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ぐわあぴっぴぶぅうんいぇい。 / 淳吉郎
☆18日の土曜日はヘルプ参加のバンド:ファンブラーズのライブだった。
東名高速道路浜松インターチェンジの北方向、数百メートルに在するオン・ザ・ロードというライブハウス。4組出演のイベントだった。
ファンブラーズは最後に演奏。全6曲のうち4曲に参加。うち1曲はカバー曲、ブルーハーツの『キスしてほしい』これは唄とギターで。
終演後にいろんな方々と話した。久しぶりに会う人から初めて会う人まで。いい時間でした。
いい時間だったけど、自宅から遠い場所にあるお店だったんで飲酒なしだった。
ライブの日に一滴も飲まないなんて・・・ありえん。
ちなみに、このお店は缶ビールが300円。普通ライブハウスって安くても缶ビール500円だら。とっさに計算したんだ「200円安いから20本飲めば合計4000円だから、これで代行料金カバーできるぜ。20本飲めばモトを取れる」って。
でも、わたしには大切なものが欠如していた。お金なんかじゃないよ。
缶ビールを20本飲む勇気がなかったんだ。ぐわあ。

☆19日の日曜日は浜松美術館へ絵画鑑賞。デ・キリコ展。
作品自体はもちろん楽しめたけど、全体的に館内照明が暗かったような気がした。特にデッサン画のところとか。
美術鑑賞に行くと、いろいろとしゃべりながら観てる人たちに出会うんだけど、あれが苦手。
「ここの線がちょっと変よね」とかって声がぼくちゃんのお耳に入ってしまう。
「だまってろ!くそばばあ!」とか思うけど「まあ、ひとそれぞれだしな」とか思ってがまんするんだ。
でも、きっと、あんなやつらが「キース・リチャーズのギターは下手だ」とか「パンク・ロックは演奏がなってない」とか言いやがるんだ。
そんな奴らカンケーないね。こっちに入ってくるなって事さ。ぴっぴっ。

☆我がバンド、THE SLICKSの練習を開始した16日の木曜日。次のライブ、11月29日(土)に向けて。
ベース;TAKe、ドラムス;ツバサ、ギターと唄;淳吉郎。3つのかたまりがゴロゴロとスタジオ内に転がってる感じだった。
バンドを演ってるとテンションがあがる。翌日、金曜日の職場仕事も楽しかったんだ。
会社が楽しいんじゃないよ。バンドが楽しいんだ。3人で自分の曲を演るとおいらのアソコに火が付いちゃうのさ。ぶぅうん。

☆11月29日の前にだって素晴らしいイベントが浜松G-SIDEには目白押しさ。いぇいっ。

『Rock'n'Roll Barbarians Tour 〜浜松公演〜』
11月3日(月) 浜松G-SIDE
出演;
THE PRIVATES
THE HAVENOT'S
LONESOME DOVE WOODROWS
VIOLETS
夜のストレンジャーズ

DJ:
淳吉郎(THE SLICKS)

18:00 / 18:30
\3000 / \3300(d別)
info.G-SIDE:053-541-5067

残念ながら浜松のバンドの出演がありませんが、わたしがDJをやります。
チケット予約の方は、もちろんわたしでもオッケーよ。
みなさま、よろしく。

No.1162 - 2014/10/21(Tue) 22:11:19
おじいちゃん。 / 淳吉郎
☆♪サラリ〜マぁン 子供じゃなけりゃ誰でも 二つ以上の顔を持ってるぅ〜♪
って唄ったのは1994年の忌野清志郎さん。
ボクも二つ以上の顔を持ってるかもしんないサラリーマン。
2年ほど前に部署変更で現場仕事から事務仕事になった。なったけど、現場時代にしてたエプロンを今でもしながら事務仕事さ。エプロンはボクにとってのユニフォームなんだ。それは、ロッカーが夏でもライダース着てるのにちょっと似てる。

☆帰宅途中にエプロンをしながらホームセンターやヒャッキンに寄る。そうすると店員に間違えられてお客さんから声を掛けられちゃうの「すみません、便座カバーどこですか」みたいな。
「便座カバー?あーあれはなあ、そこにカドヤちゅうタバコ屋あるやろ。そこ左曲がってな、そしたら100メーターっくらいシューって行くんや。いいか、100メーター行ったら右向け、そこにウナギのかば焼き屋あるから、そこや。あんたそこでこっち向いて座れ、いいか、んで両手あげてこー言うんや、ベンザーイ」なんてボケる事はできずに素直に「あ、ボクも一般人ですよ」って言うんだけど、悪い気はしないの、不思議と。
実は、休みの日に普通に過ごしていても、よく他人から声を掛けられるんだ。道とか場所を訊かれるのね。うれしくはないけど、悪い気はしない、不思議と。

☆日曜日はThe弾丸ノイズのライブを観に豊橋のライブハウス、club KNOTへ。
夕刻の東海道本線は混んでた。一般人はおうちに帰る時間なのさ。車両の中ほどでつり革を握って立っていた。
舞阪駅でシートに座ってたひとりの青年が下車した。そしたら、隣の老人がボクの腕をつまんで「あんた、座りな」「いや、いいですよ」「いいから、座りな」やさしく言うのです。ボクはおじいちゃんの横に座った。

☆しばらくして、おじいちゃんがボクのひざをツンツン「ぼくはね、98歳。大正4年生まれ」「うわあ、すごいね、おじい・・・」「東京オリンピックまでは生きてないだろね」「大丈夫、大丈夫、おじい・・・」「ぼくの手、きれいでしょ、力仕事したことがなくてね」
おじいちゃんは、ボクの話は全然聞かずに一方的にしゃべるんだ。なのでボクも聞き手に徹しようと決めた。「へぇ〜」「すごいね〜」「ふぅ〜ん」ってレスポンスするのさ。

☆おじいちゃんは、映画の看板を描いてたんだそうだ、だから手がきれいなんだって。それからは戦前戦後の事から最近のことまで、いろいろしゃべった。「健康でいるのがなによりも一番だ」って言った。
おじいちゃんは豊橋駅に着く20秒前にさっと立ち上がると「そんじゃあ元気でね」と言って列車の扉の方に向かってすっす〜って歩いてった。ぼくは「とよはし〜とよはし〜」って駅員さんが放送してるのを聞きながら電車を降りた。
ホームに立ったらおじいちゃんの姿はもう、どこにも、見えなかったんだ。

☆クラブ・ノットに行くのは初めて。その日は全6バンド出演のイベントだった。
The弾丸ノイズは3番目に出演。いい演奏だった。初めて聴いた『リフレイン』というミドルテンポの曲が特によかった。詞も楽曲も。
The弾丸ノイズは11月29日の自主企画に出演してくれます。

☆HIT A TARGET Vol.10
2014.11.29(土) 浜松G-SIDE
O/S 18:00/18:30, A/D \2000/2500(1d別)
出演;スキマノザラシ , 柳茶屋 , The弾丸ノイズ , THE SLICKS
DJ;PUJARI

写真は先日手に入れた絵本。キース・リチャーズが子供のころの話、自分のおじいちゃんとの出来事、ギターとの出会いを絵本にしたんだって! 絵は実の娘さんが描いてます。いい内容です。

No.1161 - 2014/10/14(Tue) 23:35:50
テレヴィジョン。 / 淳吉郎
☆ちっちゃい頃、おじいちゃんに言われたんだ。
「ジュンちゃん、テレビを信じるなよ。この箱の中には魔物が住んでいるんだ。(画面を指差しながら)あいつらがベシャってる事にホントーの事なんてひとつもありはしねぇ」。
「テレビを信じるな!ドーント・ビリービン・テレヴィジョンっ!(Don’t believe in TELEVISION !)」
「いいか、大事なことは3回くりかえして言うんだ!カモン!アフターミー!ジュンキッチーっ!」
おじい:「ドーント・ビリービン・テレヴィジョンっ!」
じゅん:「はい!テレビは信じないっ!」
・・・以降、それぞれ2回ずつ続く

☆佐野元春という人に興味を持ったのはNHK総合テレビの番組『ソングライターズ』だった。
元春さんが歌詞づくりの点において関心を持つミュージシャンをゲストに招き、その方と言葉づくりについて語り合う番組。
番組の趣旨に興味を持って見てた。「おもしろいなあ」って番組を見てたんだけど、そのうちに佐野元春という人間にもすんごい興味をいだきました。
ゲストの話をうまく聴きながら自分の主張もちょっぴり入れる。
話し上手は聞き上手。と申します。彼はまさにそんな感じ。

☆佐野元春さんのレコードを聴くようになった。今さらながらだけど「カッコいい」って思った。
「ああ、ライブも観てみないとな」って。
おじいちゃんに言われたんだ。
「テレビを信じるな。おまえの目で実際に見たものだけを信じろ」と。
テレビの中の彼だけじゃダメさ。彼のライブを観ないと始まらないぜ。おじいちゃんにも怒られちゃうし。

☆10月4日(土)、浜松のライブハウス・窓枠に佐野元春&ザ・コヨーテ・バンドのライブを観に行った。

☆新旧を絶妙に取り混ぜた選曲と演奏。ロックとか、ポップスとか、なんとかとか、そんな言葉を超越した、まさにグッド・ミュージック、だった。感服。
そして元春さんのMC、おしゃべり。これが、ホントに素晴らしかったんだ。
お客さんへの気配りと、ちょっぴりの社会風刺と、コヨーテ・バンドとのツアーの姿勢、これらを言葉にしてボクが目撃したテレビのあのシーンとおんなじようにステージでも繰り広げていたんだ。感服。

☆「おじいちゃん、テレビを信じてもいいかもよ」なんてね。言ってみようかな。
でも、あのおじいちゃんのことだ、きっとこーゆーに違いない。
「おまえのアンテナを信じろ」。
わかってるさ、だって俺はあなたのマゴなんだよーん。

B.G.M.「WANDA JACKSON / FUJIYAMA MAMA」

写真は10月5日(日)に島田市のカセット・パンク・レコードで買ったレコード。
『THE TIMES / GO ! WITH THE TIMES』と『篠原太郎 / CRYING YOUTH』のアナログ盤。
お気に入りのレコード屋だったけど、残念ながら11月2日で閉店してしまうとの事。
この2枚は初めてお店に行った時に「お、この音源のアナログ盤初めて見つけたー!」って驚愕したものなの。

No.1160 - 2014/10/08(Wed) 23:02:01
ファンブラーズ。 / 淳吉郎
☆テレビの画面に映ってる世界っつーのは、「向こう側」って感じがします。“リアル”じゃなくって“リアリティ”みたいな。たとえ生放送だったとしても。
「出演してる人ってのは普通の人じゃないよね」とか子供の頃、思ってて。一般人じゃなくスターが出てるんだ。それはテレビ機器自体が現代の液晶薄型タイプじゃなく、ブラウン管使用の奥行きのあるゴツイ形状だったせいかもしんない。
「きっとあの箱の中には魔物が住んでるのさ」って。

☆15歳の時にギターを買った。まだバンドを演りたいなんて発想はなくってね。ギターを弾きたいって気持ちだけだったの。んでTHE MODSの1stアルバムの曲で練習を始めたんだ。
当時、静岡県内のみの放送局でアマチュア・バンドの演奏を放送する番組がありました。『バリバリG7』。日曜日の午前11時からの30分番組。毎週見てた。

☆ある日、モッズの曲を演るバンドが出演した。すごく上手くて。カッコよくって。メンバー全員、ツッパリの雰囲気ビンビンだし。「スゴイなあー」って。決定打は浜松のバンドで、しかも自分とおんなじ年齢だったって事!
ブロンドという名のバンド。特にGt.&Vo.を担当してる人はボクのあこがれの存在になりました。

☆数日後、行きつけの楽器屋に遊びに行った時、店員にブロンドの話をすると、彼らの練習場所はその店だというんだ。わおっ。
数か月後、その店でGt.&Vo.担当のHくんと遭遇した。ドキドキしてね「あ、こ、こ、こんにちは」なんて。
だって彼は高校生なのにバンド活動でテレビに出てるんだぜ。
きっと、あの箱の中で魔物との取引きを経験してるんだ。

☆知り合いになれたけど近づけない。そんな存在。
ブロンドはオリジナルを演るようになり、数年後、上京した。
東京で何年か活動した後、彼は浜松に戻ってきた。

☆20代の後半頃か、共通の友人の結婚式のパーティ・バンドで一緒に活動できる機会に恵まれた。うれしくってね。
歳を喰うとヒトは丸くなる。ぼくらは年齢がおんなじって事もあって普通に会話をするようになった。
パーティ・バンドが終わった後も、たまーに電話が掛かってくるようになった「おう、ジュン元気か?」って。2年に1回ぐらいの割合で。

☆今年の7月に電話があった「おう、ジュン元気か?」。
4人バンドで活動をしてるけどリード・ギターが抜けたらしい。
「こんどスタジオ遊びに来いよ」。

☆ロカビリーの要素を持ったバンドだった。いきなりその場で4曲ぐらいを合わせて。
「また遊びに来いよ」「ああ行くよ」。

☆流れの中で2回ほど彼らのライブにも参加することになりました。3曲ぐらい弾くのよ。
10月18日(土)に浜松市のON THE ROAD、12月7日(日)に浜名湖弁天島のConny Cat’sです。
バンド名はFumblers。ファンブラーズってんだ。
さすが彼はプロを目指して上京しただけあってバンドの練習のやり方がボクのバンドのやり方とは違うのね。それがすごく勉強になるし楽しい。

B.G.M.「ボブ・ディラン / 廃墟の街」

写真のタイトルは「テレビの上から」。ブラウン管サイコー。液晶薄型のテレビじゃネコは乗れないぜ。

No.1159 - 2014/10/04(Sat) 15:29:27
大型ショッピング・センター。 / 淳吉郎
☆デパート。デパートの屋上っていうのは昆虫や小動物、たとえば夏だったらカブトやクワガタを売ってるとか、ゲーム・センターがあったり、してね。キッズたちの夢があるんだ。
それは、わたしの小学生時代の風景であって、つまり、それは昭和の風景です。

☆百貨店。ここに来るお客さんは老若男女を問わないイメージ。んでデパートよりちょっとだけ硬派、なイメージ。かな。
百貨というからには100種類の商品があるんだろう。けど実際にはおそらく100種類以上の物品が並んでると思われる。そこへ行けばなんだって手に入るんだ。
狭い空間でひしめきあってる。みんなおんなじ、みんなちがう。
まるであなたの街や俺の街の音楽シーンの中のバンドみたいに。

☆21世紀になってから大型ショッピング・センターというものが台頭してきた。
それは、駅やバス・ターミナルがあるような市街地から遠く離れた広大な場所に巨大な建物、巨大な駐車場をかまえてる。クルマを所有している人たちだけを的(マト)にしぼってる感じがする。
んで週末には多くの人々が集合するんだ。きっと魅力的な場所なんだろう。建造物のデザインもアカ抜けてるしね。
でも正直な話、ボクはちょっと苦手で。アカ抜けてんだけど店のこだわりとか味付け、匂いとかが薄い感じがするんです。つまんない。そんな風に思っちゃうのさ。
俺はとっても上手いカバー・バンドより、自意識にこだわったオリジナル曲を演ってるバンドが好きなんだ。たとえ下手でも、それはあんまし問題じゃない。

☆週末にクルマで外出をする。大型ショッピング・センタ−に向かう道路は大渋滞さ。
イライラしはじめたおいらはひとりごちる。
「おめーら暇だなあ。んなつまんねーとこ行かずに部屋で読書しろや。もしくは映画を観なさい。レコード聴くのもサイコーだぜ、休日はよお。お酒も飲みましょう。あんなとこ、バカが集まる場所だぜ」。

☆21日の日曜日、午後から浜松市内の大型ショッピング・センターへ行きました。ぷぷぷ。
なんと、ボクが大好きなミュージシャン、泉谷しげるさんが無料ライブを演るとのこと。わわわ。
新作のCDもしくはDVDを買うと終演後のサイン会と握手会の参加資格がもれなく授与されるとのこと。よよよ。
CDを購入して開演を待った、ビール飲みながら。15時ぴったりに泉谷登場。うぉー。

☆一曲目は『のら犬』だった。わお!ショッピング・モールでこんな曲、一曲目に演るか?
ふんとにライブやテレビで観る泉谷そのまんまのライブが始まった。
ステージ横に貼られた紙《ライブの撮影および録音を禁止します》を見ると
「バカヤロー!こんな場所で撮影なんて禁止できるわけねーだろっ!おまえら、どんどん撮れ!」。

☆ライブの途中からもうひとりサポートでギターが登場。藤沼伸一さん。
アナーキーがボクの出発点。だから彼の登場にわたしは
「おっー!ふじぬまーっ!」。

☆客席はすごい人数だったけど、ミュージシャン・泉谷を観たい人よりも有名人・泉谷を見たい人の方が多かった気がする。だから、ライブ自体の客席のノリはイマイチ。まあ、しょうがないか。
でも泉谷は手加減抜きだった。客席をあおる。コール&レスポンスをしつこく要求する(笑)
5曲目でやっとみんなが知ってる曲『春夏秋冬』が登場。結果的に次の6曲目が最後の曲になったんだけど、この曲が個人的に大好きな『野生のバラッド』だった。
ビックリしたのが曲が始まったら客席が総立ちになったのね。こんな自然に総立ちになる風景なんて初めて見た気がする。

☆泉谷は何回「バカヤロー」と叫んだんだろう。
この日の大型ショッピング・センターにもある意味、多くのバカが集結した気がしたんだ。

B.G.M.「JOAN JETT & THE BLACKHEARTS / I LOVE PLAYIN’ THE FIRE」

写真は泉谷しげるさんから頂いたサイン。こっそり自宅から25年前に発売された詩集も持参。
詩集を差し出すと「いるんだよなーこーゆーの持ってくるヤツ」って言いながらサインしてくれた。
「おっ!これ持ってるんだ!ありがとなー」なんて彼が言うはずない(笑い)

No.1158 - 2014/09/22(Mon) 22:09:56
ロックンロール・ハイスクール入学志望編。 / 淳吉郎
「あんた、またもや、なんか企んでるら」「い、いや、べつに・・・」「いいで、言ってみな、誰にも言わんで」「うん・・・ボク、そろそろ学校に行きたいんだ・・・」「あ〜ごめんミック、キミは猫だから無理だよ」「だから、こうやってるんだよ」「なに?」「ボクは三角定規で学校の備品になるんにゃ」「・・・あ〜その手があったね(苦笑)」
No.1157 - 2014/09/19(Fri) 23:30:18
アリエン星人の話。 / 淳吉郎
9月13日の土曜日、ボクが大好きなバンド、シーナ&ロケッツのライブを観に日比谷野外音楽堂(通称;野音)へ行った。
この日は結成35周年を記念するライブであり、7月に発表された新作『ROKKET RIDE』のレコ発ツアーの一環でもあったんだ。
客席は全席自由。これは鮎川さんの希望との事。野音をおっきなライブハウスのように考えられたのでしょうか。

ライブに行って楽しみなことがいくつかあります。
並んでる最中のお客さんの観察とかね。年齢とか顔つき(ヘヤースタイルを含む)とか着てるファッションとかをチェックするのさ。
並んでるみなさまの年齢は増々(ましまし)な感じだった。そりゃそうさ、結成35周年のバンドだぜ、今日ライブすんのは。
数々の顔面に刻まれてるシワだって俺には五線譜のように見える。みんないろんな経験を積んでんのさ。恋した数だけラブソングがあるように。体験した数だけブルースがあるように。
初秋とはいえ、まだ暑い。Tシャツを着てる人が多かった。ロケッツやサンハウスはもちろんのこと、ストーンズとかフーとかキンクスとかラモーンズとか、なかにはアロハ・シャツみたいな柄シャツを着てる人までも。
今回は公園でのカーニバルです。東京での、この時期のカーニバル、特に蚊には気を付けなきゃな。ぼくたちみんな、シューシューと虫よけスプレーを地肌に散布したんだ。

ライブに行って楽しみなことのうちサイコーに楽しみなのは一曲目がどの曲だろう?ってこと。
ステージのライトが落ちました。野音のスピーカーからはロケットの発射音。そうです、ロケッツのライブが始まるんだ。カウントダウンです。
スリー・ツー・ワン、ゼローっ!

一曲目は新作『ROKKET RIDE』7曲目収録“Madness City”だった。
この時点で「なんか今日は特別な日になりそうだな」って気がした。だって一曲目に新作からの曲を使うのはボク自身が経験した今までのロケッツ・ライブの中でも初めてのことなんだ!
鮎川さん(Vo.&Gt.) 奈良さん(Ba.) 川嶋さん(Dr.) のスリーピースで数曲演奏後にシーナさん登場。
そこからは12曲収録の新作における残りの11曲を演奏。過去の名曲をいっさい挟まずに、です。
「うわぁ!ありえん!ありえん!ありえんよ!新曲ばっかのこんなライブ!」
感極まってるわたし。そんなわたしは、あたかも、自分の世界だけが正しいと思って他人の意見を取り入れようともしない現代文明が産んだ不幸な産物;アリエン星人になってしまったかのようだったんだ。ホントだぜ。

新作からの曲を終えた後は名曲のオン・パレード。
1981年発表の“ピンナップ・ベイビー・ブルース”演奏中、シーナに合わせて大声で唄いながら後方の通路から歩いてくる野郎がいた。
そうさ、今日は全席自由なんだぜ。野音はでっかいライブハウスさ。好き勝手に座席移動ができるんだ。
大声野郎はボクの地元:浜松での長年の仲間であり、個人的には最大のライバルであり、浜松で唯一、ロケッツに対しての気持ちや思いを共有できる男、フクちゃんでした。

フクちゃんは浜松を代表するパンク・ロックンローラー。着てるTシャツをすかさずチェック。80年代初頭の英国ハードコア・パンク・バンド;DISORDERのTシャツだったのさ。
ロケッツのライブにはいろんなお客さんが来るんだ。そーゆーバンドなんです。もうサイコーっ!

でっかいライブハウスでのロケッツ・ライブが終わった。
ボクは何回、涙を流したんだろう。

歳を喰ったら涙腺がゆるみやすいだって?
そーかもしんないが、そーでもないかも。
素晴らしい出来事を敏感にキャッチできるようになった。
今回はそーゆーことじゃないかな。

B.G.M.「LOU REED/LEGENDARY HEARTS」

写真は今回の物販で買ったワーク・シャツ。
ベスパにも似合う気がするけど。

No.1156 - 2014/09/15(Mon) 21:13:07
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