THE SLICKS BBS

ザ・スリックス、次のライブです。

8/19(土)
豊橋 AVANTI
AVANTI Presents

出演:
IMPACT
ハローワールド
ROCK-O-MATIC
THE SLICKS

開場/開演 17:00/18:00
料金 前売1500円/当日2000円 (+1d 500円)












魚とねこにまつわる話 / 淳吉郎
国民的アニメと称されるいくつかの名作アニメーションがある。
そのうちのひとつに『サザエさん』は絶対に選ばれるであろう。
主題歌の唄いだしはみなさんご存じのとおり♪お魚くわえたドラ猫♪だ。
この部分から「ねこは魚が大好きなんだ」ということが容易にうかがい知れようというものだ。

ところがどうだい、我が家のねこ:ミックは魚にはまったく興味がないもよう。
焼き魚はおろか、生魚であるお刺身でさえもシカトする。
我が家に舞い降りてから、ずーっとそう。
ペットフード・メーカーが販売する通称:カリカリしか食べないのだ。
♪カリカリくわえたミックを追っかけて、マーチンで駆けてく陽気なジュンキチローさん♪
そんなイメージか。

近所の大手資本スーパーマーケットでは毎週火曜日になると「火曜市」と称して食品の大特売になる。
低収入にあえぐわれわれ小市民はこの日に集結する。
火曜市の存在を知らない時代、偶然お店に行った日が火曜日だった。
鮮魚コーナーにて、あまりのその安さに腰を抜かした。
腰を抜かす、と言っても胴体の腰の部分を喪失したわけではありません。
だって、ほんとにそんな状況だったら、わたしはおそらく命を落としているはず。
つまり、この投稿文さえも執筆できていなかったわけです。
なので今回、「腰を抜かした」というのは「驚愕した」という意味で使用したことをご理解いただけたかと思います。
その日、一匹九十八円のイシモチを二匹購入した。

白米を炊く。
だいこんをゴシゴシ擦ってだいこんおろしにする。
ほうれん草を茹でる。
味噌汁を作る。
ガスコンロの魚コーナーでイシモチを焼く。
さあ、今夜は焼き魚だ。

にゃあという声と共に御大が登場した。
匂いを察知したのかテーブルに飛び上がってきた。
めずらしい光景だ。
イシモチに近づき鼻先で匂いをかぐ。
「なに? ついにその時が来たか」と中村家に緊張が走った。
緊張が走った,と言っても好記録続出の某社厚底シューズを装着していたわけではありません。
だって、緊張することをじっくり楽しめることこそ、本当の余裕だと思うんだけど。
現場でのミスを「緊張で頭ん中がまっしろになっちゃったもんで」なんて、まったくもって都合のいい言い訳だぜ。

あれ? 緊張について必死に執筆してたら、肝心のミックがイシモチを食べたのかどうかを見逃してしまった。
もうあいつはあっちに行って毛づくろいを始めてる。
残念、実に残念だ。
わたしが所有する国語辞典の【ねこ】項目には「犬が忠実だとされるのに対し、魔性のものともいわれウンヌンカンヌン」と記されている。
魔性であり忠実でもある我が家のミックについて、またいつか報告できる日がくることを祈りながら今日は筆をおきます。

B.G.M.「EDDIE& THE HOT RODS/FISH‘N’CHIPS」
イギリスの名物料理、フィッシュ&チップスをタイトルにしているホットロッズのアルバム。
日本国内のお店でこの料理を見かけると必ず注文してしまうぼくがいます。
出てきた料理を見て、チップスがポテトチップスだったら、もうアウトですね(笑)。
ニッポンで言うところのフライドポテトのことをイギリス本国ではチップスって言うみたい。

No.1529 - 2020/03/18(Wed) 00:58:51
老ペンキ屋にまつわる話 / 淳吉郎
大人ともなると「今日行くところはご無沙汰してるで、手ぶらじゃいけないら」とか「引越ししたし、昔から『向こう三軒両隣』って言うから挨拶兼ねてなんか渡そう」なんつって、手土産持参で訪問することがあったりする。

先日、「なにやらガタガタ物音がするな」と思ったら、隣家に足場が組まれていた。
「はて、工事? それとも壁の塗り替え?」と思っていたところ、ピンポンと呼び鈴。
玄関を開けると70歳越えと思われる老女が立っている。
「こんにちは」
「こんにちは」
「あの今度、おとなりの壁を塗り替えますのでご挨拶に伺いました」
「そうなんですね。足場が組まれてたので何かなと思ってました」
「はい。これご挨拶代わりですが」
「あ、それはどうもご丁寧に」
老女はペンキ屋の奥様なのだろう、と想像する。

名刺と洗剤を頂戴した。
玄関を閉め名刺を見る、なるほど〇〇〇ペンキとレタリングされた文字で印字されている。
だがしかし、見てて「あれ?」と思った。
浜松市は西暦2005年に政令指定都市となりました。
それに伴い、町や村という呼び名のひとつ上に〇〇区という呼び名ができた。
世田谷区代沢とか博多区堅粕という感じといえば伝わりやすいか。
なんと、その名刺は区表記がない旧住所時代の名刺にボールペンで「浜松市〇区」と書き加えてあったのだ。
名刺を作り変えずに15年間、使い続けているのか、すばらしい、と思った。
ちいさい名刺の紙だって貴重な資源として無駄にしていない。
わたしたちは日頃の生活において、利益性を優先させたり、体裁を気にすることがなんと多いのでしょう。
地元の老ペンキ屋から、まさかこんなことを教えられるとは。

やがて家内が「ジュンちゃん!!!」と世界中に存する!マークを我が家に集めたかのような声でぼくの名を呼んだ。
「はい、ジュンです」ぼくは冷静だ。
「ペンキ屋さんがくれたこの洗剤、詰め替え用だに!!!」
「なぬ? つまり、それは旅先でレンタカー・ショップへ行ったのに自動車じゃなくって、ハンドルだけくれたってことだね」やはりぼくは冷静だ。
なるほど、確認すると本体をくれずに詰め替え用をくれている。
答えは簡単さ。
この世はすべてが出会いという縁で成り立っている。
だから、本体を買いにゆけばいいだけの話さ。
金は天下の回り物、という言い伝えもあるし。
でも、金がある奴ほど金を回さないんだよな、ったく。
地元の老ペンキ屋から、まさかこんなことまで教えられるとは。

洗剤名を紙に記し、探す。
しかし、スーパーマーケット、ドラッグ・ストアー、ホームセンターのどこにも見当たらない。
発見できないたびに「この世はすべてが出会いという縁で成り立っているのですよ、ジュンくん」わたしの脳裏で老ペンキ屋が乾いたクチビルでそう語る。
「そういえばストーンズが初めてチェス・レコードのスタジオに行った時、マディ・ウォーターズが壁のペンキを塗っていたという逸話があったな。もしかして彼は俺のマディかもしんない」そんなことを考えていると、探していること自体が苦でもなんでもなく、むしろ喜びに感じてきたのはどうしてだろう。

通信販売で買うとか、検索するとか、それをしたくはなかった。
だって、発見したい、その場で俺だけのガッツポーズを決めたい、そんな気持ちだったんだ。
「でも……」と思った。
15年モノの手書き変更名刺を思い出したのさ。
「実はメーカー廃番になっていたりして。15年前に廃番になった時に在庫一斉処分でお店が叩き売りしてて、それをまとめ買いしちゃってて、しかも老夫婦だから詰め替え用なんつー平成の概念はないのかもしれんし。そうさ、きっとマディは悪気もなく、今もそれを挨拶代わりの手土産で各戸に配布してるに違いない。うん」

さきほど、検索をしました。
メーカー廃番には幸運にもなっていない模様。ふぅ。
探し続けるけど、いざとなったら、現在使用中の洗剤容器が空になったら、それを洗って補充すればいいだけの話なのだ。
だって俺はみんなと違って、マディから詰め替え用洗剤をもらった男なのさ。

B.G.M.「THE BEST OF MUDDY WATERS/MUDDY WATERS」
執筆中に聴きたくなってしまった。ちなみにその前はボ・ガンボスを4枚続けて聴いていました。

No.1528 - 2020/03/10(Tue) 00:13:05
絵にまつわる話 / 淳吉郎
初めて自分の顔を写真で見たときは、はずかしかった「これ、ぼく?」みたいな。
初めて自分の声をラジカセ録音のカセットから聞いたときは、はずかしかった「これ、ぼく?」みたいな。
写真はとても不思議な存在だ。
自分の顔ってのは日常生活において、イヤになるくらい鏡で見てるから、どんな形状なのかなんてわかってる。
だがしかし、写真で確認する自分の顔になると上述のとおり「これ、ぼく?」みたいな別物になってしまうのです。
「こんな自分」が「あんな自分」になってしまってるといえばわかりやすいか、化粧もしてないのにね。

写真はマジカルだが、絵というのも別の意味でマジカルだ。
とってもマジカル。
ミステリーなツアーに誘(いざな)ってくれるんだ、絵っつーのは。
それこそ写真のような超写実的な絵を見ると「なんじゃこりゃ」と思う。
それもすごいけど、ぼく個人的にはいわゆる【絵】っていう描き方の方が好きだ。
似てる似てないの尺度ではない、画家の体温や画材の匂いが漂ってくる、そんな絵が好きです。
そっくりに演奏するカバーバンドより、演奏がイマイチでも気合い入れて自作曲を演ってるバンドが好きなように。

2月17日の投稿文《アンサンブルにまつわる話》にて音楽仲間である飯田くんの油絵について記した。
先日、それとは別の飯田作品が展示されている作品展を観に行った。
飯田くんが現在通っている絵画教室が催す年一回の生徒作品展です。
幼稚園児から大人に至るまでの生徒の方々の作品が多数展示されていた。
教室の先生の方針はおそらく、描きたいものを描くっていう「自主性」を大切にしたうえで教えてゆく、なのではなかろうか。
こどもの絵を見て、特にそれを感じた。
飯田くんは3点の出品だった。
そのうちのひとつの作品タイトルが『The Slicks From London』という絵だった。
そうです! 飯田くんが俺のバンドの絵を描いてくれました。

初めて自分のバンドの絵を見たら、はずかしかった「これ、俺ら?」みたいな。
言い換えれば、飯田くんも俺たちザ・スリックスもまだまだマジカルでミステリーなツアーを続けていくんだろうな、そんな感じかな。
飯田くん、ありがとう。

B.G.M.「山口冨士夫/ひまつぶし」
定期的にこのアルバムにぼくは戻ってきます。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★
作品展はこちらです。

絵画教室 アトリエ・オリーブの木 第12回生徒作品展
「みんなオリーブの仲間たち」
期間:3月3日(火)〜3月8日(日)
場所:クリエイト浜松3階ギャラリー35
時間:10時〜17時(最終日は16時まで)
料金:入場無料

No.1527 - 2020/03/04(Wed) 23:58:24
週末日記 / 淳吉郎
ここ10数年、外出する時は帽子を着用している。
数個あるが多くの場合、キャスケットと呼ばれる形状の帽子である。
実は、先ほど検索にてキャスケットという名称を知った。
ハンチング(鳥打帽)やベレー帽の兄弟だと思ってたから、自分としては所有するそれを「ハンチングって呼べばいいら」ってずっと思っていた。
検索の結果、それらは三兄弟という認識は当たっていたが、名称はハンチング弟とかベレー兄ではなく、キャスケットだった。
先日、所有するキャスケットの洗濯をしました。
帽子を洗濯するなんて生まれて初めての経験。
三つ所有するキャスケットのうち二つを洗濯した。
ひとつは西暦1994年に購入したものであるから、26年越しの初洗濯だ。
ここまで来れば「26年間、洗濯せずにずーっと着帽してたなんて、淳吉郎は不衛生きわまりないギター弾きだ」という言葉もどこかへ吹っ飛んでしまうと思ってるのだが……。
おしゃれ着専用の中性洗剤で手洗いしたが、なるほど26年分の色合い(汚れ具合)の水になった。
その帽子をかぶり、いろんなライブやロンドン、ブライトン、リバプールその他おおくの場所に行った。
なので、その水の色合いにぼくの歴史を感じてしまい、個人的にグッときてしまったわけです。
水というのは、どんな色にも染まるし、どんな形状のものでもその形どおりに姿を変える。
でも、すべてのものは水がなくては生きていけない。
つまり、水って実は一番強いんじゃないかって思う。
うわさに染まって、右にならえでナニかを買い占めて、生活の形を簡単に変えてしまうような生き物なんかよりずっと強いのさ。
外出先から帰宅したら水と石鹸で手を洗いましょう。

28日はフクちゃんと久しぶりの飲みーティング。
シナロケの最新作「LIVE FOR TODAY!」にまつわる話題を中心にミーティングは始まり、自然と内容はいろんな音楽話やお互いのバンド関連の話題まで広がってゆく。
同心円のようにずんずん広がっていくんだ、毎回。
ぼくらふたりは、とても似ていて、とても違う。

29日はキルヒヘアにワタナベマモルさんのライブ観戦。
今回のフライヤーに『DJワタナベマモル』って書いてあったんで、ホントかな?って思った「メインのマモルさんがDJやるの?」って。
お店に着いて扉を開けたら、ルー・ルイスの『WIN OR LOSE』が流れてた「おいおい、なんだよ。今日はいきなりサイコーなナンバーが俺を出迎えてくれたぜ」って思い、DJブースを見たらマモルさんだった!
つまり、そーゆーことだったんです、いかにも過ぎて笑ってしまった。
主催のトンガラカス、やじ助、ザ・バンド・オブ・ホーリー・マウンテン、ワタナベマモル(各敬称略)の順番でライブした。
サイコーな日本語の音楽が響いた夜だった。
マモルさんの有名洋楽ロックの日本語カバーの歌詞内容にも唸った、というか、くやしくなった。
主催のトンガラカスのみなさん、おつかれさまでした。ありがとう。

B.G.M.「LEW LEWIS REFORMER/SAVE THE WAIL」
文章に出てきたら、聴きたくなって聴いてる次第。
こーゆーことには流されやすいのよ。
右側の方が26年選手です。

No.1526 - 2020/03/02(Mon) 23:13:31
西暦2020年かつ令和2年2月22日 / 淳吉郎
シッポもあるよ。
No.1525 - 2020/02/23(Sun) 21:15:47
西暦2020年かつ令和2年2月22日 / 淳吉郎
久しぶりの自主企画、無事に終わりました。
集まってくださったお客さん、出演してくれた真っ赤なBODY、SNOW BLADE、BEATSEEKER、Scrambleのみなさん、DJのHimitsu Syounenくん、そしてお店のマルガリータさん、どうもありがとうございました。

新旧のウイルスが世界中を震撼させている日々が続く。
今回の企画にあたり、出演者とお店のスタッフのみなさんのうち、どなたかが病気等で参加不可能な事態にならないよう、祈っていた。
だったら2月22日なんて日程にしなけりゃいいじゃんか、ってことになる。
暖かくなる春先に開催するとか。
でも、そこはそれ、西暦2020年かつ令和2年2月22日ですから、この日程でやるしかないでしょ、ってことなのである。
冒頭の、無事に終わった、という言葉にはそんな意味合いも入っている。
おかげさまで、誰ひとり欠けることなくイベントが開催できました。ほっ。

真っ赤なBODYはこの日がデビュー・ステージとのこと。いわゆるJ-POPというジャンルのカバーだが、むずかしい曲調を丁寧に演奏していた。

SNOW BLADEはキーボード&Vo.の方によるオリジナル曲とのことだったが、なるほど鍵盤で作る楽曲というのは、ぼくらみたいなギターロックとは一味違うと思った。

THE SLICKSとして、マルガリータで演奏するのは初めてだった。
マーシャル以外のアンプで、どうやったら自分の音を出すことができるか、という点で個人的にいい経験ができたと思う。
俺はまだまだだな、ってことがわかりました。

BEATSEEKERは昨年発表のアルバムに入っている『CAT』を演奏した。だって今日は、西暦2020年かつ令和2年2月22日なんですもの。この日はアルバムより少しワイルドなネコだった。にゃおう。

Scrambleはリハ無し、ぶっつけ本番でのライブだったが、ベテランの余裕というか、力量をまざまざと見せつけるライブだった。珠玉の洋楽カバーの彼らだが、今回はサーチャーズの『AIN’T GONNA KISS YA』が特にグッと来た。
アンコールが起こり、主催者のぼくもギターで参加させてもらった。
ありがとうございました。

DJのHimitsu Syounenくんは、いろんな世代、いろんな音楽嗜好のひとが集まってるとおもわれるこの日にピッタリの多彩な選曲をしてくれた。

しばらくライブ予定が入っていない。
そうか、そうだ、曲を造ろう。
あやかれる様にお百度参りする手もあるが、俺だったら100枚のレコードを聴くぜ。

写真はスクランブルのアンコール時の淳吉郎さんです。
だって、西暦2020年かつ令和2年2月22日なんですから。

No.1524 - 2020/02/23(Sun) 21:15:21
アンサンブルにまつわる話 / 淳吉郎
多くのひと(特に男性)が、子供のころ、駄菓子屋の屋外に設置されている通称:ガチャガチャをやったと思う。
指定額の硬貨を投入すれば、中から透明のカプセルが出てくるやつ。
バンドでオリジナル曲を作るというのは、ガチャガチャをやっている感じに近い。

ガチャガチャ本体は、頭の内部にある脳です。
調べると右脳は感性、左脳は論理、と書いてある。
右脳で風景が浮かび、左脳でそれを形にする、と言えばよいのかな。
脳みその中で、右脳左脳が右往左往する。
運がよければ、そこからカプセルに入った楽曲が、コロコロって、ある瞬間に転がり出てくる。
そのカプセルを、バンドのスタジオ練習に持ち込むのです。

新曲は時間をかけて、完成へと近づいてゆく。
鍋料理を煮込んでゆくにつれ、素材からもダシがにじみ出てくるように。
ここ二年ぐらいのあいだ、『アンサンブル』が、ぼく自身のバンド活動におけるキーワードです。
三人の音が、音量ではなく、質感として響きわたれば、そんな感じ。

ここで一旦、コマーシャルです。

☆★☆★☆★☆★☆★
さあ、今週末はザ・スリックスのライブです。
久しぶりの自主企画となります。
みなさん、よろしくお願いします。
ちなみに、店内にお好み焼き屋がブースを構えています。
鉄板を使用する通常のお好み焼き屋です。
別料金になりますが、もちろん、ライブ見ながら食べてもいいので、晩ごはんにご利用ください。
店内カウンターでは別料理もあるようです。
ドリンクはアルコール類もソフトドリンクもオール300円です。
安いですね〜。

《HIT A TARGET VOL.11》
■2月22日(土) 弁天島MARGARITA
■開場18:00/開演18:30
■料金:¥1500(1d込)
■出演:
Scramble
BEATSEEKER
真っ赤なBODY
SNOW BLADE
THE SLICKS

DJ:
Himitsu Syounen

よろしくお願いします。
☆★☆★☆★☆★☆★

二月某日、浜松市美術館で開催している『浜松市第67回市展』に行った。
浜松で活動するバンド、the 1970でベースを担当している飯田くんの油彩画が入選した、という知らせを受けたからです。
大都市ではない浜松だけど、市展の入選作は力作ばかりだった。
ビツクリするぐらいレベルが高かった。
ライブを観に行くと、たとえアマチュアでも、すごい水準のバンドに出会うことがある。
必ずしも「水準が高い」、というのは「技術が高い」、ということではありません。
この日の浜松市美術館、それをイメージしてもらえれば。

展示作品を見ているうち、飯田くんの作品が現れた。
the 1970のステージで、いっつもクールかつアグレッシブなベースを弾いてるひとだから、こっちも、その気で見させてもらった。
暮れなずむ夕方の湖畔を歩くふたり。
とっても、柔らかい油彩画でした。

夕焼けの赤みと樹木の緑色を微妙に掛け合わせる、いわゆる「補色」という塗り方をしている。
湖畔道がどこまでも続くように見える、遠近法の構図。
そこを歩いているふたりの会話が想像できる。
絵全体にストーリーがあったのです。
彼の絵画は、まーさーに、アンサンブルを奏でていた。

ボブ・ディランに関する80年代のエピソードで、「最近、ブルース・スプリングスティーンの影響が、見受けられますね」という発言をしたインタビュアーに対し、ディランは「俺は年下の影響は受けない」と答えた、という話を聞いたことがある。
アンサンブルを見事に体現している飯田くんに、ぼくは影響を受けそうだ。
でも、「年下の飯田くんに感化された」って公言すると、俺のディラン道に反してしまう。
だから、ここでそれを言うのはやめておこうと思います。

飯田くん、ありがとう。新作を楽しみにしています。

No.1519 - 2020/02/17(Mon) 00:18:35
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