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キャンベイ島の地下室で / 淳吉郎
自分を分析するとすれば、どっちかっつーと理系ではなく文系で。どっちかっつーと運動会よりも文化祭で。ナイキ履くよりクラークス履きたい。んな感じ。
だから、スポーツ各種におけるルール等は詳しくない。けど、いわゆる「やる気がなく」「ダラダラと」「無気力な」試合や闘いをしてる場合には審判やアンパイヤーやお客さんから警告や注意やブーイングが出ることがあるぐらいは知ってる。
でもそんな時、選手や競技者のどこの部分を見て「おめぇ、やる気なさげじゃねーか」って判断するんだろう。とも思う。判断基準って難しいですからね。人それぞれだし。英国70年代初頭のスーパー・バンド:SLADEをグラム・ロックと捉えるかロックンロール・バンドと捉えるか、みたいに。

もしかして「おまえは無気力だ」って警告を受けた側(選手)から「いやいや、やる気ありますよ。やる気の《気》は空気の《気》と一緒ですからね。えっ?ぼくにやる気がなさそうだ?おもしろい!んなこと言うなら、ぼくが今から息をはぁ〜って吐きますからそん中から二酸化炭素をつかまえてぼくに見せてくださいよ。シーオーツーを、ほら、今すぐ、ぼくに、見・せ・て。 っつーよりも今、あなたがしてる事は自分が審判だという権力を笠に着た立派なパワー・ハラスメントと違いまっか」なんてね。
今日も権力を笠に着た方々が正論を述べられております。液晶テレビ画面の向こう側。そしてこちら側、あなたやわたしの職場や自冶会、そして家庭でも(笑)。だら。

先週末の土日は浜松のライブハウス:キルヒヘアへ。
土曜日の出演は庭とboat。
boatの映像を中心としたパフォーマンスと庭のノイズ・パフォーマンス。庭の演奏中に聞こえてきたのはサイレンらしき音。そしてkey.担当の友人、プジャリの横に立てかけられてるのは『No Nuclear』のプレート。
この日は3月11日でした。
日曜日はコンスタントにキルヒで企画を続けておられる中村さんの企画“上空の中村”。
老いも若きもたくさん出られてた。わおっ。そして、みんな音楽が好きなんだなーっつーのを感じた。そん中でもトンガラカス、良かったー。イギーの『パッセンジャー』カバーの日本語歌詞もグー。
中村さん、企画お疲れ様でした。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

THE SLICKSの次のライブはこちら。
今回は手持ちのチケットありますので。よろしければぼくたちメンバーまでお買い求めください。

MAMORU & The DAViES「3Girls」発売記念ツアー浜松公演

4月9日(日)
浜松 窓枠4Fマジミカスタジオ
OPEN 16:30/START 17:00
A/D¥2,000/¥2500(+1d)

☆出演
MAMORU & The DAViES
モリクン&ザ・ボケっツ
THE ビール飲もうズ
マッスルNTTなどズ
THE SLICKS


写真は今度のフライヤー。
左側のシンプルなやつは先月末のライブの時のために「よし配るぜ!」って急遽作ったもの。
実は今回の企画はTHE ビール飲もうズのメンバーの方の企画なんだけど2月後半頃に訊いたら「すみません、フライヤーまだ完成してません」っつーんで「しょーがねーなー」って思いながら作った(笑)。ま、作るの好きだしね。
右側は最新版。先日、彼に訊いたらまたもや「すみませーん」っつーんで、またもや急遽作った。おれたちはまたもやブラザースか(笑)。んで先週末、企画者じゃないぼくが浜松市内のスタジオに配っているという(笑)。まあ、しょうがないら。ライブ決まると盛り上がっちゃうのよ。ライブ当日はもちろんだけど、それまでの日々の生活感が燃えちゃうのよ。そのライブを中心にしてグルグル回り始めんのさ。どっかの無気力試合や消化試合とはちょっと違うぜ。んな感じね。
なによりも今回は浜松近郊のロックンロール好きの方々に、ぜひともマモル&ザ・デイビスのライブを観ていただければ。そう思ってます。よろしく!

追記:今回のフライヤー・デザインは新作「3Girls」収録の中の1曲からヒントをいただきました。
マモルさんがこのフライヤーを見て、うなずいてくれたらうれしい。

No.1305 - 2017/03/15(Wed) 06:43:28
2月なんて / 淳吉郎
りりりりん。
電話が鳴った。画面を見ると未登録の電話番号。受話器を耳に当てると「あ、こんにちは」と男性の声。京都でバンドをやってると彼は言った。「あ、その人なんだ」と思った。
数日前に福岡に住む友人の女性から「彼にジュンちゃんの番号教えてもよい?」「もちろん」というメールのやりとりをしていたからだ。

彼女の勧めもあり、すでに彼がギターを弾いてるバンドの音源を聴いていた。
その感想も含めいろんな話をした。だってビックリしたんだ、彼のバンドに。「こんなバンドが今現在のニッポンに存在してるんだ」って。
ニッポン語のロックンロール。そして彼を含むふたりのギターが弾くプレイ・スタイルとそのアンサンブル。
「ロックを演ってるひとはロック語をしゃべるからね」って鮎川さんが言っていた。
うん、たしかにその日のぼくらふたりはロック語でしゃべってた、と思う。会ったこともなく、しかも電話での初会話なのに。
そんな人と俺は出会ったのさ。

数か月後、彼のバンドのワンマン・ライブを観に京都へ行った。彼には知らせずに。
初めてライブを観た。その時点でのバンドはもうひとりのギターが抜けていて彼のギター1本だった。
重厚な音とフレーズ、繊細な音とフレーズ、彼はひとりで弾き分けていた。弾きまくってんじゃない。弾き分けてるんだ。それこそ、まさに、ロックンロールのギター。そう思う。
「ちくしょう!カッコいいぜ!」そうさ、俺は確かにくやしかったんだ。
多くの方々と会話してる打上げ時に彼の肩をたたき「お疲れ様でした。ぼく、浜松のジュンちゃん」「おおっー!来てくれたのー!ありがとーっ!」って、ハグ。キリン・ラガーの瓶ビールを飲みながらいろんな話をしたんだ、もちろんロック語で。

その年の終わりにぼくの街:浜松へ彼のバンドがやってきた。
彼のバンドを初めて観るたくさんのお客さん、やっぱり、うなってた「すげー」って。イベント終了後に打上げ。その後に極少人数で3次会。彼のそれまでのバンドマン人生のあれこれを聞くことができた夜だった。

りりりりん。
電話が鳴った。「うっす、ジュンちゃん」って彼。数日前にやった浜松でのライブへのお礼の電話だった。「やっぱ飲んでるら」「うん、まあね」だって。いろんな話をしたけど内容は覚えてない。でも、ぼくが覚えてるのは酔っ払っちゃっててロレツが不確かな彼だった。不確かなビートで、彼と俺はロック語でしゃべってたのさ。おそらくね。
でも、いいじゃん。

★★★★★★

2月下旬、彼が急逝された、という知らせを3月になってからの先日に聞いた。
「えっ?」「どうして?」「うそだろ?」。
多くの彼の友達もインターネット上でそれぞれのお気持ちをコメントされてた。ぼくは、ただただ愕然としていた。

2年前の2月中旬に大切なロックンロール仲間の悲報を聞いたばかりなのに。
2月なんて無くなってしまえばいい。ほんとに無くなってしまえばいいのに。
そんな気持ちです。

今も飲んでるけど、ゴメンな、イトちゃん、突然すぎて《献杯》なんて言葉も出ないよ。

B.G.M.「スキマノザラシ/風の歌」
♪いつもの調子でやっておくれよ いつもの調子でやっておくれよ♪

3枚目のスキマノザラシのアルバムをずっと待ってるのに。
でも、かなわない夢が、もしかして、この世には存在するのかもしんない・・・くやしい。

No.1303 - 2017/03/04(Sat) 22:27:59
ロックンロール・ウィークエンドな話 / 淳吉郎
26日(日)は浜松キルヒヘアでライブをした。
たくさんのお客さん、共演のみなさん、キルヒヘアのおふたり、どうもありがとうございました。
そして主催のフォノシックス:フクちゃん、誘ってくれて、どうもありがとう。企画、お疲れ様でした。

トップはフォノシックス。
うわさによると去る一月に横浜でレコーディングをしたらしい。ぼく自身の実体験とか同様の方々の意見を合わせると答えはほぼひとつ「ライブ・オンリーで活動していたバンドがレコーディングすると、さらにバンドは成長する」。この日のフォノシックスは、まさにそうだった。音源、すんごく楽しみ。

続いてザ・ハブノッツ。
ぼくのバンド:ザ・スリックス初期メンバー時代から一緒にライブさせてもらってるんです(やっぱりフクちゃんのおかげ)。ハブノッツ・スタンダードって呼んでもいいような以前の曲から最近の曲まで、新旧取り混ぜた選曲だった。そのライブは、やっぱり、あの頃と変わらないまんまのカッコいいハブノッツだったんだ。

3番目はガングリフォン。
スイキンチカモクドッテンカイメーなんつって昭和生まれのぼくらは太陽系衛星の数々を覚えたものだが、ガングリフォンのライブを観るとカイモクケントーツキマシェーン(皆目見当がつきません)的なある意味ワンダーランド。んで、サウンドも銀河系的なカッコいい演奏だった。

4番目はスーサイド・TV。
月はどれだけ地球の周りを廻ったら気が済むのだろう。他人の不幸を眺めて楽しむ不謹慎なヤツらはどれだけテレビのチャンネルを廻せば気が済むのだろう。SNSで「いいね」やら「悲しいね」やらをポチンとすれば、それでいいのかい。無機質と紙一重なメタリック・サウンド(もちろんヘビメタの意味じゃなくてね)、かつギリギリな人間味、それらをごっちゃ混ぜにした最高なスーサイド・TVのライブを観ながら俺の脳内TVアナウンサーの彼女はこう言った「チャンネルはそのままにね」。うん、もちろんさ。

最後がぼくのバンド、ザ・スリックス。
見切り発車って言葉、それは、もしかしたら今回の俺たちザ・スリックスのライブにうってつけの言葉かもしんない。そう思ってた。だがしかし、スーサイド・TVの終演後、ステージでセッティングをしながら、マーシャルアンプの向こう側をさらっと見ると映画「鉄道員(ぽっぽや)」での鉄道員服を着た健さんに似た方がおられた。んで、俺の右肩をぽんっ!って叩くとこう言われた「後方よし!出発進行!」って。ザ・スリックスの演奏が始まった。そして終わった。結果はどうだったんだろう。でも、カンケーないね。だってTHE SLICKSのSOUL TRAINが再び動き始めたんだ。

終演後はタケとタクミックスおふたりのDJタイム。
この日のこのふたりのDJ選曲には洋楽ロックも邦楽ロックもパンクロックも、そしてソウル・ミュージックもあって・・・つまり俺の音楽嗜好そのもの(笑)。サイコーだった。ありがと。

「夜をぶっとばせ」って曲や「真夜中をぶっとばせ」って曲なら知ってるけど、この日の帰宅時は月曜日をぶっ飛ばせって気分だった。いつも以上にね。楽しすぎる夜だった。フクちゃん、ありがとー!

さかのぼること一日、25日(土)は浜松のジャズ・バー、ハーミット・ドルフィンヘライブ観戦。
大好きなバンド、THE GROOVERSでGt.&Vo.を担当している藤井一彦さんとニッポンを代表する多くのロックンロール・バンドの音源やライブでピアノを叩きまくっているロックンロール・ピアノマン、伊東ミキオさんの2マン・ライブ。
それぞれのソロの後にふたりでライブ。ミキオさんと俺は年齢がおんなじ。一彦さんはひとつ下。つまりティーンエイジャー時代に影響された音楽はおそらくおんなじわけで。おふたりがあいまあいまに演奏されるカバー曲のチョイスにもいちいち首肯。素晴らしい土曜の夜だった。
企画した友人のショウちゃん、お疲れ様でした。サイコーな夜をありがとー!

写真はぼくら中村家が週末に購入した音源。
左上が「SUICIDE TV/suicide EP」、右が「THE HAVENOT’S,THE BORED/(SPLIT)」,下が「MIKIO ITO/GO AHEAD」。
哀愁のマンデイな夜、ファッキンな職場から帰宅後に聴いた。聴いた瞬間に「月曜の夜をぶっとばせ」な気分になりました。ロックンロールは最高ね。

No.1302 - 2017/02/28(Tue) 23:01:10
DANCING IN THE KITCHENの話 / 淳吉郎
ぼくはそれほど食通ではない。
まあ、美味いもんが喰えれば「これ美味ぇなあ」なんつって喜んだりするけど。
だから、てくてくと美味しい店を探して歩く、ということもしないんだ。

でも、こんなことを考えることがある。
「行きつけのお店なのに行くたびに味が違うお店がもしあったらどうなんだろう」って。
富士山に行ったら、標高3776メートルの時もありゃあ、標高エベレストな8000メーターだったり、標高地域子供会の秋の遠足レベルだったり、そんな感じ。
それを楽しみに通う人もいるかもしんないけど、極めて少数だと思います、おそらく。
店主は、いっつも安定の味をお客さんに提供するものなんだろうし、お客さんもそれを当然と思っているのだろう。

先週の日曜日は浜松G-SIDEへライブを観に行った。
イベント名は無かったけど、この日は大好きなバンドD.F.、そしてthe1970のサイコーなギター弾き:一葉君のイベントって言い方をしてもよいのかな。
ライブは出演順に
望月康平&Larry
Jericho
SPUNK'S RED BOOGIE
the1970
WOLF&THE GOODFELLAS
という熱いメンツだった。

ド熱いライブをノリノリで観ながら感じたのは、やっぱりバンドってそれぞれに味があるんだなってこと。
リーダーや楽曲制作を担当してるメンバーのレシピをバンド全体が調理して、こちらに届けてくれるんだ。
だから、ライブ・ステージはある意味、厨房みたいなもんかもしんない。
スポット・ライトがあたってる厨房ん中のバンド・メンバーは料理人だけど、ある意味、料理の素材であるかも、そうとも思います。
それぞれのテンションや体調やコンビネーションが“ライブ”っつー“料理”ん中に沁みてくるんだ、だし汁みたいに。
そんなことを感じた素晴らし〜日曜日だった。
一葉君、お疲れ様でした。

今週末は俺のバンド、THE SLICKSがライブ。
『和洋折衷ロックンロール料理庵:ザ・スリックス新装開店』な日です(笑)。
んで、出演全バンド、超強力なだし汁であなたの脳内&脳みそをこねくり回すでしょう。
でも大丈夫だら。
この日は踊ればいいのさ『ダンシン・イン・ザ・ストリート』ならぬ『ダンシン・イン・ザ・キッチン』で(笑)。
DJのおふたりも強烈だぜ。
みなさん、よろしくね。

PHONOSICS企画【BAD MOON RISING vol 6】
スーサイドTV レコード発売記念ギグ
2月26日(日)
浜松キルヒヘア
OPEN 18:00/START 18:30
A/D¥2,000/¥2500(+1d)
◆出演
PHONOSICS
suicide TV(岐阜)
THE HAVE NOT’S(横浜)
Gangliphone
THE SLICKS
◆レコード係
TAKE(ex.DREX)
TAKUMI(SUNSET BARIQUANDS)

B.G.M.「PURPLE HEARTS/MILLIONS LIKE US」

写真は今夜、聴いてるレコードの数々。
不思議と俺がライブをする前って我が家ではモッズ・モード全開になるんよ。

No.1301 - 2017/02/23(Thu) 00:04:42
引き出しの話 / 淳吉郎
自部屋には小型の洋服ダンスがあり、ぼくは毎夜、踊ってる、ダンス・ダンス・ダンス。
その上板(うわいた)の上にジーパンやらなんやらを置いている。この季節は長袖Tとかトレーナー、セーター等で着る量が増えるから、そこの場所はぐちゃぐちゃ。中華五目焼きそばみたいな感じ。引き出しの中もライブの物販等でTシャツ買うからパンパンだし。新しいの買おうか考え中。
引き出しが多いのはいいことだ。

先週、11日(土)は友人タカヤくんの企画『酒宴presents ON THE WILD SIDE』を観に浜松G-SIDEへ。
出演順にTHE→CROSS COUNTER、NOISE PORTER、CRANKS。全3バンドということで各バンドたっぷり演奏した。だいたいライブの持ち時間って30分前後が多いから。今回みたいな長い持ち時間だとバンドのいろんな引き出しを見ることもできる。そんな意味でも面白かった。
タカヤくん、企画お疲れ様でした。

さて、来週26日(日)はぼくのバンド:THE SLICKSが新メンバーになってから初めてライブします。
引き出しの中身・・・っつーか現メンバーでのレパートリー全部で演ります(笑)。つまり終演後は素っ裸・・・それとはちょっと違うか(笑) 。
みなさん、来てね。

PHONOSICS企画【BAD MOON RISING vol 6】
スーサイドTV レコード発売記念ギグ
2月26日(日)
浜松キルヒヘア
OPEN 18:00/START 18:30
A/D¥2,000/¥2500(+1d)
◆出演
PHONOSICS
suicide TV(岐阜)
THE HAVE NOT’S(横浜)
Gangliphone
THE SLICKS
◆レコード係
TAKE(ex.DREX)
TAKUMI(SUNSET BARIQUANDS)

写真は最近のお気に入りアルバム、MAMORU & The DAViESの新作「3Girls」。
そーしーてーっ!マモル&ザ・デイヴィスのレコ発が浜松で4月に決定っ!
THE SLICKSの出演も決定っ!!!やったー!ドうれしーっ!

4月9日(日)
浜松窓枠4Fマジミカ
開場開演:未定
A/D ¥2000/¥2500 (+1d)
◆出演
MAMORU & The DAViES
THE ビール飲もうズ
もりくん(バンドで出演)
マッスルNTTなどズ
koya
THE SLICKS

お楽しみにーーーっ!

No.1300 - 2017/02/18(Sat) 14:25:49
チーズケーキにまつわる話 / 淳吉郎
あんがい、ヒトというものは自分以外のヒト、いわゆる他人のことを知らないものだ。
あなたの職場のとなりで毎日粛々と働いている方は、もしかしてセックス・ピストルズが好きかもしれない。いや、あなたが「前から思ってたんだけど、もしかしてキミ、ピストルズ、好きなんじゃない?」つったら「あ、バレた(笑)。でも、あたしパンク好きだけど、ピストルズよりコック・スパーラーのほうが好きなんよねー」なんつって『イングランド・ビロングス・トゥ・ミー』を唄い始めるかもしんないぜ。
あんがい、ヒトというものは自分のド近くにいるヒトのことでも知らないものなんだ。

ちょうど2年半ぐらい前か、お父ちゃん(実父)がチーズケーキ好きという事をお母ちゃんから聞いた。
「えっ!!!・・・???・・・」 ビックラ・マークとクエスチョン・マークがユーラシア大陸上空を約6回ぐらい旋回するほどビツクリした。ちなみにお父ちゃん、レア・チーズケーキ・タイプらしい。
あんがい、ヒトというものは自分のド近くにいるヒトのことでも知らないものなんだ。やっぱり。

翌年のお父ちゃんの誕生日にチーズケーキをプレゼントしようと思った。
会社の同僚やインターネットを通じ浜松近郊の「チーズケーキ美味い店」を調査し、あるお店に決定。誕生日3週間前、お店に伺い店内の飲食フロアで味を確認「美味い!オッケー!」つって誕生日当日の引き取りを予約した。ヒトのアドバイスを信じてもいいけど、やっぱ俺のチャンネルがグーとならなきゃ。だね。

当日の夕方にぼくと女房、弟の3人は実家へ集合。
お父ちゃんお母ちゃん、そしてぼくら3人でのお父ちゃん80歳バースデイ・パーティーとなった。アール・グレイの紅茶が用意され食べた。「お〜美味いね・・・でも、初めてだなあ〜ジュンにケーキご馳走になるなんて」なんて。お父ちゃんはちょっとだけうれしそうだった。ぼくのスイート・インスピレーションが的中した日なのさ。

家族の会話と甘いケーキのあと、ぼくらはそれぞれ自分の家に帰った。
インターネットをつけ、とあるSNSを見た。友人のバンド仲間のつぶやきでその日の出来事を知った。
ぼくのまわりの空間が止まった。思考が止まった。涙が流れることも忘れていたんだ。
シーナ&ロケッツのシーナの訃報。だった。

実のところ、その数ヵ月後にお父ちゃんも亡くなりました。
んで、お父ちゃんの逝去は受け入れてるけど、不思議なことに今でも信じてないんです、シーナがいないって事を。これはメランコリーに言うわけではなくってね。
だから、いつでも、もちろん今日も、部屋ではロケッツのレコードが廻ってるぜ。

チーズケーキにまつわる2015年2月14日のお話でした。

B.G.M.「SHEENA & THE ROKKETS/HEARTBREAKER」

No.1299 - 2017/02/15(Wed) 00:53:31
素敵な仲間の話 / 淳吉郎
鮎川さんを始めとするロケッツ・ファミリーの方々が珈琲好きという事は知っています。
先日、とあるSNSで鮎川さんのお気に入り珈琲銘柄を知る事ができました。
本日、浜松市内の珈琲店舗にて購入。
先ほど飲んだ。
美味い!美味すぎるっ!
こうやって鮎川さんは今でも俺の生活に絶大なる影響を与え続けてくれるんです。
幸せな日々が続いてるんだ。
♪グルメなんだか知らないけれど、コーヒーだけはうるさいんだよ♪
ぼくの素敵な仲間の話でした。

No.1298 - 2017/02/05(Sun) 23:28:56
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