△ABCの3辺の中点D、E、Fのそれぞれを通って △ABCの内接円に引いた接線がEF、FD、DEとそれぞれ P、Q、Rで交わるとすると、3点P、Q、Rは同一直線上にある。 この事を証明せよという問題です。 先日の質問からアドバイスをいただいたり自分で考えたものの どうしてもわかりません。 よろしくお願いします。
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No.13355 - 2011/03/05(Sat) 21:54:35
| ☆ Re: 円と角度 / angel | | | なかなかに面倒な問題ではあります。 恐らく、内接円が絡む以上、三角比を使わないと解けないでしょう。というわけで、余弦定理を学習済みという前提で話を進めます。 ちなみに、問題文の図のような状況になるように、a>b>c で考えます。(それで一般性を失わない) なお、二等辺三角形や正三角形ではそもそも問題が成立しません。
まずはどうやって「一直線」を示すか。取り敢えず円のことは忘れて図を眺めると、実はメラネウスの定理と同じ形をしていることに気付きます。(添付図の上段左) なので、逆バージョン EP/FP・FQ/DQ・DR/ER=1 ⇒ P,Q,Rは一直線上 これを最終目標としましょう。 ただ、P,Qが三角形DEFの辺上とは限りません。(添付図の上段右のパターン)それでも、同じ等式を示せばO.K.です。 ※E,P、D,Qが一致する場合はメラネウスは使えませんが、明らかに一直線上に来るので問題なし。
では、EPの長さはどうするか。 直感的に、EPを直接求めるのが難しそうなので、DPとACの交点(Lとする)に焦点をあてます。(添付図中段、左右) 今回、いたるところに平行四辺形ができていますから、三角形の相似もできていて、 EP/FP = EL/DF = |CL-CE|/CE = |CL/CE - 1| 絶対値にしたのは、LがEよりもA,Cどちらよりにあっても対応できるように、です。
これで、後はLの位置さえ分かれば、という所まできました。 ようやっと内接円の性質の出番です。(添付図下段) まず、AT=AU, BU=BS, CS=CT というところから、 CS=CT=1/2・(a+b-c) DはBCの中点ですから、CD=a/2 また同じ色で塗った直角三角形はそれぞれ合同ですから、 DV=DS, LV=LT ここから、CL=x, CD=a/2, LD=a/2+b-c-x という3辺をもつ△CDLに関する余弦定理 x^2+(a/2)^2-(a/2+b-c-x)^2-2・x・a/2・cosC=0 が成立します。 一方、△ABCに関する余弦定理 cosC=(a^2+b^2-c^2)/(2ab) もありますから cosC が消去でき、x=CL を求めることができます。
以上の話をQ,Rについても考えて組み合わせれば、証明に辿り着けるはずです。
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No.13371 - 2011/03/08(Tue) 00:21:15 |
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