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初めての日にまつわる話 / 淳吉郎
17歳の夏にバイクの免許を取得した。400ccまで乗れる中型二輪免許。免許証が交付された次の日、ぼくは朝早く起きると自宅のガレージに行った。ガラガラとシャッターを上に上げるとホンダ・ベンリィ・125が現れた。単気筒だけど、そこそこスピードが出るスポーツ・タイプ。こっそりお父ちゃんのバイクに乗った夏休みの朝だった。それが、バイクで初めて公道を走った日。

高校卒業後、自分で稼ぐようになってバイクを購入。何台か乗り換えた。いろんな所へ出かけた。運に恵まれず数回、おまわりさんに捕まった。タイミング悪く数回、事故った。そして、今も乗っている。たまに乗るだけ、だけれど。でも、ぜーんぶ、あの夏の日があったからさ。

今年の冬から春への橋渡しのような時期に「本当か!?」って叫んでしまうニュースがインターネットから発信された。18年前に解散したロックンロール・バンド、ザ・ストリート・スライダーズの村越弘明さんと土屋公平さんがJOY-POPSという当時からのユニット名で復活するというのだ。ツアー日程を見て「本当か!? 本当か!? 本当か!?」ぼくは3回も復唱的叫び声をあげてしまった(びっくらマークとはてなマークも含む)。だって全国ツアーの初日が浜松だったのさ!

25日(水)がその日だった。開場時刻に合わせてぼく世代の人たちが続々と集まってきた。遠方の方はおそらく有給休暇、もしくは無断欠勤だろう。地元の方は定時あがり、もしくは無断欠勤だろう。そりゃぁそうさ、バンドは今年デビュー35年なんだから。時間通りにライブはスタート。おふたりがステージに登場した。「ああ、ホントに本当なんだ」そう思った。演奏が始まる。繰り出される数々の曲。ソールド・アウトとなった会場にいるたくさんのひとたちがそれぞれの感じ方をしていたんだと思う。ぼくは「今の音だ」と思った。18年の間隔、それが逆に新しい感覚で響いている気がしたんだ。

そして、なによりも、ツアー初日であるこの日。ハリーと蘭丸のおふたりには、いろんな思いがあっただろう。ちょうどあの夏の日、初めてバイクに乗った時のぼくの気持ちとおんなじように(一緒にするな)。さんざん教習所で練習したって本物の道路は違ったように、復活に向けてリハーサルを重ねた百戦錬磨のおふたりでも本番は感じるモノがあったはず。浜松に集まったひとたちは貴重なそれを体験できたのでは、と思ってます。ザ・ストリート・スライダーズはやっぱり特異な存在。

【役員業務終了の日まであと339日】

B.G.M.「BOYS ORDER/DO THE WILD CAT」
内容はもちろんだけど、このジャケットの“質感”がサイコーにクールでカッコいい!
28日が楽しみ!

☆★☆★☆★☆★
淳吉郎、DJします。

4月28日(土)
MODERN PLOT vol.13
BOYS ORDER“Do The Wild Cat”Release Party
☆浜松キルヒヘア
☆OPEN 18:30/START 19:00
☆TICKET 2,000yen (+1d 500yen)
☆出演
BOYS ORDER (from Osaka)
Suicide TV. (from Gifu)
PHONOSICS
820光線☆
BEATSEEKER

☆DJs: PUJARI,淳吉郎(THE SLICKS)

No.1384 - 2018/04/26(Thu) 23:21:19
まったくもってうってつけな話 / 淳吉郎
21日の午前中は所用にて浜名湖の西側に位置する街、湖西市にあるスポーツ複合施設を訪れた。緑あふれる小高い大地の一角にある施設。所用は、所用として、所用をするべき場所に、キチンと存在していたが、あえてその日は所用をしない方法を選んだ。選択肢はひとつあるよりふたつのほうがいい。ふたつあるよりみっつのほうがいい。そこからひとつだけ選ぶのさ。一台のレコード・プレイヤーでは1枚のレコードしか聴くことができないように。ぼくが選んだのは、広い駐車場の中でも木陰がある部分にクルマをこっそり駐めて車内で読書をすることでした。

左右の窓ガラスを20センチメートルほど下げて、持参した本を読み始めた。大好きな作家、いしいしんじさんが3年前に発刊した小説。ゆっくりゆっくり読んでる最中で、やっと3分の2まで読み終えたところ。起承転結なんて言葉がいくつあっても足りないようなストーリー。だから、この先の残り3分の1でストーリーはどんな終焉を迎えるんだろう。でも、その答えは簡単、「最後にならなきゃわかるわけない」って事さ。ちょうどぼくらの一生がそんな感じなのとおんなじように。

読みながらコンビニで買ったナタデココ入り白ブドウジュースを飲んだ。窓の外では数種の小鳥がぴよぴよ鳴いていた。この日、読んでいたストーリーの一部がぼくのある部分をはげしく揺さぶった。初めてクルマの中で涙を流しながら本を読んだ。フロント・ウィンドウの向こう側は芝生が斜め上方に向けて生えている地形。そのてっぺんは舗装路。右から左へ向けての坂道。マフラーを改造した原付バイクがぶぉんぶぉんって音を出しながら駈け上がっていった。ジュースをもう一回飲んだ。よく振っていなかったんで口の中がナタデココのつぶつぶだらけになった。まったくもって本を読むにはうってつけな4月の晴れた日の午前中だった。

午後はTHE SLICKSのライブ。午後3時半に豊橋AVANTIに到着。客席フロアより60センチメートル以上高い位置にある広いステージ。東京ドームでライブを演ってるミックやキースの気分でリハーサルをした。夜6時に開場、7時に開演。ぼくたちは2番目に出演。フル・スウィングな演奏をしようと思っていた。ボールに当たろうが当たらなかろうが、ホームランになろうが三振になろうが、お客さんに受けようが受けまいが、カンケーねぇ、フル・スウィング。うん、できたと思う。そして、豊橋まで来てくれた浜松の音楽仲間のみなさん、豊橋に住んでいる音楽仲間のみなさん、共演のMACA、KYOW-YAのみなさん、DJのやったかくん、AVANTIのみなさま、ありがとうございました。まったくもってロックンロールにはうってつけな4月の晴れた日の午後だった。

【役員業務終了の日まであと342日】

B.G.M.「JACKIE WILSON/GREATEST HITS」

☆★☆★☆★☆★
今週末は淳吉郎、DJします。
サイコーなメンツだいね。みなさんよろしく。

2018年4月28日(土)
MODERN PLOT vol.13
BOYS ORDER“Do The Wild Cat”Release Party
☆浜松キルヒヘア
☆OPEN 18:30/START 19:00
☆TICKET 2,000yen (+1d 500yen)
☆出演
BOYS ORDER (from Osaka)
Suicide TV. (from Gifu)
PHONOSICS
820光線☆
BEATSEEKER

☆DJs: PUJARI,淳吉郎(THE SLICKS)

写真は豊橋のロックンロール・バンド、SCRAMBLEのBa.&Vo.中島さんが撮ってくれたもの。ありがとうございました。

No.1383 - 2018/04/23(Mon) 23:10:19
NO MARSHALL,NO ROCKな話 / 淳吉郎
NO MUSIC,NO LIFEっつー言葉を見たことがある。それよりもっと昔はNO WOMAN,NO CRYって言葉。音楽のない生活なんて考えられない。女性なくして涙を流すことはない。そんな意味合いだろうか。先日、バンド練習をしている楽器屋のギターアンプ・コーナーで《NO MARSHALL,NO ROCK》こんな言葉を見つけた。有名な英国アンプメーカー、マーシャルのチラシだ。「マーシャルなくしてロックはありえんぜ」そーゆー事だろう。まあ、ぼく自身もマーシャル愛好家なんで異議なしと言いたい。

我が団地は10ブロックある。ブロック毎に担当者がいて、本年度の自治会費集金をお願いしてる。4月20日までにわたしへ提出なのだ。先週末、ある方が提出のため我が家を訪れた。玄関先で集金額を確認していたら「ライブとかされるんですか」と彼が言った。すでに定年退職されてる世代の男性。自治会内ではバンドを演ってることを宣伝してない。「どうして知ってらっしゃるんですか」「だってここにあるじゃないですか」と彼は玄関に置いてあるマーシャルアンプのヘッドを指さして笑いながら言った。ん〜やっぱマーシャルなくしてロックはありえんかもしんない。

4月14日(土)は浜松市内各地で行きたいライブがギュウ詰め、あるいは、すし詰めだった。全部行きたいけど全部は行けない。あいにく、この身はひとつなのさ。ひとは一回だけ生まれて一回だけ死ぬことができるんだ。だから、今日を生きよう。♪シャ〜ラ〜ラ〜ラ〜・リブ・フォー・トゥデイ♪ その日はハシゴが想定できない状況だったから、ひとつのライブを選ぶしかない夜。まったくもって、にっちもサッチモ行かない現実さ。だからこその、ホワット・ア・ワンダフル・ワールド。この素晴らしき世界。悩める分だけ幸せなのかもしれない。

そう考えながら向かったのはキルヒヘア。himitsusyounenθ(ひみつ少年シータと読んでください)企画『ツキヌケル』。出演順にishikawa tomohiro、ひみつ少年Θ、IDOLS、ピロヂ☆ハンズボン、cattle、Gangliphone。DJはrowbaiとクワケン。いろんな音楽が鳴っている楽しい夜だった。69色入りの絵の具があったとして、まっちろな画用紙の上に6人の出演者と2人のDJがいくつもの色彩をぶち投げたような。まさしく百花繚乱。秘密の花園。そんな夜だった。そしてこの夜は、ぼくの個人的な古くからの知り合い、人によっては30年越しの、浜松市内のバンド関連の方々がたくさん来店していた。ぼくは、彼らと再会の喜びをわかちあった。ひみつ少年Θと共通の知り合いが実は多かったってことね。世界は広いが世間は狭いんだ。ひみつ少年くん、企画お疲れさまでした。

【役員業務終了の日まであと349日】

B.G.M.「ザ・コレクターズ/ぼくを苦悩させるさまざまな怪物たち」

今週末はライブ。AVANTIは国道一号線沿いにあるのでわかりやすい場所。浜松から豊橋方面に走ってくとシンフォニア・テクノロジーという大きな会社があります。その手前がお店。もちろん店舗前に駐車場あるけど、すぐ満杯になってしまうので、店舗より200メートル東(浜松寄り)の第二駐車場が便利かも。トーヨーメタルという会社を越えて次の空き地が駐車場です。当日はもちろんマイ・マーシャル持ち込みでギター弾くぜ。マーシャルなくして淳吉郎のギターはありえないんだよ〜ん。

No.1381 - 2018/04/16(Mon) 21:59:14
4月第一週の話 / 淳吉郎
4月2日(月)から8日(日)までの1週間で3回の自治会打合せがあった。7打数3安打。打率4割2分8厘。ん〜驚異的。残業付きのサラリーマン業務をこなしながらの自治会業務。これは現在、日米のスポーツ・ニュース欄を席巻している『二刀流』って言葉にちょっぴり似てる。かもしんない。たぶん、そうだろう。

10人10色。30猫60ネコ目。100人のギター弾きに100通りのジョニー・B・グッド。世の中にそんな言い伝えがあるように「我が自治会にもいろんなヒトがいるなあ」と思った7日間だった。会話すること自体が初めて、そんなヒトたちと会話をしている日々。いや、悪いけど俺は慣れている、こーゆーことに。だって今までいろんなバンドでギターを弾いてきてるんだ。あとは相手のクセをつかんでアンサンブルしてゆくだけさ。

自治会トップの方、いわゆる自治会長なんだけども、その人も今年から担当。ぼくなんかとは比べられない超大役(ちょーたいやく)。そんな彼の3月末から先週末までにいたる様々な発言を耳にしてきた。「ん?なんかさぁ、彼が放出してるこのクールな発言感とたたずまい感、どっかで見たことあんだよなあ・・・・・・あぁ〜あれだ!キンクスのレイ・デイヴィス!」。彼は70歳ちょい前ぐらいだと思うが、いっつも細身のブルー・ジーンズをはき、上着はジャケットを着用。気がつけば、しゅるりと自治会から離れ、ぷかぷかとロックンロール空間に浮かびながら、そんな想像をしてるぼくでした。

新しい期になり、そんな生活を続けてる中村家。「ちょっと一息(ひといき)いれよう。気持ちをユルユルしましょう」って向かったのが7日(土)、豊橋のライブハウス:AVANTI。大好きなバンド、Groovin’が出演。共演は3バンド。うち2つはScramble、そしてGroovin’のベース担当:寺岡さん(アナーキー)が参加しているビートルズ・バンド:TERAベラーキー。このふたつもサイコー過ぎる。

2番目に出演のTERAベラーキーは今回、ひとひねりも、ふたひねりもあるアレンジでビートルズ・ナンバーを演った。感服した。3番目はScramble。50年以上前から今日(こんにち)まで続くあらゆる時代のロックンロール・スタンダード・ナンバーの数々を今回もぶちかました。最後がGroovin’。ロックンロールとリズム&ブルースとソウル、それらのエッセンスを絶妙に混ぜ合わせたニッポン語オリジナル曲と気の効いたMC。気絶するほどカッコいいバンド。

バンドは途中でサム・クックのカバーを連打した。最後にVo.のShyさんは「ウィー・アー・サムクック」と言った。「ちくしょう、この手があったか!いつか真似しよう!」ってくやしいけど、そう思った。この日は、一息いれて気持ちユルユルどころか、気合い満点になっちゃったんだ。

【役員業務終了の日まであと356日】

☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスの次のライブはそのAVAVTIで演ります。

〜 AVANTI presents 〜
2018年4月21日(土)
☆豊橋市二川 AVANTI
☆open 18:00/start 19:00
☆前売 2,000円 当日 2,200円(共に1drink付)
☆出演
KYOW-YA
MACA
THE SLICKS

DJ やったか

ライブハウス AVANTI
〒441-3114
愛知県豊橋市三弥町元屋敷128-3
Tel & Fax (0532) 41-5554
E-mail info@avanti-music.com

写真はAVANTIで購入した音源。左がGroovin’のVo.担当:ShyさんとDr.担当:宮田まことさんが組んでいるユニット、Shy&TROPICALISMの4曲入り音源。真ん中がGroovin’のGt.担当:古見健二さんのソロ最新作、右が宮田まことさんのインスト・ソロ音源。全部すばらしい。まるで音楽果汁100パーセントの清涼飲料水。

No.1380 - 2018/04/09(Mon) 22:51:52
日曜日よりの使者か?な話 / 淳吉郎
日曜日なのにめずらしく4月1日は早起きした。『しゅんみんあかつきを・・・』なんて言葉と正反対のことをしてこましたのは、件の自治会業務の初日だから。団地内に4ヶ所あるゴミ捨て場に行き、《ゴミ捨て年間カレンダー》の貼り替え。燃ゴミ・不燃ゴミ・分別ゴミ等の廃棄日が色つきで記載されてるやつね。4ヶ所のうち2ヶ所は公園の南側と東側だった。どちらも桜の木の下。そしてそこは満開。風もそよそよ吹いてるからちょっぴり桜吹雪。カッコいい。

そんな風情あふれる舞台設定の中、新役員は威風堂々と行進していった。するとB.G.M.が聞こえてきた。♪ブンブンブンブン♪「おっ!ジョン・リー・フッカーみたいだぜ!俺にお似合いじゃねーか!ドゥー・ザ・ブギー!イェイ!」。ノリノリな新役員が感極まりながら顔をあげると羽根虫が何匹もぶ〜んぶ〜ん舞っていた。丸くて大きな虫「アブだな」彼はそう思った。刺されると痛いから、用心した。でも、桜の花びらの周りを舞ってる光景、それは春の到来を心待ちにしていた生き物の喜び、そのものだった。いいね。

サニー・スカイの下、ピンクの花びらがひらり舞う中、毒針を所有する昆虫が浮遊する、そんな中の業務。新役員の奥様は先日、三寒四温って言葉に対し「山の中にたたずむシオン」なんてな発想をする人なので「ジュンちゃん、気をつけてね、アブないから」とかなんとか言ってくれると思ってたが、振り返ると「きゃァ〜恐い」って言ってる。70年代アメリカン・ニュー・シネマの主人公ふたりがギリギリな場面でもジョークを交わしている、あんな感じになれればいいなあ、と新役員は思ったのさ。

夕方からはキルヒヘア名物企画『上空の中村』でDJをするためお店に向かった。出演順にSWERVE、せんべい、パピコ、Anonism、そのひぐらし。世の中にはいろんな人がいるから。仕事や家事や学業をしながらそれぞれの趣味を持っているから。そんな中「音楽」という極めて個人的な存在、かつユニバーサルな世界の中に身を置いている人々がいて。そんな輩がちっちゃなライブハウスに会(かい)するのは奇跡的だが必然的。たゆたう音の中、人生における様々な出来事のはざまをふわふわと浮遊してるんだ、我々は。あの日の午前中の羽根虫みたいに。いいじゃん。この日のキルヒも、いい夜でした。集まってくれたたくさんのお客様、企画のポテティ中村さん、出演のみなさん、お疲れさまでした。ありがとう。

【役員業務終了の日まであと362日】

B.G.M.「DAVID BOWIE/ROCK & ROLL SUICIDE」

☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスの次のライブです。

〜 AVANTI presents 〜
2018年4月21日(土)
☆豊橋市二川 AVANTI
☆open 18:00/start 19:00
☆前売 2,000円 当日 2,200円(共に1drink付)
☆出演
KYOW-YA
MACA
THE SLICKS

DJ やったか

ライブハウス AVANTI
〒441-3114
愛知県豊橋市三弥町元屋敷128-3
Tel & Fax (0532) 41-5554
E-mail info@avanti-music.com

写真は我が家の庭に咲く芝桜。この桜は渋くてカッコいいんだ。ギターがふたりいるロックンロールバンドのリズム・ギター弾きの雰囲気かな。

No.1379 - 2018/04/03(Tue) 23:11:33
温度差と春の到来の話 / 淳吉郎
ようやく春になった。今冬もインフルエンザが世間(せけん)を席巻(せっけん)した。運悪く病魔に取りつかれてしまった人々。彼らは回復後、口々に自分のその死闘を、それぞれの言葉で第三者に伝えた。会社や、趣味の集まりや、インターネット上で。A型、B型というスタイルの話はもとより「今年は熱がそんなに上がらない感じだった」とクールに語るヒトもいれば「次の日、イッキに40度までいっちゃって体温計がブンブンとフル回転。THE WHOのピート・タウンゼントの右腕も顔負けだったに」なんて熱っぽく申す者もあり。「まったくもって人間っつーのはそれぞれの温度で生きてる生き物なんだなあ」と感じる冬の終わりの日々であった。

『温度差』という言葉がある。絶妙な言い方だと思う。赤道直下と両極の凍土地帯。ヒマラヤ山頂とあなたやぼくが住んでる地帯。そんな場所で生活を営(いとな)む場合の温度の違いを指すこともあるが、ナニか共通なモノをするにあたっての「(やる気などの)熱量の差」を表現するときにも多用されます。「今後のバンド活動におけるメンバー間の温度差を感じたので解散を決めました」みたいな。でも、そのリーダーの言葉、それは事実であると思う。ヒトの心の中って、そう簡単には改ざんできないのさ。

木曜日の夜、わたしは21時30分過ぎまで部屋でギターを弾いてた。家内はバンドの練習で22時過ぎに帰宅。彼女は部屋に入るとファン・ヒーターのスウィッチをオンにした。「おい!なによ!こんな暑いのに。もう春だに」「えーっ!だってまだ寒いじゃん!」まあ、わからんでもない。だって、さっきまで、俺はTHE WHOのピート・タウンゼントよろしく右腕をブンブン振り回しながらTHE SLICKSの曲を演奏してたんだ。身体が熱いのさ。
「寒かないら」
「え〜〜〜だって三寒四温だに」
「あ、うん、そうだね。3時間遊んで4時間寝るネコもいる」
「山の中にたたずむシオンさん」
「・・・?」
「山間シオン」
「・・・3拍子のワルツで踊ったあとは4ビートのジャズで酒を飲もう」
「アメリカの16代目の大統領」
「・・・?」
「リンカーン(林間)」
「・・・ありがとうございました〜! 自分、明日、早いんで先に失礼させていただきま〜す!」

【役員業務終了の日まであと366日】

☆★☆★☆★☆★
今週末はこちらへどうぞ! どんな体温の方でも熱くなるイベントです!

2018年4月1日(日)
上空の中村《良い宵》
☆浜松キルヒヘア
☆open 17:00/start 17:30
☆料金 2,000円 (お飲み物1杯付き)
☆出演
そのひぐらし
SWERVE
Anonism
せんべい
パピコ
☆DJ 淳吉郎(THE SLICKS)

写真は家内との会話のあと、寝室へ行った際の先住者。あ〜〜〜ゴッホが俺んちにいたら『春の到来』ってタイトルでサイコーな絵の具の匂いあふれる作品を描いてくれたと思う。

No.1378 - 2018/03/30(Fri) 23:37:03
引継ぎにまつわる話 / 淳吉郎
先日の投稿で記したとおり、数日後にたたずむ4月1日からわたしは全187世帯をたばねる自治会役員。きゃあ。25日(日)の午前中は今期と来期両方の役員を集めての役員総会が開催された。100人を超す人々が参加。カーペットが敷かれた公民館のかたい床へ直接に座るみなさん。わたしは壁ぎわに設置された折りたたみ式のイスにちょこんと座る。だって、もうじき187世帯をたばねる人だから。

総会が進行してゆくにつれ、床に座ってる下々(しもじも)の衆の顔面に苦痛の表情を見て取ることができた。「ははあん、きっとみんな、おしりが痛いんだろうなあ」と思った。いや、ぼくは痛くないよ。だってイスに座ってるもん。ヒマラヤ登頂に成功した人たちは、きっとこんな気持ちで下界を見下ろしてるんだろう。

先日のような炎上は無く、今回の総会はとどこおりなく終わった。ザ・スリックスでどかどかとドラムを叩きまくってるスカも今期の役員として参加してたので「おつかれ」って声を掛けた。いろいろ彼と会話をした。来期に向かう自治会のゆくえではなく「先週の練習音源、けっこう良かったに」なんてなスリックスの話に始まるあれやこれやについて。

総会終了後、帰宅。そのまま今期の役職における書類等を持参し来期担当者への引継ぎ業務のためネイバース(隣家)へ訪問。ひと通り業務説明を終えると隣家のご主人がこう言う「ところでナカムラさんが飼ってるあのネコって、あれなに?この前、うかがった時に玄関で見たけどドデカイら。ネコに見えなかったに」「あははは、うちのミックはね・・・」自慢の息子をほめられてイヤな気持ちになる親なんているはずがない。サンデー・モーニングとサンデー・アフタヌーンのちょうど真ん中にあるそんな正午の出来事だったのさ。

サンデー・アフタヌーンは来期の187世帯たばね業務の引継ぎで現職の方(女性)のおうちへ家内とふたりで訪問。もともと今期の役職中でのなんやかんやで会話をよくしてたんでその女性とは気心が知れた仲。ここ最近は「ジュンちゃん」ってぼくに話しかけるくらい。だがしかし、引継ぎしながら知るその業務内容は想像を絶するモノだった。書類その他の業務用備品もスゴイ量。うわあ。ひとしきり引継ぎをしたあと「ジュンちゃん、奥さん、がんばってね」って言いながら彼女は豆ひきコーヒーとおいしいクッキーをごちそうしてくれた。

こんな大役(たいやく)、大丈夫か、ぼくらで。でも、まあ、なんとかなるだろう。そんな感じ。だって、いっつもそうやってきたから、今まで。♪ギュウィ〜ン♪ってチャック・ベリーのあのダブル・チョーキングの感じでドライブしてくのさ。

【役員業務終了の日まであと370日】

B.G.M.「ビリー・ジョエル/プレッシャー」
ねらったわけではなくホントにこれが流れてます。

☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスの次のライブです。

〜 AVANTI presents 〜
2018年4月21日(土)
☆豊橋市二川 AVANTI
☆open 18:00/start 19:00
☆前売 2,000円 当日 2,200円(共に1drink付)
☆出演
KYOW-YA
MACA
THE SLICKS

写真はペットボトルが発明される前の時代の産物。なつかしい清涼飲料の1リットル瓶。
どーゆーいきさつかは忘れたが、ライブやスタジオ・ワーク等でギターを弾いてて、削れちゃったギター・ピックをぼくは捨てずにコツコツと瓶に投入し続けてきたんだ。30年以上のあいだに渡って。それが先日、ついに満杯になった。
音は流れてないけど、ピックの形や種類、そしてその削れ方を瓶の外から眺めてると「それぞれの時代の俺の音」が聞こえてくる気がします。実は俺って、俺自身で、その時の俺から次の俺への引継ぎをしてるのかもね。なんちゃって。はい!ととのいました(笑)。

No.1377 - 2018/03/26(Mon) 23:08:47
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