THE SLICKS BBS
ライブ告知です。
「やらまいかミュージックフェスティバルinはままつ」にThe Whoのトリビュート・バンド、The Who族にてギターで出演。
10月12日(土) 浜松forceにて18時前後からの予定。
入場無料。
(THE SLICKSの出演はございません)
★ BOYS&GIRLSにまつわる話 / 淳吉郎 | |
10月3日、土曜日。浜松市連尺町にある、たけし文化センターに行った。 知的障害のこどもたちを表現活動でサポートする場所とのこと。 毎月第一土曜日の午後一時から三時にかけて、こどもたちの「ステージ」があると聞き、訪問した次第。 このような場所が浜松にあること自体をわたしは今まで知らなかった。
西暦1967年生まれのわたしは、ちょっぴり緊張しながら入室した。 だって初めての場所なんだもん。 見上げるほどの高い天井、そして建物の壁一面にはさまざまな表現作品が貼られている。 木枠には雑多な書籍およびオブジェが「飾る」というより、むしろ「放置されている」といった趣(おもむ)き。 ステージはすでに始まっていた。
出演者が入れ替わり立ち代わりステージにあがる。 ステージ上のボーイズ&ガールズ、そしてステージを観ている側のボーイズ&ガールズも熱を帯びていた。 「熱を帯びていた」っていうのは「熱帯雨林気候」っつー意味合いではありません。 「自分の楽しみ方をしている」ってことさ。 わたしはその場所で猛烈な「ロック」を感じた。 訪れてホントに良かったと思った。
10月10日、土曜日。豊橋市のライブハウスAVANTIにBEATSEEKERとSandyのライブを観に行った。 DJがいないこの日だったが、入店すると店内B.G.M.がストーンズの名盤「メインストリートのならず者」だった。 わたしのなかの体温が一気に熱を帯びた。 「熱を帯びた」っていうのは「熱帯雨林気候」っつー意味合いではありません。 「ノリノリ」もしくは「ギンギン」あるいは「走り出したら止まらないぜ、土曜の夜の天使さ」ってことさ。
各バンドの持ち時間が45分だったらしいこの日、BEATSEEKERは30分を切るセットリストでスピード・ナンバーをぶちかました。 よくあるじゃん、なにかの言い訳で「ゴメンね、時間がなかったもんで」って言っちゃうことが。 でも、時間ってのは自分で作ることが案外とできる。 そして、この日のビートシーカーのように「自分たちが演りたいことを演るだけ」のために削ることもできる。 これってすっごくカッコいいと思う。 アンコールが掛かっても、それにも応えずバンドはステージを終えたのさ。
メンバー4人中3人がいわゆるスキンヘッドなロックンロール・バンドSandyは、この日もそのとおりのハゲしいライブを繰り広げた。 そして、バンドが演奏する50年代60年代のさまざまなロックンロール名曲に合わせツイスティンするボーイズ&ガールズの面々が客席にいた。 おそらく、ぼくと同世代と思われる……つまり永遠のボーイズ&ガールズってことさ。 オールディーズ・ファッションの女のコがクルっと回転した際、パラシュート・スカートがふわぁ〜っと広がる風景がぼくは好きなんです。 Sandyの熱演とともに、この日もそれを見ることができた。
BEATSEEKERとSandyのみなさん、おつかれさまでした。 サイコーな週末をありがとう。
B.G.M.「A.R.B./魂こがして」 1983年発表のライブ盤。A面4曲目に『BOYS&GIRLS』収録。 「青春の一枚」って言葉はあんまり使いたくないし照れくさいので、「光り輝く俺の青い春の一部分」って言っておこうかな。 A.R.B.絶頂期のライブ盤です。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★ ザ・スリックスのライブ予定です。
☆10月24日(土) at 岐阜kingbiscuit noise mafia G.B.K.B. 出演: SUICIDETV. NORTH WEST THE SLICKS
open 18:00 / start 19:00 door 1,800円 (+1D 500円)
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No.1569 - 2020/10/11(Sun) 22:04:30
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★ ハママツは霧のロンドン / 淳吉郎 | |
わたしの視力は、とっても低い。 だからメガネを使ってる。 いわば、メガネは我が視力の応援団みたいなものさ。 コンタクトレンズではなくメガネ。 なぜなら、眼球に密着させる「コンタクトのその行為」そのものが恐怖なのです。
メガネを購入する際、その形状には細心の注意を払っている。 だって、「メガネ」は「ファッション・アイテム」のひとつだから。 バディ・ホリー、エルビス・コステロ、マフスのベース担当ロニー・バーネットなどなどメガネを掛けたカッコいいバンドマンもたくさんいるし。 だがしかし、このコロナ禍のなか、われわれメガネっ子のなかでひとつの案件が持ち上がった。 マスクからの吐息でレンズがくもってしまうんだ。 つまり、わたしが住んでいるハママツはまるで霧のロンドンなのさ。
もちろん、われわれメガネっ子は落ち着いている。 くもり止めをレンズに塗布するだけのことさ。 しかし、六か月以上にわたるマスク着用の日々、わたしが所有するくもり止めもあとわずかの残量となった。 先日、購入のためドラッグストアへ出かけた。
広い店内を歩きまわりお目当てのブツを探す。 在庫補充をしている店員がいるけど、自分のテレパシー感度を信じているから野暮なことはしないぜ。 だって、こちとら30年間以上にわたり中古レコード屋で楽しみながら探し物をしている輩(やから)さ。 感覚鋭くつかまえにゆくのは得意なんだ。 と、イキがってみたものの、10分間探しても見つからないので店員さんに訊いてしまいました。 週末はヤリタイことがたくさんあるから、しょうがないら。
店員から商品説明を受けたわたしは三択(さんたく)を迫られた。 サンタクと言ってもクリスマスの主人公ではなく、それは三者択一のことです。 わたしが現在使用中の液体を塗布してティッシュで拭くタイプだけではなく、使い捨てのペーパータイプや、約300回使い続けられる布タイプという3種類が存在していた。 時代は変わった。 そうか、そうさ、昭和は終わり、平成も終わり、わたしたちは今、令和に生きている。 熟考の末、布タイプを購入。 布タイプさん、わたしの未来のくもりも拭きとっておくれ、できればでいいので。
B.G.M.「BURNING AMBITIONS (A HISTORY OF PUNK)/V.A.」 わが女房が、新宿か下北沢の中古盤屋で購入した2枚組レコード。 初期パンクから初期ハードコアまでの全38バンド38曲収録。 発売はチェリーレッド・レーベル。 内容は、もうサイコーすぎる!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★ ザ・スリックスのライブ予定です。 岐阜のライブ、詳細が決まりました。 簡単に言えば、この日はパンク、パワーポップ、そしてロックンロールが炸裂する日ということ。 みなさん、お楽しみに!
☆10月24日(土) at 岐阜kingbiscuit noise mafia G.B.K.B. 出演: suicideTV. NORTH WEST THE SLICKS
open 18:00 / start 19:00 door 1,800円 (+1D 500円)
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No.1568 - 2020/10/04(Sun) 23:09:54
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★ 10代の暴走、もしくは50代の走行にまつわる話 / 淳吉郎 | |
マモル&ザ・デイヴィスのレパートリーのなかに『キャデラック5号』という曲がある。 歌詞の一部に 「キモチいいぞ 眠たいときの あと5分 いくぞ! キャデラック」 というくだりがある。 くだりなのにのぼり調子なのさ。 たったこれだけの唄いまわしで、そうそうそう、わかるわかる、と首肯してしまう。 これこそ詞であり詩だと思うし、母国語で唄われる楽曲の良さのひとつだと思います。
ここ最近、目覚まし時計が発する「チリリリン」という号令よりも早く起床している。 前夜に摂取したアルコールを含んだ水分の影響なのかは不明であるが、号令の1時間前ぐらいに尿意が「ニョイニョイ」と揺さぶりを掛けてくるのである、熟睡中のわたしに。 トイレから戻り、掛布団のなかにもぐってマブタを閉じるが眠気は復活しない。 ひつじの数を数えるが、マブタの奥にあるわたしの眼球は、まるで不良少年が持つあの「燃える目」のようにランランとしているんだ。 こうして一時間後、わたしは目覚まし時計に向かって「おい、そろそろ起きる時間だぜ」なんて語り掛けている始末さ。
ティーン・エイジャー前半のころ、富士登山をした。 登山口に到着し、いざ富士山。 山頂を見上げて驚愕した。 だって、標高3776メートルの頂上が「すぐそこにある」ように見えたんだ。 「けっ! ニッポンいちの富士山つったって、ほら、そこに頂上があるじゃんか。一時間で到着だな」 世界遺産登録されるよりも、すーっと前の時代だったのだが、わたしはエラソーにそう思ってしまった。 だがしかし、登れど登れど頂上は近づかず、おんなじ場所に鎮座ましましているばかり。
届きそうで届かない山頂に向かって、 「富士山さん、どうしてあなたは富士山さんなの?」 おもわずそう訊いてしまった。 しかしながら、まるでそれはサンサン七拍子みたいで、問いかけているのか応援してるのか、わからなくなってしまったんだ。 と同時に、こう思った。 「マモルさんが唄っている『キモチいいぞ 眠たいときの あと5分』と、俺が最近体験している見切り発車の起床時間なのに、目がランランとし続けているのと、これはもしかして、おんなじじゃん」 「それってさ、掴(つか)んでいないと思ったのに、手のひらを広げてみたらナニかがちょこんと存していた、ってのにちょっと似ている」 「それってさ、手に入れたと思ったのに、かばんを開けたら空っぽだった、ってのにちょっと似ている」
10代前半のぼくは50代前半の俺だったってことか。 50代前半の俺は10代前半のぼくってことか。 あ、そうか、つまり、なーんにも成長していないってことじゃんか。
B.G.M.「リズム・アンド・ブルース・デラックス/V.A.」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★ ザ・スリックスのライブ予定です。
☆10月24日(土)岐阜の某ライブハウス。 詳細後報にて
☆11月7日(土) at 浜松G-SIDE BEATSEEKER pre. 「MODERN PLOT vol.15」
BEATSEEKER THE SEE-SAW (京都) STUPID BABIES GO MAD (富士) The lostnumbers (福山) THE SLICKS
DJ: PUJARI, SUE
OPEN 18:00 / START 18:30 TICKET 2,000円 (+1D 500円)
写真: 東京・下北沢へライブを観に行く際は、いつも三軒茶屋のホテルに宿泊し、茶沢通りという街道を歩きながらライブハウスに向かいます。 その道中に風情のある古本屋があって、そこにはレコードも少しだけ置いてある。 このR&Bのオムニバス盤は、その店で1000円で購入。 『キャデラック5号』は2012年発表の「YOUNG BLUES」の7曲目に収録。
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No.1567 - 2020/09/27(Sun) 21:48:23
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★ ジグソーパズルにまつわる話 / 淳吉郎 | |
幼少の頃だったか、友達んちに遊びにいくと、玄関先にきれいな富士山のパネルが飾ってあった。 彼は「おとうさんが作ったジグソーパズルだよ」すこし自慢げに言った。 目を近づけると、なるほど、似ているようでちょっと違う奇怪な形状の断片が寄せ集まっている。 おまけに青空の下にたたずむ冬景色の富士山は、似ているようでちょっと違う数種類の青と白だけで存在している。 「富士山さん、どうしてあなたは富士山さんなの?」パズルに向かって訊いてみた。 だがしかし、サンサン七拍子みたいで、問いかけているのか応援してるのか、わからなくなってしまった。
ここ3週間、平日の朝から夜まで、散らばりまくっているジグソーパズルの断片のような事象を教えてもらい、それをメモしたり質問したりして過ごしている。 わたしのパズルは、購入した時点で完成形がパッケージ写真で判明している本物のパズルと違って、形がまだ見えていないんだ。 ようやく先日、いくつかのピースが「あっ、これとこれがつながるのか」って、くっつき始めたばかりなのさ。
幸せなことにオリジナル曲でのバンド活動をしている。 自部屋で作った新しい曲を、スタジオでふたりのメンバーと一緒に作り上げてゆくのは、ジグソーパズルを作るのにちょっと似ている。 おぼろげな形は見えているけど、完成形が見えていないパズルなのさ、まるでそれは。 1000ピースのジグソーパズルとは違うパズルを、スリーピース・バンドの俺たちザ・スリックスは作っているんだ。 それってサイコーじゃん、そう思います。
20日(日)は浜北の某所にて、自分の運勢を占ってもらった。 占ってくれたのは音楽仲間の路ちゃん。 音楽活動をするかたわら、彼女が占いの道も歩んでいることは何年も前から知っている。 音楽活動が、ままならない昨今のなか「占いをします」という彼女の告知をSNSで知った。 わたしは「彼女の占い活動」は、「彼女の表現活動」と感じたんだ。 言いかえれば「彼女のライブを観に行く」というのとおんなじなのさ。
今回の占いに関する必要事項を事前にお伝えしたうえで訪問した。 彼女の占い結果の説明を受けながら、わたしは「うわぁ、すごい」と心のなかでうなった。 実は、前述した「あっ、これとこれがつながるのか」って時点で、わたしなりの今後の景色が見えてきていた。 彼女の占いは、その景色とほとんどおんなじ色合いだったのさ。 まだ見えないわたしのジグソーパズルがなるべく早く、くっきりとした形になったらいいです、あの日の冬景色の富士山のように。
B.G.M.「THE ROLLING STONES/BEGGARS BANQUET」 A面5曲目に『JIG-SAW PUZZLE』収録。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★ ザ・スリックスのライブ予定です。
☆10月24日(土)岐阜の某ライブハウス。 詳細後報にて
☆11月7日(土) at 浜松G-SIDE BEATSEEKER pre. 「MODERN PLOT vol.15」
BEATSEEKER THE SEE-SAW (京都) STUPID BABIES GO MAD (富士) The lostnumbers (福山) THE SLICKS
DJ: PUJARI, SUE
OPEN 18:00 / START 18:30 TICKET 2,000円 (+1D 500円)
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No.1565 - 2020/09/20(Sun) 21:44:25
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★ ライブハウスにまつわる話 / 淳吉郎 | |
スポーツにおけるチーム競技では、本拠地での試合をホーム、敵地での試合をアウェイという呼び方をする。 実はバンドにも、そんな感じがあるのです。 主に利用するライブハウスが「ホーム」という感じ。 ライブハウスそれぞれにバンドが付いていて、店のカラーで成長していったり、バンド同士で切磋琢磨したりする。 違うライブハウスに初めて出るときは、もちろん敵地ではないけど、アウェイ感はあるし、いつもと違う「勝負したるぜ」的な気持ちになるのであった。
ぼくのバンド、ザ・スリックスが活動を始めたころはポルカ・ドット・スリムというお店を「ホーム」としていた。 いわゆる生音で演奏する場所であったため、鍛えられたし、いい経験ができたと思う。 2004年のポルカ閉店後、いわゆる「ポルカ感覚」はルクレチアへとつながれ、ルクレチア閉店後、それはキルヒヘアまで脈絡(みゃくらく)と続いている。
12日土曜日はそのキルヒヘアへライブ観戦。 イベント・タイトルはずばり『フローム・ポルカ・トゥ・キルヒヘア』。 出演順に青木智幸(UP-TIGHT)、Low Yo Yo Stuff(中西一浩&山崎大介)、Impedanz。 ポルカ時代に始まり、今も活動を続けるみなさんの共演。 青ちゃんのソロは青い夜空の下、永遠に続く螺旋(らせん)階段状の循環コードみたいだった。 ナカニシとダイスケの新ユニットは、ナカニシの楽曲を愛しているダイスケだからこその演奏だった。 インピーダンズの演奏はとてもホットであり、とてもクール、ふたつが交わることなく平行に続く二本のレールのようだった。 出演のみなさん、おつかれさまでした。ありがとう。
この日の浜松の街は人の往来も多く、街らしい姿だった。
B.G.M.「いかすぜライブハウス/マモル&ザ・デイヴィス」 今回のこの音源のレコーディングに関しては、マモルさんがSNSにて「今日は○○を録りまーす」と実況してくれていたし、タイトル曲の歌詞内容も相まっていつも以上に身近に感じるんだ。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★ ザ・スリックスのライブ予定です。
☆10月24日(土)岐阜の某ライブハウス。 詳細後報にて
☆11月7日(土) at 浜松G-SIDE BEATSEEKER pre. 「MODERN PLOT vol.15」
BEATSEEKER THE SEE-SAW (京都) STUPID BABIES GO MAD (富士) The lostnumbers (福山) THE SLICKS
DJ: PUJARI, SUE
OPEN 18:00 / START 18:30 TICKET 2,000円 (+1D 500円)
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No.1564 - 2020/09/13(Sun) 23:00:03
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★ 心のなかのオセロにまつわる話 / 淳吉郎 | |
☆8月某日。自分が作る楽曲の曲調を広げようと思い立った。 思い立ったのと同時に「思い立ったが吉日」という言葉を思った。 ぼくの心のなかのオセロゲームが「思」という文字でいっぱいになってしまった次第。 大好きなバンドのCDをパソコンで聴きながらカバーすることを思い立った。 キッスのジーン・シモンズの舌べろのように、パソコンのトレーがにゅう〜っと出てきた。
☆そのバンドは死ぬほど好きなのだが、死んでしまうと聴けなくなるのでわたしが死ぬはずはない。 だがしかし、そのくせコード進行を分析したことはなかったんだ。 力強く、かつ、とってもポップなメロディー。 俺がたった今、手に入れようとしている「それ」そのもの。 アルバムの一曲目からコードを分析し始める。 「ガーン」一曲目からショックが身体中を駆けめぐった。 「なんだ!? こんなポップなのに、このコード構成は!?」 この時点でぼくの心のなかのオセロでは、もちろんビックリ・マークとクエスチョン・マークのひとり舞台……もとい、ふたり舞台です。
☆三曲目で断念した。 否、「断念した」というよりも「感服のあまり脱帽した」と言ってよかろう。 「ポップで聴きやすい」というのは、えてして「単純明快で簡単」と思われがちである。 むろん、そうではないことは承知の上だったが、ここに来て俺のなかで「科学的に立証」されてしまったのである。
☆ふと、気づく。 ナニかがぼくの両の目からこぼれ落ちていた。 目を凝らす。 ウロコだった。 「これか。目からウロコが落ちるってのは、このことだったのか」 このことわざを体験できたこと自体に、またしても目からウロコだった。 つまり、わたしの心のオセロでは……。 ふと、気づくと足元に飼い猫ミックがいた。 彼はウロコの匂いをくんくんと確かめていた。
☆★☆★☆★☆★ ザ・スリックスは10月下旬に岐阜某ライヴハウス、11月上旬に浜松某ライブハウスでサイコーなメンツでのライブが決まってます。 詳細をお楽しみに。
写真: 9月4日は浜松のライブハウス、メスカリンドライブにてDJイベント《FRIDAY》に参加。 これら10枚のアルバムから選曲。 集まってくれたお客さん、ありがとうございました。 そしてイベント主催のミッキーさん、おつかれさまでした。 誘ってくれてありがとうございました。 久しぶりに音楽好きに会って、よくしゃべったし、よく飲んだ。 そして生演奏ではないにしろ、店の巨大スピーカーから音楽が流れてくる。 「これだよ! これ!」と思った次第。
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No.1562 - 2020/09/06(Sun) 21:48:49
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★ コインの裏側 / 淳吉郎 | |
世界のいたるところで音楽活動を演っているひとがいる。 そのなかで、学生時代に組んだ自身初めてのグループやユニットを現在も続けているというひとたちは、いったいどれくらいいるのであろうか。 おそらく、とても少ないのではないだろうか。 なぜなら、ひとは常に移り気な生き物であるから。 「忍耐」と記されたコインの裏側には「誘惑」という文字が記されている。
かく言うわたしも、これまで参加したバンドは幾多にのぼる。 数はわからない。 知っているのは、参加中のバンドに自分の脱退や、自分がリーダーであるバンドのメンバーに変更の連絡を伝えるときは、勇気が必要だってこと。 そして、自分が新しいバンドに参加したり自分で結成したりする時や新しいメンバーを迎え入れたときは、希望と不安がグルグルと同心円で廻っているということ。 「バンド」と記されたコインの裏側には「刺激」という文字が記されている。
実は2019年末で20年間勤務した会社を退職しました。 50歳をすこし超えて退職というのは、ぶっちゃけ無謀でしょう。 ずーっと演り続けてきたバンドを50歳を超えて解散するひとが少ないように。 でも、退職にしろ解散にしろそこには理由があるのです。 それは、刺激を求める自分の気持ちに対してどう向き合うか、ということかもしれない。 わたしはそうだった、少なくとも。
だがしかし、年齢の壁はどうやら高かったようであり、しかも件の新型ウイルスにて春先から雇用は激減。 元来の性格が「なんとかなるでしょ」なわたしは、ここでもそれを遺憾なく発揮し生活していたわけだが、言い換えればそれは単なる「能天気だった」ともいえるであろう。 つまり、「なんとかなるでしょ」と記されたコインの裏側には「能天気だった」という文字が記されていたってこと。 コインから文字がはみ出ている気がするが。
そんななか、8月中旬にある会社から採用通知をいただいた。 その報を受けたわたしが、部屋のなかでガッツポーズをしながら、いまや幻の踊りと言われる「ねこじゃねこじゃ踊り」を愛猫ミックと乱舞したのは言うまでもない。 踊り終わり、息を整えながら思った「これは、すべてのタイミングが合致しただけなんだろう。ああ、おれはラッキーマン」。 そのとき、残暑の我が部屋でまわる扇風機の風と一緒にスピーカーからはモータウンのビートが流れていた。
B.G.M.「マンホール/BLUES宣言」
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☆淳吉郎、DJイベントに出演します。
FRIDAY vol.4 9月4日(金) 場所;浜松メスカリンドライブ 開演 20:30 前売/当日;1000円 (+1d 600円) DJ;saikou , chammboo , KEISHI , mio (820光線☆,BEATSEEKER) 淳吉郎
DJイベントのためスリックスの演奏はありません。
写真:先日、発表されたマンホールの新作。 これですよ、これ! 俺にとっての最近のキーワードは「うつくしい日本語」。 それがこの盤では炸裂しています。
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No.1561 - 2020/08/25(Tue) 23:26:31
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