元でミックの声。「ジュンちゃん、起きるに。今日は胃カメラだら」。家内の声だ。
あ、そうだった、今日、2/14は3回目の胃カメラの日。昨夜は夜9時以降、飯も喰ってないし酒も飲んでない。今朝は朝飯抜き。Tシャツはシーナの絵柄、その上の長袖はターゲット・マーク模様、ラコステのパーカーを羽織って、リーバイス606の黒、靴はドクター・マーチン。
ぼくは徒歩10分弱の超近距離にあるクリニックに向かって午前8時15分に玄関を出発したのさ。

B.G.M.「シーナ&ロケッツ/女・バタフライ」

胃壁にW・L・S・A・T・R・Fの文字。病名は、
『WE LOVE SHEENA AND THE ROKKETS FOREVER』
で決まり!

No.1370 - 2018/02/14(Wed) 17:37:06
冬季競技にまつわる話 / 淳吉郎
☆インターネット上で、一時期こんな広告がよく視界の中に入ってきた。
「あなたの年齢でその年収は適正?」みたいなやつ。まあ、ぼくは身長160センチメートルですから。1970年代から現在の2010年代にいたる各時代において「あなたの背丈は平均以下です」という烙印をぺたんと押され続けてきた。だがしかし、いつしか、そんな判定には慣れっこになっていた。そうさ、トラウマなんて言葉をスキーのジャンプ台からシュバっと幾度も飛ばし続けてきたんだ、おいらは。

☆気づかぬうちに「トラウマ」は「慣れっこ」に言語変換されてゲレンデに着地するようになっていた。
すべては気の持ちよう。そう思います。だから、ネット上で「自年齢における自年収の数値が適正かどうか」なんつー診察の打診を受けてもサラリと、かつキッパリとかわしてきた。すべては気の持ちよう、であると同時に、ダメージはゴメンだぜ。そして、平均値や適正値っていったいなんだ?って話。スラッシュ・メタルはシカゴ・ブルースよりスピードが速い。けど、シカゴ・ブルースもリズム&ブルースもソウル・ミュージックもイイ感じで揺れている。グッド・ミュージックはいつでも自分のスピードで回ってる。

☆2月10日(土)は浜松キルヒヘアへライブ観戦。
「HAMAMATSU BROTHERS 卒業編」。浜松近辺で活動する若手バンド、にわかあめ、NOZU、THE JASON BLUE-RAYのスリーマン・イベント。おそらく年齢的には25歳までいかない出演者のみなさんだった。だからお客さんもそれに準ずるわけで。高校生の出演者もいたから、当日の会場平均年齢だって25歳未満だと思う。ライブが始まった。3バンドともスピードのあるロックをガツンとかましてきた。WOWっ!って感じ。みんなニッポン語のオリジナル曲だし。観ててうれしくなった。「俺があいつらの年齢の時に、あんな事、演れてたっけ?いや、演れてなかったよな」みたいな気持ちもチョビっとあったり。お酒がすすんだ。

☆四半世紀を超える年下のキッズたちの演奏、それはおいらをくやしがらせる素晴らしいイベントだった。
印象に残ったシーンの中にこんなものがありました。2番目に出演したNOZU、ハイロウズのカヴァーを演ったあとに「ジョー・ストラマー!」ってヴォーカルのコが叫んで曲を始めた。歌詞を聴いてるとジョーが登場するのがわかった。終演後に訊いたら彼らも高校生なんだそうだ。ヒュウ!この時代にジョーの事をオリジナル曲で唄ってる高校生がハママツにいるぜ!サイコー過ぎるら。

☆ぼくたちバンドマンがいる場所って、クルクル回り続けることが可能な音楽のスケート・リンクだと思う。
速さを競ってるんじゃない。平均値も、適正値もカンケーない。自分のスピードでクルクル回ってりゃぁいいのさ。仕事があったり、育児があったり、家庭があったり、いろいろあって休んだってかまわないし。氷上でツルンと転がっても問題なし。減点もなし。だって、俺が演ってるのはロックンロール。ロールしてこそ上等!なのさ。

B.G.M.「DAVID BOWIE/BLUE JEAN」
よ〜く聴いてると、小学校のころに音楽室で叩いてた木琴(もっきん)みたいな音が鳴ってるんだよね。この時代(1984年)にこのセンス、モダンすぎる!

写真は、この文章を執筆中の筆者とネコ。まぁ〜いわゆる共同執筆と言ってもさしつかえないであろうか?

No.1369 - 2018/02/12(Mon) 23:44:14
節分の日の話 / 淳吉郎
☆3日(土)はニッポン全国で節分だった。
♪鬼は〜外っ 福は〜内っ
鬼平は〜サンハウスのドラムっ フクは〜浜松を代表するパンクっ
聞くは〜いっときの恥っ 聞かぬは〜いっしょうの恥っ
菊は〜サンハウスのヴォーカルっ キアヌ・リーブスは〜外国の俳優っ♪
そんな言葉を発しながら、我が家では毎年その日が来ると豆やら落花生をぱらぱらと庭やら部屋に大放出している。商品大放出なバーゲン期間中のお店のように。飼い猫:ミックは屋内にまかれた豆に反応するけども、くんくんと匂いを確認すると「ダメだ、こりゃ」つって長さんよろしく「次、行ってみにゃぁ〜」なんて言ってる。

☆今年の節分は家内のバンドが静岡県内東部の都市で遠征ライブだった。
我が家はぼくとミックの男性陣ふたりで留守番。季節の換わり目だからね。ナニが起こるかわからん。ふたりでお留守番さ。インフルエンザだって大流行だし。超大国のトップが「あの国もその国もスゴいの持ってるから、ぼくの国も小型のヤツを作るぜ。そうすりゃあ、あいつら黙るだろ」なんてな発言を平気でしてるし。ケンカ両成敗(りょうせいばい)って言葉がある。でも、このままじゃ、第三者が争いを成敗する前に、みーんな一緒に星になっちゃう日がいきなり来るかもしれん。悲しき問答無用の風景さ。ソファーにむにゅっと座りながら、新聞のそんな記事をじっと読みながら、いろんな事をあれこれ考えながら、サッポロ・ラガーをぐびぐび飲みながら、横で寝ているミックをちらっと見たら、「うにゃ」ってつぶやきながら彼は寝返りをうった。そこにあったのは、平和というたしかな景色だった。ぼくは「こんな風景がいつまでも続けばいいのになあ」って思った。

☆前述の通り、節分当日である2月3日(土)、家内は静岡県三島市のライブハウスで生演奏だった。にもかかわらず、彼女は前日の仕事終了後、節分用の豆や落花生をスーパーマーケットにて購入した。「あしたはキミ、ライブだから(豆まき)できないら」「うん、そうだけどお酒のツマミにサイコーじゃん。だから買ってきた」「うん、その通りだね」。正当な目的がある上で流行に飛び乗るのは悪いことではないと思う。

☆菓子袋を開封するとビール片手にふたりしてポリポリ。落花生を喰うときは手間が掛かる。固い殻を割ると薄皮に包まれたピーナッツ。この薄皮をつるっと脱がす。親指ともうひとつの指でスナップしてるSTAXレーベルのトレード・マークのように。そしたら、剥がされた薄皮が右手のあちらこちらに付着しました。そう、静電気です。T-REXだったら「ELECTRIC WARRIOR/電気の武者」。RAMONESだったら『BLITZKRIEG BOP/電撃バップ』。OASISだったら『She’s Electric』。RCサクセションだったら『俺は電気』。THEクルマだったら「エレキトリックの感染源」。ね、み〜んな電気でヤッていながら、同時に電気にヤラレちまってるのさ。これがホントのケンカ両成敗だと思うけど。あ、違うな、ケンカ両成功だね。

B.G.M.「THE クルマ/証明」
クルマが昨年末に4枚目のアルバムを発売した。先週の節分の日に、我が家に到着。ずーっと聴いてるけど、スゴいね、このアルバム。ニッポン語でロックを演っているスリーピース・バンドが進化してゆく姿をまざまざと見せつけられました。くぅ〜〜〜っ!

No.1368 - 2018/02/05(Mon) 23:39:36
行ったり来たりの話 / 淳吉郎
☆新年が明けたばっかりの頃、1970年代の中日ドラゴンズのエースであり、その後もいくつかの球団を監督として率いて優勝に導いた星野さん逝去のニュースがあった。強烈な個性を発射していた人だったから、彼らしい様々なエピソードや語録が紙面やパソコンおよび携帯の画面を飾った。そんな中に「親子がキャッチボールをしてるのを見ると涙が出てくるんだよ」というのがあった。それを読んだ瞬間のぼく自身、涙が出そうになった。

☆野球少年だったひとたちはおそらくみんな「そうそう」って。おんなじ体験、親子のキャッチボールをしてると思う。そして、野球を好きで好きでしょうがない星野さんの人柄。それを簡潔明瞭にしめす発言だと思う。野球はキャッチボールから始まる。ロック・ギターはパワー・コード(ハイ・コード)を押さえてジャァ〜ンって演ることから始まる。お父ちゃんや友達とひとつのボールが行ったり来たり。あこがれのギター弾きの音源と、つたない自分のギターの音が部屋ん中を行ったり来たり。聞き比べて「全然、似てないじゃん」ってくやしがる。あの日々があるから、今日がある。んだ。

☆27日(土)は市内のライブ・ハウスへライブ観戦。メスカリン・ドライブ〜キルヒヘア〜メスカリン・ドライブの2軒を行ったり来たりのハシゴ。メスカリンは友人、タカヤくんのイベント:酒宴。キルヒヘアは長年の友人、ハセくんのイベント:GOOD TIMES。知ってるバンドや初めて観るバンドがメジロ押しな2会場だった。2店はファッション雑誌のモデルのような長い足の方々だったらトコトコと徒歩5分の距離。ぼくはロックンロールが好きな人種なんで45回転のアナログ・シングル盤がクルクルと2枚から3枚まわる時間の距離。ふたつの店を行ったり来たり。

☆ハセくんはビートルズがデビュー前後でカヴァーしてたような往年のロックンロール名曲を演奏するバンド、Sandyでドラマーとして出演。彼らの演奏を聴きながら「メンバー全員、こーゆーロックンロールが本当に好きなんだな。いいね」って俺は何回も首肯した。リスペクトの気持ちあふれるいいライブだったから。メスカリンではthe 1970がトリで出演。バンドのギター弾きでありコンポーザーでもある一葉くん、彼とはいつも楽しく音楽の話ができる仲。ライブを観ながら「ああ、一葉くんは彼のルーツ・ミュージックに根ざしたロックンロールをあいかわらず演ってるな。いいね」って思った。

☆ハセくんや一葉くん、そしてぼくも、ずーっと音楽を続けてる。「死ぬまでやるぜ」みたいな感じか。「あらぁ〜知らんまにこの歳までやってたね」な感じか。ティーンエイジャーの頃と30年以上経過した今現在で行ったり来たり、ひとりで音のキャッチボールしてる感じか。そうかもしれんが違うかもしれん。まあ、俺らは幸せなことにバンドを演れてるし。打てば響くメンバーと一緒に次のゲーム(ライブ)のことを考えてコロコロ転がってるボールそのものかもしれないね。はい、ととのいました(笑)。

B.G.M.「THE SERCHERS/NEEDLES&PINS」
サーチャーズのアメリカでのファースト盤。『NEEDLES&PINS』を初めて聴いたのがラモーンズがカヴァーしたバージョンだった。その時から「名曲だな」って思ってたけどサーチャーズの事を知って「ラモーンズの選曲センスは素晴らしい」なんて逆に感心したり(笑)。『AIN’T GONNA KISS YA』ではウォーっ!ワオッっ!ってなったり(笑)。全曲名曲のアルバムだと思う。

No.1367 - 2018/01/29(Mon) 23:23:45
ととのいました / 淳吉郎
何年か前、液晶画面の向こう側で「ととのいました・・・」と言ってから「○○とかけて□□と解く その心は」つって見事な謎かけをするコンビをよく見かけた。あっという間に一般市民にも謎かけが浸透した。

浜松のPHONOSICSというバンドでGt.&Vo.を担当するフクちゃんはぼくの盟友であり最大のライバル。ある日、彼がこんな謎かけをインターネット上に掲載した。「レコード収集とかけて 晴れた日のロンドンと解く その心は キリがない」。それを見た瞬間、ぼくはあははと大笑いしながら、そうそうと納得しながら、くっそーとくやしがった。
ロック好きなぼくらは新しい刺激を求めて次のレコードを購入してしまう。多くの街に多くの素晴らしきロッカーがいる中、ロンドンはスペシャルな街の筆頭格。浜松にTHE SLICKSというロックンロール・バンドが存在してるが、そのバンドのレパートリーに「晴れた日」という曲がある。この重要な3つを彼はサランラップをきゅうりにさらっと巻くように謎かけでさらっと表現したのさ。
フクちゃんはぼくの盟友であり最大のライバル。

1月第2週の真ん中あたりか、気づくと左目の視界に白いモヤモヤが見えた。ああ、霧のロンドンか。なつかしいなあ。おじいちゃんがぼくちんをダッコしながらウォータールー駅に向かってテムズ川に架かるあの橋を散歩してたっけ。なつかしいなあ。たまにロンドンも晴れたりしてね。そん時のウォータールーから見た夕焼けの美しさつったらトップ・アイドルが100人タバになったってかなわないぐらいさ。ウォータルゥ・サンセッ・ファア〜イン。あ、なんだ、霧かと思ったら目ヤニじゃん。ひゅう。

気になったら検索。平成時代のコンピューター使用者の鉄則です。目ヤニで検索。ウイルス性の場合が多い。手を洗った方がいい。感染するから要注意。あ、そうなんだ、気をつけよう。
近所の巨大ショッピング・モールに日曜も営業する目医者があるって家内が教えてくれた。行く気マンマンだったけど当日は寝坊して行かずじまいだった。でもまあ、なんとかなるらって思ってたら、左目のモヤモヤは消失した。やっぱり、なんとかなるもんなのさ、人生って。イェイ!
けど、右目に新しい霧のロンドン風景が見えてきた。やっぱりね。あ、なんかノドの調子もよろしくないぜ。ロッド・スチュアートのハスキーとは似ても似つかない声質さ。俺に近づかない方がいいぜ。ステイ・ウィズ・ミーなんて唄えるわけがなく。しょぼん。でも古人は大切なことをコンピューターに頼りっきりな我々現代人に向けて教えてくれます。『酒は百薬の長』だってさ。やっぱりね。あ〜今日のいいちこは染みるなあ、なんて夜が続きました。

20日(日)は浜松キルヒヘアへライブ観戦。名物企画『上空の中村』へ。
諸処の事情でTHE JASON BLUE-RAY、あず、F山、ジャンダラリン、福井コウダイ (各敬称略)まで楽しんだあと帰宅した。何度もライブを観てるF山ことフクちゃん、ここ1〜2年で親交を深めてる福井コウダイさんやTHE JASON BLUE-RAY、初めて観たあずさんとジャンダラリンの女性陣。みーんな、すばらしい演奏だった。プジャリのDJもサイコー。企画のポテティ中村さん、お疲れさまでした。
あ、フクちゃんは俺の記憶に間違いがないならば、この日おそらく自身のバンド:フォノシックスでも演っていない新曲を2曲披露したと思う。くぅー!やっぱりくやしい!

B.G.M.「山口冨士夫&鮎川誠withチコヒゲ・青木真一・中嶋一徳/ひとつ」

写真は本日(22日)、我が家に届いた音源『山口冨士夫&鮎川誠withチコヒゲ・青木真一・中嶋一徳/1986 SESSION』。
この音源についての個人的な紹介をします。これはまぎれもない冨士夫さん、チコヒゲさん、青木さん、中嶋さん、そして鮎川さんの最新音源です!
ポール・ウェラーが初めてザ・フーを聴いたときにこう思ったそうだ「過去から未来がやってきた」。俺もおんなじ言葉を思い浮かべました。よっしゃー!演るぜ!・・・って明日のファッキン・ジョブの事を考えてんじゃないのよ。次のTHE SLICKSの事を考えてんのさ。きゃあ。
はい、ととのいました。

No.1365 - 2018/01/23(Tue) 00:19:02
西の横綱にまつわる話 / 淳吉郎
19日(金)の午前、デイズド・アンド・コンフューズド(目がくらむような混乱)な業務を無理矢理終了させると帰路についた。午後半休。夜7時からポール・ウェラー(以下ポー)が大阪でライブ。鮎川さんとポーは双璧の存在、ぼくにとって。まるで東西の両横綱。んで、まーったく休場しない横綱なのさ。ふたりは初土俵以降、ずーっと演り続けてる。午後1時55分浜松発のこだま653号に飛び乗った(実際にはふつうに乗車)。サッポロ黒ラベル片手に(実際には旅行バッグと緑茶割りと柿の種も持参)。定刻に列車が西に向かって動き出した。

10メートル動いた瞬間「わっ!大阪にいるポーに10メーター近づいたに!」って隣の家内に向かって叫んだ。「あ、そうだね、ジュンちゃん」。次の停車は豊橋駅。駅に着いた瞬間「ミオさ(家内の名)!ポーに40キロ近づいたに!」「よかったね、ジュンちゃん」。西の横綱にジリジリとすり足で近づく俺のこの感情の高ぶりに対し、家内は微笑で応対。冷静な立行司(たてぎょうじ)みたいに。15時50分、新大阪駅に到着「ミオさ!ポーとおんなじ空気、吸ってるに!」「ホントだね、よかったね、ジュンちゃん」立行司はこうあるべきだと言うぐらい、やっぱし彼女は微笑かつ冷静、だったんだ。

ライブ会場へ行く前に1軒だけ中古レコード屋に寄った。初めておとずれる店。90パーセント以上がアナログ盤。ロックだけに限らないオールジャンルの品揃え。でも、店主のこだわりをしっかり感じる。こーゆー店が好き。【60年代ブリティッシュ・ビート】ってコーナーが目に入ったんで直行。店主、すぐに反応「ぼくの基本はそっからやねん」「そうなんですか。いや、お顔がそうゆう顔、されてますよ」「あ、ほんま?」おやじさん、ちょっとうれしそう。ほかのコーナーからも数枚チョイスしお支払い。「また来ます」と言ってライブハウスに向かった。

会場はなんばHatchというライブハウス。初めて行ったけどライブハウスというよりはコンサート・ホールって感じ。お客さんの多くが30代〜50代半ばの人々。パーカーを着用してるような、いわゆるモッズ・ファッションの人もいれば普通の冬着の人まで。それぞれの人々の中にそれぞれのポール・ウェラーが存在してるんだろう、きっと。俺にとっては西の横綱であるように。19時過ぎに客電が落ちた。「ポール!」「ウェラー!」という歓声。ポーを含め6人のメンバーがステージに登場した。さぁ!ガチンコ勝負が始まるぜ!

結果的に2時間以上のライブだった。ザ・ジャム時代の曲からザ・スタイル・カウンシル時代、そしてソロになってからの時代でも新旧取り混ぜた選曲。しかもオールタイム・ベストだけではないという。いいね。これまで数回、ポーのライブを観たことがあるんだけど、今回は(その時点での)最新作からの選曲が今までのライブ以上に多かった気がする。すごくいいね。ライブを通して感じたのは「彼が今もMODかどうか」という事よりも「全楽曲の響き方が英国ロックそのものだった」って事だった。つまり、彼のガチンコ横綱相撲でターゲット・マークみたいな丸い土俵からぼくは一気に寄り切られちゃったのさ。

翌日は午前11時53分新大阪発のこだま654号で帰宅。ちょっと早く駅に着いたんで時間つぶしに駅構内のカフェ・バーで飲酒。ポーの今回のジャパン・ツアー日程を知らなかったんで家内にスマートフォンで調査してもらった。どうも大阪が初日だったらしい。「え?・・・次が今日の横浜?・・・って事はのぞみ号でポーは横浜へ行くって事か・・・うぉーーーっ!ミオさ!ヤバいぞ!この時間帯、ポーと駅構内で遭遇できるかもしんないぜ!いや、絶対に会える!よし!行くぞ!ミオさ!マジック持ってる?え?ボールペンならある?よし!ボールペンでもかまわねぇ!サインもらうぞ!レッツだゴー!」「ジュンちゃん、よかったね。でもちょっと待ってて、まだビール残ってるで」やっぱし彼女は微笑かつ冷静だったのさ。

カフェバーから飛び出ると(実際には歩み出て)駅構内を行きかう人々をすみずみまで観察した。関西最大の都市、大阪。幾人もの長身の外国人が歩いてる。そいつらを見るたびに「あっ!ポー様!」なんてな風にポール・ウェラーに見えてしまってドキドキしてた俺がいたって事はここでは伏せておこうと思う。

B.G.M.「ジョニ・ミッチェル/ドッグ・イート・ドッグ」

写真は中古盤屋で買ったレコードのうちの1枚。「ザ・ハニカムズ/(same)」
やっと見つけた。渋い!の一語に尽きるかな。ビート系じゃない高音のぺらっぺらなギターも素晴らしい。

No.1364 - 2018/01/21(Sun) 22:36:45
ノリノリ・ノビノビ / 淳吉郎
ザ・ジャムの珠玉マイベストを聴きながらノリノリな俺に対しノビノビな彼の図。
No.1363 - 2018/01/18(Thu) 22:29:11
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