先日の日記のとおり目の手術をしたんだけど、実はこの時に人工のレンズを目ん玉に装着しました。んで、これにより今まで近視で遠くが見づらかったのもちょっぴり回復。めがね無しでの生活がスタートです。
小学5年生ぐらいからめがね使用だと記憶してる。じゃあ36年ぶりの裸眼か。おめめまるはだかだ。 20歳のグラドルが22歳でオールヌードになったとして。彼女が58歳でまたもやすっぽんぽんオールヌードになった感じといえば想像しやすい。 つまりショッキングな出来事だったのさ、ぼくのめがね無し生活再開は。
メジャー・ミュージシャンのライブをはじめて観たのが高校1年生ん時。だから、それ以来すべてのライブをめがね越しに観てきたってことで。 「裸眼で観る最初のミュージシャンはどなたになるのか」ってのは個人的にきわめて重要な問題です。名付けてジュンキッチー・ラガン・アワードさ。
18日(金)は名古屋へライブを観に行きました。ボブ・ディラン。 初見がディランです。栄光の裸眼が誕生しました。 青いじゅうたんが敷かれたラガン・ヴァージン・ロード。そこをディランがあのしかめっつらでこちらに歩いてくる感じといえば想像しやすい。
一曲目が始まって唄いだした瞬間「あ、間違いなくディラン本人だ」と思った。 ジョン・レノンは60年代にインタビューでこう語っていると聞きます「ボブ・ディランの歌詞を分析しなくても彼の声を聞きさえすればいいんだよ」。 ディラン詩集を読んでも理解ができないぼくにとってジョンの言葉がどんなに救いとなっているでしょう。その声がすぐそこで鳴っているんだぜ。
熟練のバンドを従えたほんとうに素晴らしいライブでした。個人的にはスローな曲が特に沁みた。客席からは「ボビ〜っ!」なんて気安く声援が飛んでたけど、そんなこと俺にはできなかった。裸眼でギュって見つめてたのさ。 そしてライブを観ながらこんなことも考えたんです。 「世界各国の大統領や首相や要人のみなさんが、もしディラン本人と会ったらどんな対応をするんだろう。たぶん、みんな握手やハグなんかしないだろうな。深々と一礼をするのかもしんない。でも、それって、もしかしてディラン本人に頭を下げてるんじゃなくて《ボブ・ディランという存在》に対して頭を下げてるのかも。いや、待てよ、実は俺自身がそうなのかもしんないな。彼の存在に敬意を抱いてるのかもだぜ」。
昔も今もこれからも、いつまで経っても、みんなディランについて議論したり思いをめぐらしたりするのでしょう。
B.G.M.「KENNY BURRELL / MIDNIGHT BLUE」
2014.5.10(sat) MUTSUMI pre.【Rock On !!! vol.1】 ~ALL THAT GROOVING 3rd ALBUM『GREED』レコ発~ 浜松MESCALIN DRIVE OPEN/START≫17:30/18:00 ADV/DOOR≫1500/2000 (+1d 500) [BAND] ・やさぐれ(横浜) , ALL THAT GROOVING , KiLLER Q , FLORIANS , WILDCARD ORCHESTRA , THE SLICKS
[DJ] ・junpierre(スカダルマズ) and more…
写真は今回の物販で購入の長袖Tシャツ。 今までたくさんのライブでたくさん物販購入してきたけど今回のTシャツ・デザインはお気に入りベスト・スリーに入りますね。 ぼくが書いた先日のウィルコ・ジョンソン・ライブの日記。そこで記したディランのシングル曲『窓からはい出せ』のジャケット・デザインを使用してるって事に「ディランと俺はつながってる」って一方的に縁を感じてるんだ。
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No.1124 - 2014/04/20(Sun) 22:59:06
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