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土日。 / 淳吉郎
昨年末にアコースチック・ギターの大掃除をした。全然、弾かないんでギターはホコリまみれ。積年のホコリはギターと一体化。ちょっと膝の上に載せて♪ぽろろん♪なんて弾いてみた。その音はとても、はかない音だった。ホコリを掃かないだけに。
ギターポリッシュなんつー専用ワックスで磨いた。キュッキュッ。そこそこ綺麗になったギター。それを見てたら新しい弦に張り替えたくなって張り替えた。張り替えたら弾きたくなって弾いた。それは、ちょうどウィンドウ・ショッピングをしてたらカッコいいライダースを見つけて、見てたらなんか着たくなってきて、店員さんに「ちょっと着させてもらえます?」なんて言っちゃって、「いやぁお似合いですよ」「そう?いやぁーこんなライダース欲しかったんだよねー」「あーお客さん、これ限定品でしてねー、トキオのショップじゃぁもうソールド・アウト。浜松じゃうちだけなんですよー仕入れる事ができたのは」「マジー?そんじゃぁ買っちゃおっかなー」「次いつ入るかわかんないっすよー買える時に買った方が」「だよね、だよね、だよねー、カードOK?」「もちオッケー!お支払いは?」「一回で!」「かっくいー!」みたいな風景にちょっと似てる。
実は、年明けから、たまに、部屋で、アコースチック・ギター弾き語りでロックンロールできるか実験中。

土曜日は浜松ベガス・スタジオでライブ観戦。
☆Re:mones・・・ラモーンズ・カバー・バンド、リモーンズ。ライブ観るの1年ぶりぐらい。すごい上達しててビツクリした。この先が楽しみ。
☆BEATSEEKER・・・ギターがいい音出てた。MCが少なかったけど、曲数も少なかったのかな。あっという間にライブが終わってしまった気がした。いい演奏だったし、もうちょっと聴きたかった。
☆THE LOWNUMBERS・・・相変わらずのローナンだった。ローナン節全開。カツヲ節は削っても削ってもカツヲ節なようにローナンは何を演ってもローナン節のだし汁、濃い目。レコーディング中の新作が楽しみ。

日曜日は静岡:騒弦まで柳茶屋とNatural Lowのライブ観戦。
☆柳茶屋・・・何度も観てるけど今回はホントに唯一無比のバンドだと思った。“間”をあそこまでモノにして“音”として鳴らせるバンドは少ない。そして例えばニルヴァーナ・トリビュートという世界レベルでのアルバムを作るとしたら堂々とニッポン代表として収録されてほしい。そんな思いを抱くライブだった。
☆Natural Low・・・今回は彼らのレコ発企画だった。全5バンドの中、トリで出演。初めて観た。噂に聞いていたがもの凄い轟音だった。爆音ではなくって轟音。音がでかいというよりもぐわぁーと唸ってる感じ。だけど曲調はよく聞くとポップ。面白いなと思った。企画お疲れ様でした。

B.G.M.「THE TRAVELING WILBURYS/VOL.3」

写真は新しいメンバー募集チラシ。ある楽器屋で「シンプルですね〜」と感心された。「なんかジャンルとか書きますか?」「いえいえ、いいんですよ。この写真見てピンっ!って来る人がいいんです」
つまりシンプルだけど、これは、めちゃくちゃジャンルを限定してる募集チラシだよなって、俺自身そん時に気付いたのです。

No.1035 - 2013/01/21(Mon) 23:37:58
人間性の話。 / 淳吉郎
昨年末、自分のバンドのドラムスを新たに探さなければいけない事になった。そこで俺はインターネットを利用した。インターネットでなんでも手に入る時代だし。全国組織のバンド募集サイトっつーのがあって。そこにログイン。投稿及びメンバー検索。「二匹のうさぎを追っかけたって一匹も捕れないよ」なんて事を多くの人々が古(いにしえ)から申されております。が、しか〜し、この俺は2年半前にドラムスを募集した時「ブルース、R&B、ソウル等の黒人音楽。そして60年代ビート・バンド〜グラム・ロック〜パブ・ロック〜初期パンク〜ネオ・モッズという流れの中のロック。そして邦楽だったら鮎川誠、忌野清志郎、ヒロト&マーシー、めんたいロック、ピーズ、グルーヴァーズ等の日本語のロック。そんな音楽を好むドラマー大募集!」という言葉で募集広告を出した。とっても解かりやすい音楽嗜好。思考。指向。志向。それってつまりイカしたロックン・ロールって事でしょ!みたいな。たった一匹のうさぎだけを追いかけ続けてるぜ!みたいな。が、しか〜し、そんなうさぎはどこにもいなかった。浜松にうさぎはいなかったんだ。うなぎならいるけど。
そんな体験をもとに昨年末は作戦変更。んじゃぁ今回は二匹も三匹も追っかけよう!みたいな。ひとりでフォワードとミッド・フィルダーとボランチだ!みたいな。守備範囲だって拡げるぜ。ひとりでキャッチャーやりながらファーストとレフトも守るぜ!みたいな。「ロックが好きならまぁいいか」と思うようにした(ヴィジュアル系は除く)。まずは話をしてみよう。若い奴ならフーのビデオを見せりゃぁキース・ムーンのドラミングの虜(とりこ)になるに決まってらぁ。だんだんとこっちの世界に染めていけばいいのさ。そう決めた俺の希望は浜名湖に掛かる浜名大橋よりも真っ直ぐ伸びていた。
ドラム加入希望という方々、合計5人に連絡してみました。そのうちのひとりは19歳。前途有望だ。まるで大海原だ。遠州灘だ。太平洋だ。カスピ海だ。2回のメール交換のあと「会ってみたいですね」「そうですね」そしてそれ以降、19歳のカスピ海からは連絡が途絶えてしまった。他の4人においては最初の返信すらもまったく無し。とりあえずの返信をしないのかな。「連絡ありがとうございます」みたいな。んで断るんだったらテキトーに嘘つけばいいんだよ「ちょうど他のバンドに加入が決まっちゃいました」とか「ちょっと音楽性が違うみたいです」とかさ。嘘も方便。第九はベートーベン。山田太郎はドカベンだ。
「まぁ人間性の問題なんで。そんなやつらがカッコいい音を出せるわけないよ」俺はひとりごちた。

先週、音楽仲間から真昼間にメールを受け取った。俺の大好きな英国のギター弾きがツアーではなくプライベートで来日中。そしてその方が「末期のすい臓がん」という事を公表したとメールには書かれてあった。ショックだった。そして昨秋にはツアーで来日してるのに「日本のファンに会いたい」という理由で急遽東京と京都でライブを決行するとの事。ファンを大切にするその気持ちに涙が出そうになった。さらにその後、知ったのだけどライブの収益金はすべて東北に寄付するとの事。言葉が出なかった。
彼のギターはぶっちぎりのカッコよさ。やっぱりそうなんだ。カッコいい人間はカッコいい音を出すに決まってる。

B.G.M.「STATUS QUO/THE CLOWN」

写真はステイタス・クォーの1stと2ndの編集盤。全21曲収録。彼らの初期がこんなにカッコいいとは!

No.1034 - 2013/01/15(Tue) 22:45:29
賀正。 / 淳吉郎
☆年末年始のテレビ番組は2時間〜3時間の特番が多い。テレビ好きの人たちは大変そう。多重録画とかするのかな。それを後日、見るとしたらその人の月間テレビ視聴時間・一月分の合計はすごい事になるんだろう。テレビ視聴率の計測モニターに任命された世帯がすべてそんな形で録画してたら視聴率はどうなるのかな。そう思って検索して調べたら「録画分はカウントされない」んだって。へぇ〜。「人気」とか「関心」の判断基準にはならないんだろうね、最近の視聴率ランキングって。

☆大晦日は紅白歌合戦を一時間ぐらい見た。永ちゃん、美輪明宏さん、YUKIちゃん、郷ひろみさんの唄が心に響いた。その4人の時、中村家瞬間視聴率100%にして瞬間感動率100%。

☆毎年、正月には映画をビデオやDVDで見るんだけど今年は『ゴッドファーザー』。20年ぐらい前、衛星放送をVHSビデオにダビングしたのがあるんだけど、改めてDVDで購入、その夜に観た。何度見てもこの映画は感動率100%。

☆毎年、正月にはどこかへ出かけるんだけど今年は京都。かねてから気になっていた『THE WELLER’S CLUB』というBARに行った。なんとポール・ウェラー公認のお店との事。ちょうどDJイベントを開催してたりしてお客さんもいたのでマスターと鼻っ面を突き合わしてのウェラー談義を交わす事はできなかった。でも彼はイベント終了後に7〜8年前のウェラーのライブ映像をスクリーンに流してくれた。頼んだカクテルを俺のとこまで持ってきてくれた時に「ごめんなさいね、古い映像で」と彼。「いえいえ、いいですよ〜」と俺。7〜8年前のウェラー映像でさえ「古い」と言える彼に対し好感率100%。その後も飲み続けた俺は酔っ払い率100%。

☆翌日は神社仏閣へ。「京都」つったら「神社仏閣」。それは「東京ドーム」つってイメージするのは「ストーンズのコンサート」かもしれないけど、でもやっぱ「野球の試合でしょ」というのにちょっと似てる。知恩院〜八坂神社〜祇園地区〜銀閣寺。写真で見る金閣寺というのはグラム・ロックのイメージ。写真で見る銀閣寺というのはパブ・ロックのイメージ。銀さんはパブ・ロッカー。
「日本史の教科書に載ってた写真じゃなくって本物の銀さんにやっと会えるぜ〜」なんて思いながらチケットを受付のおじさんにモギッてもらって入場。通路を曲がるといきなり銀さん登場!「わおっ!いきなり銀さんけ?」。それはロンドンのライブ・ハウス「ホープ&アンカー」にライブを観に行ったとして、店内に入ったら地元のアマチュア・バンドの前座なしでいきなりウィルコ・ジョンソンが♪ガガガガ〜♪なんてマシンガンみたいにギターをかき鳴らしてこっちに向かってきた光景にちょっと似てる。

☆京都は大都市だけども地下鉄がそんなに発達していない事にビツクリした。多くの人たちが移動手段として路線バスを使う。京都市民と観光客が入り乱れてバスは超満員。そして道路が碁盤の目のように東西南北に走っている。クロス・ロードだらけ。あれじゃぁロバート・ジョンソンも待ち合わせ場所を探すのに苦労しちゃうぜ。道路地図で見ると整然としてるけど実際はすごい渋滞。だから路線バスも遅れて到着するんだ。バスの運転手も「遅れて当然」って顔してるし。京都感覚っていうか、京都時刻ってのがあるんだと感じた。あっ!そうだった。京都は歴史の街だったね。時間が前後してるのさ。

B.G.M.「Dr.Feelgood/The Feelgood Factor」
1993年発表。「違う時代のフィールグッドも聴いてみたいの」って家内が京都で買ったレコード。相変わらずのフィールグッド。

写真は俺が京都で買ったレコード「GINO WASHINGTON/LOVE BANDIT」。
デトロイトのソウル・シンガー:ジーノ・ワシントンのシングル編集盤らしい。やばい!どカッコいい! この人の事、ノー・マークだったんだ。

No.1033 - 2013/01/07(Mon) 21:58:06
のっぽのトッポ。 / 淳吉郎
加藤君は11歳。市内の公立小学校6年生です。実家は床屋さん。お父さんがいつもカットしてくれるのでしょう。加藤君の頭髪後部の襟足と呼ばれる部分はいつもキッチリそろっています。
でも、なによりも彼が注目を集めるのはその背の高さ。171センチメートルあるのです。同級生のみんなは加藤君の事を「トッポ」と呼びます。学校中でトップのノッポだからトッポ。11歳で170センチ越えのトッポ。トッポが成人式を迎える頃の身長が200センチ越えというのは疑いようがないこと請け合いです。
トッポは5年生の時にクラブ活動を始めました。ブラス・バンドです。トランペット、トロンボーン、アルトホルン、ユーホニューム、チューバなどの金管楽器と大太鼓、小太鼓、シンバルなどの打楽器から編成されています。
入部後、最初にするのがマウスピースでの基礎練習です。野球で言うところのキャッチボールと考えてみてください。マウスピースというのは金管楽器に息を吹き込む際の楽器本体と唇のジョイント部分です。男の人と女の人が恋に落ちる際に使われる手紙やメールみたいなものと言えばわかりやすいでしょうか。もちろん一番大事なのは“ブレない気持ち”とか“心を込める”とか呼ばれる目には見えないものでしょう。恋をするにも楽器を演奏するにもそれは一番大切です。でも、できれば誤字脱字や文法に誤まりのない文章で相手に伝えたいものです。基礎がしっかりした吹き方で管楽器を演奏したいものです。♪ぶぅ〜ぶぅ〜ぶぅ〜♪象さんのおならのような、そんな音を出す練習をトッポは来る日も来る日もしたのです。
東から昇った太陽がやがて南の一番高いところから照らすように基礎練習を終えた新入部員のみんなは晴れて担当楽器を任されるようになりました。トッポは顧問の先生から「加藤君は背が高いからトロンボーンかチューバをやってほしいなあ」と言われました。ボブ・ディランがヘヴィ・メタルを演ったとしたらおそらく似合わないように細身のトッポは大きなチューバを選択せずにスリムなトロンボーンを選んだのです。あ、そうそう、2日後に彼のニックネームがトッポボーンに変わった事を記さないわけにはいきません。
トッポボーンのトロンボーンは彼の持つ長いリーチと長身からくる肺活量を生かしそれはそれはワイルドな奏法と相成りました。ウッドストックのジミ・ヘンドリックスがブラス・バンド部室である音楽室にその時いたとしても彼のトロンボーンに太刀打ちできたかどうかはビッグ・クエスチョンです。この世の中においても勝負判定の困難な事象がありとあらゆる場面で起こっているように。でもラジオやテレビや新聞やインターネット・ニュースから発せられた情報だってどこまで本当なのかはわかりません。ビッグ・クエスチョンの上にさらにクエスチョンです。ビッグ・クエクエです。
そんな事とは100万光年離れてる音楽室から♪プ〜プ〜プ〜♪うさぎさんのヘップリのような音が今日も聞こえてきます。トッポボーンはトロンボーンに首ったけなのです。

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先日、同窓会がありました。30数年ぶりに再会した人もいました。30数年ぶりという年月は単なる数字上の時間です。人はそれぞれの30数年を過ごしてきています。それを“経験”と呼称したりもします。経験は人の顔を変容させたりもします。パレット上に置かれた複数の油彩絵の具を絵筆で混ぜ合わせるように。そして面影と記憶という二つを出席者全員がそれぞれ照合させながら同窓会は盛り上がってゆくのです。
そんな中、誰もがトッポボーン、いやトッポ、いや加藤君の存在を確認しました。そして誰もがビックリしたのは彼が当時とほとんど変わらぬ身長のまんまだったという事です。まるでタイムマシンです。まるで止まった時計です。まるでリバイバル上映です。でもみんな彼の事をこう呼んだのです。
「おい!トッポ!」。
きっとみんなの中での彼は『背の高いトッポ』なのです。いつまでも。

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『一発屋』と呼ばれる人たちがいます。大ヒット作があるためにそれ以外の作品に光が全く当たらない場合もあるようです。大ヒット作を太陽だとしたらそれ以外の作品は昼間の星みたいなものなのかもしれません。もしくは大ヒット作の存在が大きすぎてそのイメージだけが独り歩きしちゃっているという。それは11歳の時点で171センチだったトッポが何年経過してもそのイメージのまんまなのと似ています。
でも11歳以前の彼も、中学生以降の彼も、トッポは「加藤君」なのです。


写真を見たい方はこちらから
http://mob.ap.teacup.com/mods/

No.1031 - 2013/01/01(Tue) 22:51:07
年末の話。 / 淳吉郎
12月になるとあっちこっちで「いやぁ一年って早いね」「あと少しで正月だね」なんてな言葉が交わされますね。この場合の“一年”というのは、その年の1月から数え始めて12番目の12月までの日々を一年と呼んでいるのでしょう。ボク自身も12月になると「もう一年経ったか」なんて考えます。そしてジョン・レノンやハノイ・ロックスやオーティス・レディングやサム・クックやザ・クラッシュやジェイムス・ブラウンやアトランティックのオムニバス「ソウル・クリスマス」などのレコードを聴きながら12月を過ごすのです。毎年、毎年聴いています。いやぁ一年って早いですね。この場合の“一年”というのは、前の年の12月から数え始めて13番目の12月までの日々を一年と呼んでいるという事になりましょうか。時間というのはメリーゴーランドみたいにくるくる廻ってるだけかもしれません。ボク達はそれに乗りながら各々それぞれが違う風景を見ているだけかもしれません。その時が来たらそれから降りるだけなのでしょう。

21日は豊橋のAVANTIへライブを観に行きました。
☆MAD DADS・・・地元:豊橋のバンドとの事。カバー曲ばかりの演奏でしたがすべて馴染みのある曲ばかりでした。このことから判断しますと彼らはボクと同世代だと思わずにはいられません。
☆BEATSEEKER・・・ガッチリまとまった堂々のライブでした。来年3月には磐田で自主企画をやられるとの事。こちらも楽しみです。
☆MOTO-PSYCHO R&R SERVICE・・・一曲目が始まった瞬間に「これはプロの音だ」と思いました。カバーとオリジナルを混ぜてのライブとの事。その違いがわからないような演奏でした。

23日はロロでUP-TIGHTのライブでした。告知の段階で今回は音量を抑えた微音バージョンという言い方を青ちゃんはされていました。とても興味がありました。ドラムの白旗くんが今回はキーボードを演奏。いつもプレイ中に何が飛び出すかわからないドラマー白旗君はまるでドラえもんです。今回は絶妙な音色とフレーズでボク達をUP-TIGHTの世界へ誘いました。もしかして彼はどこでもドアだって使用したのかもしれません。

冬休みが近づいてきました。今年は家中のドアを閉め切ってレコード三昧にしようかしら。そしてレコードはまるでどこでもドア。ロックに目覚めた中学生時代や60年代、70年代のロンドンまでボクを連れて行ってくれます。

写真は「ザ・キンクス/ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ〜デラックス・エディション」。44年前に発表された名盤に更に未発表を加えた豪華3枚組。たまりません。これぞ英国の音楽って感じの内容。

No.1030 - 2012/12/26(Wed) 21:50:05
もってこいの話。 / 淳吉郎
☆先週木曜日は急用により仕事を休んだ。予想より早く用事が終了したんで中古レコード屋へ。時間つぶしにはもってこいだね、中古レコード屋とか古本屋とかは。過去から未来がやってくる感じさ。以前、政界のトップだった人が返り咲くのとはちょっとわけが違うぜ。ザ・クロマニヨンズのシングル・レコードを買った。発売されたばかりの新曲。中古屋で新品を買うの。しかも限定生産のアナログ盤。ネット販売で買えるけど、やっぱお店で買いたいね。今回の新曲はヒロト作品だった。前回もヒロト作品だったけど、どちらもカッコいい曲。ヒロトの曲を聴いた後って、いっつも「あ〜俺もこーゆー曲作りたかったんだよね〜先にやられちゃったなぁ〜くやしい」って思うんだ。職場の親方から「おい、中村!てめぇ、あれほどこれをやっとけって言っといたのに、まだやってねぇーじゃねーか!」「あ、すみません。今やろーと思ってたとこです」「今やろぉ?思っただけじゃダメなんだよ!ボケっ!さっさとやれよ!」って言われるのにちょっと似てる。

☆先週土曜日は「街中へ出かける用事がある」って家内が言うんでクルマに乗っけてった後、中古レコード屋へ。時間つぶしにはもってこいだね、中古レコード屋とか古本屋とかは。人が手放した物を自分が使うなんて素晴らしい。エコ野郎だ。捨てる神ありゃ拾う神ありって言うでしょ。これは、つまり、確実に、中古レコード屋でレコードを買った瞬間にわたしは神なのです。4枚のアルバムを買った。500円と600円と700円と800円のレコードを1枚ずつ。わたしは2600円分のエコ野郎的神様。

☆「よぉーし!ストーンズのライブに行こうぜ!」って決めたのはライブの前日である土曜日の夜。日曜日のストーンズのライブは早い時間にスタートとの事。午前11時だって。「おいおい、ミック、キミは健康管理に気を付けてて、おそらく毎日何キロもジョギングしてるんだろうけどさ、こっちは大変なんだぜ。土曜日なんて酔いつぶれて就寝なんだから日曜日の早起きなんて至難の業だに。今週は選挙もあるしさ」そうミックに電話しようかと思ったけどライブ前は神経が高ぶってるだろうし彼の集中力を乱すような事もしたくなかったのでしなかった次第。親しき仲にも礼儀あり。だね。音楽仲間の祥ちゃんちに着いたのは午前11時ちょうど。ビールと寿司を持参して。ストーンズのライブをテレビで生中継なんてすげぇー時代になったもんだ。元気いっぱいのライブ。新作ベスト盤に入ってる新曲2曲も演奏。うれしかった。ミックが唄ってるのを凝視してたら祥ちゃんちの飼い猫が横に来て「にゃぁ」と鳴いた。頭をなでてあげてたらテレビ画面でキースがソロを弾きだした。ストーンズのライブをテレビで生中継してるんだ。来年のザ・ローリング・ストーンズ来日公演を切望する。

写真は土曜日に買った700円のレコード「TRAVELING WILBURYS/VOLUME ONE」。存在は知っていたバンドだったが安いからっつー理由でレコード買ったら大当たり。最高。バンドについてネットで調べたらセカンド・アルバムも録音したらしいが正式発表はしてないとの事。ブートレッグが流通してるらしい。おおう!中古レコード屋が俺を呼んでるぜ!お宝探しにはもってこいだね、中古レコード屋とか古本屋とかは。

No.1029 - 2012/12/18(Tue) 22:32:25
♪トゥルルル♪ / 淳吉郎
携帯電話が普及していなかった時代、みんな誰もが住所録やアドレス帳に電話番号をメモしてた。先日、自分が10年以上前に使っていたそんな住所録をペラペラとめくったんだ。50音順に名前が列記された各ページをペラペラすると懐かしい名前が出てくる出てくる。
「あーこいつ!元気かなー」「あーこの方には世話になったよな」「おっ!このコ!このコにおいらは首ったけだったのさ。すべてを捧げていたんだ。ねぇハニー、キミはおいらの事をまだ覚えてくれているかい?キミは知らなかったかもしんないけどおいらはぞっこんだったのさ、キミに。だってあの日もそうだったろ?見上げれば満天の星空だったさ。すべての星をキミにプレゼントしたいって思ったんだ。『ね〜見て!空にあんなキレイな星』『あ〜あれね。日の丸弁当の真ん中の赤いやつだら』『それは梅ボシ』『わかった!チャーリー・チャップリンが被ってるやつね』『それは山高ボーシ』『もう、ブツブツができると痒くて痒くて、ついつい掻いちゃうんだよね〜』『それはホーシン・・・って、あんたあたしの事なんだと思って・・・』『チっチっチっ。聞いてくれ、マイハニー。俺は、あんな星よりキミがほしー』」
ある男に電話をした。25年ぶりか。受話器の向こう側の彼は相変わらずだった。声も、しゃべり方も、そこから伝わる人となりも。体重が当時より30キログラム増量なんだそうだ。子供が小学生なんだそうだ。家業を継いでるんだそうだ。思い出話に花が咲いた。冬でも咲く花があるんだ。蛇口から水をジョロに注入するように受話器の耳部分から相手の言葉を取り入れて。今度は新しい言葉にして相手に返すのさ。ジョロから地面に水を注ぐように。会話を育(はぐく)むんだ。そうして、いつか、花が咲く。そういえば最近、電話自体をしなくなったなあ。メールで済ましちゃうもんね。でしょ。人との付き合い方がインスタント食品になっちまったみたいだ。でも時間が無い時や緊急時には重宝するしなあ、インスタント食品は。メールが真相解明につながる証拠物件として押収されるような事件もあるし。一長一短だ。セントルイスだ。巨人阪神だ。ホースとジョロだ。糸電話と携帯電話だ。ビックリしたのは話をしていて彼が当時遊んでた頃のいろんな出来事を覚えていたという事。思い出と呼ぶには明確過ぎるくらいの記憶だった。俺にとって思い出ってのは綿菓子みたいなイメージ。だから菓子折りみたいな彼の思い出にはビックリした。
実のところ彼はバンド仲間だった。彼はドラマー。太鼓叩き。もしかしてまだドラムやってるかな、やってたらバンドに誘っちゃおうかな、なんて下心があっての電話だったけど残念ショー。ドラマみたいなストーリーはそう簡単には転がってないでショー。ドラマーは少ないのさ。それでも彼は「もうドラムまったく止めちゃったよ。でも声を掛けてくれた事がすげぇ嬉しい」なんて言ってくれて。俺の方こそ嬉しかった。「また会おうね」って言って電話を終えたんだ。

今回は電話の良さを再確認できた。メールじゃとても敵わないほどの情報交換量はもちろん。だけど♪トゥルルル♪なんて相手をコールしてる時がイイネ!「出るかな?」「どうやって話し出そうかな?」「他の事やってなければいいけど」なんて思ったりして。相手が「もしもし」って出た時の体温感とかね。今の若いコらが好きな人に告白する時ってメールなのかな?電話なのかな?どこかで待ち合わせするのかな?そしてこんな事を考えてる俺自身が今度実際に告白するとしたらどの方法なんだろうって思っちゃうね。でも、きっと、こう言うんだろう。
「あんな星よりキミがほしー」

写真を見たい方はこちらからどうぞ。
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No.1027 - 2012/12/13(Thu) 22:19:39
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