THE SLICKS BBS

ライブ告知です。

「やらまいかミュージックフェスティバルinはままつ」にThe Whoのトリビュート・バンド、The Who族にてギターで出演。
10月12日(土) 浜松forceにて18時前後からの予定。
入場無料。
(THE SLICKSの出演はございません)











某日日記その弐 / 淳吉郎
11月某日。とある古本屋を訪(おと)のうた。
場所は浜松市中区元目町に存する八月の鯨という店。
初めての店だったが、知らない店へ訪問するのはいっつも楽しい。
入店すると8畳くらいのちいさな空間、そこで高齢の方々が珈琲を飲みながら談笑していた。
実はここがポイントであって、「コーヒー」ではなくって「珈琲」なのです、わたしのファースト・インプレッション……もとい第一印象が。もうサイコー!

オーナーの方と高齢来客者のユルユルとした会話を聞きながら中古本、および推定200枚のLPレコードと推定100枚のシングル・レコードの中古盤を見る。
数冊の本と数枚のレコードを購入した、8畳くらいのちいさな空間のお店なのに。
これは、特濃な品揃えだったと言えよう、乳牛から搾り取ったばかりのミルクのような。
そんなに大きくないけど、いい本やレコードがあるお店や、いい演奏が鳴っているライブハウスがわたしは好き。
ザ・ルースターズの大江さんもこう唄ってます。
♪そんなに美人じゃないけど とってもかわいく笑ってみせる♪

11月某日。音楽仲間ナカニシとマーちゃんのレコ発ライブへ。
場所は浜松市中区田町に存するTEHOMという店。
おふたりは今夏、「サバティエの纏り縫い」という6曲入りスプリット音源を発表、そしてこの夜がレコ発なのでした。
共演は音源のアートワークを担当した透湖さんとデザインを担当した大石裕美さんという、これまた浜松界隈では泣く子も黙るステージを繰り広げるおふたり。

この日のテホムは先日のGRIND HOUSEに負けず劣らずな薄暗い照明だった。
だがしかし、わたしは今回「ネコは暗闇でもしっかり見える」にあやかった通称『ネコ目戦術』を採用しませんでした。
わたしが取ったのはステージを観ずに目を閉じて聴くという戦術。
ライブが始まるとこの戦術が功を奏して、どっぷりと4人の演奏に精神をゆだねることができたんだ。
なぜなら4人とも日本語詞ならびに楽曲において、確固たる世界観を構築していたから。
高揚した気分の帰路、電車の中で一句。
『目をとじる 百花繚乱 ひとひとり』
ナカニシ、マーちゃんを始めとする出演者のみなさま、おつかれさまでした。ありがとう。

☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスの次のライブです。

ワタナベマモル《命の次にロックンロール・ツアー 2023》
☆12/16(土) 浜松 TEHOM
☆開場/開演 18:00/18:30
☆料金 2500円(1d別)
☆出演
ワタナベマモル
タオル
マシス
THE SLICKS
☆DJ 只っ

写真:「rockin’on BOOKS VOL.3 AC/DC」
今回購入した本のひとつ。
老舗ロック雑誌ロッキンオンが2010年に発刊したAC/DCのガイドブック。
古本なのに新品同様!
バンドのエピソードも知ることができるし、伊藤政則さんを始めとする執筆者の愛ある言葉の数々もすばらしい一冊です。
そして、やっぱり、本ってネットでは味わえない趣き(体温)があって好きです。

No.1671 - 2023/11/08(Wed) 22:46:08
某日日記その壱 / 淳吉郎
11月某日。久しぶりに野球の試合を見た。
どちらのチームのファンでもないのだが、チビッコの頃、「将来の夢は?」なんつーありきたりの質問に「プロ野球選手っ!!!」つってビックラ・マーク3個つきで答えていたぼくちんだから、やっぱり血が騒ぐ。
今年は春先のニッポン・チーム世界一に始まり、大谷選手のホームラン王獲得、そして今回の大接戦のニッポン・シリーズ、まさしくニッポン中の野球ファンにとってスペシャルな一年でした。

10月某日。音楽仲間ユータくんの弾き語りライブへ。
場所は浜松市中区上島町に存する100cafeというカフェ。
初めての店だったが、知らない店へ訪問するのはいっつも楽しい。
そして店内はストーンズを始めとするロック・バンドのポスターが幾つも貼られている店だった。もうオッケー!
ユータくんの演奏を観るのは15年ぶりぐらいじゃないだろうか。
そしてライブはその年月の間、彼が音楽を片時も離さずに生きてきたことを立証するものだった。
ユータくん、おつかれさまでした。ありがとう。

10月某日。音楽仲間ショウくん企画のイベントへ。
場所は浜松市中区池町に存するGRIND HOUSEというバー。
初めての店だったが、知らない店へ訪問するのはいっつも楽しい。
店頭にはハーレーを始めとする改造されたバイクが数台あった。すでにオッケー!
この日は全5組の出演だったが、ショウくんはもとよりビートシーカー、グッドタイム・ローラーズという3組はそれぞれが自主企画を行っている方々で、ぼくのバンドはそれぞれお世話になっている。ありがとう。

薄暗い店内なのだが、ステージの部分はとりわけダークで。
ネコは暗闇でもしっかり見えるというから、わたしは出演者の顔をネコ目で見つめることにした。
だがしかし、残念ながらわたしはネコではありませんから、付け焼き刃のネコ目戦術ではやっぱりむずかしく。
岡田監督や中嶋監督だったらどんな采配をしたであろう、と思った次第。
そして、この夜は前述した3組はもとより全出演者がサイコーのライブだった。
つまり、ネコ目気取りのわたしなのに実際は垂れさがりっぱなしの目尻だった模様。
ショウくんを始めとする出演者のみなさま、おつかれさまでした。ありがとう。

☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスの次のライブです。

ワタナベマモル《命の次にロックンロール・ツアー 2023》
☆12/16(土) 浜松 TEHOM
☆開場/開演 18:00/18:30
☆料金 2500円(1d別)
☆出演
ワタナベマモル
タオル
マシス
THE SLICKS
☆DJ 只っ

B.G.M.「DR.FEELGOOD/PRIVATE PRACTICE」
1978年発表、ドクター・フィールグッドの5枚目のアルバム。
ウィルコのギターもサイコーだけど、ジッピーのギターもサイコー!
ひとと会話などをしているとそのひとの「育ち」みたいなものを感じることができます。
それとおんなじように、ギターリストのギターを聴いていてもそのひとの「育ち」や「お里」を知ることができる。
ジッピーは混じりっけなしのロックンロールだね。
いつの日か、お会いできた時「なにからしゃべろうかな」なんて考えちゃいます(笑)

No.1670 - 2023/11/08(Wed) 22:45:09
新作に導かれる人生にまつわる話 / 淳吉郎
高校生時代にバンド活動を始めたのだが、卒業後もそのバンドのボーカルとドラムとはつきあいが存続した。
ふたりはそれぞれ東京と横浜の大学へ進学し、わたしは地元で働き始めた。
長期連休の際にわたしがあっちへ赴(おもむ)き、横浜郊外にあるボーカルのアパートにて3人で飲み会、というシステムです。
特にボーカルは高校時代からギターを弾いてたこともあり、大学生になるとギター担当としてバンド活動を始めていて、飲み会の際にはギター談義に花が咲いた、もちろん満開で。

シーナ&ロケッツは1984年から1989年に掛けて毎年アルバムを発表している。
まさしくそれは、横浜郊外アパートでの飲み会開催が真っ最中の時代でございます。
高校2年の終わり頃に鮎川誠がマイ・アイドルとなったわたしですから、彼とのギター談義の際には「鮎川誠」という漢字3文字が連呼されるわけで、毎回。
ある時、彼がこう言った。
「おい、ジュン。おまえはシナロケがアルバムを発表するたんびに『今回のアルバムはサイコー』って言ってるに」
「え? うそ?」
「いや、ホント」
これは「どんなひとでも、自分のことを客観視できない」っつー事例のひとつでありましょう。

10月某日。シナロケは『幻の真空パックDEMO音源』というキャッチコピーの新作「1979 DEMO」を発表。
10月某日。ザ・ローリング・ストーンズは18年ぶりの新作「ハックニー・ダイアモンズ」を発表。
そして、その2枚をそれぞれ聴いたわたしはひとりごちる。
「おい、今回のアルバムはどっちもサイコー。1979年と2023年の音源から俺はこれからの道を再確認および再認識したぜ。音楽っていいね」

B.G.M.「FAT POP(VOLUME 1)/PAUL WELLER」
2021年発表のウェラーのアルバム。
マイ・ブラザー(ぼくのお兄ちゃん)健在。
なにが《MOD》かって論議はさておき、「自分のマイブームが常に変わり続け、そこに自分の新作のターゲットを絞り続けている彼」こそ俺にとってのモッド。なんです。

No.1668 - 2023/10/29(Sun) 12:11:43
某日日記 / 淳吉郎
10月某日。浜松テホムへライブ観戦。
Emon Denikerさん主催のイベント「孤孤独研究所 スピンオフ 〜実録女ののど自慢〜」へ。
4人の出演者のうちEmon氏をのぞく3人が女性の弾き語り、DJのおふたりも女性でした。

トップはbebeさん。今回が初めてのライブとのことだったが、そんなことをこれっぽっち(人差し指と親指の間隔6ミリぐらいな)も感じさせないライブと楽曲だった。すばらしい。
2番目はちひるねさん。お上手なギターと可憐な唄声、そしてご自身の生活と社会情勢を細かく(キャベツの千切りだったら3ミリぐらいな)散りばめた楽曲。たとえば陽水さんの「傘がない」のような。すばらしい。
3番目はニシムラユキさん。エフェクター効果を駆使したギタープレイとちょっぴり甘い(砂糖小さじ3分の?Tぐらいな)唄声のユキ・ワールド。見上げればこの日もそれはテホムをおおい尽くしていた。すばらしい。
最後はEmon Denikerさん。90年代の欧米ロックを彷彿させる(映画館の銀幕スクリーン・サイズな)楽曲を打ち込みマシーンにあわせてエレキギターでのひとりバンド形態はこの夜も健在。すばらしい。
Emon Denikerさんを始めとする出演者のみなさん、楽しい夜をありがとう。

10月某日。浜松の映画館、シネマ・イーラでCCRことクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルの映画を観た。
今回の上映に限らずシネマ・イーラはホントにセンスのいい素晴らしい映画館。
CCRはわたしがティーンエイジャーの頃である35年以上前にファンになったのだが、どーゆーわけか映像を拝見した経験はそれほど多くはなく。
そして、今回の映画を観て感動に打ち震えたわたしは自分の原点を再認識していた次第。
それは黒人以外の人種がどうやって「あの感覚」を消化して、それをロックンロール・ミュージックに昇華させるか、という点でございます。
もちろん、あの感覚というのは曲構成だけではなく、世界情勢と自身の生活環境をどうリンクさせて「言葉」にするか、という部分であり。
帰り道、年甲斐(としがい)もなく少しだけスキップしてしまった。

☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックス、次のライブです。

ワタナベマモル《命の次にロックンロール・ツアー 2023》
☆2023年12月16日(土) 浜松 TEHOM
☆開場/開演 18:00/18:30
☆料金 2500円(1d別)
☆出演
ワタナベマモル
タオル
マシス
THE SLICKS
☆DJ 只っ

B.G.M.「CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL/TRAVELIN’ BAND」
1970年発表、CCRの5枚目のアルバム『COSMO’S FACTORY』A面3曲目収録であり今回の映画のタイトルにもなった楽曲です。
これがわたしが最初に買ったこのバンドのレコード、浜松市内の中古盤屋にて。
ターン・テーブルに乗っけて聴く前に「なに? このジャケット」って思いました(笑)
なぜなら、バイクに乗ってるメンバーやレーサー・バイセコーに乗ってるメンバーがいたり、下手くそな手書きの文字板が柱に貼ってあったりで(笑)。
これこそ、ある意味このバンドのスタンス、英語で言うところの「Sense Of Humor(ユーモアのセンス)」だと思った次第。
もうサイコー。

No.1667 - 2023/10/23(Mon) 20:23:57
ライブしました / 淳吉郎
10月14日は浜松テホムにてわたしのバンド、ザ・スリックスのライブがありました。
集まってくれたたくさんのみなさん、そして主催のthe 1970、ありがとうございました。

トップはTHE SLICKS。全8曲演奏。うち2曲は数年ぶりでの披露。今回のライブに向けて8月末からリハーサルを重ねたけど、結果的に数年前のバージョンとはちょっぴり変化しているという現実。こーゆーのが個人的にうれしい。

2番目は名古屋のNEHAN。80年代から90年代にかけての洋楽を彷彿させるポップな楽曲、そしてそれらが持っている浮遊感。聴きながら浮かれたわたしに「あれ? 俺、背が伸びたかな」って思わさせたほど。すばらしい。

3番目は小田原からスケベ兄弟。兄弟といわれると2人組と想像しがちだが、彼らはスリー・ピースのバンド。酔っぱらいモード全開のライブだったけど、ストゥージーズやサンハウスのカバーを含むセットリストはわたしをたいそう酔っぱらわさせた。すばらしい。

4番目は東京から鏖。「みなごろし」と読みます。バンド名から「どんな音楽性なんだろう」と思っていたが、ライブが始まると想像できないようなポップな楽曲の数々、わおっ。聴いてるみんなが日頃のなんやかんやを忘れて生きかえっていた、みなごろしどころではなく。すばらしい。

最後はイベント主催者である浜松のthe 1970。地元に限らずいろんな場所でライブを続ける彼らの演奏はこの日もテホムで炸裂。夕方から雨が降り始めたこの日だったが、聴いてるわたしの脳内では大花火大会の様相を呈していた。トリとして圧倒的なパフォーマンス。すばらしい。

☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスの次のライブです。

ワタナベマモル《命の次にロックンロール・ツアー 2023》
☆12/16(土) 浜松 TEHOM
☆開場/開演 18:00/18:30
☆料金 2500円(1d別)
☆出演
ワタナベマモル
タオル
マシス
THE SLICKS
☆DJ 只っ


実生活でメガネを使用しているが、ライブを演るときにははずします、必ず。バンドを始めた高校生の時からずーっと。
実はこの日、2曲目を唄ってる最中に「お、客席の真ん中で踊ってる女のコ、かわいいなあ」って思った瞬間「あれ? なんで今日はお客さんの顔がよく見えるの? もしかして今日、メガネ掛けたまま?」「やべ、掛けてるじゃん、くぅ……まあいいら。今日はバディ・ホリーやらエルビス・コステロやらを気取ってるってことで」つって開き直ってライブした淳吉郎さんでした。
どうやら、やっぱり、確実に、ステージには魔物が住んでいるようで。

No.1666 - 2023/10/16(Mon) 22:10:57
某日日記 / 淳吉郎
10月某日。《〜市民が奏でる、市民が楽しむ、市民がつくる音楽祭〜第15回やらまいかミュージックフェスティバルinはままつ》というイベントに行った。
上記は正規名称であるが、長すぎてなかなか言いづらいので、100人中120人の方々は「やらフェス」と呼称する。レッド・ホット・チリ・ペッパーズが「レッチリ」と呼ばれるように。

なぜわたしが上記の正規名称を記すことができるかというと、それは500円のパンフレットを正規購入しているからである。
なぜ買ったかというと、浜松駅周辺での全12か所のステージに多くの知り合いが出演するにあたり、観戦の順序、道筋を立案しなければならぬのである。ロンドンのヒースロー空港に着いたって、いきなりアビ―ロードには行けないように。
そして、もうひとつ、バンド紹介をたよりにして知らない演奏家に出会いたいから。

2日間に渡るイベントでたくさんの演奏を観ることができました。
残念ながら都合があわず観れなかった方々も含め、出演されたみなさん、おつかれさまでした。楽しい時間をありがとう。
そういえば、今まで観ていたステージのあとに次の場所へ移動する道すがら、必ずと言っていいほど知り合いに出会うのもおもしろかった「お、元気?」なんて言ったりして。
んで、みーんな次の場所へ早く移動したいからお互いの近況報告もそこそこに「そんじゃぁまたね」って別れるのも音楽好きが集まってる感じがしてグーだった。

さあて、今週末はわたしのバンド、ザ・スリックスのライブです。
ザ・スリックスはトップで演奏です。
ザ・スリックスはトップで演奏です。
ザ・スリックスはトップで演奏です。
おじいちゃんの遺言「大切なことは3回くりかえせ」でございます。
みなさん、よろしくお願いします。

☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスのライブ予定です。

the 1970 pre.《SUICIDE BOYS》
☆10/14(土) 浜松 TEHOM
☆開場/開演 17:30/18:00
☆料金 2500円(1d別)
☆出演
the 1970
鏖(tokyo)
スケベ兄弟(odawara)
NEHAN(nagoya)
THE SLICKS


ワタナベマモル《命の次にロックンロール・ツアー 2023》
☆12/16(土) 浜松 TEHOM
☆開場/開演 18:00/18:30
☆料金 2500円(1d別)
☆出演
ワタナベマモル
タオル
マシス
THE SLICKS
☆DJ 只っ

B.G.M.「PAUL WELLER/STANLEY ROAD」
1995年発表、ポール・ウェラーの大傑作っ!。
来年にウェラーの来日が決まったそうで。
名古屋公演は土曜日だそうで。
チケット取れるかなー。そのまえにガラケー使用のわたしとしましては電子チケットでないことがまず優先事項であり……。

No.1665 - 2023/10/10(Tue) 20:29:33
リアルにまつわる話 / 淳吉郎
9月某日。名古屋にてザ・ストリート・スライダーズのライブを観た。
23年ぶりの活動、そしてツアーらしく。
それはつまり、メンバー4人が23年分、年齢を重ねたことであり、それはつまり、ファンのみんなが23年分、年齢を重ねたことであり。
その23年のあいだ、メンバーはソロ活動をしたり、そしてある時期からは4人のうち2人でライブするとか、3人でライブするとか、また別の組み合わせで2人がライブするとか、してました。
新学期におけるクラスの席替えみたいに。
そんなライブを観ながら「だったら4人で演りゃぁいいじゃん」って、わたしはいっつも思っていたし、おそらく多くのファンのみなさんもそんな気持ちだったのでは。
「先生、ハリーくんたちは一緒の班にしたほうがいいと思いまーす」って。

「再結成」ではなく「再集結」という言い方での今回のツアー。
その日、名古屋市公会堂に集まったわたしたちは、みーんなそわそわと色めきたっていた、あの頃から23年も歳を重ねているのに。
客電が落ち、ライブが始まった。
あららら、今日のスライダーズはあの日のスライダーズのまんまだぜ。
でも、それは「なつかしい」と言うよりも「現在のリアルな音」。
そんな音をわたしは【ロックンロール】って呼んでいます。
終演後、公会堂の外に出て空を見上げると、名古屋の夜空は少し青かったのさ。

10月某日。浜松の映画館、シネマ・イーラで鮎川誠さんの映画を観た。
今回の上映に限らずシネマ・イーラはホントにセンスのいい素晴らしい映画館。
今年の3月18日が彼の四十九日だったのだが、その翌日となる19日に投稿した超長文のとおり、鮎川誠はわたしにとって大きな存在でございます。
実は彼の逝去後、部屋やカーステ等で彼の音源をまーったく聴いていないんだ。
聴くと泣きそうだから、ではなく、ただなんとなく。
んなわけで「この映画を観た自分はどんな気持ちになるんだろう」っつー客観的なぼくがそこにいた。

映画が始まった。
鮎川さんってのは、これまでのライブのMCやテレビ出演時のおしゃべりでもそうだけど、「くすっ」とこちらが笑っちゃうようなコメントをマジメな顔してするひとなのです。
この映画でもそんな場面がいくつもあって、ライブ時のようにわたしは笑った、静かな映画館なのに。
そして、彼以外にも家族や音楽仲間等、たくさんの方々が登場しているのだが、とある場面でわたしは泣いた。泣いてしまった。
それは号泣という派手な泣き方ではなく、降り始めの雨がクルマのフロント・ウィンドウの上をトゥルー、トゥルーって流れ落ちるような涙。

映画が終わった。
昔も今も彼を形容する言葉として「やさしい」「カッコいい」というものが多用されている。
だがしかし、わたしがこの映画を観た感想は「あー、いつもの鮎川さんだね」だった。
それは「なつかしい」と言うよりも「変わらぬリアルな姿」。
そんな姿をわたしは【ロックンロール】って呼んでいます。


さあ、10月です。
豊橋市二川のライブハウス、AVANTIの月刊小冊子「ヤモリタイムス」10月号が発刊されました。
わたしの800字コラム『淳吉郎のロックンロール・ワンダーランド』も掲載されてまーす。
下記からよろしくどーぞ。

https://avanti-music.com/yamoritimes_19/

☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスのライブ予定です。

the 1970 pre.《SUICIDE BOYS》
☆10/14(土) 浜松 TEHOM
☆開場/開演 17:30/18:00
☆料金 2500円(1d別)
☆出演
the 1970
鏖(tokyo)
スケベ兄弟(odawara)
NEHAN(nagoya)
THE SLICKS


ワタナベマモル《命の次にロックンロール・ツアー 2023》
☆12/16(土) 浜松 TEHOM
☆開場/開演 18:00/18:30
☆料金 2500円(1d別)
☆出演
ワタナベマモル
タオル
マシス
THE SLICKS
☆DJ 只っ

B.G.M.「THE WHO/WHO」
2019年発表のザ・フーのアルバム。傑作。
アルバム発表後にコロナ大流行となってしまいレコ発ツアーがなかったんだよね。
この時期、世界中のたくさんの音楽家のひとたち、そしてファンのみなさんがおんなじ悔しさを体験しています。
今からでもいいので、レコ発ツアー演ってほしいよね。
だってみんな「リアル」を求めているんだ。

No.1664 - 2023/10/03(Tue) 23:24:20
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