☆普段の日常生活のさなか、テレビを見る事がほとんどない。ボクに限らずバンドを演ってたり音楽好きな人ってそういう人が多いみたいね。レコードやCDや音楽映像の鑑賞に時間を充当させるんだろね。そんな人たちがテレビを見るって事は、まるでサッカー選手が野球をやるようなもんなんだろう。そんな人たちが普段の日常生活のさなか、たまたまテレビのスウィッチを入れちゃったりしちゃって。んで、眼前に開いたテレビの画面でちょうど始まったテレビ番組を何気なく見たりして。んで、最終的にその番組に大感動しちゃったりするって事は、まるで相手ピッチャーが投げた時速150キロ越えの速球に対しバッターボックスに入ったサッカー選手がやみくもにバットを振ったら偶然当たっちゃって、んでセンターオーバーのスリーベース・ヒットになっちゃったようなもんなんだろう。
先週の初め、偶然見たテレビ番組に大感動した。映画俳優:高倉 健さんのインタビュー番組である。映画や俳優業に対する彼のスタンスの取り方や姿勢、それから自分が想像していたイメージとは全く違った彼の人となり、等々。ここ数年、世界中でSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が大流行だね。ボクも幾つかの媒体に所属してる。たまに「あなたの友達かも」なんつって大好きなプロ・ミュージシャンを紹介されたりする。友達申請をすれば彼(彼女)のつぶやきとか私生活も垣間見れるかもしれない。だけどボクは友達申請しないんだ。大好きだからこそ離れていたい。ミュージシャンの私生活やつぶやきなんて知りたくない。最新作を待ち続けて、発表されたらそれを買って、雑誌のインタビューをちょろっと読んだりして彼(彼女)が発した言葉の中にピンって響くものがあれば「名言」として自分の心にインプットする。んで、コンサートがあれば観に行く。これだけで充分なのです。知り過ぎない方がいい場合だってあると思うのです。健さんはインタビューの中で「俳優はプライベートを見せてはダメだ」と言っていた。映画の中で演じる役に対しお客さんがその俳優の私生活の姿を想像しながら見てしまう事を避けるためらしい。その言葉にボクは頷いたんだ。
センターオーバーのスリーベース・ヒット。三塁ベースにたどり着くと三塁コーチボックスでコーチが腕を廻してる「ホームへ突っ込め!」って。ボクはワインレッド色のレスポール・カスタムを肩からぶら下げると走り出したのさ。
☆土曜日は静岡のライブハウス:騒弦へ。なまこのライブ。ドラムス:アカネ嬢が武士時代の物語風自作ストーリーを語りながら叩き、そこに路子嬢の和楽フレーズと洋楽フレーズが混然一体となった装飾ギターが絡むスタイルは健在。唯一無比のユニットだと思う。共演バンドをいくつか見て「終電だしそろそろ帰るかな」と思ったらトリのバンドで友人:プジャリも出演する事が判明。「終電なんてダサいやつらが乗る乗り物さ」って俺と女房は声を合わせてつぶやいてるとトリのバンド:アナル観音男子のノイズ演奏が始まった。爆音ノイズに身をゆだね揺れながら「終電なんてダサいやつらが乗る乗り物さ」ってボクはもう一回つぶやいた。アカネちゃん、路ちゃん、プジャリ、お疲れ様でした。
☆日曜日はロロのUP-TIGHT企画へ。彼らは1時間強の演奏だった。格闘技の多くが身体の大きさで階級をつけてそれぞれの戦い方をするように、アップタイトには1時間の持ち時間でのライブこそが彼等の持ち味を最大限に出せるって事が確認できた超ヘビィーな圧巻ライブだった。青ちゃん、企画お疲れ様でした。
B.G.M.「矢野顕子/気球にのって」
さぁ今週末です。みなさん、よろしくね。 The Solution『THEN NOW ALWAYS』レコ発 2012年9月23日(日) 浜松G-SIDE 開場16:30 開演17:00 前売¥1800 当日¥2300(1D別) 出演:TAKUMiX MITSUDER-MAN、The Solution、BOOTed COCKS、Traditional Asia 弾丸ノイズ、FLORIANS、THE SLICKS DJ:FUJJY、ミヤケン
写真は静岡で買ったレコード。THE TIMESの1stアルバム『POP GOES ART!』。こんな楽曲が作れる人だったらバッターボックスでヒットを打った時、3塁→2塁→1塁の順番で走ったってみんな許してくれると思うんだけど。
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No.1011 - 2012/09/17(Mon) 22:40:53
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