THE SLICKS BBS

ザ・スリックスのライブ予定です。

2024/4/6(土)浜松TEHOM
the 1970 presents《THE KNOCKERS 名もないツアー2024》
OPEN 18:00 / START 18:30 CHARGE \2500(+1Drink)
【出演】
the 1970
THE KNOCKERS
the SCOOTERZ
BEATSEEKER
THE SLICKS
【DJ】
MASA68


4/20(土) 浜松ダイダイ
O/S 18:30/19:00 前売/当日 2500円/3000円 (+1drink)
【出演】
MAMORU&The DAViES TRIO
IDOLS
アジャラカモクレンズ
THE SLICKS










風の音を聞いた / 淳吉郎
☆日常生活の中でテレビジョンを眺める時間がきわめて少ない。だから、ドラマもまったく見ないに等しい。昔のドラマでは持ち時間の最後に『このドラマはフィクションであり実在の・・・うんぬんかんぬん』というテロップが流れてた。最近のドラマもそうなんだろうか。
テレビ・ドラマや娯楽映画(ドキュメンタリーを除く)がスゴいのは、フィクションと思って視聴しているわれわれを知らぬ間にストーリーの中へ投影あるいは没入させてしまったり、登場人物に憧憬の念をいだかせてしまう、そんなところだと思う。まあ、わたしの場合、富士山をじっと見ていると「ぼくも富士山になりたい」、姫路城を見てると「俺こそ姫路城」、行列ができてるメロンパン屋さんの前を通りすぎる際「わたしはあなたのメロンパン」って思ってしまう性格ですから、なおさらのこと。

☆父親の影響もあり幼少のころからバイクが好きだった。19歳で自分のバイクを所有した。20歳をちょっと過ぎたころ、とある2つの映画にめぐり会った。『イージー・ライダー』そして『さらば青春の光』です。バイク、そしてロックにまつわる映画。おいらは所有するスポーツ・バイクを乗り捨て(正確には綿密な交渉をしたうえで下取りに出して)国産250ccのアメリカン・バイクを手に入れた。『イージー・ライダー』を先に観たからです。上述のとおり、富士山と姫路城とメロンパンを足して3で割ったようなぼくだから。『さらば青春の光』が先だったら、おそらくスクーターだったと思うけど。

☆アメリカン・バイクと恋に落ちた男がいた。スポーツ・バイクとは違う風の音を聞いたのさ、ヘルメット越しに。たとえばミドル・テンポのエイト・ビート。たとえば交響曲の展開楽章。空中をたゆたうのはマエストロの指揮棒。たとえば公園のぶらんこ。ゆあん ゆよん ゆやゆよん。腰を揺らすには最適じゃないか。そんな音さ。やがて彼は250ccから400ccへバイクを乗り換えた。さらに響くエイト・ビート、振れる指揮棒、揺れるぶらんこ。風の音はどうしてこんなに自由なんだろう。「大型免許がなきゃハーレーには乗れんら」。やつは免許取得に挑戦し、高価な米国産バイクを購入するための貯金を始めた。ちゃりん ちゃりん ちゃりちゃりりん。

☆人生には転機というものがあります。それはいつ訪れるかはわからない。天気が毎日ちがうように。通称:富士山姫路城メロンパン男にも転機が舞い降りた。ゆらゆらと降りてきたんだ。彼は30歳で転職。そしてこれからの活動を俗称:富士姫路メロン男は考察した。そして決めた「そこそこ貯まったハーレー貯金。まあ、がんばれば買えるだろう。でも、いまの俺に必要なものはなんだ?ハーレーか?いや違う。ロンドンだ!リバプールだ!エジンバラだ!つまりイギリスだ!俺はイギリスだ!」また始まりました。おまけにびっくりマークが5つも付随しているに。

☆ハーレー貯金は使途理由が変更され英国旅行(フランスとオランダもちょっぴり含む)になりました。自分の音楽姿勢が米国から英国に移行した時期だったってのが大きいかも。あの時、当初の計画通り米国産バイクを購入していたらどうだったろう。ぼくは、さらに新しい風の音を聞いていただろうか。おそらく聞いていたと思う。250ccでも400ccでもない、1200ccの音。ぶるん ぶるん ぶらぶるるん。

☆ただ立っているだけでは風の音は聞こえない。バイクにまたがっているだけでも感じない。動いてこその音でしょう。フル・スイングの空振り三振でもいい音が出るように。1か月以上にわたる海外ひとり旅だったが、バイクに乗っていないのに風の音をあちらこちらで聞いた気がする。片言の英語でもかまわず旅先でアプローチしていったからかも。風の音はどうしてこんなに自由なんだろう。そして現在、新しい風の音を聞きたい気分です。いやらしいですね〜この意味ありげな終わり方。聞けるといいけど。

B.G.M.「THE GREAT ROCK’N’ROLL SWINDLE/SEX PISTOLS」
35年前に購入した時にはバンド演奏の部分だけチョイスして聴いてた。おそらく多くのひとがそうではなかろうかと。でも、ここ数年、サントラ盤をとおして聴いてもおもしろく感じるようになった。歳を重ねると予想だにしない展開があります。いいねいいね。

☆★☆★☆★☆★☆★
秋から冬にかけてのザ・スリックスのライブ予定です。
詳細は省略で。

?@9月23日(月) 浜松キルヒヘア
?A10月26日(土) 浜松キルヒヘア
?B11月3日(日) 浜松G-SIDE
?C11月16日(土) 浜松キルヒヘア
?D12月15日(日) 浜松G-SIDE

写真は映画『イージー・ライダー』『さらば青春の光』『ザ・グレイト・ロックンロール・スウィンドル』のサントラ盤がある風景。

No.1486 - 2019/08/27(Tue) 22:51:23
アカデミックにまつわる話 / 淳吉郎
☆日々の生活の中で出会うヒトとの会話の中で、ぼくがバンド活動をしているという展開になることがたまにある。「すごい!バンドやってらっしゃるのね」「ええ、まあ」と言いながら、さらに鼻の穴を少し広げて「オリジナル曲を演っているんです」と言うと相手がたまげる場合が多い。鼻穴の大きさではなく自作曲作成の事実にたまげるのであろう、おそらく。
そして「楽譜、読めるの?」って質問される。「読めないんです」と答えると「そういえばサザンの桑田さんも読めないという話を聞いたことがあるけど」「そうです、そうです、その話です。譜面が読めなくても不思議なことに、曲は作れるのですよ」。

もし、桑田さんや淳吉郎さん(彼はわたし)をはじめとする多くのミュージシャンが幼少期からの教育等で譜面が読めたとして。自作曲をメンバーに伝える際は譜面を起こして、それを渡していたとしよう。その場合、それぞれのバンドの楽曲の響き方は今のヴァージョンとおんなじだっただろうか。もしかしたら、アカデミックなだけでおもしろみをなんにも感じない「それなり」の作品が仕上がっていたかもしれない。そこは非常に気にかかるところではあります。

☆8月某日。トヨタ自動車の所在地として有名な愛知県豊田市を訪れた。豊田市美術館で開催中の『クリムト展:ウィーンと日本 1900』。西暦1900年前後に活躍したオーストリアの画家:クリムトの展覧会。クリムト作品を数点しか知らないので、会場内各所に設置されている画家のバイオグラフィも含む解説をしっかり読み、「なるほど」とひとり合点(がってん)しながら絵を見ていった。
やがて、とある代表作品が現れた。上から目線の半開きなふたつのおめめと半開きな上下くちびるの女性。彼女はぼくをじ〜っと見ている。いや、左隣にいる美術大学の画学生風な女性や右側でぺちゃくちゃと的外れ(まとはずれ)な会話をしているカップルではなく、彼女は確実にこのぼくを見つめているのさ。こちらを見つめてくれているのに目をそらしたら彼女に対して失礼だと思いぼくも見つめる。あれれ? いま、彼女の艶(つや)っぽいくちびるが動いたぜ。

「ねぇ、あんたジュンキッチーでしょ」
「は、はい、そ、そうです」
「来てくれてあんがとね」
「あ、あんがとって・・・いやいや、こちらこそお会いできて光栄です、ははは」
「あんたさあ、上の文章で桑田とかまわりのバンド仲間と同次元で自分を語ってたでしょ」
「はい?」
「幼少期からの教育とかで譜面が読めたとして、とかどうとか言ってたらぁ!」
「は、はい!言ってました!・・・言ってたらは遠州弁なんですけど・・・」
「あんたねぇ」
「はい!」
「あたいが言いたいのはさぁ、あんたがいっちばんアカデミックってことなんよ!前例にならって曲や歌詞を作って、シロウト相手にすごいだろ?なんて、いい顔してるだけよ、そんなイケメンでもないくせに。ははは。ダァっっっサっ!今度のスリックスの新曲、どうするべきかこれ以上あたいに言わせんじゃないわよ!わかったわね!」
「わ、わかりました!ユディトさまっ!」

中学2年の時の担任は美術担当のきれいな女性教師だった。絵画鑑賞の時間、たしか彼女は「絵と対話してください」って言ったような記憶があるのだが、ぼくはついにそれを達成できたってことか。そして夏休みの自由研究は「アカデミックではない自作曲作成」って事か。んんん、今日(18日)で夏休みは終わりなのに・・・。

B.G.M.「THE MOTHERS OF INVENTION/FREAK OUT!」

☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスの次のライブです。

☆THE 1970 A GO! GO!
■9月23日(月) 浜松キルヒヘア
■開場/開演 17:30/18:00 前売/当日 ¥2000 (1d別)
■出演;
THE 1970
地獄の季節
THE SHOTGUN GROOVE
THE SLICKS
■DJ:F山(PHONOSICS,WHIZZ)

写真:このフランク・ザッパのレコードは30年前に購入した。当時所有のロック名盤ガイド・ブックに載ってたから。当時は良さがわからずダメだった。30年経過したんで「そろそろかな」と思って聴いたけど、やっぱり距離感は変わらず。次の30年後は俺、82歳か。とりあえず3年後ぐらいに聴いてみようかな。
購入後、観ていなかった遠藤ミチロウさん監督および出演の映像作品をこの夏、ようやく鑑賞。4月末の訃報とは関係なく感慨深く観ました。
最近読んでるのは好きな作家:町田 康さんといしいしんじさんの対談集。おもしろすぎる。対談集なのに哲学書みたいなんだ、ぼくにとって。

No.1485 - 2019/08/18(Sun) 19:48:42
過去から未来にまつわる話 / 淳吉郎
☆日々の生活の中、やり残してることがたくさんある。なぜなら、ぼくは「身の程知らず(みのほどしらず)」そして、「世間知らず」だからさ。自分の身の丈が160センチメートルということは知ってるけども。我が欲求に従順なぼくは自分の立場をわきまえないから、知らぬ間にやり残してる事柄がずんずんと積もってゆく。
そんな8月某日、応接間の机上にたまっている購読新聞を読みました。夏休みなので。きのうのニュースなんて誰も欲しがらないかもしんないが、ぼくは読み続けてしまう。高校野球やプロ野球やJリーグの結果、英国ゴルフ大会での邦人女性の偉業と笑顔、我が国を含む世界各国の諸事情、そしてこの時節だからこそ特集が組まれる70年以上前の戦争の事柄も。
「世間知らず」であり「戦争知らず」なぼくは昨日のニュースのみならず、ずっとずっと昔に起きた事象を知るべきだと思ってます。そして、過去から未来を想像すること、それがぼくらにできることなんじゃないかな。そう思うけど。

☆8月某日。浜松のライブハウス:キルヒヘアに行った。今年4月から同店3代目のオーナーとなったタジマくん主催「タジマ・フェスティバル」。全5グループの出演。ぼくが演っていない音楽を演奏する出演者のみなさんだった。ザ・スリックスが寿司屋だとしたらこの日は、寿司職人の淳吉郎さん(彼はぼく)がカレー屋やら、ハンバーグ屋やら、しゃぶしゃぶ屋やらに訪れて、それぞれの味を吟味したと言ってもよかろう。
この日、通称:寿司職人の淳吉郎さん、は満腹でした。キルヒヘアのおもしろいところはオーナーが3人目になっても店名を変えていないという点、そして歴代オーナーから今のタジマくんに至るまで、それぞれの持ち味がそれぞれ発揮されている点、それがすばらしいと思ってます。この日はまさにそんな「今のキルヒヘア・フェスティバル」だったんじゃないかな。バンドも生き物だしライブハウスも生き物、そんなことだと思う。これからのキルヒヘアを想像しちゃったぜ。

☆8月某日。浜松のエスケリータ68に行った。旧友と言ってもよかろう静岡のロックンロール・バンド:スリーピーズのライブ。旧友のライブだけにお客さんの数人も旧友。客席をよく見ると旧友の中に実弟がいた。わたしは瞬時に思いをめぐらした「彼を旧友と呼ぶべきか、それとも実弟と呼ぶべきか」って。考えてみれば現在52歳のミーにとって2歳年下のヒーはフィフティ・イヤーズにわたるオールド・フリエンドなわけです。そんなことを考えているうちにスリーピーズのライブが始まった。ワオッ!
60年代〜70年代の珠玉ロックンロール・カバー曲と自作曲のライブ。あいかわらず、やっぱり、すばらしかった。メンバー3人の体温が感じられる演奏だったから。「うちのふたり、淳三郎とスカには絶対観てほしいなあ」そう感じるライブだった・・・と思ったら10月26日にぼくらスリーピーズとザ・スリックスはキルヒヘアにて共演するのでした。ワオッ!詳細は後報します。みなさまお楽しみに〜。おそらく出演者平均年齢50歳以上だけども、過去から未来を想像することしかできないバンドが出演します。イェイっ!

B.G.M.「SKREWDRIVER/9 TILL 5」

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ザ・スリックスの次のライブです。

☆THE 1970 A GO! GO!
■9月23日(月) 浜松キルヒヘア
■開場/開演 17:30/18:00 前売/当日 ¥2000 (1d別)
■出演;
THE 1970
地獄の季節
THE SHOTGUN GROOVE
THE SLICKS
■DJ:F山(PHONOSICS,WHIZZ)

写真は初期パンクバンド、スクリュウドライヴァーの1977年から1979年までの編集盤。全21曲入り。名著「パンク天国」によると、いわゆる右寄りなバンド姿勢が紹介されています。ぼくはこのバンドが持ってる質感が好きなんです。ストーンズの『19回目の神経衰弱』とかフーの『無法の世界』のバリバリなパンク・カヴァーも含めてね。過去から未来を想像できるんだ。もうサイコー。

No.1483 - 2019/08/14(Wed) 03:35:33
すべてはオールライトにまつわる話 / 淳吉郎
☆4月の終わりごろ、静岡県沼津市で開催されたロック・イベントに行った。すばらしい出演者ばっかりなイベントだった。そのうちのひとつに東京で活動するラングスティーンがいた。ライブハウスに入店してほどなく、バンドでギターと唄を担当するコージと遭遇。おたがい再会の喜びをわかちあった。
「お〜!コーちゃん!元気?」
「お〜ジュンちゃん!ハママツから来てくれたの?」
「今日のイベントはサイコーなメンツばっかりだからね。そりゃぁ来るさ。新しいドラマーのラングスティーンも楽しみにしてるでね」
「ありがとう。あっ!ジュンちゃん、ライブが終わったらちょっと話があるんだ」
「オーケー!オーケー!」

☆ドラマーが変わっておそらく2ヶ月も経過していないその日、バンドのライブはやっぱりサイコーだった。タオルで汗を拭きながらコーちゃんがぼくのところにやって来ました。
「いやぁ〜おつかれコーちゃん!サイコーだったに、今日も!」
「ありがと〜!あっ、あのね、ジュンちゃん」
「なに?」
「実は8月にシナロケと対バンすることが決まったんだよ!」
「マジか!マジか!マジか!」
わたしはおんなじ言葉を3回くり返しました。だって、おじいちゃんの遺言は「大切な言葉は3回くり返せ」だったからです。

☆8月3日(土)は東京・下北沢のライブハウス・シェルターに行った。上述のコージが教えてくれた日がこの日だったのさ。ラングスティーン主催「ROCK IS ALRIGHT」。
1番目はヤング・パリジャン。名前はインターネット上で幾度か拝見していたグループだけど、ぼくにとっては初めてのライブ観戦。化粧をしているメンバー5人がステージに現れてライブがスタート。一曲目から「おっ!」って思った。グラム・ロックだった。これまでの我が人生でいろんなバンドを観てきたけど、ここまで「しっかりとグラムしている」バンドは観たことがありません。リード・ギターとリズム・ギターふたりのアンサンブルもサイコー。ボーカルの方のハイトーンな声色もまさにグラムだった。すばらしいライブ。

☆2番目はラングスティーン。自分たちが企画するイベントにシナロケが出演するなんていうこの日の彼らの気持ち、ぼくはすごく理解できる。ナニからナニまで察することができます。そんな彼らのライブが始まったぜ。ワオッ!壮絶なライブ。すさまじい。MCなしで一気にブッ飛んでって最後の曲は名曲『THE END』。サイコー過ぎるこのライブに対し「筆舌に尽くしがたい」なんて表記をしたかったけど、みまさまがご覧のとおり知らぬ間においらは感極(かんきわ)まる、そして歓喜(かんき)まわる言葉を書きつらねてしまいました。

☆3番目はシーナ&ロケッツ。いっつもおんなじ。いっつも違う。ロケッツのライブはそんな感じです。レコードやCDなどの発売音源どおりキッチリ演奏するのはスゴいことだと思う。でも、ぼくたちわたしたちは人間です。毎日毎日ぼくらは鉄板の上で焼かれてイヤになっちゃってるたいやきくんとおんなじだと思う。ライブ演奏でルーティンな業務を見せつけられるより、ミュージシャンやバンド・メンバー間の温度や体温を感じるほうが俺は好きかな。まあ、いきつけの食堂や喫茶店やレストランに行くたびに食味が違うのはとても困るけど。この日のロケッツ、個人的には「ユー・メイ・ドリーム」が特にグッときた。鮎川さん、奈良さん、川嶋さんはこれまでとおんなじで今でもぼくの視界のず〜っと先を歩いてます。あいかわらず背中しか見えないのさ。
企画のコーちゃん、おつかれさまでした。サイコーな夜をありがとう。ロック・イズ・オールライト。すべてはオーライだったに!

B.G.M.「LITTLE FEAT/SAILIN’ SHOES」

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ザ・スリックスの次のライブです。

☆THE 1970 A GO! GO!
■9月23日(月) 浜松キルヒヘア
■開場/開演 17:30/18:00 前売/当日 ¥2000 (1d別)
■出演;
THE 1970
地獄の季節
THE SHOTGUN GROOVE
THE SLICKS
■DJ:F山(PHONOSICS,WHIZZ)


写真:リトル・フィートがマイ・ブームになってから数か月が経過しました。代表作といわれる「DIXIE CHICKEN」と「SAILIN’ SHOES」のうち前者は以前から(30年前から)所有してたけど後者は所有していなかった。中古盤屋で見つけても3000円以上の高価だったりして買わなかった。んで、この日の下北沢のレコード屋にて680円で発見。
「マジか!マジか!マジか!」もちろん言いました。レコード聴いたら言葉が出てこないほどの、つまり筆舌に尽くしがたいすばらしい楽曲の数々だった。

No.1482 - 2019/08/05(Mon) 00:12:03
魔物と天使にまつわる話 / 淳吉郎
☆日頃、一生懸命に練習や訓練やトレーニングを積んでいても、ライブ・ステージや競技会場や発表会等で「いざ本番!」となった時、ミスや失敗を含む思いがけないアクシデントに見舞われてしまうシーンを見かける。体験もしたりする。この事象に対し「ステージには魔物(まもの)が住んでいる」なんていい方をして、わたしたちは責任を回避したり転嫁したりする。当然です。責任なんかだれも負いたくはないのさ。悪魔のせいにしちまえばいいんだ。
反面、そんな場合でもとっさの対応や判断をしてピンチを切り抜けてゆくヒトやグループやチームが存在する。これが、いわゆる「実力」と呼ばれるものでしょう。場合によっては「神がかり」といってもよかろう。最近のはやり言葉だったら「神対応」でよいのか。

☆7月13日と20日の両土曜日ライブを終えたわたしですが、25日ごろだったか、気づくと右手の親指に違和感を感じた。うまく曲がらないのだ。13日は2時間近くのテンション全開な演奏だったし、20日は30分だけどやっぱりテンション全開だった。おそらく想像以上のナニかがギター・ピックを握る右手親指に掛かっていたと思われる。でも、気持ちよくギターを弾いた。弾くのが楽しくて楽しくてどうしようもなかったんだ。もしかして、両日のステージにいたのは魔物ではなく天使だったのかもしんない。

☆同じころ、現在絶賛開催中の高校野球においてひとつの出来事がニュースになった。東北地方のとある県での決勝戦で今年注目を集めている剛腕投手が存するチームが敗退したという。監督は剛腕投手の体調を考え、あえて試合に出さなかったとのこと。剛腕投手を無理にでも起用すれば優勝できたかもしれないのに、です。試合後の監督のインタビューによると逸材である彼の将来を考えて起用しなかったという。ステージには魔物が住んでいることをおそらく監督は知っていたんじゃないかな。50歳を超えてもギターを弾いてるこんな俺でさえ、盛り上がって通常以上の力でギターを弾いて右親指を痛めるくらいなのだから、ティーンエイジャーの剛腕投手だったらなおのこと。監督の判断はすばらしかったとぼくは思う。
そのチームのみならず甲子園のステージを逃した選手のみなさんはくやしい気持ちでいっぱいだろう。でも、ダイジョブ。いろんなステージがこれからも続くから。魔物もいるけど天使も確実にいるから、ステージには。ダイジョブ。

☆7月某日。浜松フォースへライブ観戦。友人のバンド、スリーボール・チャーリーを観に。だがしかし、出番が一番最初と聞いていたのだが、こともあろうにぼくは開演時間を30分勘違いしていた。お店に到着した時には最後の曲、アバの『ダンシング・クイーン』のロック・ヴァージョンだった。自分のアホさ加減にうんざりしながら、タイムマシンやドラえもんにお願いできない市井(しせい)のひとである我が身に幻滅しながら、友人が弾くカッコいいベース・フレーズと音を聴き続けた2分間だった。

☆7月某日。浜松キルヒヘアへライブ観戦。友人プジャリ企画「FIRST! LAST! ALWAYS! VOL.12」。
プジャリが属するノイズ・グループ:庭を含む全5バンドが出演。アンダーグラウンドな匂いがプンプンするイベントだった。キルヒヘアにぴったりという言い方もできる。出演した全5バンド、すべておもしろかった。これはプジャリのバンド選球眼によるところも大きいのでは、と思う。まあ、表現活動に関するストライク・ゾーンって個人個人まちまちだけどね。ぼくにはバッチリだったって話さ。プジャリ、企画おつかれさまでした。ありがとう。

B.G.M.「VIBRATORS / V2」

☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスの次のライブです。

☆THE 1970 A GO! GO!
■9月23日(月) 浜松キルヒヘア
■開場/開演 17:30/18:00 前売/当日 ¥2000 (1d別)
■出演;
THE 1970
地獄の季節
THE SHOTGUN GROOVE
THE SLICKS
■DJ:F山(PHONOSICS,WHIZZ)


写真:ここ数日はパンクロックをたくさん聴いている。これは1978年発表のヴァイブレーターズのセカンド・アルバム。1曲目が『PURE MANIA』って曲なんだけど、実は彼らのファースト・アルバムが「PURE MANIA」ってタイトルです。こう言う事象にあれやこれやの想像をめぐらすのも楽しかったりするんですよねー。
雑誌でよくあるメンバーへのインタビューとかで、ファンにとっては謎な部分の質問をインタビュアーもファンなもんだでついついしちゃって、メンバーが親切に教えてくれちゃって、謎が解けちゃう場合があるじゃんね。俺はどっちかっつーと「謎は永遠にわからないままのほうがいい」かなあ。

No.1481 - 2019/07/29(Mon) 20:26:26
INTO IN / 淳吉郎
《INTO IN》

過労で倒れた それもよかろう
それはむしろ 信号無視だ
うつろな顔で 写真にうつろう
見栄を張って 見えるだろう

韻を踏んで それでいいんだ
ゆうべ有名になる 夢を見たんだ

ゴホンと言えば リュウカクサン
ゴッホの絵の具は 盛りだくさん
モネの絵を見て もめている
マネの絵なら 真似できる

韻を踏んで それでいいんだ
ゆうべ有名になる 夢を見たんだ

買いたいものだけ 使いたい
いらないものは 解体屋
ドライなやつは ドライブしろ
クールな俺は 狂っちゃいない

転ばぬ先の杖に 花が咲き
転がる石には 意思があるのか



※ライブ演奏のため歌詞カードと一部違う部分があります

No.1480 - 2019/07/24(Wed) 23:35:51
囚(とら)われの身にまつわる話 / 淳吉郎
7月20日(土)は浜松G-SIDEにてTHE SLICKSのライブだった。
THE GOODTIME ROLLERSのリーダー:コウキくん主催「LET THE GOOD TIMES ROLL」。
来てくれたたくさんのお客さん、ありがとうございました。

一番目はTHE SCOOTERZ。浜松のハードコア・パンク・バンド。以前からライブを見るたびに「曲がカッコいいなあ」って思ってる。今回、聴いてたらギターの音がまーさーにー80年代初頭の英国ハードコアで鳴ってる音みたいだ、って思った。歪み過ぎないでエッジが立ってるって表現すればよいか。積雪していないむき出しのヒマラヤ山脈って感じか。サイコーだった。

二番目はTHE SLICKS。バンドにとって一年ぶりとなる新曲を披露した。完成までに時間を要したけど、なんとかこの日に間に合った・・・ってか前日(19日)のスタジオ練習でようやく完成に至った次第。もしあなたが駅のホームで、栄光に向かって走るあの列車に乗ってゆこう、としていたとしても、やって来たトレインに駆け込み乗車はいけません。幸運なことに俺たちザ・スリックスはピッカピカな新型ロックンロールをセットリストに駆け込み乗車させてライブできたぜ。イェイ。

三番目はBURN BLUE BOP。イケメンの長身ボーカリストを中心とした4人がスーツをバシッと着込んで、踊れるナンバーをニッポン語にて次々と演奏した。感心した。

四番目はイベント主催者コウキくん率いるTHE GOODTIME ROLLERS。今回の告知フライヤーに笑ったレイ・チャールズを起用している通り(前回はサム・クックだった!)、ソウル・ミュージックを始めとした洋楽を好む彼ならではのオリジナル曲が演奏された。イベント・タイトルはLET THE GOOD TIMES ROLLだしね。すばらしかった。

五番目はTHE FLYDAY。金曜日のFRIDAYではありません。エビフライ(海老フライ)、バタフライ(蝶⇒ちょうちょ)、フライング・ソーサー(空飛ぶ円盤)のFLYです。揚げたてをかぶりついたら「あちち」なんつって、気づいたら背中からカラフルな羽根が伸びてきて、あららら、上空高く舞い上がったあいつはいつしか未確認飛行物体:ユッフォー・タタタ・タッタッタっ・タタタ・タッタッタっ。アゲアゲなライブで店内はあ〜ち〜ち〜。あーちー。だったのです。

サイコーな土曜日だった。
誘ってくれたコウキくん、おつかれさまでした。ありがとうございました。

☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックスの次のライブです。

☆THE 1970 A GO! GO!
■9月23日(月) 浜松キルヒヘア
■開場/開演 17:30/18:00 前売/当日 ¥2000 (1d別)
■出演;
THE 1970
地獄の季節
THE SHOTGUN GROOVE
THE SLICKS
■DJ:F山(PHONOSICS,WHIZZ)

B.G.M.「T-REX/俺ベスト90分カセット・テープ」
T-REXはミドル・テンポがすごく多くて。んでマーク・ボランさんのボーカル・ラインがメロディアスでカッコいい。単調な曲調だと思いきや要所要所で印象的なフレーズがポンって来る「うわっ!こーくるの?」って。もうサイコーなんです、俺にとって。
あ、ぼくの実弟はマーク・ボラン・フリークでありまして、T-REXを語り始めたと思ったら30時間ぐらいぶっ通しでスピークし続けていた記憶がぼくの脳裏の片隅にあります。トータル・スピーキング・タイムは記録に残っていませんが。
そう言えば、彼がマーク・ボランさんのことを「マークはねぇ・・・」なんつって小学校からの旧友みたいな呼び方をしたことがありました。ぼくはすかさず注意「おまえなぁ、彼のこと呼び捨てすんじゃねぇ!ダチかあ?」って。もちろん兄の特権を駆使したまでですが。

7月20日のG-SIDE盛り上がりとライブ終了後の雑談と打ち上げ、そして先ほど申し上げた中村家兄弟の会話を含め、どうしてロックンロールを含むすべての音楽はここまでヒトとヒトとの距離感をいい感じにしてしまうのでしょうか。もしかしてぼくたちは囚(とら)われの身なのか。う〜。

No.1479 - 2019/07/22(Mon) 19:41:39
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