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記事No.18464に関するスレッドです

等角数列 / unknown
こんにちは中学生です。
進学校なので高校の範囲も一応出来ます。
次の問題の解法と解説をお願いします。


点ABCDEFで構成されている正6角形がある。
それぞれの点が次のように移動する時、
点Aが点Bと重なるまでの移動距離を求めよ

点Aは点Bに向かって進む
点Bは点Cに向かって進む
点Cは点Dに向かって進む
点Dは点Eに向かって進む
点Eは点Fに向かって進む
点Fは点Aに向かって進む。

ただし、最初の地点で点Aと点Bとの距離を
1000とおく

No.18459 - 2012/09/02(Sun) 15:18:37

Re: 等角数列 / IT
常に移動する目標(AならB)に向かって、常に向きを変えていくのなら下記のようになるようです「追跡曲線」で検索できます。

これなど参考にされてはどうでしょう。
http://www.shimanet.ed.jp/minami/link/homepage-naga005/pc-mathekyouzai001/tuisekikyokusen015soft.pdf
県立高校理数科2年生のレポートです。

No.18460 - 2012/09/02(Sun) 17:41:03

Re: 等角数列 / IT
点Aと点Bとの距離 L
1回の移動距離を x
1回の移動後の点Aと点Bとの距離 L1とおくと

余弦定理より
(L1)^2= (L-x)^2 + x^2 -2(L-x)xcosθ
これを整理すると
L1=√(L^2-2(L-x)x(1+cosθ))

近づいた距離 L - L1 = L − √(L^2-2(L-x)x(1+cosθ))
近づいた距離/移動した距離 =(L−√(L^2-2(L-x)x(1+cosθ)))/x
=(L-√(L^2-2(L-x)x(1+cosθ)))(L+√(L^2-2(L-x)x(1+cosθ)))/(L+√(L^2-2(L-x)x(1+cosθ)))x
=(L^2 - (L^2-2(L-x)x(1+cosθ)))/(L+√(L^2-2(L-x)x(1+cosθ)))x
=2(L-x)(1+cosθ)/(L+√(L^2-2(L-x)x(1+cosθ)))
→ 2L(1+cosθ)/(L+√(L^2))= 1+cosθ
(x→0のとき)

正6角形の場合はθ=120°、cosθ=-1/2
近づいた距離/移動した距離=1+cosθ=1/2
移動した距離=近づいた距離*2
よって点Aと点Bが重なるとき 移動した距離=L*2=2000(元の問題の場合)

一般的な正多角形の場合で考えましたが
本問の場合、最初からcosθ=-1/2とした方が記述量は少なくてすみます。

余弦定理(数1)と極限(数2)を使いました。

ポイントとなると思われる(近づく距離)/(移動距離)についてのみ計算しました。
 
 

No.18464 - 2012/09/02(Sun) 21:10:06

Re: 等角数列 / IT
数列的な議論(略解)
n回移動後のAとBの距離をL[n]、L[0]=L(質問の場合は1000)。
n回目の移動距離d[n]は移動前の距離L[n-1]のx倍(0<x<1)すなわちd[n]=xL[n-1]…?@。(等角)
であるとする

L[n+1]=yL[n] となるyがとれる
 じっさい余弦定理より
 y^2=x^2+(1-x)^2-2x(1-x)cosθ=1-2x(1-x)(1+cosθ)
 y=√{1-2x(1-x)(1+cosθ)} 
  0<y<1,lim[x→0]y=1に注意

L[n+1]=(y^n)L…?A
 lim[n→∞]L[n]=lim[n→∞](y^n)L=0,

?@、?Aより
d[n]=x(y^(n-1))L

よって、AがBに重なるまでの移動距離の合計は
Σ[n=1,∞]d[n]=xLΣ[n=1,∞] (y^(n-1))
   =xL/(1-y)
   =x(1+y)L/(1-y)(1+y)
   =x(1+y)L/(1-y^2)
   =x(1+y)L/2x(1-x)(1+cosθ)
   =(1+y)L/2(1-x)(1+cosθ)
   →L/(1+cosθ) (x→0)

No.18468 - 2012/09/02(Sun) 23:06:03