☆7月某日。 定期的に通っている病院(開業医)へ行った。 採血の後、看護師さんが言った。 「中村さんのお仕事はミュージシャンなの?」 「う、うん、そうだよ。自称だけど」 「洋楽とかを演られるの?」 「いや、オリジナルだよ。俺はねぇ、旅の途中で出会った女性との出来事を唄にして暮らしてんだ。悪いけど曲はたくさんあるぜ」 「あらまあ。ところで、うちの息子がベースを弾きたいって言い出したの」 「ほう。おいくつ?」 「小4」 「ショーヨンっ!?!?!?」 「同級生の男の子でギター上手い子がいてね。お父さんがギター弾いてて。彼はホテイさんがヒーローみたいらしくて」 「あ〜そうかもね、その世代だとね」 「それで、その子も小さい頃からギター弾いてるんだって。そんな流れでお前ベースやれ、みたいな話みたくて」 「へぇ〜」 「でも、最近ちょっと、一時期よりやる気が低下してるっぽいのよね・・・」 「いや、いいんじゃない、無理してやらんでも。やりたい時やればいいと思うに」 「ふぅん」 「あのねぇ、いやいや演ってたら、それは“音楽”に対して失礼だと思うんだ、ボクは。だからボクは、もとい、俺は決めてるよ。俺自身、音楽に興味なくなったら、とっとと止(や)めるつもりさ。旅をするのと音楽を聴き続けるのはおんなじ事なんだ、俺にとって。知らない場所に行きたいし、知らない曲を知りたいし。ね。んで、新しい出会いと新しい曲が生まれる。えへっ。そして空から雨が降ってくるから花が咲き・・・」 「あ、あ、あのお〜中村さん、次の採血の方が待っておられるので」 「さようか。したらば余(よ)は失礼する。さらばじゃ。 ♪あ〜め〜が〜ふってきぃ〜た〜 か〜なしいぃ〜おとを〜たてぇ〜て〜♪」 (中村氏、サンハウスの『雨』を熱唱しながら待合室へと退場)
☆7月某日。 所用にて自治会の班長のところへ赴いた。だってぼくは、今期の自治会組長。 用事を済ますと班長さんが言った。 「中村さんは学習塾にお勤めなの?」 「は?(どーゆーこと?)」 「この前、団地内の遊歩道でお会いした時、うんこ漢字ドリル持ってたでしょ」 「あ、見られてた?(やべぇ恥ずかしい)」 「あのドリルね、朝の情報番組でも取り上げてたのよ」 「えっ?そんな有名なんだ(マジか)」 「なんか話題みたいよ」 「いや、あれねぇサイコーだに。笑えるし、ホッとするから(これでなんとか名誉挽回かも)」 「班長業務も大変でねぇ」 「はい(そりゃそうでしょ)」 「あれ読めばストレス解消するかしら」 「はい、間違いなく。おすすめいたします(よっしゃー!業務完了っ!)」
☆班長さんと遊歩道ですれ違ったのは事実であり。 また7月17日の投稿記事の通りわたしはうんこ漢字ドリルを所有している。スーパーマーケットで入手した帰り道で彼女と遭遇してしまったんだ。 事もあろうにその日は「今夜は僕が晩ご飯を作る」と家内に宣言し、現時点で最も旬な食事のひとつであるゴーヤ・チャンプルゥの素材、と言ってもゴーヤと木綿豆腐とコマギレ豚肉だけだが、それらを大きめなレジ袋に詰め込んだものだから、くだんのドリルは片手に持って歩行していたのであった。 そして予想だにしない遭遇「あ、班長さんだ、やべぇ、うんこドリル、気づかれるかな?まあ大丈夫だら、んな細かなとこまで見てないって」なんつって安心してた。だがしかし、彼女はしっかりとチェックしてたのさ。 でも、それよりくやしかったのは、うんこドリルが世間で話題になっているという事実です。 まるで「こんなカッコいいバンド、みんな知らねーだろ。ははは、俺は7インチ・シングル持ってるもんね〜」って感じの(マニアックだと思われる)初期パンクやネオ・モッズ・バンドの自慢的音源所持のはずだったのに、案外みんな知ってたり、レコード持ってたりした時のあの感じにちょっと似てる(笑)。
B.G.M.「ダミア/よこしまな祈り」 女房が先日、下北沢の中古盤屋で買ったシャンソン歌手のレコード。 レコードも素晴らしいし、こんなレコードをひょいっと買っちゃう我が女房のセンスも素晴らしいと思う。
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いよいよ今週末はライブ。 来られた方もれなく、ぼくが様々な旅を経て書き上げた数々の楽曲を聴くことができます(笑)。 共演バンドもみんなスゴイような気がする。全バンド初共演なんだ。 よろしくお願いします。
上空の中村 《あの夏》 8/5(土)キルヒヘア 開場18:00開演18:30 2000円(お飲み物1杯付)
出演: Stripper atomicfarm ピンクロリータジュリエッツ マシス THE SLICKS
DJ: HimitsuSyounenn Mum(MUMBLES)
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No.1330 - 2017/08/01(Tue) 00:37:16
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