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?@ / 淳吉郎
ミック前面図
No.1290 - 2016/12/16(Fri) 22:54:19
12月中旬にまつわるいくつかの話 / 淳吉郎
☆「年齢を重ねると一年が早く過ぎてくように感じる」って多くの方々が言われる。
そして本日の昼食時、社内食堂で「もう12月中旬だに。一年早いね〜」なんて会話を同僚の女性と交わしてしまうのは、やっぱり自分も年老いたからか。いや、もしかして地球の自転速度と太陽系惑星の公転速度がアップしてるだけじゃないのか。一日は23時間弱。一年は360日弱。ぐらいのはず。そうさ、みんな生き急いでんのさ。
「歳喰うと自分の非をかんたんに認めたくないようになる」って多くの方々が言われてる。

☆10日(土)の真昼間、浜松中心街の地ビール・レストラン敷地内にあるギャラリーへ出向いた。
60歳越えの知り合いの方が主催する作品展。12名の方々の作品。油絵・写真・水彩画・版画・切り絵・バイクのイラスト・盆栽・押し花・パッチワーク・人形・グラスアートなど目白押し。すごいら。ひとつひとつ丁寧に拝見した。すべて素晴らしかった。でも「うおっ!カッコいいーっ!」って心を奪われたのが盆栽。だった。盆栽に対し初めてそんな気持ちになった。
年齢を重ねたって新しいものが見えてくる。らしい。

☆その帰り、本屋にぷらっと立ち寄った。
やっぱり最初は音楽雑誌コーナー。向かうとひとつの雑誌が俺の方を向いておじぎをした。「こりゃどうも」つってこっちもおじぎ。歳を重ねると礼儀深くなるのさ。彼奴はミュージック・マガジン12月号『特集:文学としてのボブ・ディラン』だった。「へぇ〜。なに?買ってもらいたいの?俺に?あ〜〜〜そう。わかったわかった、買ってやるよ・・・あ、す、すいません、購入させていただきます、ディラン翁」。表紙を飾る似顔絵ディランのサングラスの奥で翁の目がキラッと光った気がしたんです。
歳を喰うと「上から目線」的な「やってやるよ感」的な、でも「尊敬の念は忘れません」的な態度が如実に表れてくる。っぽい。

☆10日(土)の夜、再び浜松中心街のライブハウス:キルヒヘアへ出向いた。
出演はピンク・ロリータ・ジュリエッツ、Gangliphone、UP-TIGHT、スランキーサイド。今回はお店企画だったけど、いやぁ〜楽しかった。おそらく20代〜30代〜40代(一部50代)の各年齢層バンドがそれぞれの音を響かせてた。爆音で。
演者が歳を重ねればその音色も歳を重ねるんだと思う。カッコわるい事じゃない。むしろそれはカッコいい事だと俺は思う。

☆11日(日)は件の雑誌をペラペラ読みながらディランを聴いてた。
「そーいえばノーベル賞の授賞式に翁は出席されないけどパティ・スミスがディランの歌を唄うって新聞に書いてあったな」つってユーチューブ。期待通り早くも動画がアップされてた。ディラン初期の代表曲『はげしい雨が降る』を彼女は唄った。歌唱中にちょっとだけアクシデントはあったけど彼女はしっかり唄ってた。気がする。でも、はからずも、ぼくは確信してしまったんだ「パティは気持ちを込めて、情感たっぷりに唄ってたけど、ディランはレコードでけっこうサバサバと唄ってるよな、あの曲。うん、それ以外の曲でも彼は淡々と唄ってるのが多いよなあ。それがきっとポイントのひとつなんだ。ディラン・ミュージックの」。そんな事をあれこれ考えながらディランを聴き続けてたらいつの間にか夜になってた。
そうさ、俺はディランのレコードをひねもす聴きながら一日分の歳を重ねたのさ。それはきっと、幸せな事だ。

B.G.M.「UP-TIGHT/夜明けは遠い」
写真は土曜日に中村家ふたりで購入の数々。ミュージック・マガジン、アップ・タイトのアナログ、スランキーサイドとガングリフォンの新作CD。

No.1289 - 2016/12/12(Mon) 22:56:08
ディッセンバーズ・チルドレンの話 / 淳吉郎
☆12月1日。
終業後、タイムカードをぱちんと押すとおいらは駐車場を横切り自分のクルマに向かってスタコラと歩を進めた。今夜は大切な用事があるのさ。だって翌日2日にザ・ローリング・ストーンズが新作を発売するらしい。前日購入しなきゃ。
静岡県西部でチェーン展開してるCD&BOOKショップのひとつに行った。知り合いが店長を務めてるから。入店して店内散策するが肝心のニュウ・アルバムのかけらも見当たらぬ。はてと彼に問うたら「最近、洋盤は既定発売日からの販売が決められておるのじゃ」とおおせられる。はあ〜生きづらい世相になったものじゃのう。頭脳が切れるお方々のお考えに余はついてゆけぬ。先日もお上が賭け事に世の衆が興じれば興じるほどお国の懐(ふところ)具合に良き結果をもたらすであろうなどという法をお決めになられる風向きだとのニュースを耳にした。余はほとほとついてゆけぬ。
むむ、誠に勝手ながらこの項はこれにて失礼させていただく。

☆店長はTheピーズやエレファントカシマシを始めとするニッポン語のロック・バンドを愛する男。
最近のぼくのマイ・ブームがワタナベマモルさんという事を伝えると「マモル&ザ・デイヴィスのCD、1枚だけどありますよ」と彼は言う。「ほんとけ」とぼくは言った。
その日はあいにくストーンズの新作を買えなかったが欲しかったバンドの音源が買えた日。それは12月1日だった。

☆12月2日。
昨夜に部屋で聴いて感動したマモル&ザ・デイヴィス。それを翌朝、出社時のクルマの中でも聴き続けた。楽曲、歌詞、唄と演奏、すべてが素晴らしい。
浜名バイパスにて浜名湖の湖上を走り掛かったところでヒュぅ〜と降りてきた。俺の頭ん中に。次にできるかもしれない新曲の歌詞の断片みたいなものがヒュぅ。その後、浜名バイパスを降り一般道で信号待ちするたんびに携帯に断片をメモ。
俺の記憶力なんて白い小麦粉をザルの目から落としてるようなものなんだ。落ちたあとは辺り一面、白一色の雪景色さ。新曲、できるといいけど。

☆その夜はザ・ローリング・ストーンズの新作「ブルー&ロンサム」。
今回はブルースのカヴァー・アルバムとのこと。今日まで何回も聴いてるけど、つくづくストーンズだなあと思う。カヴァー・アルバムでも音の鳴ってる空気感がストーンズそのものって感じ。だから、ぶっちゃけた話、このアルバムってぼくにとっては“ストーンズのロックンロール”って気がしてる、ブルースの曲だけど。カッコいい。気に入ってます。
あ、それとこのアルバム、アナログや格安の洋盤CDで買うのもいいけど、できれば邦盤CDで解説やインナースリーブのメンバー・コメントを日本語訳で読まれることをお勧めします。

☆12月3日。
浜松キルヒヘアにライブ。友人のバンド、ジラフ・ジラフ・ジラフの企画『ジラフ!ギグル!ギグル!vol.3』。柳茶屋、BEATSEEKER、giraffe!giraffe!giraffe!、THE ELEKINGの4バンドが出演。全バンド、カッコよかったしそれぞれ特色あっておもしろかった。4つともスリーピースだったしね。だから、楽しかったけどちょっとくやしかった(笑)。

☆このように12月はショッパナからロックンロール三昧だ。
そういえばストーンズのアルバムに「ディッセンバーズ・チルドレン」というのがある。
うん、平日に職場から帰宅してからとか週末とかにテンションの盛り上がる楽曲の数々を耳にして酒飲んで遊んでる俺はディッセンバーズ・チルドレンにちょっと似てるかもしんない。子供より大人の方がいいけど。

B.G.M.「マモル&ザ・デイヴィス/少年ロック」
まったくもってスゴい曲。

写真は今回購入のストーンズとマモル&デイヴィス。
ストーンズのアルバムにはリトル・ウォルターが4曲も収録されてて。自分が所持するウォルターのレコードに原曲あるかなって思ったら後ろに写ってるリトル・ウォルターの編集盤にタイトル曲『ブルー&ロンサム』を含む2曲が収録されてた。

No.1288 - 2016/12/06(Tue) 23:18:12
ありがとうございました / 淳吉郎
26日(土)は静岡サナッシュでボクのバンド、THE SLICKSがライブした。D.F.とSPUNK'S RED BOOGIEの共同企画。
集まってくれたお客さん、どうもありがとうございました。そして、なによりも誘ってくれたD.F.のKさん、一葉くん、お世話になりました。

全6バンドの出演だったけど、まあ濃いわ濃いわ(笑)。
『ウィスキー&ウォッカ&テキーラ』みたいな、俺の好きなバンドが演ってるお酒な曲名を連ねたような出演陣とその演奏。ぼくらスリックスは『うす茶あられ』担当な感じだったかもしんない(笑)。

新曲を演った。『三叉路ロックンロール』というタイトル。
実はベースのタケは10月のシナロケ浜松公演オンリーのヘルプだったんだけど今回の静岡も演ってくれることになった。それが決定した時点から急ピッチで曲を作った。スカタケジュンキチローで新曲を演りたかったんだ。
ロバート・ジョンソンに『クロスロード・ブルース』があるから「んじゃ俺たちは三叉路のロックンロールでいこう」って感じ。“出会い”と“取引き”がテーマ。やっぱりね(笑)もしかしてアンサー・ソングのつもりか?俺。

ライブが終わってしまい、そんな流れで新しいベースをさがす事になった。タケ、2回のライブありがとう。
そして2月26日にはフォノシックス企画に出演も決定。もしベースが見つからなかったら2人で演る予定。ツインカム・エンジンみたいにぎゅるぎゅる廻るのだろう。スカと俺は。
先日は市内のスタジオにメン募を貼りに行った。見つかるといいなあ。スリックスはやっぱスリーピースだからなあ。カワサキのケッチやスズキのサンパチみたいにカッ飛びたいんだ。2ストロークな8ビートで。ね。

B.G.M.「PAUL WELLER/INTO TOMORROW」
写真は今回のメン募。バンドの指向(嗜好)がわかりやすいでしょ(笑)。

No.1287 - 2016/11/28(Mon) 20:41:26
スタンダードな話 / 淳吉郎
☆19日(土)は浜松キルヒヘアへライブ観戦。PHONOSICS企画『BAD MOON RISING vol.5』。
出演はPHONOSICS, BEAT GENERATION, 庭, THE BROKEN HEARTS, HALF KILL。いやぁ〜楽しかった。全バンド最高!DJのおふたりも最高! 演奏はもちろんだけど企画した人の気持ちをダイレクトに感じれるイベントって大好き。今回もそうだった。主催したフォノシックスVo.&Gr.フクちゃん、お疲れさまでした。
フクちゃんのイベントはいっつでもこんな感じ。彼はずーっと変わんないのさ。

☆本年初夏の頃にヘヤースタイルをマッシュルーム風ストレイト・ヘヤーからクルクルぱぁ〜風パーマ・ヘヤーに変更したのは5月29日にぼくが投稿した文章及び写真のとおりである。
実はその日以降、所用での外出時には所有する帽子を着帽のうえでお出かけすることが多く。その帽子というのがハット・タイプ。28年前に購入したものだが当時、数回のライブ・ステージで使用したっきりでその後は洋服ダンスにしまってあった。んで、今の自分の髪型に合うファッション及びカッコのつけ方を考慮した結果、28年ぶりの再登場となった次第。奈良や京都にある遺跡のようにタンスの奥ふか〜くから発掘されたんだ。

☆この帽子と髪型のセットは思いのほか好評で「まるでローリング・サンダー・レヴュー時代のディランみたいだ」「いやいや探偵物語の時の優作みたいだ」等々のコメントが寄せられている。恐縮です。
だがしかし、帽子の色合いが濃茶色なためコーディネイト的な問題で着る服の色も限定されてしまうという事態が発生し始めた。こりゃもうひとつ買うしかない。でも、できるだけ似たような帽子がいいなあ、と。
だって俺はローリング・サンダー・レヴュー時代の優作、もしくは探偵物語出演時のディランさ。28年かけてせっかく積み上げたパブリック・イメージをこわしたくないんだよう。

☆20日(日)、28年前に買った時のお店を再訪した。28年前購入の帽子をかぶって。
「おじちゃん、この帽子と似たようなヤツ探してるんだけど」
「(帽子を手に取ってメーカーをチェックしながら)あ〜これね」
店の奥に行ったおじちゃんが戻ってくると帽子を手にしてた。
「あ、なんか似てるね」
「おんなじヤツだよ」
「えっー!だって28年前だに」
「これ、定番なんだよ」

☆いつでも変わってない。いつでも水準を保ってる。そして、いつでもそこにある。スタンダードっていうのは本当にすごいと思う。レスポールやストラトやテレキャスのように。ね。
帽子にもやっぱりあるんだと。いいね。そのメーカーの心意気もサイコーやし。なによりも帽子マニアじゃないぼくが28年前の時点で単に「これカッコいい!」と感じてそれを購入してたって事実。センス。または、使わなくなっても保存してたっつー貧乏性(笑)。
そうさ、俺はローリング・サンダー物語的探偵なのさ。

B.G.M.「7SECONDS/NEW WIND」


☆今週末、THE SLICKSは静岡でライブします。よろしく。
もちろん帽子かぶって演るぜ!

〜D.F.&SPUNK'S RED BOOGIE共同企画〜

【続・我ラニ撃ツ用意アリ 2DAYS】

〈Day 1〉
11月26日(土)
静岡サナッシュ
OPEN 18:00/START 18:30
TICKET/¥2,000+1drink

【BAND】
◆D.F.
◆SPUNK'S RED BOOGIE
◆ザ ペラーズ(東京・レコ発)
◆THE V-EST(甲府)
◆我炎
◆THE SLICKS

【DJ】SEKI・MAI

No.1286 - 2016/11/21(Mon) 20:23:16
絵画が響いてる / 淳吉郎
ハレーすい星は76年に一度、やって来るんだそうだ。
ネーウシトラウーつって年男と年女は各人それぞれに対し12年に一度、やって来るんだ。
4年に一度、ワールド・レベルなスポーツの祭典と蹴球の祭典がやって来るんだ。
不定期かもしんないけど好きなバンドが新作を発表するとツアーを始める。運良ければ自分の街にもやって来るんだ。
そのすべてがスゴイな、って思う。体験できりゃぁ「生きてて良かった!ラッキーっ!」みたいな。すべてはタイミング。そんな感じ。
ぼくらは“瞬間”を生きてる。

12日(土)、福岡県立美術館を訪れた。第13回山部善次郎油彩個展「電光石火」。
2年に一度、山善さんは個展を開かれています。76年間に一度もいい、12年間に一度もいい、4年間に一度もいい。でも、俺にとって2年間に一度の山善さんの個展はホントに本当に、特別なものです。
彼の絵が大好きなんだ。

山部善次郎という博多のロッカーに出会ったのは1986年に『YAMAZEN&DYNAMITE/DANGER』というアルバムを浜松市内のレコード屋で買った時だった。部屋に帰って急いでレコードをプレーヤーに載っけた。♪ぎゅぃ〜ん♪って音がスピーカーから響いた。ギターの音、バンドのアンサンブル、そして山善の声(ヴォイス)。それは最新型のヴィンテージ・サウンドだった。んでレコード聴きながらアルバム・ジャケットを観たら♪ぎゅぃ〜ん♪ってアルバムとおんなじ音色がそこで響いてたんだ。
それがぼくが初めて山善さんの絵に出会った“瞬間”です。

美術館に着いた。今回で13回目とのこと。ぼく自身としては4回目の個展訪問。
今までは福岡県立美術館の入り口をくぐって右に曲がると「山善コーナー」があった。そして今回もやっぱりそこにあった。もしあなたが行きつけのレコード・ショップに行ったら、まずは自分のお気に入り音源が並んでるコーナーに向かうでしょ。あの感じでそこに向かったんだ、この日も。

いろんな作品が展示されてる「電光石火」ってタイトルの今回の個展。
音楽活動をしながらの絵画活動。多くの方から「いつ描いてるのか」と訊ねられることが多く、そんなことから「電光石火」というタイトルにした、とSNS上で山善さんは語られていた。きっと音楽の合間に描いてるんじゃなくって、どちらの創作活動もおんなじ位置なのでは、と思う。

ひとつひとつの作品をじっくりと見てゆきました。
今回も山善サウンド全開の絵が飾られていた。いろんな曲調で、いろんなテンポで、いろんな音質とボリュウムで、鳴っていた。カッコいい。個人的には街並みの風景を描いた数点の絵、それらに特に惹かれました「山善さんのこういう絵ってあんまり見たことないかも」って。

鮎川さんのギターってサンハウスの時からずーっと今でも、なんにも変わってないと個人的に思ってます。
おんなじように山善さんの絵も初めて見たレコード・ジャケットの時から今回の個展までなんにも変わってないと思います。
♪ぎゅぃ〜ん♪って絵画が響いてるのさ。

写真は『YAMAZEN&DYNAMITE/DANGER』。

No.1285 - 2016/11/14(Mon) 20:21:03
博多訪問 / 淳吉郎
昨日(12日)、博多行ってきた〜! 山善さんの絵画個展。その時の記念写真。
No.1284 - 2016/11/13(Sun) 14:32:02
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