THE SLICKS BBS
ライブ告知です。
「やらまいかミュージックフェスティバルinはままつ」にThe Whoのトリビュート・バンド、The Who族にてギターで出演。
10月12日(土) 浜松forceにて18時前後からの予定。
入場無料。
(THE SLICKSの出演はございません)
| ★ とんでもなくぶっ飛んでるバンドにまつわる話 / 淳吉郎 | |
たとえば好きな映画であれ、好きな酒であれ、好きなバイクであれ、嗜好が自分とおんなじだったり、似ていたりするひとに出会った時というのは、心強いものです。 仲間を見つけたというか、援軍を得たというか、「よし、俺はまちがっていなかった」みたいな、そんな感じ。 もちろん好きなバンドやミュージシャンの時もそうであり。 ロンドンのとある駅にてチャック・ベリーとマディのレコードを抱えてたミックに、キースが声を掛けたところからストーンズが始まったというエピソードもあります。
80年代の中頃だったか、某音楽雑誌にてそのキースのインタビューを読んだことがある。 「最近のお気に入りは誰ですか?」 インタビュアーの問いかけに対しキースはこう答えた。 「うん、最近はジョーン・ジェットがいいな。あとAC/DCもいいぜ」 カキーンっ! まるで大谷選手が特大ホームランを放った瞬間のフル・スウィング・バットから響く音のようなものが、わたしの脳内スタジアムに響きわたりました。 「おいっ! キース、俺と一緒だぜ!」
90年代の初め頃だったか、当時働いていた会社に同世代の若者が途中入社しました。 わたしは安価英国車の代表格であるミニという自動車に乗っていたのですが、彼もミニに乗っていた、しかもかなり改造してあるやつ。 「おーいいねー、かなり改造してあるじゃん」 「いえいえ。あ、ナカムラさんはストーンズ好きなんですか?」 「好きだけど、なんでわかるよ?」 「だって、ナカムラさんのミニのルーム・ミラーにベロ・マークの札(ふだ)が引っ掛けてあるじゃないですか」 「あ、だよねー(笑) んで、キミはナニ聴くの?」 「ぼくAC/DCが大好きなんですよ」 「おー! 俺も大好き。ところでキミはAC/DCをヘヴィメタだと思う?」 「いやいや、AC/DCはロックンロール・ブギ―です!」 「おいっ! キミ、俺と一緒だぜ!」
11月中旬より、AC/DC熱が再沸騰中。バチバチ。 所有するレコードを聴いたり、ユーチューブを拝見したり。 そして、気づくとギターを手に取ってユーチューブ映像に合わせて弾いている自分がそこにいた! リード・ギターのアンガス・ヤングはもちろんだけど、兄貴であるリズム・ギターのマルコム・ヤングがカッコいいことを再認識。 はい、自動的に「スリックスでこんな楽曲ができるだろうか? ニッポン語で、スリーピースで演れるだろうか? うーん、演ってみたい」という発想になるんですね、これが。 受け身で(?)保守的で(?)引っ込み思案なぼく(?)は、いつもこーやってナニかに導かれっぱなしなのさ。
この文章を2022年に読んでくれたみなさん、一年間ありがとうございました。 よいお年をお迎えください。 この文章を2023年に読んでくれたみなさん、昨年はありがとうございました。 本年もよろしくお願いします。
B.G.M.「AC/DC / IT’S A LONG WAY TO THE TOP(IF YOU WANNA ROCK’N’ ROLL)」 左:1975年発表、オーストラリアでのセカンド・アルバム「T.N.T」および右:1976年発表、世界各国でのデビュー・アルバム「HIGH VOLTAGE」のA面1曲目に収録。 この曲の間奏でスコットランド音楽でよく使われるバグパイプみたいな音色のフレーズが飛び出してくる。 バンドはオーストラリア出身と広く認識されてるけど、マルコム・アンガス兄弟はスコットランド、グラスゴーの出身らしく、納得した次第。 でも、こんなこと(エレキ以外の音色の使用)は、ぼくが知る限りこの曲だけなんじゃないかな。 ワン・パターンとかマンネリって言葉が太刀打ちできないところで、このバンドは音を鳴らしてると思います。 あきらかに、とんでもなくぶっ飛んでるバンド。
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No.1640 - 2022/12/31(Sat) 16:19:36
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| ★ ブラボーにまつわる話 / 淳吉郎 | |
小学生時代、ブラスバンド部に所属していた。 その影響もあったか、浜松市内の社会人交響楽団や社会人吹奏楽団、そして高校の吹奏楽部の定期演奏会等を聴きに行っていた。 演奏会本編の後に拍手が鳴りやまず、もう一回演奏が始まる……そう、アンコールと呼ばれるおまけコーナーもその頃、知りました。
ある日、アンコールを求める観客の拍手喝采の真っ最中に「ぶあばーっ!」と大きな声をあげるおじさんの存在に気づいた。 隣の母親に訊く。 「ねえ、おかあさん。あのおじさんなんて言ってるの?」 「ああ、あれね、ブラボーって言ってるのよ。サイコーって意味よ」 わたしが初めてブラボーって言葉に触れた瞬間です。
世界が20世紀から21世紀に変わるころ、浜松市内でふたつのバンドがほぼ同時期に活動を始めたという。 同世代であり、音楽の嗜好性や指向性や志向性が似ているということもあり、ふたつのバンドは親交を深めるようになったらしい。 スポーツ選手が鍛えるためにグラウンドや体育館やプールを使用するように、バンドも練習場が必要です。 50年代や60年代や70年代のバンドはメンバーの家で練習したり、ガレージなどで音を出していたと聞く。 いいなあ。カッコいいなあ。
だがしかし、80年代以降は多くのバンドが賃金制の練習スタジオというスペースを使って練習するようになった。 そのふたつのバンドは、それぞれ浜松市内の違うスタジオで練習していたそうな。 そしてある時、偶然にも彼らがおんなじスタジオを使うことになったんだってさ。曜日も時間も違うけど。 その日、先に入った一方のバンドのボーカリストはスタジオ内の白板にこう記した。 「ビバ! スリックス!」 別の日、そのスタジオに入ったもう一方のバンドのギター兼ボーカルの男はその白板の言葉に気づくとこう記した。 「ブラボー! プレハブ!」
11月某日。4年に一度のサッカーの祭典が始まった。 ニッポンが初戦を行う場所は「悲劇」と呼ばれた29年前の試合とおんなじ場所である、と同時に対戦相手が今回の優勝候補と目(もく)されるチームであることも相まって、「悲劇から奇跡へ」などなどの言葉がネット上や様々なマスコミ媒体から発せられていた。 結果、ニッポンは勝利し「奇跡」を達成した。 チームのベテラン選手は「ブラボー!」と連呼したという。 別の試合でも格上の強豪相手に勝利した。 だがしかし、残念ながら決勝トーナメントでは惜敗してしまった。 でも、今回の大会、自称:にわかサポーターの筆頭格であるわたしですが、大きな声で言います。 ブラボーっ! ニッポンっ!
B.G.M.「FACES/MAYBE I’M AMAZED」 1971年発表、FACESのセカンド・アルバム『LONG PLAYER』のA面5曲目に収録。 ポール・マッカートニーの楽曲だけど、フェイセズにバッチリはまってます。 サイコー過ぎてブラボー! かつブラボー過ぎてサイコー!
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No.1639 - 2022/12/07(Wed) 00:35:50
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| ★ With WHIZZにまつわる話 / 淳吉郎 | |
11月12日は浜松テホムでライブを演った。 来てくれたみなさん、ありがとうございました。 誘ってくれたWHIZZのフクちゃん、犬ちゃん、どうもありがとう。ウィズと一緒にコンサート。大感謝です。 共演のThe 1970、Abe and The Shitsのみなさん、おつかれさまでした。ありがとう。
今年、開店したテホムでスリックスは初めてのライブだった。 いいお店だと思う。 客席との段差がないフラット・ステージ。アンプはマイクを通さない生音勝負。これはどちらも、プレイヤーとしてのぼくを若いころから鍛えてくれたスタイルなのです。 どんなお店でもライブ前は血が騒ぐけど、このスタイルのお店では我が血がそれこそ「血相を変えて」暴れまくるんだ。ギャイーン。
そしてその日はスリックスとして今年2回目のライブであり、今年はこれで終わり。 一年間のライブ回数としては今までで一番少なかったかな。 まあ、さまざまな理由があるのだけれども。 でも、ライブが決まって、その日に向けてスタジオ入って、くねくねと粘土細工のようにバンドを固める……というか練り上げていく、あの感じがとっても好きです。 そこに新曲があれば、なおさらサイコーさ。
この日のテホムでも新曲を演ったんだけど、一回演ったらそれはもう過去の曲ってぼくは考える。 最近は次の新曲のイメージを脳内にあるスケッチ・ブックに4Bの鉛筆でデッサンしてます。 曲のイメージというのは絵を描く時のモデルみたいなものかな。 今回のモデルがねぇ、じっとしていなくて、ちょろちょろポーズを変えやがるからデッサンしづらいったらありゃしない(笑) 落ち着きのない曲になるかも、です。
それではみなさん、ちょっと早いけど、来年もザ・スリックスをよろしくお願いします。
B.G.M.「WHIZZ/GIRL FRIEND」 もうサイコーっ! フクちゃん、犬ちゃん、7インチ発売おめでとう!
写真:友達や気になるひとのアナログ・シングル盤を買うのって、うれしいけど不思議な気持ち。初めて聴く時はちょっぴりドキドキするし。 そう、わたしにとって45回転のレコードって、遊園地のジェット・コースターとおんなじくらいスリリングなんだ。
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No.1638 - 2022/11/30(Wed) 00:59:08
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| ★ 鉄砲にまつわる話 / 淳吉郎 | |
「ねぇ、パパ」 「どうした?」 「こっち向いて」 「ん?」 「発射ぁ―っ!」 「うわっ! つめてぇー! なんだお前、水鉄砲か?」 「そうだよ、佐藤くんに貸してもらった」 「ったく、サトーはロクなもんをお前に貸さんな」 「ねぇ、パパ」 「どうした?」 「パパみたいな大人になれば、本物の鉄砲を撃つことができるの?」 「いやいや、できないできない」 「え? だってアメリカでは本物の鉄砲を使えるって佐藤くんが言ってたよ」 「ったく、サトーはロクなことをお前に教えんな。そもそもここはニッポンだら」 「だよね……でも、ぼくが大人になったらアメリカ行って、本物の鉄砲を撃ってみたい」 「ふうん。でもアメリカなんか行かなくても鉄砲を撃つことはできるよ」 「ほんと?」 「うん。ただし、的(まと)は人間でも動物でもないんだな、これが」 「???」 「マシンガン・ギターっていう鉄砲がこの世にはあってな。ロックンロールが大好きなひとのハートを狙い撃ちするんだ」 「ギターから弾丸が飛び出るって、なんか漫画みたいでスゴくない?」 「あはは、うん、確かに漫画みたいだな。でもホントの話だぜ。だってパパはそのひとのライブに行ってこの眼で確かめたんだから」 「すげっ! なんていうひと?」 「ウィルコ・ジョンソンっていうイギリス人さ」 「アメリカ人じゃなくってイギリス人なんだ? ぼくもいつか会えるかな?」 「もちろん。おまえがロックンロールを好きになれば会えるはず。だって、ウィルコは今でもパパの心のなかで生きてるんだから」
B.G.M.「WILKO JOHNSON/窓からはい出せ」 1980年発表のウィルコのソロ・アルバム『ICE ON THE MOTORWAY』のA面5曲目に収録されているボブ・ディランのカバー曲。 世界中の多くのひとがディランのあらゆる楽曲をそれぞれのアレンジでカバーしています。すばらしい。 ぼくの声質はしゃがれ声やダミ声、ましてや青空を突き抜けるような端麗な声でもない、残念ながら。 だがしかし、ウィルコのこのカバーを初めて聴いた時「すげぇーっ! カッコいいーっ!」って唸り声でも叫び声でもない声をぼくは発してしまった。らしい。 そう、その声はまるで、線の細い音色のテレキャスターをカール・コードを使ってフェンダー・アンプに直結でつないでいるくせに、暴力的にやさしく響くウィルコのギターのように……だったのかな? だったらいいのに。
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No.1636 - 2022/11/25(Fri) 00:02:55
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| ★ 輝きにまつわる話 / 淳吉郎 | |
ぼくにとっての音楽、そいつはいつも目の前にどーんと存していて、あたかも太陽のようであり、月のようでもある。 つまり光を放っているというわけさ。 だがしかし、残念ながら彼らとぼくのあいだには邪魔するものがなーんにもないから、皆既日食だとか皆既月食っつー神秘的もしくは魅惑的な現象が発生する余地はまーったくありません。 さあ、今週末もギンギラでイキましょー、ぼくらがサイコーに輝ける場所、ライブハウスで。
B.G.M.「月光陽光/THE HIGH-LOWS」 1997年発表、ハイロウズのシングル。 ♪遠くからは大きく見える 近づけばそれほどじゃない 空っぽに見えるけれど きれいに澄んだ水がある♪ 美しいニッポン語です。輝きまくってる。 こんな歌詞をつくりたい。
☆★☆★☆★☆★☆★ ザ・スリックス、次のライブは今週末。 みなさん、よろしくねー。スリックスはトップで演るでねー。
11/12(土) 浜松 Tehom WHIZZ Presents 《iNsideoUt 7》
出演: WHIZZ Abe and The Shits The 1970 THE SLICKS
DJ: SHOGO KENGOi!
開場/開演 18:00/18:30 予約/当日 2000円/2500円 (+1d 500円)
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No.1635 - 2022/11/09(Wed) 22:53:29
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| ★ ふるさとにまつわる話 / 淳吉郎 | |
10月某日、とある知らせを目にしてこんな言葉が脳裏を闊歩しました。 「ふるさとは遠きにありて思うもの」 ああ、そうか、親のありがたさは離れてみないとわからないってことか、と自己解釈していた次第。 その言葉の真の意味を知りたくネット検索をすると、そのような意味合いではないことが判明した。 自分の薄学さ加減を恥じるとともに開き直る。 「まあ、いいら、自分の唄が手元を離れた瞬間からその楽曲は勝手にみんなのところへ歩いていくんだ、解釈なんてひとそれぞれ、って多くのミュージシャンが言ってるし」
憧れの場所、福岡市博多を初めて訪れたのは西暦2001年7月のことです。 敬愛するポール・ウェラーさんの弾き語りソロ・ツアーを観るために。 わたしと同様に彼を敬愛する友人と一緒にブルー・トレインにて深夜に浜松を出発、ガタンゴトン。 目が覚めるとそこは九州だった。 立ち並ぶ工場群と晴天を突くような長い煙突の数々。 ふたりは古いアルバムのフォトグラフを眺める気分で車窓からの景色を見やる。 「ルースターズが生まれた北九州だね」
博多に到着するとふたりは別行動。 それぞれのお目当てがあるのさ、だってここはぼくらにとって憧れの場所だから。 下調べをした手書きの地図を頼りに、とあるレコード屋に向かった。 そこは高校生の時にその存在を知ったお店であり、訪店とともに店主にお会いするのがティーンエイジャーの頃からの夢だった。 7歳の野球少年が15年以上の歳月を経てようやく東京ドームに辿り着いたような気持ちでわたしはお店の扉を開ける。 商品をくまなく見た後、数枚のレコードをチョイスしレジに向かう。 だがしかし、店主は不在のようで若い男性がレジにいました。 「あ、康さんは?」 「すみません、康さん、今日は広島へ出張しています」
数年後、博多へ再訪、もちろんその店へも再訪。 お店の扉を開け、レジを見やるとそのひとはいました。 商品をくまなく見た後、数枚のレコードをチョイスしレジに向かう。 自分で言うのもなんですが、わたしは人見知りをしないタイプ。 でもその日、その店主を前にわたしは緊張してしまった。 だって彼こそ、70年代後半からの博多ロック・シーンにおける多くのバンドの音楽性を育(はぐく)んだ屋台骨のような存在、そうわたしは思っていたからです。
10月某日に受けた知らせは、その店主の訃報だった。 1977年開業のそのレコード屋も閉店するとのこと。 わたしにとって博多という街は、近くにある気がするけど、やっぱり遠くにある街。 わたしにとって博多という街は、とっても遠くだけど、すぐそこにある街。 「ふるさとは遠きにありて思うもの」 そう、これからもそのお店、ジューク・レコードはわたしの心のなかで営業中なのです。
B.G.M.「LITTLE WALTER/JUKE」 ウォルターの1stアルバム『THE BEST OF LITTLE WALTER』のB面1曲目に収録されたウォルターのハープがバリバリなインスト・ナンバー。
☆★☆★☆★☆★☆★ ザ・スリックス、次のライブです。 WHIZZが7インチ・レコードのシングル盤発売っ! いぇーいっ! ザ・スリックスはトップで演奏します。よろしくねー!
11/12(土) 浜松 Tehom iNsideoUt 7
出演: WHIZZ Abe and The Shits The 1970 THE SLICKS
DJ SHOGO KENGOi!
開場/開演 18:00/18:30 予約/当日 2000円/2500円 (+1d 500円)
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No.1634 - 2022/10/23(Sun) 16:28:51
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| ★ 問いかけにまつわる話 / 淳吉郎 | |
ティーンエイジャーの頃から中古盤屋でレコードやCDを購入しているのだが、店内で探している真っ最中に、居たたまれない気持ちになることがあります。 それは自分の大好きな音源が売り出されている時、しかも安い値段で。 「なんで? なんで? なんで?」 ひとの想いはひとそれぞれ、もちろんわかっているが、だがしかし、やっぱりその格安マイ・フェイバリット・レコードを眺めながら繰り返してしまう。 「なんで? なんで? なんで?」
9月某日。 7月某日、銃弾に倒れた政治家の「国葬」という名の葬式が16億円以上の規模で9月末に執り行われる、とのニュースがあった。 政治家の国葬としては55年ぶりとなる今回の国葬に関しては、当初の発表時点からさまざまな意見がネット・マスコミ媒体で報じられ、現在も論じられています。 賛成であれ反対であれ、ひとの想いはひとそれぞれ。 もちろんわかっているが、だがしかし、やっぱりその格安マイ・フェイバリット・レコード……じゃなかった、彼の政治的業績やさまざまな言動を冷静に眺めながらわたしは繰り返してしまう。 「なんで? なんで? なんで?」
9月某日。 わたしの母親の姉にあたる伯母の告別式に参列した。 当然のことながら、そこは幼少の頃から慣れ親しんできた同世代イトコたちとの再会のシチュエイションでもあり。 式が終わり、火葬場にて荼毘(だび)に付す少しの時間、控室にて親族はお互いそれぞれの近況報告。 もちろん同世代な我々イトコたちも近況報告。 全員が50歳越えだけど不思議だね、みんなの顔を見てるわたしは40年以上前にタイム・スリップ。 小規模の家族葬だったけど、みんなが故人を偲び(しのび)、お送りすることができ、あらためて自分たちの血のつながりを確認できた一日でした。 お葬式ってのは、それが一番大切じゃないのかな。
B.G.M.「JIMMY ROGERS/WALKING BY MYSELF」 1970年発表、ジミー・ロジャースのアルバム「CHICAGO BOUND」のB面7曲目に収録。 20代の真ん中ごろ、自分が所属していたバンドにて、この曲をカバーしたことがある。 当時はギター専門だったけど、この曲を提案したわたしはギターを弾きながら唄も担当した。 そして、2007年5月に仲井戸麗市チャボさんが浜松のロックバー・ルクレチアでライブを演った。 ライブの後半でチャボはこの曲をニッポン語でカバーしたんだ。 ♪ウォーキン〜歩いていくよ〜♪ そんな唄いだしを聴いたわたしは、あふれ出そうな熱い涙をこらえながら心のなかでこう言った。 「なんで? なんで? なんで?」
この世の中には幸せな問いかけも存在するのです。
☆★☆★☆★☆★☆★ ザ・スリックス、次のライブです。
11/12(土) 浜松 Tehom iNsidEoUt7
出演: WHIZZ THE PIANICA THE 1970 THE SLICKS
DJ SHOGO KENGOi!
開場/開演 18:00/18:30 予約/当日 2000円/2500円 (+1d 500円)
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No.1633 - 2022/09/11(Sun) 22:18:26
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