THE SLICKS BBS

ライブ告知です。

「やらまいかミュージックフェスティバルinはままつ」にThe Whoのトリビュート・バンド、The Who族にてギターで出演。
10月12日(土) 浜松forceにて18時前後からの予定。
入場無料。
(THE SLICKSの出演はございません)











天使が住んでいる話 / 淳吉郎
1月某日。
ぼくのバンド、THE SLICKSは浜松G-SIDEでライブを演った。
NOZUとTHE JASON BLUE-RAYの共同企画《N.J.P》。
今回はその第一回目。
集まってくれたたくさんのお客さん、そしてスリックスに声を掛けてくれたジェイソンとノズのみんな、どうもありがとうございました。

最初に演ったのがTHE JASON BLUE-RAY。
リーダーでもあるボーカルのショウ君と出会ったのはいつだったのか、定かではない。
そして定かなのはそれ以降、彼のバンド、ジェイソンのライブを幾度も観ている、ということだ。
ふたりで演ったり3人で演ったり、つまりそれはバンド・メンバーを固定するのに彼が四苦八苦していることでもあった。と思う。
だから今回、新メンバーふたりを加えた4人でのジェイソンとぼくが共演できたのは、それだけでハッピーな出来事そのものさ。
彼らはこの日も若さ全開のライブだった。
それと同時に、これからの成長も楽しみになったんだ。

2番目はザ・スリックス。
「ステージには魔物が住んでいる」という言い方が、音楽関係者のあいだでされます。
でも、スーパー現実主義者だったら、この言葉に対しこう言うであろう。
「ステージに魔物がいるだって? はあ? おまえなあ、今年は令和3年だぜ。欧州における中世の伝説、もしくは3流のホラー映画みたいなことをぬかしてる場合じゃありません。それは演奏中に発生した自分のミスをごまかすための都合のいい言い訳なんじゃねーのか! ボケっ!」
この発言に対し、ザ・スリックスのGt.&Vo.担当である淳吉郎さんはこう答えたそうです。
「いや教授、たしかにこの日、G-SIDEでのスリックスの演奏中、そこに魔物がいたんです、特にギターアンプのところで。マジで、マジで、マジで。ちなみに大切なことは3回繰り返せ。これはわたしのおじいちゃんの遺言です」
はい、すみません、ライブに対する自己管理能力の向上に努める次第であります。

3番目はNOZU。
ジェイソン同様、このバンドも幾度か観ている。
洋楽の雰囲気を感じさせないニッポン語のロックをこの日もブチかました。
実は西暦2019年12月に初めて対バンをしたんだけど、こん時の打上げでドラム担当の青年といろんな会話をしたんだ。
この日のリハーサル終了後、彼の方からわたしに声を掛けてくれた。
「お久しぶりです」
「うん、♪おひさしぶぅ〜りぃ〜ねぇ〜♪」
「前回、対バンした時の打ち上げでジュンキチローさんがぼくに教えてくれたことがあって。その言葉が胸に刺さったまんまなんです」
わたしは我が身がキュッと収縮する気持ちになった。
だって、彼は今、こう言ったんだ「胸に刺さったまま」って。
マジか、マジか、マジか。
もしかしたら、わたしは傷害罪に問われるかもしんない。
だがしかし、気づくとこの日の打上げでも、ドラム担当の青年といろんな会話をしていたのさ。

次回会ったとき、再び「胸に刺さったまんま」だなんて言われたらどーしよーかな。
言いかえるならば、やっぱりライブハウスには魔物が住んでいるってことか?
いや、違うら。
断じて言うに。
「ライブハウスには天使が住んでいる」んです。

B.G.M.「真島昌利/カレーライスにゃかなわない」
ソウル・テイストあふれる大名曲だと思う。
もしマーシーに会ったとして「こんな曲、どうしたら作れるんですか?」って訊いたら、おそらく彼はこう答えるであろう。
「スーパーマンを紹介するぜ」

☆★☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスのライブ予定です。


☆2月14日(日) at 浜松キルヒヘア

上空の中村《re:birth》
stripper「VOICE」リリース・ライブ
開場/開演;17:00/17:20
料金;2000円(1d別)
出演;
Stripper
ピロヂ半ズボン
THE JASON BLUE-RAY
THE SLICKS

写真:「チュウソツシスターズ/チュウソツシスターズ2018」
先日のライブのリハ終了後、浜松を代表するレコード屋のひとつ、SONE RECORDSで購入した。
これは大名盤ですっ!

No.1585 - 2021/01/31(Sun) 21:40:22
初めてにまつわる話 / 淳吉郎
たとえば、初めてエレキギターを手にしたときはどうだったか。
それは楽しみと不安だった。
たとえば、初めてバイクを運転したときはどうだったか。
それは楽しみと不安だった。
たとえば、初めてひまわりの種を蒔いたときはどうだったか。
それは楽しみと不安だった。
「楽しみと不安」それをカタカナ変換するのなら「ワクワクとビビリ」か。
それをカタカナ漢字で変換するのなら「ヒマラヤ山脈とマリアナ海溝」か。
でも、ヒマラヤに登るひともマリアナに潜水するひとも「楽しみと不安」が共存しているのではなかろうか。

1月某日、盟友フクちゃんとの恒例かつ不定期開催な飲み―ティングをした。
今回は居酒屋ではなくフクちゃんのマイ・ホームにて開催。
わたしはフクちゃんではないからフクちゃん邸のことを本当だったらマイ・ホームではなく、ヒズ・ホームと呼ぶべきであろう。
だがしかし、ぼくらふたりはいろんな面においてとっても似ている、と同時にとっても違う。
そんな事象を踏まえたうえであえて「フクちゃんのマイ・ホーム」と表記した次第。

ぼくらが出会ってから20年以上経過しているけど、彼はそのあいだ幾度か引越しをしている。
そのすべての部屋にぼくは訪れ、そこでロック談義をしているのだが、フクちゃんのマイ・ホームは今回が初めてだった。
初めてのそれは「楽しみと不安」なんかではなく「楽しみと楽しみ」だったのさ。
カタカナ変換するのなら「タノタノ」だいね。
ありゃりゃ、小泉今日子さんの愛称キョンキョンとちょっと似ている。

昼過ぎに訪問し、フクちゃん家3人とジュンちゃん家ふたりの計5人でたこ焼きを作りながらさまざまな会話をした。
個人的にお好み焼き作成はちょっぴり自信があるのだが、実のところたこ焼き作成は初めてだったので、まさしくそれは楽しみと不安そのものだった。
体験した結果、たこ焼き作成にものすごく興味を抱いた次第。
だって、できあがったたこ焼きを食べるのはもちろんのこと、作ってるときも楽しかったから。
鉄板上の直径50ミリ前後の球形たこ焼きはどれもこれも、似ているようでちょっと違っていた。
最初はいびつな形状のそれをクルクルと回転させながら「たこ焼きの形」にもってゆく。
そう、それはまさしくロックン・ロールそのものだったんだ。

今回のフクちゃん邸訪問。
そこは太陽の光が降りそそぐ幸せな空間だった……つまりサンハウスでありハッピーハウスだったってことさ。
つまり、ぼくにピッタリってこと。
もちろん今後、たこ焼き作成鉄板も購入するつもり。
だって、俺はいつでも俺だけのロックンロールを演りたいんだ。

B.G.M.「THE PRETENDERS/THE SINGLES」
1979年デビューのプリテンダーズはパンクからニューウェイブに移行する時代のバンドと言える。
でも、俺にとっては60年代から始まったビート・ロックの神髄をその時代に体現しているサイコーなバンドなんです。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスのライブ予定です。

☆1月24日(日) at 浜松G-SIDE

NOZU&THE JASON BLUE-RAY企画《N.J.P》
開場/開演;17:00/17:30
料金;1600円(1d込)
出演;
NOZU
THE JASON BLUE-RAY
THE SLICKS


☆2月14日(日) at 浜松キルヒヘア

上空の中村《re:birth》
stripper「VOICE」リリース・ライブ
開場/開演;17:00/17:20
料金;2000円(1d別)
出演;
stripper
ピロヂ半ズボン
THE JASON BLUE-RAY
THE SLICKS


写真:フクちゃん家の愛娘ちゃんがピアノを披露してくれた。
小学校高学年の女子のピアノの音を初めて聴くことができた。
それは「未来と希望」の音色そのものだったんだ。
くーちゃん、サイコーな演奏をありがとう。

No.1584 - 2021/01/17(Sun) 23:21:38
変にまつわる話 / 淳吉郎
ここ10年間ぐらいの出来事なんだけど、個人的に「それってなに?」的な気持ちをいだくことがあります。
それは、発言するにあたって、いちいち「〇〇させていただきます」な風にへりくだる言い方を多くのひとがしているってこと。
日常会話でも、インターネットでの投稿でも、そして、ライブでのMCにおいても。
場合によっては会社の上層部の人物でさえも社員の前でしゃべる際に、そんな言い方をしてしまう始末さ。
「なんか、変だよね。それってあり?」って感じる次第。

謙譲語の過剰な使用。
念には念を入れて、か。
丁寧に丁寧を重ねれば無難であろう、か。
でも、へりくだる必要のない場所でへりくだってるだけじゃんか。
まるで無用なあとずさり、か。
ギアをR(リターン)に入れたクルマがバックで目的地に向かって疾走する感じにそれはちょっと似ている。
リア・ライトがヘッド・ライトってわけさ。
まったくもってすごいけど、真似はしたくないなあ。
だって変だもん。
だがしかし、それって失礼がないように保険を掛けている、だけな気もする。
うーん、やっぱり真似はしたくないなあ。

12月の暮れ、実家にひとりで住んでいるお母ちゃんと電話で話をした。
ある時、彼女がこう言った。
「ねぇジュン、あなたミヤモト……えっとなんだっけ、エレファントなんとかっていう……」
「あぁ、エレカシの宮本ね」
「そうそうそう、そのひと。彼をテレビで見たんだけど」
「うん、最近、音源出したからプロモーションだよね」
「わたし、ミヤモトを見ていて『どっかで見たことあるなー』って思ったの」
「なによ、ミヤモトって言い方、まるで友達みたいじゃん」
「そしたらさあ、気づいたのよ、ミヤモトのあの雰囲気がジュンに似ているって」
「いやあ、実はそうなんだよ。今までもバンド仲間の数人が『ジュンキチさんはミヤモトに似ている』って幾度か言われたことがあるんだ」
「でもあのひと、変だよね」
「おーい!」

B.G.M.「宮本浩次/ROMANCE」

☆★☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスのライブ予定です。

☆1月24日(日) at 浜松G-SIDE

NOZU&THE JASON BLUE-RAY企画《N.J.P》
開場/開演;17:00/17:30
料金;1600円(1d込)
出演;
NOZU
THE JASON BLUE-RAY
THE SLICKS


写真は昨年末に出た宮本の最新アルバム「ROMANCE」。日本の女性シンガーのカバー集です。
めっちゃくちゃカッコいいんだ、これが。
ユーチューブでも、このアルバム・プロモーションのために彼が出演したテレビやラジオの音源を見れます。その内容にぼくは感動して年明けに購入した。
そして感動したことがもうひとつ。宮本がテレビやラジオで言っている言葉の発し方です。
ほどよい丁寧さと謙譲さで話しているんだ。
これですよ、これ。もうサイコー!

No.1583 - 2021/01/10(Sun) 00:49:29
反乱にまつわる話 / 淳吉郎
夏の終わりごろだったか、レコード棚の板がレコードの重量で湾曲していることに気がついた。
そのレコード棚は全国展開している某生活用品販売店で、1年以上前に購入したカラーボックス。
気に喰わないことがあっても、いちいちキレることもなく辛抱しているひとのように、レコード棚も重みに耐えているようだった。

だがしかし、我慢にも限界があるというもの。
カラーボックスの反乱が勃発したら、大切なレコードに被害が及ぶのは当然だ。
レコードって、その一枚一枚に思い出みたいなものがある。
レコードを持ってるひとはみんなそうだと思います。
レコード自体は買いなおすことができたとしても、カラーボックスに思い出まで破壊されたらくやしいじゃないか。
剛速球でレコード棚をネット検索した。
超音速で市内のリサイクル・ショップ数店をめぐった。
もちろん赤信号では止まったし、横断歩道におばあちゃんがいれば、渡らしてあげたよ。
求める大きさや、強度や、値段のものに出会えなかった。

「へへ、時間がないぞ、ジュンキチロー」カラーボックスがなんだか意味ありげな含み笑いをしている。
ネットで紹介されていた自作レコード棚の記事を参考にし、自分で作ることに決めた。
わたしは理系ではなく文系だけど、図面もしっかりと書いた。
1077×371×300(単位mm)の3段式と724×371×300の2段式を5つずつ作成することにした。
現状の生活のなか、作るのは年末年始しかないので、11月ぐらいから下準備を始めた。

そして、勤め先の年末休みが30日からという現実。
27日(日)に、とりあえず1個作って上手くできたら残り9個分の木材を30日に準備し、できれば年内に最低6個を完成させる計画、というか希望を胸に、日々の人生を歩んだ。
わたしがこの世からいなくなったとき、その日々の足跡には「レコード棚最低6個完成」と刻まれているはずですので、みなさんご確認をよろしくお願いいたします。

31日の午後6時半、無事に6個の棚が完成した。
1個ずつ作るうちにコツが掴めてきたのが楽しかったし、作成時間も短縮してきた。
それはまるで、高校時代にエディ・ヴァン・ヘイレンの真似をしてライト・ハンド奏法を練習したころの「あの感じ」にちょっと似ていた。
なんだよ、高校時代となーんにも変わってないってことか、俺は。

まあ、そうだよな。100年前の疫病体験とおんなじことを我が人類は、今年1年間で体験してるぐらいだし。
未来にしっかりと残したいですね、政治家そしてわたしたちが取った行動の数々を。
だって、おんなじようなことを未来のキッズたちが経験したとして、現在のわたしたちみたいにくやしい気持ちを抱かせたくないじゃないか。

この投稿文を2020年に読んでくれたみなさん、一年間お世話になりました。
(喪中の方々も含めて)みなさんよいお年をお迎えください。
この投稿文を2021年に読んでくれたみなさん、昨年はお世話になりました。
(喪中の方々も含めて)みなさんよい一年になりますように。

淳吉郎/THE SLICKS

B.G.M.「ベートーベン交響曲第9番《合唱》/カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」
クラシック音楽、くわしくないけど実は好き。
第九は第4楽章の合唱もいいけど、それより第2楽章がすばらしいと思います。聴いてると身体がふわっと浮く感じにとらわれる。
んで、「ドボルザークの交響曲第5番「新世界より」の第4楽章って、これとそっくり」って家内が言うから新世界をあらためて聴いてみたら、そっくりだった。
つまり、いにしえの大作曲家たちもおれらと一緒ってこと?

写真:湾曲したカラーボックスと出来たてほやほやな3段式レコード棚のスナップ写真。
カラーボックスがバチバチと視線を送っているのに、3段式が知らん顔をしてるのがわかります(笑)
しまった! 早いとこレコードを入れ替えないと、ちんぷり返って反乱を起こすかもだぜ。

No.1582 - 2020/12/31(Thu) 21:50:56
自由にまつわる話 / 淳吉郎
☆12月某日、浜松G-SIDEへライブ観戦、お店企画《See You In G-SIDE vol.1》。
出演順にTHE GOOD TIME ROLLERS、a+bets、THE JASON BLUE-RAY。

THE GOOD TIME ROLLERSはライブのたびにメンバーが違うんだけど、この日もリーダーであるコウキくんが作るR&Bに根差したロック、つまりそれはぼくが嗜好するところ、を鳴り響かせていた。
コウキはいい曲作るから、くやしいんだよなあ、まったくもって。

a+betsは告知を見たときから「知らないバンドだけど、どんなだろう」と思ってたが、ライブが始まったらメンバー5人のうち3人は静岡市在住の音楽仲間だったという事実。
演奏曲が50年代から60年代に至る秀逸なルーツ・ミュージックのカバーだったし、演奏力も素晴らしかったから、滂沱(ぼうだ)たるくやし涙がわたしのかわいい頬を流れた次第。

THE JASON BLUE-RAYは新メンバーになっての初浜松ライブだった、らしい。
個人的に興味あったのが新ドラマーの女のコだったんだけど、カッコいい太鼓を叩いていた。
「キレイ」と「美しい」が似て非なるもののように、「上手い」と「カッコいい」もそうだから。
つまり、彼女がメンバーとなったジェイソンは次に進んでいるってことだと思う。

この日の3バンドを観て感じたのは、それぞれが好きな音楽を自分勝手に解釈して「自由に演っていた」ってことかな。
それはまったくもって、俺自身がロックを演るに対して思ってるところとおんなじ。
みなさん、おつかれさまでした。ありがとう。

☆コマーシャルです。
そのTHE JASON BLUE-RAYの企画にTHE SLICKSが出演します。

1月24日(日) at 浜松G-SIDE

NOZU&THE JASON BLUE-RAY企画《N.J.P》
開場/開演;17:00/17:30
料金;1600円(1d込)
出演;
NOZU
THE JASON BLUE-RAY
THE SLICKS

たぶん、ノズもジェイソンもメンバーの平均年齢は20代中盤だと思う。
スリックスは44歳ぐらいかな。
だから? はい、すんません、そーゆーことです。
みなさん、よろしく。

☆土曜日と日曜日が休日であるわたしにとって、金曜日の夜というのはサイコーな時間です。
言い換えるならば「永遠の自由を手に入れた気分」と表現してもよかろう。
土曜日よりも、日曜日よりも、金曜日の夜が永遠に続くのならば……ロマンチックな気がする。
だがしかし、それは翌日土曜日の朝、昇る朝陽の美しさに気づくことができないかもしんない、ってこと。
自由ってのは、いったいなんなんだろう。

☆地元ハママツのバンドのいくつかにヘルプでギター参加したことがある。
「ジュンキチロー、好き勝手に弾いていいよ」
って、どのバンドでも言ってくれるんだけど、気持ちいいギターを実際快適に弾くことは非常にむずかしかった。
そういえば、本日午前中、近所のホームセンターに出かけた。
信号待ちで横を眺めると、電線に鳥が数羽止まってた。
もちろん鉄砲不所持だから、撃ってさ焼いてさ喰ってさ、はしなかったけど。
んで、彼らが電線から上空に飛んでった時、
「ああ見えるけど、あいつらは本当に自由なんだろうか。あん時の俺のギター・プレイとおんなじなんだろうか」
って、ふとそう思ったのです。

B.G.M.「ジャニス・イアン/愛の回想録」
数か月前、浜松が世界に誇るバンド、UP-TIGHTのリーダー青ちゃんと中島みゆきについて語りあった際に、彼からジャニス・イアンを勧められた。
本日、彼女のレコードを初めて買った。
素晴らしすぎる。
なぜなら、さまざまなことにおいて「キレイ」ではなく「美しい」からです。
フェイバリット・ミュージシャンがまたひとり増えたんだ。

No.1581 - 2020/12/27(Sun) 22:29:14
ガムにまつわる話 / 淳吉郎
通勤のあいだ、くちゃくちゃとガムを噛みながら運転をしている。
10年以上前からなんだけど、きっかけは禁煙に挑む際のタバコの代打(ピンチヒッター)としてです。
そのときわたしは「眠くなったらこれでオメメぱっちり……」みたいなうたい文句の黒々したガムを選択した。
四角形の小粒なガムが幾粒も円筒状のケースに詰め込まれている600円(税込)ぐらいのお徳用。
どーゆーわけか、そのとき以来、それ以外のガムを選ぶことはせず、一途な、愚直な、♪オンリー・ユウ〜♪なぼくなの。

2ヶ月前、スーパーマーケット内で「たまには別のガムでも噛んでみるか」という気分に、ふとなってしまい、その場で違うガムを購入した。
それ以降、毎回違う種類を選んではガムの風味や噛みごこち、ひいてはパッケージからガムを取り出す際の取り出しやすさ具合まで観察している。
え? そんな俺はまるでガム・マニアじゃないか!
でもそれは、レコード屋で知らないバンドのレコードに食指が動くのとちょっぴり似ているから、まあしょうがないら。
「冒険買い」って言葉以上に未来を予見させる言葉を俺は知らない。

現在、噛んでいるのはスウィーティ、ピーチ、マスカット、グレープ、オレンジ、ライチ、ベリーという7種の甘味ガムが混在しているやつ。
投稿文でたびたび申しあげているとおり、わたしの通勤時間は1時間です。
たしか有名なキャラメルのキャッチコピーに「1粒で300メートル」ってのがあった気がする。
だがしかし、おいらの場合は「1粒で15分」ぐらい噛むと次の粒をお口に追加投入している次第。
つまり1時間後、それは会社の駐車場に着くころ、わたしはわたしのかわいいお口のなかで4粒のガムを、まるで屈強な大リーガー選手のように、くちゃくちゃさせているのさ。
あの日、代打(ピンチヒッター)として出場した代替え(サブスティチュート)なガム(選手)は、今日も巨大なバットをフル・スウィングしている。

7種の甘味ガムを1時間のなかで無作為に4粒選ぶとして、すべておんなじ味だという確率は非常に低い、はず。
そうです、わたしはカー・ステレオから流れ続けるイッツ・オンリー・ロックンロール・ミュージックを聴きながら、チューイン・ガムのミクスチャー・ミュージックを味わっている次第。
俺にとって、ただ甘いだけの音楽はつまんねーし、同様にただ甘いだけのガムもつまんねー、それがミクスチャーだったらなおさら、って話さ。

B.G.M.「THE WHO/WHO’S BETTER,WHO’S BEST」
1988年発表、ザ・フーのベストアルバムA面4曲目に『SUBSTITUTE』収録。
邦題が『恋のピンチヒッター』ってのは有名な話だね。
タイトルから自分勝手に想像できるのがすばらしい。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスのライブ予定です。

☆1月24日(日) at 浜松G-SIDE

詳細後報で


☆2月14日(日) at 浜松キルヒヘア

詳細後報で

No.1580 - 2020/12/21(Mon) 00:19:46
期待にまつわる話 / 淳吉郎
70年代後半、それはテレビ番組のなかに数々の歌謡番組が存在していた時代。
画面の向こう側は華やかな世界、わたしにはそう見えた。
遊園地をきらいな子供がおそらく少ないように、テレビに出たくない歌手だって少ないはずだ、そう思っていた。
だがしかしある日、あえて出演拒否をする歌手が幾人かいることに気がついた。
その多くはギターを弾きながら唄うようなシンガー・ソングライターだったんだ。

「おれは(わたしは)おまえら(あなたがた)アイドルとちがうんだ(ちがうのよ)」というツッパリだったのか。
「テレビじゃなくってライブがすべてなんだ」というこだわりだったのか。
「テレビに出るのは悪魔に魂を売り渡すようなものだ」という言い伝えが脈絡と続いていたのか。
いつしかわたしは、そんなミュージシャン連中をカッコいいと思うようになっていた。
その経験からか、現在は好きなバンドのテレビ出演情報をキャッチすると「なんでテレビなんかに出るんだよう」というよりも「おーっ! 楽しみだあ」となっているのです。

11月下旬某日、そして12月中旬某日、わたしの大好きなロックンローラーのふたりが対談形式のテレビ番組にそれぞれ出演した。
偶然だが、どちらの対談相手も男優だった。
番組内でふたりのロックンローラーそれぞれが語った内容は、実に興味深いものだった。
「うんうん」「そうだよね」「うわぁ、さすがだなあ」
なんつって、その期待どおり……もとい、期待をうわまわるふたりの発言にわたしは首肯するばかり、でした。
だがしかしその反面、対談相手の俳優ふたりの言葉は、空に舞い上がってゆく風船のような軽〜いものにしか、わたしには感じられなかったんだ。
簡単に言えば「期待はずれの人たち」だったってことかな。

ところで「期待」っていうのは、漢字でたったの二文字なんだけど、実際に、実生活において、なんらかの事情で期待されているひとたちは世界中にたくさんいると思います。
そもそも「期待」っちゅーのは、誰かが誰かに「期待する」から生まれるものであり、単独では存在しない、いや存在すらできない難解なものなんだと思う。
えっ!? それってウイルスと一緒じゃん。

「鋼鉄10Kgと真綿10Kg、どちらが重いかねぇ?」
「どちらも10Kgだからおんなじだに」
これは、多くのひとがご存じな引っ掛け問題です。
「鋼鉄10Kgと期待10Kg、どちらが重いですか?」
「期待の方が数千倍重い」
なんらかの事情で期待されているひとたちは、しぶしぶそう答えるに決まってる。

B.G.M.「BLUE TRAIN/JOHN COLTRANE」
1957年発表、ジョン・コルトレーンの同名アルバムの1曲目に収録。
我が国におけるブルー・トレインという呼び名は国鉄〜JRにおける寝台特急の別称。
うん、たしかに、目的地に向かって夕方から出発する寝台特急のなかで、酒を飲んで個人的パーティーを開催している楽曲な気がする。
でもそれって、いささか自分勝手過ぎる解釈か。
ま、実際に俺自身がそれをやってるんだけど(笑)
実際にはコルトレーン、っちゅーか米国ではどんな列車のことをそう呼ぶのだろう。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスのライブ予定です。

☆1月24日(日) at 浜松G-SIDE
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☆2月14日(日) at 浜松キルヒヘア
‪詳細後報で

No.1579 - 2020/12/13(Sun) 23:34:25
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