THE SLICKS BBS
ライブ告知です。
「やらまいかミュージックフェスティバルinはままつ」にThe Whoのトリビュート・バンド、The Who族にてギターで出演。
10月12日(土) 浜松forceにて18時前後からの予定。
入場無料。
(THE SLICKSの出演はございません)
★ 反乱にまつわる話 / 淳吉郎 | |
夏の終わりごろだったか、レコード棚の板がレコードの重量で湾曲していることに気がついた。 そのレコード棚は全国展開している某生活用品販売店で、1年以上前に購入したカラーボックス。 気に喰わないことがあっても、いちいちキレることもなく辛抱しているひとのように、レコード棚も重みに耐えているようだった。
だがしかし、我慢にも限界があるというもの。 カラーボックスの反乱が勃発したら、大切なレコードに被害が及ぶのは当然だ。 レコードって、その一枚一枚に思い出みたいなものがある。 レコードを持ってるひとはみんなそうだと思います。 レコード自体は買いなおすことができたとしても、カラーボックスに思い出まで破壊されたらくやしいじゃないか。 剛速球でレコード棚をネット検索した。 超音速で市内のリサイクル・ショップ数店をめぐった。 もちろん赤信号では止まったし、横断歩道におばあちゃんがいれば、渡らしてあげたよ。 求める大きさや、強度や、値段のものに出会えなかった。
「へへ、時間がないぞ、ジュンキチロー」カラーボックスがなんだか意味ありげな含み笑いをしている。 ネットで紹介されていた自作レコード棚の記事を参考にし、自分で作ることに決めた。 わたしは理系ではなく文系だけど、図面もしっかりと書いた。 1077×371×300(単位mm)の3段式と724×371×300の2段式を5つずつ作成することにした。 現状の生活のなか、作るのは年末年始しかないので、11月ぐらいから下準備を始めた。
そして、勤め先の年末休みが30日からという現実。 27日(日)に、とりあえず1個作って上手くできたら残り9個分の木材を30日に準備し、できれば年内に最低6個を完成させる計画、というか希望を胸に、日々の人生を歩んだ。 わたしがこの世からいなくなったとき、その日々の足跡には「レコード棚最低6個完成」と刻まれているはずですので、みなさんご確認をよろしくお願いいたします。
31日の午後6時半、無事に6個の棚が完成した。 1個ずつ作るうちにコツが掴めてきたのが楽しかったし、作成時間も短縮してきた。 それはまるで、高校時代にエディ・ヴァン・ヘイレンの真似をしてライト・ハンド奏法を練習したころの「あの感じ」にちょっと似ていた。 なんだよ、高校時代となーんにも変わってないってことか、俺は。
まあ、そうだよな。100年前の疫病体験とおんなじことを我が人類は、今年1年間で体験してるぐらいだし。 未来にしっかりと残したいですね、政治家そしてわたしたちが取った行動の数々を。 だって、おんなじようなことを未来のキッズたちが経験したとして、現在のわたしたちみたいにくやしい気持ちを抱かせたくないじゃないか。
この投稿文を2020年に読んでくれたみなさん、一年間お世話になりました。 (喪中の方々も含めて)みなさんよいお年をお迎えください。 この投稿文を2021年に読んでくれたみなさん、昨年はお世話になりました。 (喪中の方々も含めて)みなさんよい一年になりますように。
淳吉郎/THE SLICKS
B.G.M.「ベートーベン交響曲第9番《合唱》/カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」 クラシック音楽、くわしくないけど実は好き。 第九は第4楽章の合唱もいいけど、それより第2楽章がすばらしいと思います。聴いてると身体がふわっと浮く感じにとらわれる。 んで、「ドボルザークの交響曲第5番「新世界より」の第4楽章って、これとそっくり」って家内が言うから新世界をあらためて聴いてみたら、そっくりだった。 つまり、いにしえの大作曲家たちもおれらと一緒ってこと?
写真:湾曲したカラーボックスと出来たてほやほやな3段式レコード棚のスナップ写真。 カラーボックスがバチバチと視線を送っているのに、3段式が知らん顔をしてるのがわかります(笑) しまった! 早いとこレコードを入れ替えないと、ちんぷり返って反乱を起こすかもだぜ。
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No.1582 - 2020/12/31(Thu) 21:50:56
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★ 自由にまつわる話 / 淳吉郎 | |
☆12月某日、浜松G-SIDEへライブ観戦、お店企画《See You In G-SIDE vol.1》。 出演順にTHE GOOD TIME ROLLERS、a+bets、THE JASON BLUE-RAY。
THE GOOD TIME ROLLERSはライブのたびにメンバーが違うんだけど、この日もリーダーであるコウキくんが作るR&Bに根差したロック、つまりそれはぼくが嗜好するところ、を鳴り響かせていた。 コウキはいい曲作るから、くやしいんだよなあ、まったくもって。
a+betsは告知を見たときから「知らないバンドだけど、どんなだろう」と思ってたが、ライブが始まったらメンバー5人のうち3人は静岡市在住の音楽仲間だったという事実。 演奏曲が50年代から60年代に至る秀逸なルーツ・ミュージックのカバーだったし、演奏力も素晴らしかったから、滂沱(ぼうだ)たるくやし涙がわたしのかわいい頬を流れた次第。
THE JASON BLUE-RAYは新メンバーになっての初浜松ライブだった、らしい。 個人的に興味あったのが新ドラマーの女のコだったんだけど、カッコいい太鼓を叩いていた。 「キレイ」と「美しい」が似て非なるもののように、「上手い」と「カッコいい」もそうだから。 つまり、彼女がメンバーとなったジェイソンは次に進んでいるってことだと思う。
この日の3バンドを観て感じたのは、それぞれが好きな音楽を自分勝手に解釈して「自由に演っていた」ってことかな。 それはまったくもって、俺自身がロックを演るに対して思ってるところとおんなじ。 みなさん、おつかれさまでした。ありがとう。
☆コマーシャルです。 そのTHE JASON BLUE-RAYの企画にTHE SLICKSが出演します。
1月24日(日) at 浜松G-SIDE NOZU&THE JASON BLUE-RAY企画《N.J.P》 開場/開演;17:00/17:30 料金;1600円(1d込) 出演; NOZU THE JASON BLUE-RAY THE SLICKS
たぶん、ノズもジェイソンもメンバーの平均年齢は20代中盤だと思う。 スリックスは44歳ぐらいかな。 だから? はい、すんません、そーゆーことです。 みなさん、よろしく。
☆土曜日と日曜日が休日であるわたしにとって、金曜日の夜というのはサイコーな時間です。 言い換えるならば「永遠の自由を手に入れた気分」と表現してもよかろう。 土曜日よりも、日曜日よりも、金曜日の夜が永遠に続くのならば……ロマンチックな気がする。 だがしかし、それは翌日土曜日の朝、昇る朝陽の美しさに気づくことができないかもしんない、ってこと。 自由ってのは、いったいなんなんだろう。
☆地元ハママツのバンドのいくつかにヘルプでギター参加したことがある。 「ジュンキチロー、好き勝手に弾いていいよ」 って、どのバンドでも言ってくれるんだけど、気持ちいいギターを実際快適に弾くことは非常にむずかしかった。 そういえば、本日午前中、近所のホームセンターに出かけた。 信号待ちで横を眺めると、電線に鳥が数羽止まってた。 もちろん鉄砲不所持だから、撃ってさ焼いてさ喰ってさ、はしなかったけど。 んで、彼らが電線から上空に飛んでった時、 「ああ見えるけど、あいつらは本当に自由なんだろうか。あん時の俺のギター・プレイとおんなじなんだろうか」 って、ふとそう思ったのです。
B.G.M.「ジャニス・イアン/愛の回想録」 数か月前、浜松が世界に誇るバンド、UP-TIGHTのリーダー青ちゃんと中島みゆきについて語りあった際に、彼からジャニス・イアンを勧められた。 本日、彼女のレコードを初めて買った。 素晴らしすぎる。 なぜなら、さまざまなことにおいて「キレイ」ではなく「美しい」からです。 フェイバリット・ミュージシャンがまたひとり増えたんだ。
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No.1581 - 2020/12/27(Sun) 22:29:14
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★ ガムにまつわる話 / 淳吉郎 | |
通勤のあいだ、くちゃくちゃとガムを噛みながら運転をしている。 10年以上前からなんだけど、きっかけは禁煙に挑む際のタバコの代打(ピンチヒッター)としてです。 そのときわたしは「眠くなったらこれでオメメぱっちり……」みたいなうたい文句の黒々したガムを選択した。 四角形の小粒なガムが幾粒も円筒状のケースに詰め込まれている600円(税込)ぐらいのお徳用。 どーゆーわけか、そのとき以来、それ以外のガムを選ぶことはせず、一途な、愚直な、♪オンリー・ユウ〜♪なぼくなの。
2ヶ月前、スーパーマーケット内で「たまには別のガムでも噛んでみるか」という気分に、ふとなってしまい、その場で違うガムを購入した。 それ以降、毎回違う種類を選んではガムの風味や噛みごこち、ひいてはパッケージからガムを取り出す際の取り出しやすさ具合まで観察している。 え? そんな俺はまるでガム・マニアじゃないか! でもそれは、レコード屋で知らないバンドのレコードに食指が動くのとちょっぴり似ているから、まあしょうがないら。 「冒険買い」って言葉以上に未来を予見させる言葉を俺は知らない。
現在、噛んでいるのはスウィーティ、ピーチ、マスカット、グレープ、オレンジ、ライチ、ベリーという7種の甘味ガムが混在しているやつ。 投稿文でたびたび申しあげているとおり、わたしの通勤時間は1時間です。 たしか有名なキャラメルのキャッチコピーに「1粒で300メートル」ってのがあった気がする。 だがしかし、おいらの場合は「1粒で15分」ぐらい噛むと次の粒をお口に追加投入している次第。 つまり1時間後、それは会社の駐車場に着くころ、わたしはわたしのかわいいお口のなかで4粒のガムを、まるで屈強な大リーガー選手のように、くちゃくちゃさせているのさ。 あの日、代打(ピンチヒッター)として出場した代替え(サブスティチュート)なガム(選手)は、今日も巨大なバットをフル・スウィングしている。
7種の甘味ガムを1時間のなかで無作為に4粒選ぶとして、すべておんなじ味だという確率は非常に低い、はず。 そうです、わたしはカー・ステレオから流れ続けるイッツ・オンリー・ロックンロール・ミュージックを聴きながら、チューイン・ガムのミクスチャー・ミュージックを味わっている次第。 俺にとって、ただ甘いだけの音楽はつまんねーし、同様にただ甘いだけのガムもつまんねー、それがミクスチャーだったらなおさら、って話さ。
B.G.M.「THE WHO/WHO’S BETTER,WHO’S BEST」 1988年発表、ザ・フーのベストアルバムA面4曲目に『SUBSTITUTE』収録。 邦題が『恋のピンチヒッター』ってのは有名な話だね。 タイトルから自分勝手に想像できるのがすばらしい。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★ ザ・スリックスのライブ予定です。
☆1月24日(日) at 浜松G-SIDE 詳細後報で
☆2月14日(日) at 浜松キルヒヘア 詳細後報で
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No.1580 - 2020/12/21(Mon) 00:19:46
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★ 期待にまつわる話 / 淳吉郎 | |
70年代後半、それはテレビ番組のなかに数々の歌謡番組が存在していた時代。 画面の向こう側は華やかな世界、わたしにはそう見えた。 遊園地をきらいな子供がおそらく少ないように、テレビに出たくない歌手だって少ないはずだ、そう思っていた。 だがしかしある日、あえて出演拒否をする歌手が幾人かいることに気がついた。 その多くはギターを弾きながら唄うようなシンガー・ソングライターだったんだ。
「おれは(わたしは)おまえら(あなたがた)アイドルとちがうんだ(ちがうのよ)」というツッパリだったのか。 「テレビじゃなくってライブがすべてなんだ」というこだわりだったのか。 「テレビに出るのは悪魔に魂を売り渡すようなものだ」という言い伝えが脈絡と続いていたのか。 いつしかわたしは、そんなミュージシャン連中をカッコいいと思うようになっていた。 その経験からか、現在は好きなバンドのテレビ出演情報をキャッチすると「なんでテレビなんかに出るんだよう」というよりも「おーっ! 楽しみだあ」となっているのです。
11月下旬某日、そして12月中旬某日、わたしの大好きなロックンローラーのふたりが対談形式のテレビ番組にそれぞれ出演した。 偶然だが、どちらの対談相手も男優だった。 番組内でふたりのロックンローラーそれぞれが語った内容は、実に興味深いものだった。 「うんうん」「そうだよね」「うわぁ、さすがだなあ」 なんつって、その期待どおり……もとい、期待をうわまわるふたりの発言にわたしは首肯するばかり、でした。 だがしかしその反面、対談相手の俳優ふたりの言葉は、空に舞い上がってゆく風船のような軽〜いものにしか、わたしには感じられなかったんだ。 簡単に言えば「期待はずれの人たち」だったってことかな。
ところで「期待」っていうのは、漢字でたったの二文字なんだけど、実際に、実生活において、なんらかの事情で期待されているひとたちは世界中にたくさんいると思います。 そもそも「期待」っちゅーのは、誰かが誰かに「期待する」から生まれるものであり、単独では存在しない、いや存在すらできない難解なものなんだと思う。 えっ!? それってウイルスと一緒じゃん。
「鋼鉄10Kgと真綿10Kg、どちらが重いかねぇ?」 「どちらも10Kgだからおんなじだに」 これは、多くのひとがご存じな引っ掛け問題です。 「鋼鉄10Kgと期待10Kg、どちらが重いですか?」 「期待の方が数千倍重い」 なんらかの事情で期待されているひとたちは、しぶしぶそう答えるに決まってる。
B.G.M.「BLUE TRAIN/JOHN COLTRANE」 1957年発表、ジョン・コルトレーンの同名アルバムの1曲目に収録。 我が国におけるブルー・トレインという呼び名は国鉄〜JRにおける寝台特急の別称。 うん、たしかに、目的地に向かって夕方から出発する寝台特急のなかで、酒を飲んで個人的パーティーを開催している楽曲な気がする。 でもそれって、いささか自分勝手過ぎる解釈か。 ま、実際に俺自身がそれをやってるんだけど(笑) 実際にはコルトレーン、っちゅーか米国ではどんな列車のことをそう呼ぶのだろう。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★ ザ・スリックスのライブ予定です。
☆1月24日(日) at 浜松G-SIDE 詳細後報で
☆2月14日(日) at 浜松キルヒヘア 詳細後報で
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No.1579 - 2020/12/13(Sun) 23:34:25
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★ 某日日記 / 淳吉郎 | |
某年某日、こんなことがあった。 東京へライブを観に行った帰りの新幹線内で、こともあろうか事前に購入したビールを飲みつくしてしまったんだ。 それはこだま号だったから、車内販売はありません。 わたしは自分の先見の眼の無ささ加減に、いいかげんウンザリしちまったぜ。 そんな時、ちょうど通りすぎた車掌にウンザリ顔なわたしはこう問うた。 「すみません、次の新富士駅でビールを買いたいんですけど、時間的に大丈夫ですか」
彼はすぐさま答えた「それでしたら〇号車でお降りください。目の前が売店になっていますので。のぞみの通過を待ちますので大丈夫ですよ」 彼が言ったとおりわたしは〇号車の搭乗口まで歩んでゆき、そこで新富士駅到着の時を待った。 数分後、駅に到着すると目の前には売店があり、わたしはビールを購入しながらあの車掌のプロフェッショナルな案内に驚愕した次第。
11月某日、静岡市へ行った。 ピンパーズ・パラダイスでワタナベマモルさんの弾き語りツアー公演があったからだ。 共演が静岡市を代表するバンドのひとつ、C.C.RIDERと聞いて「行かないという選択肢」がわたしには見当たらなかった。 ぼくが好きなひとたち、そのひとたちが自分の好きなことをしているのが大好きなのです。
演奏はC.C.RIDER、店主でもあるマッキーさん、最後がワタナベマモルさんの順だった。 C.C.RIDERのヴォーカルで友人でもあるカトちゃ、そしてマッキーさんとマモルさんの声色(こわいろ)に引き込まれたサイコーな夜だった。 この世のなかには「背が高いひと」がいたり「走るのが速いひと」がいたりする。 それとおんなじように「いい声を持っているひと」がいるのです。 いろんな努力をすれば、それらにあてはまらないぼくのような人間でも、ちょっとは近づけるような気もする。 だがしかし、そうは問屋が卸さないものさ。 いまやメーカー直売りの時代だし。ね。
そんなことを考えながら、22時28分静岡駅発の新幹線ひかり号に乗車した。 その時刻に新幹線乗車するひとは少ない。 ガラガラな車内のなか、自由席の乗車券だったわたしはちゃっかり指定席に座っていた。 やがて車掌が現れ、こう言った。 「すみません、指定席券を拝見させてください」 「あ、すみません、持ってないです。でも、いいら、ぼく降りるの次の浜松だで。あと15分もすりゃあ着くに」 「いえ、やはり指定席券を買っていただかないと困ります」 「あ、そうなんだ。わかりました」 わたしは自由席へと向かいながら、脳裏のなかでこうつぶやいた。 「新富士駅ビール購入をサポートしてくれたあのときの車掌さんだったら、今回はどう言ったんだろう」
B.G.M.「THE JIMI HENDRIX EXPERIENCE/I DON’T LIVE TODAY」 ジミヘンやポール・ウェラーというスーパー・ウルトラ・ミュージシャンが、自分の声にすごくコンプレックスというか引け目を感じていたという話を聞いたことがある。 「え〜ホント? ウソだろ」なんて思いながら、「ま、俺もしょうがねぇか。唄うしかないよね」なんつって開き直りつつ安堵する自分がいた日を、昨日のことのように覚えています。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★ ザ・スリックスのライブ予定です。
☆1月24日(日) at 浜松G-SIDE 詳細後報で
☆2月14日(日) at 浜松キルヒヘア 詳細後報で
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No.1578 - 2020/12/06(Sun) 19:18:44
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★ あて名のない2通の手紙 / 淳吉郎 | |
?@ 見あげれば、澄み渡った青い空。 その少し手前で君を見つけた。 風に身を任せ、ゆっくりと移動する君を見ているうち、筆を執りたくなった次第。 そっちから、こっちはどう見えているんだろう。 こっちはね、簡単に言えば浮き世です。 手に入れたものが、必ずしも正しいとは限らない世界。 青空の中をたゆたう白い雲。 そんな君へこのはがきを送るよ、風に乗せて。 返信不要だけど、可能ならば変わらない形のままの君とまたお会いできれば。 そのとき、浮き世について語り合おうよ。
?A あの日から7年が経ちました。 つまり、君たち4匹も、うちの猫も7歳ってこと。 正直なところ、里親募集を出していたあの家に行った時、どの子でもよかった。 僕のところへ最初に近寄ってきた子を引取ることにしていたから。 うちは仲良くやってるけどみんなはどう? やさしい飼い主さんに巡り会えていますように。 いつかどこかで同窓会ができたらいいね。 みんなお互いが兄弟って事に気づくのかな。 じゃあ、お元気で。
追伸 出されたご飯に文句を言っちゃあダメだよ。
B.G.M.「仁輪加/サンハウス」 1976年発表、サンハウスのセカンド・アルバム。B面4曲目に『あて名のない手紙』収録。 歌詞というのは短いほどカッコいい、というのがわたしの持論です。 だって、母国語ってのは思いをはせることができる言語だから、転がるビートに乗せるために日記みたいな言葉で埋め尽くすなんて不要だと思うんだ。 ちなみに『あて名のない手紙』は5分49秒の楽曲なんだけど、歌詞はたったの10行です。
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No.1577 - 2020/11/29(Sun) 15:07:08
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★ 3密にまつわる話 / 淳吉郎 | |
☆10月18日の投稿文で申しあげたとおり、出勤に要するわたしの通勤時間は1時間。 それは所有するCD音源を聴きながらの1時間。 新作音源や買ったばかりの音源というよりも、何年も前に購入した音源をあらためて聴きなおす1時間。 ここ数日間はTheピーズの音源を聴いている。
☆聴きながら、「う〜む」なんて声を発しながら、わたしは運転。 ロダン制作のブロンズ像『考える人』みたいな体勢で運転。 「えっ!? ウソでしょ」と、あなたはおそらく言うであろう。 だがしかし古今東西、サイコーな音楽や表現ってものは、わたしたち一般のひとびとに対して信じられない影響を及ぼしているものさ。
☆あの日、わたしはたしかにブロンズ像の体勢で運転していた。 密閉された自家用車の空間のなか、わたしの感嘆の声はいつしか密集され、気づくとわたしはこれまで以上にTheピーズと密接な関係を結んでいた。 そんな3密もあるんです。
☆11月某日、盟友でありライバルでもあるフクちゃんと飲みーティングをした。 今回は居酒屋ではなく、ハママツを代表するライブハウスのひとつであるG-SIDEが存するビルの入り口で週末営業している立ち飲み処「がしや」にて。 週末を楽しもうとするひとびとを乗せた遠州鉄道の電車が走ってゆく。 週末を楽しもうとするひとびとが運転するクルマが街道を走ってゆく。 週末を楽しもうとするひとびとが目的の場所に向かって歩いてゆく。 そうです、がしやは解放された青空飲み処なのさ。
☆ふたりはいつもどおりの会話をした。 簡単に言えばそれは「現在過去未来」の話ってこと。 昔話のみに、花を咲かせるのもよかろう。 現在における処々の問題についてのみ、議論するのもよかろう。 現状を鑑(かんが)みず、未来に対する理想論のみで、突っ走るのもよかろう。 だがしかし、おれたちふたりは、そうじゃあないんだよなあー、いつののみーてぃんぐでも。
☆わたしにとってロックンロール・ミュージックっつーのは常に時代の最先端。 なぜなら、過去の音源から未来を知ることができるし、現在の音源から自分がこれから演りたいことを想像させてしまうし。 フクチャンとの飲みーティングでの会話内容だって、いつもそんな感じ。 つまり、ロックンロールそのものってこと。 ふたりはこの夜も、濃密な 緊密な 親密な会話をした。 そんな3密もあるんです。
B.G.M.「山口百恵/決定盤ベスト30曲」 長年の音楽仲間、荒ちゃんからゆずり受けた百恵ちゃん1977年発表の2枚組レコード。 1973年デビューの百恵ちゃんだから、4年後のこのレコードはベストと言うよりも彼女が17歳ぐらいまでの選曲集だと思う。 聴いていて、当時の彼女の年齢からは想像しがたい声質と存在感に今さらながら驚愕した。 もうブッちぎり。 「違う言い方をしろ」と言うならこう答えます。 「イェイっ! 俺の百恵ちゃん!」
写真:「みっけ/飯田往宏」 絵画を購入したのは何年ぶりだろう。 タイトルを含み、この絵が持っている質感がすばらしい。 この絵の質感……それはつまり、筆密、色密、匂密。 そんな3密もあるんです。
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No.1576 - 2020/11/22(Sun) 23:00:32
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