THE SLICKS BBS

ザ・スリックスのライブ予定です。

2024/4/6(土)浜松TEHOM
the 1970 presents《THE KNOCKERS 名もないツアー2024》
OPEN 18:00 / START 18:30 CHARGE \2500(+1Drink)
【出演】
the 1970
THE KNOCKERS
the SCOOTERZ
BEATSEEKER
THE SLICKS
【DJ】
MASA68


4/20(土) 浜松ダイダイ
O/S 18:30/19:00 前売/当日 2500円/3000円 (+1drink)
【出演】
MAMORU&The DAViES TRIO
IDOLS
アジャラカモクレンズ
THE SLICKS










問いかけにまつわる話 / 淳吉郎
ティーンエイジャーの頃から中古盤屋でレコードやCDを購入しているのだが、店内で探している真っ最中に、居たたまれない気持ちになることがあります。
それは自分の大好きな音源が売り出されている時、しかも安い値段で。
「なんで? なんで? なんで?」
ひとの想いはひとそれぞれ、もちろんわかっているが、だがしかし、やっぱりその格安マイ・フェイバリット・レコードを眺めながら繰り返してしまう。
「なんで? なんで? なんで?」

9月某日。
7月某日、銃弾に倒れた政治家の「国葬」という名の葬式が16億円以上の規模で9月末に執り行われる、とのニュースがあった。
政治家の国葬としては55年ぶりとなる今回の国葬に関しては、当初の発表時点からさまざまな意見がネット・マスコミ媒体で報じられ、現在も論じられています。
賛成であれ反対であれ、ひとの想いはひとそれぞれ。
もちろんわかっているが、だがしかし、やっぱりその格安マイ・フェイバリット・レコード……じゃなかった、彼の政治的業績やさまざまな言動を冷静に眺めながらわたしは繰り返してしまう。
「なんで? なんで? なんで?」

9月某日。
わたしの母親の姉にあたる伯母の告別式に参列した。
当然のことながら、そこは幼少の頃から慣れ親しんできた同世代イトコたちとの再会のシチュエイションでもあり。
式が終わり、火葬場にて荼毘(だび)に付す少しの時間、控室にて親族はお互いそれぞれの近況報告。
もちろん同世代な我々イトコたちも近況報告。
全員が50歳越えだけど不思議だね、みんなの顔を見てるわたしは40年以上前にタイム・スリップ。
小規模の家族葬だったけど、みんなが故人を偲び(しのび)、お送りすることができ、あらためて自分たちの血のつながりを確認できた一日でした。
お葬式ってのは、それが一番大切じゃないのかな。

B.G.M.「JIMMY ROGERS/WALKING BY MYSELF」
1970年発表、ジミー・ロジャースのアルバム「CHICAGO BOUND」のB面7曲目に収録。
20代の真ん中ごろ、自分が所属していたバンドにて、この曲をカバーしたことがある。
当時はギター専門だったけど、この曲を提案したわたしはギターを弾きながら唄も担当した。
そして、2007年5月に仲井戸麗市チャボさんが浜松のロックバー・ルクレチアでライブを演った。
ライブの後半でチャボはこの曲をニッポン語でカバーしたんだ。
♪ウォーキン〜歩いていくよ〜♪
そんな唄いだしを聴いたわたしは、あふれ出そうな熱い涙をこらえながら心のなかでこう言った。
「なんで? なんで? なんで?」

この世の中には幸せな問いかけも存在するのです。

☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックス、次のライブです。

11/12(土)
浜松 Tehom
iNsidEoUt7

出演:
WHIZZ
THE PIANICA
THE 1970
THE SLICKS

DJ
SHOGO
KENGOi!

開場/開演 18:00/18:30
予約/当日 2000円/2500円 (+1d 500円)

No.1633 - 2022/09/11(Sun) 22:18:26
戦争にまつわる話 / 淳吉郎
中村家の賃貸住宅は築40年越え。
古民家とまではいかないが、そこそこの年季です。
昭和時代のレコードや旧車が令和の時代でも現役バリバリなのはサイコーにカッコいいし、それは家屋にも言える。
だがしかし、それにはそれ相応のメンテナンスが必要です。

「うわぁ〜」
夏休みの初日午前9時過ぎ、我が女房の声が響く。
一次洗いを終了した全自動洗濯機の排水時、下水管につながる排水口から水があふれ出たんだ。
状況確認したわたしは「きっと、あれかも」そうつぶやくと、屋外へ向かい【下水】と刻印された鉄蓋を開ける。
これまで幾度か経験済みなのです。

予想どおり、下水管のまわりに雑草がうっそうと生い茂り、水流を塞(ふさ)いでいた。
雑草というのは地上だけではなく地下でも生育する、実にしたたかな生き物。
わたしは下水管にまとわりついている雑草という名の「生き物」をやすやすと引き抜いた。
そう、人間というのは自分の都合のためなら、様々な生き物を排除することを厭(いと)わない生き物なのです。
人間がおんなじ人間を殺(あや)めるという最も非道な行為「戦争」が今も続いている。

長期連休における中村家のナラワシは映画鑑賞。
実は独身時代のわたしが衛星放送での映画放映を録画したVHSビデオテープが数十本あるのだが、女房はその中からチョイスしたいと言う。
んで彼女のチョイスはロバート・デ・ニーロ主演の1978年作品『ディア・ハンター』。
「うん、いいよ」と答えたけど、ストーリーをまったく覚えていない。
映画に限らず音楽でも本でも、たまにあるんですね、内容を覚えていないってことが。
ビデオ、レコード、冊子という記録媒体を所有してるのに、です。
♪世界中に建てられてるどんな記念碑なんかより あなたが生きている今日はどんなに意味があるだろう♪
そんな唄が聞こえてくる。

映画はベトナム戦争にまつわる内容だった。
思い返せば昨年の夏休み映画は『戦場のピアニスト』だった気がする。
今回は映画内容を知らない女房の偶然のチョイスとはいえ、8月に戦争映画を観ることによってわたし個人はいろんな思いを巡らす。ことができる。
そして、仮に戦意をあおる映画に出会ってしまった時、はたしてわたしは「この映画はダメだ!」と拒否できるか、もしくは戦争を肯定する気持ちになってしまうか、というところを考えてしまう。
だって、言葉巧(たく)みに人々を洗脳してしまう輩が昔も今も存在しているのです。

B.G.M.「OTIS REDDING/CAN’T TURN YOU LOOSE(お前をはなさない)」
1967年発表、オーティス・レディングのライブ盤「LIVE IN EUROPE」のA面2曲目に収録。
バリバリのアップ・テンポなソウル・ナンバー。
もうサイコーっ!

☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックス、次のライブです。

11/12(土)
浜松 Tehom
iNsidEoUt7

出演:
WHIZZ
THE PIANICA
THE SLICKS
etc..

DJ
Masa68
KENGOi!

詳細後報します

No.1632 - 2022/08/21(Sun) 22:29:19
マエストロの指揮棒にまつわる話 / 淳吉郎
♪群集心理もろ出しで あいつがやるから俺もやる
何でもやります うわべだけ
はやりすたりに敏感で♪
そんな唄が、とある13歳の少年の鼓膜を通過しました、ギューン。
そのあと、そいつは彼の心のなかにある琴線(きんせん)という部分を揺さぶった。
少年は斯(か)くして、世間でもてはやされているさまざまな物事に追従すること、それをカッコ悪いと思うようになった。
もしかすると、彼がもともと持っている性格によるところが大きいのかもしれぬが。

5月から6月にかけて国内でアイス・スケートのショーが開催された、らしい。
それは有名選手が出演するイベントらしく、まあ音楽でいうならば「モンタレー」とか「ウッドストック」とか「ワイト島」ってところかもな、って想像した次第。
ふとしたタイミングでそのイベントにおける羽生結弦さんのショーをネット拝見した。
実のところその映像にて初めて彼のスケートに触れたのです。
なぜならわたしは「あの日」から42年が経過した今でも「世間でもてはやされてるさまざまな物事に追従することをカッコ悪い」と思ってしまう輩(やから)。
だから、オリンピック等で彼のスケートを見ることを避けていたきらいがあるんだ。

シンフォニー(交響曲)の中でマエストロの指揮棒が宙をたゆたう。
まるで、バイク乗りがコーナリングの手前でアクセル・オフしてやわらかく廻り、そのあとのストレートで一気にアクセル全開するように。
もしくは、カレーライス店の厨房におけるコックさんのフライパンで、肉や玉ねぎやニンジンが強火で炒められ、そのあと注がれた水が彼らをクール・ダウンさせることなく安定した弱火でビートを刻み続けるように。

マエストロの指揮棒のように、羽生選手は氷面上をたゆたっていた、舞っていた。
ワイルドネスとテンダネスをハイ・スピードの滑走の中に共存させている。
「なんなんだ、これは」「うつくしい」「彼はアスリートではなくアーティストだ」そう感じた。
初めて接した羽生選手のスケーティングにわたしはとんでもない衝撃を受けてしまったのです。
彼のファンになった。
そんななか7月某日、彼が競技を退きプロとしてショーを中心に今後は滑っていくというニュースが報じられた。
わたしはその報を読む、飲酒しながら。

「バッチリだと思います、だってあなたはアーティストですから」
「あのお、音楽でも演奏テクニックはいっぱしなのに肝心かなめのライブやオリジナル楽曲がダサいミュージシャンの方が圧倒的に多いぐらいなんです。いわゆる表現力の欠如と言うやつだら。その点、先日のアイスショーでのあなたの表現力にわたしは圧倒されただに」
「おい、ユズっ(酔いもまわり勝手にあだ名で呼んでいる失礼な男)、いつかキミのショーを観にいくでね。んで、たとえば年齢を重ねて70歳ぐらいでも演っててほしい。その頃には《ハニュー・スロウ・スケート》ってジャンルが確立されているんだ。そしてマエストロの指揮棒はゆっくりと弧(こ)を描(えが)いてるはずさ、イェイ」

B.G.M.「藤井一彦/情熱と呼ぶには」
2022年発表、THE GROOVERSの藤井さん3枚目のソロ作品『月を見ろよ』7曲目に収録。
1枚目2枚目同様、弾き語りのアルバムなんだけど「新しいスタンスで演る」という姿勢がギンギンに伝わってくる傑作だと思う。すばらしい。

☆★☆★☆★☆★☆★
ザ・スリックス、次のライブです。
よろしくお願いします。

11/12(土)
浜松 Tehom
iNsidEoUt7

出演:
WHIZZ
THE PIANICA
THE SLICKS
etc..

DJ
Masa68
KENGOi!

詳細後報します。

No.1631 - 2022/07/31(Sun) 16:37:10
サイエンス・フィクションにまつわる話 / 淳吉郎
映画や文学における自分の中の嗜好性として、サイエンス・フィクション(SF)と呼ばれるジャンルがいまひとつピンとこない。
超有名な『スター・ウォーズ』でさえ一度も観たことがないのだから、これは、まさに、絵に描いたような「食わず嫌い」なのだろう。
「食わず(観ず)して判断するな」もちろんそう思っています。
でも「よし、近いうちに観てみよう」って固くかたく決心しても、気づけば別の作品がわたしのハートん中のソファー(ちなみにハイビスカス柄)にでーんと鎮座し、じーっとこっちを凝視しているのだから、それをチョイス。
まあ、しょうがないら。

ここではとても公表できないわたしの日々の労働状態。
そんな中、自分自身を取り戻せるのが通勤途中における音楽鑑賞タイム。
そう、ぼくはクルマに乗っているんじゃなく、グッド・ミュージックにノセられている、ってわけ。
現時点で自分にぴったりフィットしているそれは、現状にキバをむく反逆の歌や、背中を押してくれる応援歌や、大切なひとや事象を守り抜こうとするラブソングなどではなく、「非現実的な歌」なのです。

非現実的、それはつまり近未来だったり架空ってこと?
それってつまり、あんたがさっき一行目で言ってたSFってこと? スター・ウォーズを観たこともないくせに。
ひゃぁー信じらんなーい。
だがしかし、年齢不詳な彼女がJKの真似して「信じらんなーい」って鼻声で発言したこと自体がヒジョーにヒーゲンジツテキなのですが、わたしにとって。
もちろん、それはSFであるはずがなく。

ここではとーっても公表できないわたしの日々の労働状態の中、俺が俺であるために、ぼくのぼくによるぼくのための非現実的な歌、それはまーったくもって一般的な言葉で唄われていることが多いのです。
ときどき使用されている語彙(ごい)に文学度を感じることもあるけれど、「こんな言いまわし、小説じゃないんだから普通、使わないら」つって感心しちゃう。
そして【母国語による自作曲作成】という点でわたしはおんなじ立場であるから
「くそっ! やられた! ちきしょう!」
「うわぁすげーな、そのアイデアいただきまーす」
「くやしいから友達申請はしないに」
だってさ。

日々のなんやかんやを忘れさせてくれるそれらの文章や歌詞の言葉は、ぼくにとってのマジック・ワード(魔法の言葉)なのです。
だから、そんな言葉をつむぐひとたちの私生活なんて知りたくはないんだ。
だって、おそらく、きっと、あくせくと労働したアカツキに手にする賃金を、税金や年金や保険の支払いに使用するなんてこととは無関係な生活をしているに違いないから……いや、そうであってほしいから。
そーゆーひとこそ、俺にとってのサイエンス・フィクション。

B.G.M.「THE ROLLING STONES/TIME WAITS FOR NO ONE」
ストーンズのアルバム「イッツ・オンリー・ロックンロール」を最近、よく聴いている。
ぼくにとっての「あの頃」を「青春時代」と呼んで差しつかえないのであるならば、まさしくこのストーンズのアルバムは俺の青春時代の象徴なのですが、さっきも聴きながら「イェイっ!」なんてノリノリなわたしは今も青春時代ってこと?

写真:
左側は2012年発表「双葉双一/現代の神話?T」
7曲目収録の『祭りD』にて双葉さんは♪お祭り男の祭りの日以外での日常なんて知らなくていいことさ♪って唄ってる。
右側は2010年発表「VEKTOR/T・T・T・N」
7曲目収録の『他ニ何モ要ラ無イ』にてサカタ・ルイードさんは♪最新の科学薬品で彼女はカラダを削るように洗う♪って唄ってる。

No.1630 - 2022/06/19(Sun) 23:10:06
橋渡しにまつわる話 / 淳吉郎
よく晴れた日曜日の午後、安物の紙パック1.8リットル入り甲類焼酎を買うため、近所のスーパーマーケットを訪れた。
駐車場にクルマを駐めると前方右手に黄色いスクーターがいるのに気づく。
そいつはメーカー車種を当方が知る由もない最近のデザインだった。
初対面なのにその流線型のボディから発せられるナニかから「こいつはタダモノではない」と悟った次第。

【ひとを見た目で判断するな】ってのは、権力者などからの偏見に対する平民の反抗の声のひとつ。
だがしかし、案外とひとがひとを見た目で判断したことが当たっている場合が多い気もします。
音楽を演ってるひとってのは「音楽を演ってる感」がどうにもこうにも漂って(ただよって)しまうように。
「あなた、もしかしてバンド演ってません?」「え? 演ってますけど……」「やっぱりねー」みたいな。

クルマから降りたわたしは黄色いスクーターに向かって歩を進めた。
そこに着くやいなやエンブレムを見ると、そいつは最新型のベスパだった。
「やっぱ、そうじゃんか」つってAC/DCのアンガス・ヤングさん(以後、敬称略)のようにわたしは激しく首肯。だだだだだだだっ アンガぁスっ!
親から子へ。子から孫へ。ひとと同じように、ロックンロールとおんなじように、バイクも先代、先々代の血を引き継いでゆくってことか。

いつだったか、ストーンズのキース・リチャーズさん(以後、敬称略)が自分のバンドのことを問われ、こう言っていた。
「おれたちは上の世代から引き継いだ音楽を下の世代へつなげる橋渡しみたいな役目さ」
ぼくの心のなかにあるロックンロール手帳の何ページ目かに太文字で記された瞬間さ。
一般的には荒くれ者のイメージが強いキースだが、その言葉を発している時の彼の表情、それはまるで【真摯(しんし)】という言葉をそのまま具現化したようなものだった。もうサイコー。

5月某日、ストーンズの新作が発表された。
1977年に行われた小さなクラブでのライブ盤である。
「どうして45年前のライブなの? 彼ら生まれてもいないじゃん」そんな声が聞こえてくる。
そりゃそうさ、だって今は世界中にいろんな《ストーンズ》が存在する時代だから。
どうやら世界中のザ・ローリング・ストーンズ・ファンが今回のアルバムに心をときめかせているらしい、みんないい歳こいて。ね。

アルバムを聴いた。
「やっぱ、そうじゃんか!!!」つって、またしてもわたしはAC/DCのアンガスのように激しく首肯。ちなみに今回はびっくらマーク『!』3個付き。
3個付いてるのには理由があります。
・ヒット曲オンパレードではなく、ロン・ウッドさん(以後、敬称略)が3代目ギター弾きとしてバンドに加入してアルバムを発表した翌年だからこそのセットリスト。
・キースが言っていた「上の世代」の音楽、そのカバー曲を随所で何曲も披露している。
・驚いたことに1977年から数年後に発売されるアルバムの中の楽曲をこの時点ですでに演っている。うん、やっぱりバンドは新曲が命だと思う。

『上の世代から引き継いだ音楽を下の世代へつなげる橋渡し』
これを口からのカッコつけたデマカセではなく、このライブ盤でストーンズは証明している。
あ、そうか、これがホントの「ロン(論)より証拠」ってやつか。
セットリストも曲順がたいへんすばらしー。

B.G.M.「ザ・ローリング・ストーンズ/ライヴ・アット・エル・モカンボ」
サンハウス・鬼平さん監修の麦焼酎「鬼っち」をサンハウスのグラスで飲みながら、ストーンズを聴いている。

No.1629 - 2022/05/27(Fri) 00:09:42
チャリ2ケツ少年たちにまつわる話 / 淳吉郎
はっきりとした年月は覚えていないのだが、80年代末期から90年代初期ぐらいの頃、週末・昼頃に音楽番組が存在していた。
司会者は泉谷しげるさん。
プリンセス・プリンセスがゲストで出演したとき、彼がプリプリの5人にこう言ったのを昨日のことのように覚えている。
「ポップであることが非常に重要なんだよ。ポップスじゃないぜ。ポップね」
ぼくの心のなかにある『ロックンロール帳面』の何ページ目かに、太字でしっかりと記された瞬間です。

クラシック・ミュージックっつーのは、得(え)てして難解な音楽と思われがち。
小学校や中学校の音楽授業における「レコード鑑賞」での先生の説明の仕方が原因かも。
そもそも先生自体がいろんなジャンルの音楽に興味を持っているのかってことがポイントだったりして。
昨年より投稿文で幾たびか記しているマイブームのベートーベン、それは現在も継続中。
ピアノ・ソナタであれ、バイオリン協奏曲であれ、交響曲であれ、荒々しさ(ワイルドネス)とやさしさ・細やかさ(テンダネス)が1曲の中に共存している。
まるでチャリンコのふたり乗りのように。
もしくはパンチのある辛さのなかに、マイルドなフレーバーもあるカレーライスみたいに。
そして、なによりも強力なのは、彼の楽曲から放たれるメロディーのポップさです。
チャリ・2ケツ少年たちの一方のTシャツがスヌーピー柄で、もう片方がミッキーマウスな感じ。か。

数あるベートーベンの楽曲のなかでも多くのひとが知っているのは♪ジャジャジャ ジャぁ〜ん♪交響曲第5番「運命」でしょう。
音楽を含め絵画・文学・映画・落語などなど、どんな表現フィールドでも作品にはタイトルが付いている。
その「タイトル」を確認したわたしたちは作品を聴く、観る、読むその寸前まで想像力のカプセルをひとつ飲み込んでイメージをすることができる。

だがしかし、実はベートーベンに限らずクラシックでは、「運命」のように曲名が付いてる場合より、第〇番つって番号で呼ばれるだけで曲名が付いていないことの方が圧倒的に多い。
曲名が付いてる作品はいわゆる「名曲」として認識されている気がするし、それこそ音楽の授業でも採用されることが多いような気がするんだけど、そこんとこ実際はどうなんでしょ。
そして、なによりもクラシック音楽を作成していた当時のすべての作曲家の方々が、「とあるイメージを抱いて」作ったはずの自作曲に対し、タイトルを付けたかったのかどうかを知りたいのです。
そう言った瞬間、
「なーに、くだらねーこと、つぶやいてんだー、バーカ。とっととスリックスの新曲作れよー」
チャリ・2ケツ少年たちがクネクネと蛇行しながら、ドクター・マーチンを履いて徒歩するわたしを追い抜いていったゴールデン・ウィーク。

写真:ベートーベンは9つの交響曲を作っています。
4月某日、ようやく全部の音源がそろいました。
単体で1枚だったり、複数で1枚だったり、結果としてダブってしまったり、ダブっていても指揮者や楽団が違っているから別物とも言えるし。
はぁー、こーやって大人を悩ませるクラシックは、いたってポップだー(笑)

No.1628 - 2022/05/03(Tue) 18:52:03
確率とミラクルにまつわる話 / 淳吉郎
「誕生日が自分とおんなじ有名人は誰だろう」
どんなひとでも、そんな興味を抱いたことがあるでしょう。
そして街角(まちかど)インタビューにて、4月に入社したばっかりな地元放送局の新人女子アナウンサーからその質問を受けたのなら「わたしは○○さんと誕生日がおんなじでーす」と、あなたは胸を張って即答する。ら。

もし、その有名人が大好きなひとであったならば、これはある意味においてミラクルとも言えるし「自分は選ばれたんだ」なんつって自意識過剰になっちゃったりして。
だがしかし、世の中には「ミラクルなんて信じないぜ」っつー冷静沈着な現実派も存在するわけで。
彼に言わせれば「単なる365ぶんの1の確率っすから。366人集まれば最低ひとりはおんなじ誕生日のひとがいますから」。

ぼくのバンド、ザ・スリックスのライブは年間数回。
おまけにこの状況下、ここ2年間はホントに減った。
そんな中、4月2日は浜松G-SIDEでライブを演りました。
集まってくれたみなさん、ありがとうございました。
正直なところ、直前までライブを演るかどうかわたしの気持ちは逡巡(しゅんじゅん)した。
いわゆる淳逡巡、じゅんしゅんじゅん、である。
ひらがなにすると極めて平和なニュアンスだが、わたしは悩んだのさ。
そしてぼくたち、ザ・スリックスはマスクを着用して演奏することにした。

出演順にZん、THE SLICKS、FUN CLUB、南シナ会、The good time rollers。
この日、全5バンドの演奏スタイルはジャンルとしておんなじではなかった。
だけどが、なにかしらの接点をすべてのバンドにぼくは感じたし、ライブもサイコーだった。
おそらくそれが主催のグッタイムローラーズ・こうきくんの狙いだったのではないかと思っている。
こうきくん、誘ってくれてありがとうございました。

ちなみにこの日、4月2日は清志郎の誕生日だったから俺は彼のTシャツ着用で演奏。
そーいえば、前回ライブの12月18日はキース・リチャーズの誕生日だった。
そーいえば、前年2月14日のライブは実父の誕生日でありシーナの命日だった。
あ、いやいや、ぼくは「選ばれたバンドだ」なんつーコーマンちきな自意識を、これっぽちも持っていないですし、ましてや「365ぶんの1の確率ですから」なんつー冷静さも持ちあわせておりません。
信じているのは、ロックンロールを始めとするすべての音楽が持っている「これってミラクルじゃないか」って思わせてくれるパワーかな。

B.G.M.「忌野清志郎/世間知らず」
土曜日のサービス休日〇勤から夜9時前に帰宅後、我が家B.G.M.は知らぬ間に清志郎祭りとなった。
うん、俺は永遠のサタデーナイトを希望する。
写真はライブ時の着用Tシャツと今週末B.G.M.の数々。

No.1627 - 2022/04/10(Sun) 02:26:45
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