THE SLICKS BBS

ライブ告知です。

「やらまいかミュージックフェスティバルinはままつ」にThe Whoのトリビュート・バンド、The Who族にてギターで出演。
10月12日(土) 浜松forceにて18時前後からの予定。
入場無料。
(THE SLICKSの出演はございません)











某日日記 / 淳吉郎
五月某日。週末は朝寝坊が私的に認められている。
したがって朝のウォーキングは夕方となる。
先日、踏切を越えて右折し、東海道線沿いの道に歩を進めた。
左手にある住宅より歓声が聞こえてくる。
見ると二家族ぐらいでバーベキューをやっていた。
そうか、緊急事態が解除されたもんねと首肯しながら通過する。
するとフライパンで焼かれている肉の匂いがぼくを追いかけてきた。
おまけに背中から差す西日が、ぼくの身長より長い影を足元から伸ばしていたんだ。

曲にしても小説や詩にしても、歌詞や文章で「心に刺さる」言葉に出会う瞬間がある。
そのとき、ぼくは打ち震える。
恐怖ではなく、感動で震えてしまうんだ。
心に刺さる……つまり言葉は「刃物」と言ってもよかろう。
五月某日。言葉の刃物が恐怖を与える方向で使われてしまった残念なニュースを知った。
包丁は野菜やフルーツを切ることもできるし、人体を切ってしまうこともできる。
それと同じように言葉の威力を知ってほしい人たちがたくさんいます。

五月某日。眼科で定期検診を受けた。
多くの接客業のお店がするように、やはり病院の受付には透明のシートが下げられていた。
受付の女性から「本日の体温は?」と訊かれたので「測ってないです」と答える。
「それでは測りますね」と言った彼女は、ぼくのおでこに体温計をやおらかざした。
瞬時に「35.9度」という測定値が発表され、それと同時に「おれはなんて冷たい男なのだろう」と再認識してしまった。
そう思った瞬間、左肩にピンク色の小鳥が止まった。
「ねぇジュンキッチー、あんたあの体温計、知ってる?」
ピンクの小鳥はその体色に見合う声でそう言った。
「ううん、ピンキー」
どうしてぼくの名前を知っているのだろうと思いながらも、知らぬ間に初対面の小鳥ちゃんに対しピンキーと名付けてしまっている自我に驚愕しながらもこう答えた。
「だって、おれはいまだに水銀式の棒体温計を使ってるんだよ、ハニー」
そう言うやいなや、ピンキーはわたしを大きな森の中に導いてゆこうとした。
「すみません、あの、また来週、検査に来ますので」
受付の女性にそう言いながらピンキーのあとを追い森の中に向けて羽ばたいた。
森の中にカレンダーはあるのだろうか、と思いながら。

B.G.M.「JACKIE ROSS / FULL BLOOM」
どのいきさつで我がWANT LISTに入っていたのか、おぼえがないんだけど先日、見つけて購入。
最初はイマイチだった。でもこのコのことを検索したら、なんとぼくと誕生日が一緒だった!
そうしたら、このレコードが最高になってきた!
いかに人間が惑わされやすいかを身をもって確認した一枚です。

No.1545 - 2020/05/26(Tue) 01:43:31
自分の目にまつわる話 / 淳吉郎
☆CDの収録許容量は75分前後である。
この収録時間になったのはベートーベンの第九交響曲がその時間だったため、と聞いたことがある。
「第九」を1枚で済ませるために75分前後にしたということか。
どうやら「決まり事」というのは、いろんな人々の「思い」が反映されているようで。
しかし、ぼくらが好きな音楽で75分間、目いっぱい収録されてるアルバムは聴いていて疲れてしまうことが多い。
どんなことでも「いいコロアイ」というものがあるのでしょう。
そして、決まり事を自分のコロアイで変えてしまいたいひともいるのです。

☆2時間35分にわたる長電話をして「新記録が出た。素晴らしい夜さ」と喜んでいる男をぼくは知っている。
150分を越える時間で彼がなにを話していたのかは知る由もないが、きっと盛り上がったのであろう、そんなに長くしゃべったなんて。
あ、150分はフル収録のCD2枚分ってことか。
ん〜電話でCD2枚分をしゃべるとは、やっぱり清志郎という男はタダモノではないと思います。

☆5月某日。不定期開催だが恒例であるフクちゃんとの飲み―ティングをした。
もちろん今回は電話飲みーティングであり、ぼくがガラケーのため映像なしの純粋な電話だった。
電話飲み―ティングの利点は居酒屋のときとは違い、終電を気にしなくてよいことであろう、ぼくはそう思う。
フクちゃんとの会話はいつものごとくであり、現在過去未来を話した。
つまりぼくらは現在進行形のロックンロールなんだ。
終電がないために気づいたら4時間を超えていた。
通話時間においてはフクちゃん&ジュンちゃんはキヨシローをかるーく超えたけども、でも、ぼくらは今でも彼の背中を追っているのさ。

☆5月某日。あれほどにまで不足が叫ばれていたマスクが大都会では段積みになっている、というネット・ニュースを見た。
「ウソだろ」とぼくは思った。
だって浜松では依然としてどこの店でも見かけていないし、政府製の2枚も未着だぜ。
日本のとあるバンドのメンバーが、とある事件を起こした頃、「俺は自分の目で見たことしか信じないぜ」と別のバンドのボーカルが言って『ドカドカうるさいR&Rバンド』という曲を演奏したという話を瞬時に思い出した。
そうさ、俺だって自分の目で見たことしか信じない。信じたくはないんだ。

☆5月某日。飼い猫用のお菓子を買いに入店したドラッグストアの入り口に「おひとりさま3パックまで」という表示と共にマスクが段積みになっていた。
ネット・ニュースが現実になった!
手に取ってみると国産のマスクだし、価格も通常と言ってもいい値段だった。
だがしかし、手にしたマスクを段積みに戻した。
だってぼくは、白いゴムひもふたつとハンカチで作れる簡易マスクの作り方を知っているし、それ以上にまだ届かないあの2枚を今でも心待ちにしてるんだ。
自分の目で見たいのさ、今の政府がやっていることのうちのひとつを。
彼らを信じるか信じないかは別としてね。

B.G.M.「THE MUFFS/MY MINDS EYE」
大好きなバンドの曲を大好きなバンドがカバーしていることを知った瞬間、そして聴いた瞬間は「自分の目はまちがっていなかった!」って確信する瞬間です。

No.1544 - 2020/05/18(Mon) 23:42:33
ぼくはめだか / 淳吉郎
ここだけの話だが、俺はめだかが好きだ。
言っとくがさかなのめだかじゃないぜ。
池乃めだかさんが好きなんだ。
夢はあの名ゼリフを言うことさ。
そして今日、その夢が叶った。
ちょうどアイツが来やがったんだ。
満を持して言ってやったよ。
「よっしゃ、今日はこれぐらいにしといたるわ」ってね。


No.1543 - 2020/05/15(Fri) 21:11:58
大きなサリーちゃんにまつわる話 / 淳吉郎
22歳の頃、道に迷っていた。
転んだり、滑ったりしてたんだ。
道といっても道路のことではありません。
だって、ぼくは部屋の中にいても迷っていたんだから。
ある晩、ドアをどんどんと叩き続ける音が聞こえた。
ドアを開けると背の高い女のコがそこにいる。
「どちら様ですか?」と訊くと「サリーです」と彼女は答えた。
大きいんだけど、とってもかわいい、まるで子供のような顔だったのさ。
恋に落ちそうになったけど必死にこらえた。
恋心が爆発しそうになって思わず叫んだ「おお!おれの魂っ!」って。
その反動で不本意にも続けてこう言ってしまった。
「大きなサリーちゃん、ジャイアント馬場の奥さんになるのかい?」
彼女の顔はみるみるうちにリンゴのように赤くなりこう言った。
「バッパプ! ルマップ! ラッバッブぅ!」
感情表現の言葉はひとそれぞれなので、ぼくにはわからなかった。
だがしかし、もしかしたら、サリーはそれを我慢できなかったのかもしれない。
ぼくはサリーに「なぜ?」って訊かずに「ごめんね」ってあやまった。
失策オンパレードなのにあやまりもしないどこかの政府と違って、ぼくはサリーちゃんにしっかりと、確実にあやまったのさ。
「自分の失敗を認めることができるひとが本当に強いんだ」
当時の勤め先の社長がそう教えてくれていた。
失敗を認めるどころか、そいつらは今や勝手に検察官の定年までも変えようとしている。
あっ! 気づくとサリーちゃんが玄関から立ち去ろうとしていた。
しまった、あんなくだらんヤツらのことをこの投稿文に記してるうちに、いとしのサリーが去ってしまうではないか。
「サリーちゃん! サリーちゃん! どうしてあなたはサリーちゃんなの?」
ジュリエットがロメオに語りかけるようなぼくの呼びかけに気づいた彼女は振り向いてこう言った。
「ジュンキッチー、道に迷っているあなたのこれからの道しるべを渡しに来たのよ。そしてあたしの本当の名前はルシールなの。じゃあね、ウフン」
サリー、もしくはルシールのウフンなんて言葉にクラクラしながら足元を見ると2枚のレコードが置いてあった。
2枚とも口を開けて叫んでいる男が大写しのレコード・ジャケットさ。
サリー、もしくはルシールにお礼を言おうと思い、腰を上げた。
するとすでに彼女の姿は見えず、世界中のどこでも見える銀色の月光がただただぼくのためだけに光っていたのさ。

信じられないかもしれないけど本当の話です。

B.G.M.「LITTLE RICHARD/LONG TALL SALLY」
いつまで経ってもぼくの太陽です。

No.1542 - 2020/05/11(Mon) 21:56:46
ウォーキングにまつわる話 / 淳吉郎
「前進あるのみ」とか「上を向いて歩こう」という言葉がある。
これらの言葉が漂わせるイメージは「ポジティブ」であろう。
2月4日の投稿文のとおり、健康のため毎朝ウォーキングをしている。
出発点は我が家の玄関、目的地も我が家の玄関、そんな30分弱です。
スタートした瞬間から「前進あるのみ」で、てくてくと我が家の玄関に向かって歩く。
ある日、♪おお、早く帰りたい♪と仲井戸チャボ麗市さんが唄っている気持ちとおんなじな自分に気づいた。
もともと「健康のため」に始めたそれは、いつしかポジティブではなく「ルーティン」と化していたんだ。

4月から5月にかけて花々が咲き乱れ始めた。
春ランマンとはこのことだろう。
おお、なんて淫靡(いんび)な響きなのだ、ハルランマン。
花の名前は知らなくてもキレイなのはわかるんだ、初めて観たバンドのカッコいい曲がこっちに来るように。
ウォーキング道中の家々で見かけるガーデニングの花々を見るのが楽しみになってきました。
ルーティンがポジティブに変わった! ……というか戻った!

花もそうだが垣根にも興味があるのです。
我が賃貸住宅にも垣根があり、毎年の秋口には伸びた葉っぱの形状をそろえる。
庭木の剪定(せんてい)というやつだ。
歩きながら、とある家の垣根に驚愕した。
キッチリと剪定してあるんだ。
垣根が直角に刈ってある、それが道路と平行に続いている。
驚いたことに周り2,3軒の垣根もそうだった。

これはプロがやったのか、それとも庭木いじりが好きな近所の爺さんの仕業か。
でもよ、ここまでキッチリだと見栄えはいいが、ちょっと息苦しくないかい?
まるで、一曲の中の決められたギターソロ・コーナーで、寸分狂いのないフレーズをキッチリと弾かなければならない楽曲みたいじゃないか。
そもそも、それってロックか?
ロックかもしれないがロックでないかもしれない。
そんな事を考えながら歩いていたら、いつの間にか玄関に着いていた。

答えのないロック道のウォーキングをぼくは続けている真最中。

B.G.M.「THE 仲井戸麗市BOOK/仲井戸麗市」
全曲、今の言葉で言うところのキレッキレってやつですね。
B面1曲目に『早く帰りたい PART?U』収録。

No.1541 - 2020/05/05(Tue) 00:07:07
永遠のギターヒーロー / 淳吉郎
ぼくの最初のアイドルは山口百恵さんでした。
小学校5年生ぐらいだったと思う。
どこに惹かれたのだろう、百恵ちゃんに。
ソウル・ミュージックも知らないぼくにとって、百恵ちゃんから出てくる「あの雰囲気」はとってもブルーで、そこが好きだった気もする。
しばらくして、百恵ちゃんはぼくより6歳年上なことが判明しました。
当時のぼくにとっての6歳年上って「大人の世界」だった。
13歳でロックが好きになった。
17歳の時にラジオから流れてきたあるバンドのライブ演奏に耳が釘付けになった。
とっても耳が痛かった。
エレキギターを弾き始めて2年目に差し掛かったぼくにとっての新しいアイドルができた瞬間です。
そして、初めてのギターヒーローが生まれた瞬間だ。
しばらくして、そのギター弾きはぼくより19歳年上なことが判明しました。
百恵ちゃんはぼくが大人になる前に姿を消してしまった。
あの時、19歳年上のギター弾きはぼくが大人になってもギターを弾いている。
そのギター弾き、5月1日まではぼくの18歳年上だったけど、本日5月2日からやっぱりぼくの19歳年上になりました。
ぼくにとっての永遠の19歳年上、ぼくにとっての永遠のアイドル、ぼくの永遠のギターヒーロー、鮎川誠さんお誕生日おめでとうございます。
またライブを観れる日を楽しみにしています。

淳吉郎/THE SLICKS

No.1540 - 2020/05/02(Sat) 00:01:23
弾き語りにまつわる話 / 淳吉郎
そういえば、学生時代に「ながら勉強はいけません」なんつー先生からのお達し(おたっし)があったことを、ふと思い出した。
当時は今みたいなパソコン時代ではなかったから、ラジオを聞きながらとか、レコードを聴きながらとか、〇〇〇〇をしながら(キャぁー)、勉強をしてはいけませんということだった。
そんな記憶の残像をたどっていたら、こんな言葉が浮かんできた。
「先生、ながら勉強がいけないんだったら、そんなことを我々、小学生に伝える前に伝えるべきひとたちがいます。ギターを弾きながら唄ってるひとたちがいるんですよ。知ってる? たとえばチャック・ベリーやボブ・ディラン、ジョン・レノン、おーっと大事なひとを忘れていた、ロバート・ジョンソンさんとかさ。イェイ! マディも忘れちゃあいけないぜ」
浮かんだのは名案だと思ったがその当時、小学生のぼくが上記のファンタスティックなギター弾きの方々を知っているはずはなく、百歩ゆずって知っていたとしても、肝心のタイムマシーンを所有していないので、あの日の先生にこの名案もどきを伝えられないのでありました。くぅぅ。

そういえば、学生時代に「ギター弾き語り」なんつー言葉に、言い知れぬ希望を見出したことを、ふと思い出した。
フォーク・ソング全盛時代です。
ギターを弾きながら唄う。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」2匹のうさぎを追っかけてると1匹のうさぎも捕まえられないよ、なんつー言葉を叩きこまれていた中学生時代、「ギター弾き語り」なんて言葉は永遠の光に感じられたんだ。
だって、別の言い方を許してもらえるならば「ギターを弾きながら卵焼きをつくる」「ギターを弾きながらひまわりの種をまく」「ギターを弾きながら〇〇〇をする(キャぁー)」なのだから。
やっぱりそれは永遠の光だったのさ。
だがしかし、ひとつの疑念が浮かんだ。
「ギター弾き語り」っておかしい言葉だ、どうして唄ってるのに「語り」なのか、だったら「ギター弾き唄い」なのではなかろうか、と。
でもよ、そもそも二匹のうさぎのみならず一匹のうさぎだって捕まえられねーよ、我が人類は、あっちはめっちゃ足速いから。くぅぅ。

ひとが作った言葉はどこまで真実で、どこまでネタなのか、というお話でした。

B.G.M.「The lostnumbers/I want to be in time」
広島県福山市で活動するロストナンバーズの新作音源を購入した。
ニッポン語のモッズ・テイストあふれる楽曲満載のアルバム。
このバンドとはビートシーカーのおかげで数年前に浜松で共演している。
その時は4人組だったけど、今回は3人組での音源とのこと。
Vo.のハラダさんが現在はBa.&Vo.にてベース弾き唄いをしている、ワオッ!
個人的に共感するところが多いこのバンド、またライブでご一緒したいです。
あ、俺たちスリックスはモッズ・バンドではなくロックンロール・バンドですが。

写真右が今回の新作。左が四人組時代のデモ音源。
右側の新作はもちろんのこと、左側はデモでもスゴい。

No.1539 - 2020/04/27(Mon) 23:27:53
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